医学生向けの実践的な臨床教育の場である闘魂外来を全国展開しています。ある週末の日に行われた闘魂外来に、謎の紅斑性皮疹を呈する初診外来患者さんが受診しました。全国から選抜された医学生と診療に当たりましたが、その皮疹の原因が不確定でありました。ちょうどそのとき、「ヒフミルくん」のことを思い出した私は、スマホを取り出して皮疹を撮影、病歴を書きこんで、ヒフミルくんを使いました。この間、約2分でした。その後15分ほど経過したあと、皮膚科学専門の複数の先生方からとても勉強になる貴重なアドバイスをいただきました。その日はまた、謎の舌の黒色化の患者さんも登場しました。ヒフミルくんは医学生の指導にも役に立ちました。闘魂外来は週末にへき地の医療機関で行うことが多いので、皮膚科的疾患の患者さんを診察する際には、診断困難ケースに遭遇することがしばしばあります。ヒフミルくんの登場で、自信を持ってそのようなケースへの対応をすることができるようになりました。今後、地域医療に従事する総合系医師にとっても、この心強いアプリがあれば、安心して皮膚科ケースの診療を行うことができる、と確信しています。