アカデミアサポート

徳田 安春

総合診療医/
独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)
本部及びJCHO東京城東病院顧問

医学生向けの実践的な臨床教育の場である闘魂外来を全国展開しています。ある週末の日に行われた闘魂外来に、謎の紅斑性皮疹を呈する初診外来患者さんが受診しました。全国から選抜された医学生と診療に当たりましたが、その皮疹の原因が不確定でありました。ちょうどそのとき、「ヒフミルくん」のことを思い出した私は、スマホを取り出して皮疹を撮影、病歴を書きこんで、ヒフミルくんを使いました。この間、約2分でした。その後15分ほど経過したあと、皮膚科学専門の複数の先生方からとても勉強になる貴重なアドバイスをいただきました。その日はまた、謎の舌の黒色化の患者さんも登場しました。ヒフミルくんは医学生の指導にも役に立ちました。闘魂外来は週末にへき地の医療機関で行うことが多いので、皮膚科的疾患の患者さんを診察する際には、診断困難ケースに遭遇することがしばしばあります。ヒフミルくんの登場で、自信を持ってそのようなケースへの対応をすることができるようになりました。今後、地域医療に従事する総合系医師にとっても、この心強いアプリがあれば、安心して皮膚科ケースの診療を行うことができる、と確信しています。

中内 啓光

東京大学医科学研究所教授
スタンフォード大学医学部教授

全ての人に最良の医療サービスを提供することは医療人に課せられた重要な使命です。これにはiPS細胞のような基礎研究もあれば、神の手と呼ばれるような手術の名人、新しい薬の開発、公衆衛生や予防医学、医療機器の開発などいろいろな方法が考えられます。「ヒフミ ル君」はStanford大学のビジネススクールに留学していた物部先生らが考案したインターネットを利用した新しい医療サービスです。ヒフミル君を媒体にして皮膚科医と他科医が皮膚科診療の知識を簡単に共有することが可能になり、他科における皮膚科診療技術を向上させるのに大いに役立つと思います。このシステム が多くの臨床医に有効利用され、日本の医療サービスが向上することを期待すると同時に、今後もより良い医療サービスを提供するための新しいアイデアが次々と出てくることを願っています。

植野 映

筑波メディカルセンター 専門副院長
筑波大学医学群 臨床教授

IT技術の発達は医療業界にも大きな変革をもたらした。そのひとつがTelemedicineであろう。その中でも皮膚科領域は直接的な画像により診断が比較的容易にかなえられる分野である。特に皮膚科医は都会に集中しており、一方、人口過疎地では皮膚科医が少なく診療に難渋しているのが現実である。また、過疎地ではなくても移動が困難な患者さんにおいては皮膚診療の恩恵に預かれないケースも多々見受けられている。そのようなときにはこのヒフミル君は大いに活躍するものと思われる。だれしもが最良の診断と治療を享受できるような医療環境にと開発されたシステムがこのヒフミル君である。今後の活躍に大いに期待したい。

渋谷 健司

JIGH代表理事

世界一とも言える日本の保健医療は大きな転換期にあります。20年後の保健医療のビジョンを示した「保健医療 2035」では、「医療機関のサービスの費用対効果の改善や地域医療において果たす機能の見直しなど、医療提供者の自律的努力を積極的に支援する」という提言をしています。ヒフミル君は医師同士がお互いの専門領域を助け合う、患者さんはもとより医療従事者にとっても優れた現場目線のサービスです。医療資源の効率的な活用を促進し、今後の発展性も期待できます。2035年に向け、日本の保健医療の将来に必要なサービスとして成長してほしいと思います。

大嶽 浩司

昭和大学 麻酔科教授

「ヒフミル君」は誰でも持っているスマートフォンを利用して、医療の質を飛躍的に向上できる他に類を見ない画期的なサービスであると思います。医療費の増大と医師不足は、遠くない先に日本だけでなく世界中が直面する重要な問題です。現場の臨床医のニーズからスタ ートした「ヒフミル君」のような一般向けの機器とITを活用した医療の効率化に向けた取り組みは、これらの問題を解き、今後の世界の医療を持続可能にする一 つの方向性を示しています。海外では遠隔診療などのサービスも普及していますが、日本では制度の違いもありまだ途上です。単に海外のモデルを真似するので はなく、「ヒフミル君」のような日本発で世界を変える可能性のある革新的なアプリが出てきたことを嬉しく思います。
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