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血液内科 Journal Check
MDSの予後予測、IPSS-RとIPSS-Mで評価結果は異なる〜東京医科大学
公開日:2025年2月24日
骨髄異形成症候群(MDS)は、多様な疾患単位の集合体であり、単なる病型分類では十分な予後予測はできないと考えられている。1997年に骨髄の芽球、染色体、血球減少の3項目による予後判定スコア(IPSS)が公開され、2012年に改訂版であるIPSS-Rが開発された。さらに、2022年6月にはIPSS-Rをベースに、遺伝子変異を組み込んでリスクスコアを算出するIPSS-Mが公表された。東京医科大学の大月 俊輔氏らは、MDSの予後予測に対するIPSS-RとIPSS-Mの評価アウトカムの比較を行った。臨床血液誌2025年号の報告。
対象は、2021年1月〜2023年2月、東京医科大学で新たにMDSと診断された30例。2つの予後予測スコアリングシステムIPSS-RとIPSS-Mの比較を行った。遺伝子解析は、骨髄パネルで実施した。
主な結果は以下のとおり。
・年齢中央値は66歳(35~80)。 ・内訳は、MDS-LBが18例、MDS IB-1が1例、MDS IB-2が2例、MDS-SF3B1が2例、MDS-biTP53が1例、MN-pCTが6例であった。 ・1症例当たりの変異数は、0~8(中央値:1)。 ・最も多く検出した変異は、TET2変異であり、U2AF1、TP53、RUNX1の変異が5例以上で検出された。 ・IPSS-Rによる分類では、very lowが2例、lowが14例、intermediate(Int)が5例、highが3例、very highが6例。 ・IPSS-Mによる分類では、very lowが3例、lowが9例、moderate low(ML)が7例、moderate high(MH)が2例、highが4例、very highが5例。 ・IPSS-M MLおよびMHをIPSS-R Intと同等のリスクとした場合、13例(43%)がIPSS-Mでリスク修正されたとみなされた。 ・1例はIPSS-Rではlowであったが、IPSS-Mではhighと評価された。
著者らは「一部のMDS患者において、IPSS-RとIPSS-Mによる評価は大きく異なることが示唆された。このことからも、治療方針の決定には注意が必要である」と結論付けている。
対象は、2021年1月〜2023年2月、東京医科大学で新たにMDSと診断された30例。2つの予後予測スコアリングシステムIPSS-RとIPSS-Mの比較を行った。遺伝子解析は、骨髄パネルで実施した。
主な結果は以下のとおり。
・年齢中央値は66歳(35~80)。 ・内訳は、MDS-LBが18例、MDS IB-1が1例、MDS IB-2が2例、MDS-SF3B1が2例、MDS-biTP53が1例、MN-pCTが6例であった。 ・1症例当たりの変異数は、0~8(中央値:1)。 ・最も多く検出した変異は、TET2変異であり、U2AF1、TP53、RUNX1の変異が5例以上で検出された。 ・IPSS-Rによる分類では、very lowが2例、lowが14例、intermediate(Int)が5例、highが3例、very highが6例。 ・IPSS-Mによる分類では、very lowが3例、lowが9例、moderate low(ML)が7例、moderate high(MH)が2例、highが4例、very highが5例。 ・IPSS-M MLおよびMHをIPSS-R Intと同等のリスクとした場合、13例(43%)がIPSS-Mでリスク修正されたとみなされた。 ・1例はIPSS-Rではlowであったが、IPSS-Mではhighと評価された。
著者らは「一部のMDS患者において、IPSS-RとIPSS-Mによる評価は大きく異なることが示唆された。このことからも、治療方針の決定には注意が必要である」と結論付けている。
(鷹野 敦夫)
原著論文はこちら
Otsuki S, et al. Rinsho Ketsueki. 2025; 66: 7-11.
▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39924210
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