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再発・難治性AMLに対するCD33標的CAR-NK細胞療法の可能性〜前臨床/第I相試験
公開日:2025年1月16日
Huang R, et al. Exp Hematol Oncol. 2025; 14: 1.
再発・難治性急性骨髄性白血病(AML)は、効果的な治療法が不十分なため、依然として予後が不良である。CAR-T細胞療法は、急性リンパ性白血病(ALL)および悪性リンパ腫に対して有効性が示されているが、再発・難治性AMLに対しては、オフターゲット効果による重度の骨髄抑制が懸念されるため制限されている。一方、CAR-NK細胞は、抗腫瘍効果が期待できるだけでなく、安全性および普遍性の向上も認められている。中国・陸軍軍医大学のRuihao Huang氏らは、造血幹細胞への重度の副作用を軽減した上で、AML細胞を特異的に排除する、CD33を標的としNK細胞をモディファイした新たなCAR構造を開発した。Experimental Hematology & Oncology誌2025年1月2日号の報告。
CD33標的ドメインは、CAR-T細胞により選択し、その後CARコンストラクトはレトロウイルスベクターを介して臍帯血由来のNK細胞に導入した。前臨床における有効性および安全性の研究は、in vitroおよびin vivoの両方で実施した。対象は、前処置レジメン後、抗CD33 CAR-NK細胞の注入を1回以上実施した18〜65歳の再発・難治性AML患者10例。CAR-NK細胞注入後の奏効率、治療関連副作用および長期的な有効性を評価した。
主な結果は以下のとおり。
・CD33配列は、in vitroおよびin vivoの両方で実施したCAR-T細胞研究における抗腫瘍効果と安全性に基づき選択した。 ・CD33 CAR-NK細胞は、CD33 CAR-T細胞と同等の有効性を示したが、造血幹細胞に対する毒性は限定的であった。 ・平均5回の治療歴を有する患者10例は、有効性評価を完了した(範囲:3〜8)。 ・骨髄抑制を除き、グレードIII〜IVの有害事象は認められなかった。また、骨髄抑制は、1ヵ月に軽減が認められた。 ・CAR-NK細胞注入後、免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(ICANS)または移植片対宿主病(GVHD)は認められなかった。 ・1例でグレードIIのサイトカイン放出症候群(CRS)がみられ、持続帝な発熱を呈した。 ・28日までに、10例中6例において、微小残存病変(MRD)陰性の完全寛解(CR)を達成した。
著者らは「再発・難治性AMLに対するCD33 CAR-NK細胞療法の、主要な有効性および安全性が確認された。さらに有効性に関するデータを収集するため、今後は、サンプル数の拡大およびフォローアップ期間の延長が求められる」としている。
CD33標的ドメインは、CAR-T細胞により選択し、その後CARコンストラクトはレトロウイルスベクターを介して臍帯血由来のNK細胞に導入した。前臨床における有効性および安全性の研究は、in vitroおよびin vivoの両方で実施した。対象は、前処置レジメン後、抗CD33 CAR-NK細胞の注入を1回以上実施した18〜65歳の再発・難治性AML患者10例。CAR-NK細胞注入後の奏効率、治療関連副作用および長期的な有効性を評価した。
主な結果は以下のとおり。
・CD33配列は、in vitroおよびin vivoの両方で実施したCAR-T細胞研究における抗腫瘍効果と安全性に基づき選択した。 ・CD33 CAR-NK細胞は、CD33 CAR-T細胞と同等の有効性を示したが、造血幹細胞に対する毒性は限定的であった。 ・平均5回の治療歴を有する患者10例は、有効性評価を完了した(範囲:3〜8)。 ・骨髄抑制を除き、グレードIII〜IVの有害事象は認められなかった。また、骨髄抑制は、1ヵ月に軽減が認められた。 ・CAR-NK細胞注入後、免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(ICANS)または移植片対宿主病(GVHD)は認められなかった。 ・1例でグレードIIのサイトカイン放出症候群(CRS)がみられ、持続帝な発熱を呈した。 ・28日までに、10例中6例において、微小残存病変(MRD)陰性の完全寛解(CR)を達成した。
著者らは「再発・難治性AMLに対するCD33 CAR-NK細胞療法の、主要な有効性および安全性が確認された。さらに有効性に関するデータを収集するため、今後は、サンプル数の拡大およびフォローアップ期間の延長が求められる」としている。
(鷹野 敦夫)
原著論文はこちら
Huang R, et al. Exp Hematol Oncol. 2025; 14: 1.
▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39748428
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