血液内科 Journal Check Vol.5(2022年6月7日号)
血液内科 Journal Check

血液内科 Journal Check Vol.5(2022年6月7日号)

血液悪性腫瘍患者における予防的トラネキサム酸:プラセボ対照RCT

血液悪性腫瘍の治療患者を対象におけるトラネキサム酸の出血予防効果を明らかにするため、プラセボ対照ランダム化比較試験(RCT)が行われた。その結果、化学療法または造血幹細胞移植を受けている血液悪性腫瘍患者に対するトラネキサム酸の予防的治療は、プラセボと比較し、グレードII以上の出血リスクを出血リスクを有意に低下させないことが報告された。Blood誌2022年6月6日号(オンライン版)の報告。

未治療MCLに対するイブルチニブ+ベンダムスチン+リツキシマブ治療の有効性

65歳以上の未治療マントル細胞リンパ腫(MCL)患者を対象としたプラセボ対照ランダム化比較試験において、標準的な化学療法にイブルニチブを組み合わせた治療は、PFSを有意に改善することが示唆された。The New England Journal of Medicine誌2022年6月3日号(オンライン版)の報告。

再発難治性DLBCLに対するCAR-T細胞療法、結節性と節外性での予後の違い

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の予後不良因子である節外浸潤。近年、DLBCLに対するCAR-T細胞療法は注目されているが、節外性DLBCLに対する治療効果は、明らかになっていなかった。検討の結果、CAR-T細胞療法単独と比較し、自家造血幹細胞移植の併用によりPFSの改善が認められたことを報告した。Clinica Chimica Acta誌2022年6月2日号(オンライン版)の報告。

再発難治性MMに対するCAR-T細胞療法Ciltacabtagene Autoleucel:CARTITUDE-1試験

再発難治性多発性骨髄腫(MM)を対象にCiltacabtagene Autoleucelの安全性と有効性を評価するために実施された第Ib / II相試験における最終治療から2年間フォローアップした最新結果および高リスク患者のサブグループ解析結果が報告された。Journal of Clinical Oncology誌2022年6月4日号(オンライン版)の報告。

再発難治性MMに対するTeclistamabの第II相試験

再発難治性多発性骨髄腫(MM)を対象としたBCMA×CD3二重特異性抗体Teclistamabの第II相試験が行われた。本試験では、triple-classの治療抵抗性患者が多く含まれており、このような患者に対するTeclistamabの有効性、安全性が報告された。The New England Journal of Medicine誌2022年6月5日号(オンライン版)の報告。

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<バックナンバー>

血液内科 Journal Check Vol.4(2022年6月1日号)

日本人再発難治性LBCLに対するCAR-T細胞療法liso-cel~第II相臨床試験 ≫その他2本

血液内科 Journal Check Vol.3(2022年5月24日号)

再発難治性多発性骨髄腫のサルベージ療法におけるDVdとDRdの比較 ≫その他4本

血液内科 Journal Check Vol.2(2022年5月17日号)

大細胞型B細胞リンパ腫患者におけるCAR-T療法に対するブリッジング療法の影響~メタ解析 ≫その他2本

血液内科 Journal Check Vol.1(2022年5月10日号)

血液悪性腫瘍または造血細胞移植患者におけるCOVID-19管理に関する推奨事項 ≫その他2本

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