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CAR-T細胞療法後の同種HSCT連続治療、メリットがある患者像は?
公開日:2025年2月20日
CAR-T細胞療法は、再発・難治性B細胞性急性リンパ芽球性白血病(B-ALL)の治療環境に革命的な変化をもたらした。同種造血幹細胞移植(HSCT)へのCAR-T細胞療法ブリッジングは、再発率低下に寄与する可能性がある。しかし、多くの研究は、短期的アウトカムのみに焦点を当てており、全体的な予後に対する長期的な持続可能性に関する包括的なデータは、不十分であった。中国・浙江大学のTingting Yang氏らは、CAR-T細胞療法後に同種HSCTによる連続治療を行った患者におけるリアルワールドの長期フォローアップデータを評価した。Journal of Advanced Research誌オンライン版2025年2月11日号の報告。
対象は、2016年1月〜2024年5月にCAR-T細胞療法後に微小残存病変(MRD)が完全奏効(CR)と判定され、その後、同種HSCTを行った再発・難治性B-ALL患者51例。主要アウトカムには、全生存期間(OS)、無白血病生存(LFS)、非再発死亡率(NRM)、累積再発割合(CIR)を含めた。急性・慢性の移植片対宿主病(GVHD)およびGVHD-free survival(GRFS)についても調査した。
主な結果は以下のとおり。
・移植時の年齢中央値は32.1歳。 ・HLA半合致HSCTが88.2%、非血縁または血縁者HSCTが11.8%。 ・100日目の急性GVHDの累積発生率は、グレードI〜IVで31.4%、グレードII〜IVで15.7%。 ・4年後の慢性GVHDの累積発生率は、48.3%。 ・フォローアップ期間中央値は43.2ヵ月。 ・4年後のOSは68.9%、LFSは61.4%、GRFSは39.5%。 ・再発は15例(29.4%)でみられ、11例は抗原陽性再発であった。 ・4年後のNRMは10.6%、CIRは28.0%。 ・多変量解析では、45歳以上および高リスク群の患者において、OS(各々、p=0.018、p=0.038)およびLFS(各々、p=0.010、p=0.030)が有意に低かった。
著者らは「本リアルワールド研究においても、臨床試験で報告された結果と同様に、良好な長期的アウトカムが示され、4年間のフォローアップ調査で、持続的かつ永続的な奏効が認められた。しかし、45歳以上の患者や高リスク群の場合、これらのベネフィットは顕著ではなくなる可能性が示唆された」と結論付けている。
対象は、2016年1月〜2024年5月にCAR-T細胞療法後に微小残存病変(MRD)が完全奏効(CR)と判定され、その後、同種HSCTを行った再発・難治性B-ALL患者51例。主要アウトカムには、全生存期間(OS)、無白血病生存(LFS)、非再発死亡率(NRM)、累積再発割合(CIR)を含めた。急性・慢性の移植片対宿主病(GVHD)およびGVHD-free survival(GRFS)についても調査した。
主な結果は以下のとおり。
・移植時の年齢中央値は32.1歳。 ・HLA半合致HSCTが88.2%、非血縁または血縁者HSCTが11.8%。 ・100日目の急性GVHDの累積発生率は、グレードI〜IVで31.4%、グレードII〜IVで15.7%。 ・4年後の慢性GVHDの累積発生率は、48.3%。 ・フォローアップ期間中央値は43.2ヵ月。 ・4年後のOSは68.9%、LFSは61.4%、GRFSは39.5%。 ・再発は15例(29.4%)でみられ、11例は抗原陽性再発であった。 ・4年後のNRMは10.6%、CIRは28.0%。 ・多変量解析では、45歳以上および高リスク群の患者において、OS(各々、p=0.018、p=0.038)およびLFS(各々、p=0.010、p=0.030)が有意に低かった。
著者らは「本リアルワールド研究においても、臨床試験で報告された結果と同様に、良好な長期的アウトカムが示され、4年間のフォローアップ調査で、持続的かつ永続的な奏効が認められた。しかし、45歳以上の患者や高リスク群の場合、これらのベネフィットは顕著ではなくなる可能性が示唆された」と結論付けている。
(鷹野 敦夫)
原著論文はこちら
Yang T, et al. J Adv Res. 2025 Feb 11. [Epub ahead of print]
▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39947324
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