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3rdライン以降のFL治療、CAR-T細胞療法と二重特異性抗体のどちらを選択すべきか
公開日:2025年3月12日
Nastoupi LJ, et al. Exp Hematol Oncol. 2025; 14: 30.
再発・難治性濾胞性リンパ腫(FL)の治療環境は、抗CD19 CAR-T細胞療法であるリソカブタゲン マラルユーセル(liso-cel)や抗CD20/CD3二重特異性モノクローナル抗体であるモスネツズマブなどの登場により、大きく変化した。liso-csiおよびモスネツズマブは、再発・難治性FLに対する3次治療以降において、良好なベネフィット・リスクプロファイルを示し、承認された薬剤であるが、両剤を比較したプロスペクティブランダム化研究はこれまで行われていなかった。米国・CommonSpirit MercyのLoretta J. Nastoupil氏らは、再発・難治性FLに対する3次治療以降におけるliso-celとモスネツズマブの有効性および安全性を評価するためunanchored matching-adjusted indirect comparison(MAIC)による間接比較を実施した。Experimental Hematology & Oncology誌2025年3月5日号の報告。
liso-celのTRANSCEND FL試験とモスネツズマブのGO29781試験の相対的な治療効果を推定するため、unanchored MAICを実施した。有効性エンドポイントは、客観的奏効率(ORR)、完全奏効率(CR)、奏効期間(DOR)、無増悪生存期間(PFS)とした。安全性エンドポイントは、サイトカイン放出症候群(CRS)、神経学的イベント(NE)、重篤な感染症、CRSに対するコルチコステロイドまたはトシリズマブの使用とした。有効性比較ではTRANSCEND FL試験の白血球アフェレーシスセット114例、安全性比較では治療セット107例、有効性の感度分析では治療有効性セット101例を用いて比較を行った。
主な結果は以下のとおり。
・有効性に関しては、調整後、liso-celはモスネツズマブと比較し、ORR、CRが高く、DOR、PFSの改善が確認された。
【ORR】オッズ比(OR):3.78、95%信頼区間(CI):1.48〜9.67
【CR】OR:6.46、95%CI:2.85〜14.65
【DOR】ハザード比(HR):0.45、95%CI:0.26〜0.77
【PFS】HR:0.28、95%CI:0.16〜0.49
・感度分析全体で、結果に一貫性が認められた。
・安全性に関しては、liso-celは、grade3以上のCRS発生率、grade3〜4の重篤な感染症発生率、CRSに対するコルチコステロイドの使用率が低かった。一方、全てのgradeのCRS、NEの発生率、トシリズマブの使用率が高かった。
【grade3以上のCRS発生率】OR:0.45、95%CI:0.04〜5.13
【grade3〜4の重篤な感染症発生率】OR:0.35、95%CI:0.12〜1.03
【CRSに対するコルチコステロイドの使用率】OR:0.14、95%CI:0.03〜0.65
【すべてのgradeのCRS発生率】OR:1.86、95%CI:1.01〜3.43
【すべてのgradeのNE発生率】OR:2.16、95%CI:0.72〜6.44
【CRSに対するトシリズマブの使用率】OR:2.27、95%CI:0.86〜5.99
著者らは「再発・難治性FLに対する3次治療以降の治療として、liso-celはモスネツズマブよりもベネフィット・リスクプロファイルに優れている可能性が示唆された」と結論付けている。
(鷹野 敦夫)
原著論文はこちら
Nastoupi LJ, et al. Exp Hematol Oncol. 2025; 14: 30.▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/40045329
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