ガイドラインでβ遮断薬が高血圧症の第一選択薬になったのは、是か非か？　他4本≫ Journal Check Vol.71（2023年10月19日号）

ガイドラインでβ遮断薬が高血圧症の第一選択薬になったのは、是か非か？

欧州高血圧学会は最近のガイドラインでβ遮断薬の位置づけを見直し、サイアザイド系利尿薬、レニン・アンジオテンシン系阻害薬、Ca拮抗薬と同等の地位に置いた。これは、β遮断薬が高血圧症患者によく見られる他の臨床症状に使用されることが多いという理由からだが、β遮断薬を第一選択薬にすることが妥当なのか。著者らの見解をまとめた。Lancet誌オンライン版2023年10月13日号の報告。

日本人におけるチルゼパチド（マンジャロ®）vs GLP-1受容体作動薬の結果は？

日本人2型糖尿病患者におけるチルゼパチド（GIP/GLP-1受容体作動薬）とGLP-1受容体作動薬との治療効果を比較するために、HbA1cと体重減少効果に焦点を当て、無作為化比較試験のネットワークメタ解析を実施した。Diabetes, Obesity & Metabolism誌オンライン版2023年10月12日号の報告。

老人ホームで感染・入院を防ぐ有効な除菌方法は？

老人ホームの入居者は、感染、入院、多剤耐性菌の定着リスクが高い傾向にある。著者らは、老人ホームでの入浴・シャワー時のクロルヘキシジン使用と、鼻腔へのポピドンヨード投与を行い、通常のケアと比較して入院リスクを低下できるかどうかを検証した。The New England Journal of Medicine誌オンライン版2023年10月10日号の報告。

心血管疾患や肥満を防ぐために、最適な時間制限食の詳細は？

これまで、心血管疾患の危険因子に対する最適な時間制限食（TRE）介入の効果を評価した系統的レビューやメタ分析はない。著者らは、TRE介入の血圧・体重・脂肪量・血糖値・脂質に対する効果を明らかにし、最適なTREを同定するためにメタ分析を実施した。Trends in Cardiovascular Medicine誌オンライン版2023年10月12日号の報告。

高齢者のコロナ罹患リスク低下の鍵は、ダイエット！？

高齢と肥満は新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のリスク増加と関連している。著者らは、心血管リスクの高い高齢者6,874人を対象に、パンデミック前に測定されたベースラインの肥満パラメータの経時的変化を追跡調査し、COVID-19発生率との関連性を評価した。BMC Medicine誌2023年10月13日号の報告。