年を重ねてもテストステロン濃度を低下させない秘訣とは？他4本≫ Journal Check Vol.65（2023年9月7日号）

年を重ねてもテストステロン濃度を低下させない秘訣とは？

男性の性ホルモン濃度の変動に関連する要因を明らかにするため、質量分析法を用いて総テストステロン量が測定された地域在住（community-dwelling）男性を対象とした前向きコホート研究についてメタ分析を行った。Annals of Internal Medicine誌オンライン版2023年8月29日号の報告。

果物の果糖は、善か悪か？

糖質摂取量の増加は冠状動脈性心疾患（CHD）のリスクと関連しているが、個々の糖質、特に果糖の役割は不明である。著者らは、食事から摂取する個々の糖質とCHDリスクとの関連を調査するために、追跡期間40年の前向きコホート研究を行った。The American Journal of Clinical Nutrition誌オンライン版2023年8月31日号の報告。

外科医の性別が、転帰に影響する！？

外科医の医療行為やコミュニケーションにおける性差は、患者の周術期の転帰の要因となる可能性がある。女性外科医が治療した患者の30日間の転帰が改善した報告があるが、長期間にわたり持続するかどうかは評価されていない。著者らは、一般的な手術を受けた患者において、外科医の性別が90日および1年の転帰に関連するかどうか、後向きコホート研究を実施した。JAMA Surgery誌オンライン版2023年8月30日号の報告。

がん検診によって本当に寿命は延びる？

様々ながん検診が推進されているが、一般的ながんスクリーニング検査で長生きできるかどうかは不明である。著者らは、乳がんのマンモグラフィー、大腸がんの大腸内視鏡、S状結腸鏡、便潜血。喫煙者および元喫煙者を対象とした肺がんのCT、前立腺がんのPSAの6つの検査が、寿命に及ぼす影響を評価するために、システマティックレビューとメタ分析を行った。JAMA Internal Medicine誌オンライン版2023年8月28日号の報告。

小児アレルギー疾患は生後〇年の腸内微生物叢に左右される！？

アレルギー疾患は世界中で何百万人もの人々に影響を与えており、その有病率の増加は、腸内微生物叢と関連している。また、乳児の免疫系と腸内微生物叢の成熟は並行して生じるため、微生物叢の構造が、乳児に免疫寛容プログラミングが生じるかどうかを決める可能性があるといえる。著者らは、CHILD birth cohortを用いて、アレルギー疾患発症に関連する腸内微生物叢の特徴を明らかにした。Nature Communications誌2023年8月29日号の報告。