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ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.35(2023年2月2日号)
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ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.35(2023年2月2日号)

高齢者の記憶力低下を防ぐための生活習慣とは? 高齢者の記憶力低下を防ぐための生活習慣を特定するために、中国で10年間の前向きコホート研究を行った。2009年のベースライン時点でアポリポタンパク質E(APOE)のジェノタイピングを受けた、認知機能が正常な60歳以上の患者2万9,072人を対象に、次の6つの健康的な生活習慣と認知・記憶機能との関連を評価した:食事(対象食品12品目のうち少なくとも7品目の推奨摂取量の順守)、定期的な運動(中程度の強度で150分以上、または激しい強度で75分以上、週あたり)、積極的な社会的接触(週に2回以上)、積極的な認知活動(週に2回以上)、喫煙歴がない、飲酒歴がない。BMJ誌2023年1月25日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 糖尿病の末梢神経障害にセリン補給が有用か? 糖尿病は、代謝異常により肝臓、腎臓、末梢神経など複数の臓器が障害される疾患である。これらの合併症の発症と進行は、インスリン抵抗性、高血糖、脂質異常症と関連しているが、非必須アミノ酸(NEAA)代謝異常も糖尿病の病因に寄与している。セリンとグリシンは密接に関連するNEAAであり、そのレベルはメタボリックシンドロームの患者で一貫して低下している。著者らはセリンの補給により、末梢神経障害が軽減するかを検討した。Nature誌オンライン版2023年1月25日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む Long COVIDになりやすい人は? Long COVID(COVID-19罹患後症状)は、COVID-19生存者の10%~80%に影響を与えると推定されている。2021年7月〜2022年3月までの間に、米国ワシントンDCの大学に所属する1,338人のCOVID-19症例のサンプルから、Long COVIDの有病率と予測因子を調べた。Emerging Infectious Diseases誌オンライン版2023年1月26日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む スマホベースのディープラーニングを活用した幼児視覚障害の早期発見AI 視覚障害の早期発見は非常に重要だが、標準的な視力検査を実施することが難しい幼児では、頻繁に見過ごされてしまう。顔の外観や目の動きなど、視覚障害児の特徴は眼科診療に役立つが、これらの特徴を実際のスクリーニングに適用することは依然として困難である。著者らは、この状況を打破するためのツールとして、スマホベースのモバイルヘルス(mHealth)システムであるApollo Infant Sight(AIS)を開発し、検証した。Nature Medicine誌オンライン版2023年1月26日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む AYA世代のがん患者における早期死亡のリスク因子とは? 治療と支持療法の進歩により、思春期および若年成人(AYA)世代がん患者の生存率が向上したが、一部の患者では、早期死亡(診断から2か月以内)のリスクを抱えたままである。AYA世代の早期死亡リスクを高める要因は十分に研究されていない。著者らは、診断時の年齢、性別、人種、民族性、社会経済的地位、保険加入状況、農村性と早期死亡の間の関連性を評価した。Journal of the National Cancer Institute誌オンライン版2023年1月23日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 知見共有へ アンケート:ご意見箱 ※新規会員登録はこちら ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.34(2023年1月26日号) 環境配慮の食事は、2型糖尿病のリスク低減にも有用か? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.33(2023年1月19日号) 結局どんな食事が健康に良いのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.32(2023年1月12日号) 高タンパクの朝食は、昼食・夕食の食後血糖値にどのように影響するか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.31(2022年12月22日号) 抗生物質が運動のモチベーションを下げる!? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.30(2022年12月15日号) 最も糖尿病リスクを軽減する野菜は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.29(2022年12月8日号) リバウンド予防に効果的な食事とは? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.28(2022年12月1日号) 妊娠で母性が宿るか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.27(2022年11月24日号) 精子数の世界的な減少 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.26(2022年11月17日号) マスクは本当に効果があるのか?:学校における検証 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.25(2022年11月10日号) キツい筋トレは筋肥大に効果があるのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.24(2022年11月3日号) AIによる膵臓がん予後予測は有用か? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.23(2022年10月27日号) 蚊を寄せ付ける体臭は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.22(2022年10月20日号) 片頭痛には有酸素運動、筋トレどちらが有効か? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.21(2022年10月13日号) 妊婦の"超加工食品"摂取は子供の神経心理学的発達に影響を及ぼすか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.20(2022年10月6日号) CRPはがんのバイオマーカーになるか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.19(2022年9月29日号) 免疫チェックポイント阻害剤の奏効率は、食事によって変わるのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.18(2022年9月22日号) メタボを防ぐ腸内細菌に対して、最も悪影響を及ぼす食事は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.17(2022年9月15日号) セレブからも注目されているプチ断食は、ダイエットや心血管代謝に良い影響を及ぼすのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.16(2022年9月8日号) 長生きできる紅茶の摂取量は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.15(2022年9月1日号) ゼロカロリー甘味料は、耐糖能に影響を及ぼさないのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.14(2022年8月25日号) ゼロカロリー甘味料は、耐糖能に影響を及ぼさないのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.13(2022年8月18日号) 運動後の摂取はゆで卵、生卵どちらの摂取が有用か? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.12(2022年8月11日号) 慢性腰痛を軽減する最良の運動オプションとは~RCTのネットワークメタ解析 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.11(2022年8月4日号) サル痘の臨床的特徴~最新症例報告 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.10(2022年7月28日号) 小児におけるオミクロンに対するファイザー社製COVID-19ワクチンの有効性 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.9(2022年7月21日号) 慢性便秘症に効果的な食物繊維摂取量は?:RCTの系統的レビュー&メタ解析 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.8(2022年7月14日号) COVID-19後遺症の有病率、その危険因子とは ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.7(2022年7月7日号) 糖尿病の有無が影響するか、心不全に対するエンパグリフロジンの臨床転帰 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.6(2022年6月30日号) 老化をあざむく方法は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.5(2022年6月23日号) 座位時間と死亡率および心血管イベントとの関連性:低~高所得国での違いはあるか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.4(2022年6月16日号) 乳製品やカルシウム摂取量と前立腺がんの発症リスクの関連性:前向きコホート研究 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.3(2022年6月9日号) 運動は脳内RNAメチル化を改善し、ストレス誘発性不安を予防する ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.2(2022年6月2日号) 6?11歳の子供におけるmRNA-1273Covid-19ワクチンの評価 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.1(2022年5月26日号) SARS-CoV-2オミクロンBA.2株の特性評価と抗ウイルス感受性 ≫その他4本
ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.34(2023年1月26日号)
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環境配慮の食事は、2型糖尿病のリスク低減にも有用か? 2019年、EAT-Lancet委員会は、人間の健康を育み、環境の持続可能性をサポートする、主に植物ベースの食事であるEAT-Lancet食を提案した。著者らは、このEAT-Lancet食と、2型糖尿病(T2D)のリスクとの関連性を調査し、また、その関連性がT2Dの遺伝的素因によって異なるかどうかを評価した。Metabolism誌オンライン版2023年1月19日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 心不全に対するトラセミドvsフロセミドの再評価 フロセミドは心不全患者に最もよく使用されるループ利尿薬であるが、トラセミドの有用性を示唆する研究もある。著者らは、心不全で入院した患者において、トラセミドがフロセミドと比較して死亡率を低下させるかどうかを明らかにするため、米国の60の病院で左室駆出率に関係なく心不全で入院した2,859人の患者を対象に、非盲検の無作為化臨床試験を行った。JAMA誌2023年1月17日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む PCR検査陰性でも、実はSARS-CoV-2の持続感染が起こっている? SARS-CoV-2の感染は臨床的に不均一であり、無症候性から致命的なものまで様々である。COVID-19患者の一部は、SARS-CoV-2 RNAの分子検査で陰性が続くにもかかわらず、病状が進行し、最終的には死亡することがある。そこで著者らは、11~300日間連続して(平均:105.5日)鼻咽頭スワブまたは気管支肺胞洗浄液でウイルス陰性を繰り返したにも関わらず、臨床状態が徐々に悪化した27人の患者の死後分析を行った。The Journal of Pathology誌オンライン版2023年1月18日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 2年間のホルモン投与により、トランスジェンダーの心理に影響はあったか? トランスジェンダーおよびノンバイナリーの若者が性別肯定ホルモン(GAH:テストステロンまたはエストラジオール)を投与された場合の予測結果データは限られている。著者らは、米国のトランスジェンダーおよびノンバイナリーの若者を対象に、2年間のホルモン投与が、外見の一致、抑うつ、不安、肯定的な感情、および人生の満足度にどのような影響を及ぼすか、前向き観察研究を行った。The New England Journal of Medicine誌2023年1月19日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 使用している糖尿病薬の違いにより、ダパグリフロジンの効果に違いはあるか? Dapagliflozin And Prevention of Adverse Outcomes in CKD試験(DAPA-CKD)における2型糖尿病および慢性腎臓病(CKD)患者に対するダパグリフロジン(フォシーガ®)の有用性が、バックグラウンドの血糖降下療法(GLT)によって異なるかどうかを検討した。Diabetes Care誌オンライン版2023年1月20日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 知見共有へ アンケート:ご意見箱 ※新規会員登録はこちら ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.33(2023年1月19日号) 結局どんな食事が健康に良いのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.32(2023年1月12日号) 高タンパクの朝食は、昼食・夕食の食後血糖値にどのように影響するか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.31(2022年12月22日号) 抗生物質が運動のモチベーションを下げる!? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.30(2022年12月15日号) 最も糖尿病リスクを軽減する野菜は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.29(2022年12月8日号) リバウンド予防に効果的な食事とは? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.28(2022年12月1日号) 妊娠で母性が宿るか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.27(2022年11月24日号) 精子数の世界的な減少 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.26(2022年11月17日号) マスクは本当に効果があるのか?:学校における検証 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.25(2022年11月10日号) キツい筋トレは筋肥大に効果があるのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.24(2022年11月3日号) AIによる膵臓がん予後予測は有用か? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.23(2022年10月27日号) 蚊を寄せ付ける体臭は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.22(2022年10月20日号) 片頭痛には有酸素運動、筋トレどちらが有効か? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.21(2022年10月13日号) 妊婦の"超加工食品"摂取は子供の神経心理学的発達に影響を及ぼすか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.20(2022年10月6日号) CRPはがんのバイオマーカーになるか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.19(2022年9月29日号) 免疫チェックポイント阻害剤の奏効率は、食事によって変わるのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.18(2022年9月22日号) メタボを防ぐ腸内細菌に対して、最も悪影響を及ぼす食事は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.17(2022年9月15日号) セレブからも注目されているプチ断食は、ダイエットや心血管代謝に良い影響を及ぼすのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.16(2022年9月8日号) 長生きできる紅茶の摂取量は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.15(2022年9月1日号) ゼロカロリー甘味料は、耐糖能に影響を及ぼさないのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.14(2022年8月25日号) ゼロカロリー甘味料は、耐糖能に影響を及ぼさないのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.13(2022年8月18日号) 運動後の摂取はゆで卵、生卵どちらの摂取が有用か? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.12(2022年8月11日号) 慢性腰痛を軽減する最良の運動オプションとは~RCTのネットワークメタ解析 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.11(2022年8月4日号) サル痘の臨床的特徴~最新症例報告 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.10(2022年7月28日号) 小児におけるオミクロンに対するファイザー社製COVID-19ワクチンの有効性 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.9(2022年7月21日号) 慢性便秘症に効果的な食物繊維摂取量は?:RCTの系統的レビュー&メタ解析 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.8(2022年7月14日号) COVID-19後遺症の有病率、その危険因子とは ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.7(2022年7月7日号) 糖尿病の有無が影響するか、心不全に対するエンパグリフロジンの臨床転帰 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.6(2022年6月30日号) 老化をあざむく方法は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.5(2022年6月23日号) 座位時間と死亡率および心血管イベントとの関連性:低~高所得国での違いはあるか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.4(2022年6月16日号) 乳製品やカルシウム摂取量と前立腺がんの発症リスクの関連性:前向きコホート研究 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.3(2022年6月9日号) 運動は脳内RNAメチル化を改善し、ストレス誘発性不安を予防する ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.2(2022年6月2日号) 6?11歳の子供におけるmRNA-1273Covid-19ワクチンの評価 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.1(2022年5月26日号) SARS-CoV-2オミクロンBA.2株の特性評価と抗ウイルス感受性 ≫その他4本
健康リスクを最小にする飲酒量は1日あたり0〜1.87ドリンク GBD 2020でのメタ解析
健康リスクを最小にする飲酒量は1日あたり0〜1.87ドリンク GBD 2020でのメタ解析
Population-level risks of alcohol consumption by amount, geography, age, sex, and year: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2020 Lancet. 2022 Jul 16;400(10347):185-235. doi: 10.1016/S0140-6736(22)00847-9. 上記論文のアブストラクト日本語訳 ※ヒポクラ×マイナビ 論文検索(Bibgraph)による機械翻訳です。 [背景] 適度なアルコール摂取に伴う健康リスクについては、引き続き議論されています。少量のアルコールは、一部の健康上の結果のリスクを低下させる可能性がありますが、他の結果のリスクを増加させる可能性があります。これは、全体的なリスクが、地域、年齢、性別、および年によって異なる背景疾患の発生率に部分的に依存することを示唆しています。この分析では、理論上の最小リスク暴露レベル (TMREL) と非飲酒者等価 (NDE) を推定するために、22 の健康アウトカムにわたる負担加重用量反応相対リスク曲線を構築しました。 204 の国と地域を含む 21 の地域の 2020 年の疾病、傷害、リスク要因調査 (GBD) の疾病率を、5 歳の年齢グループ、性別、年齢別の個人の年ごとに使用した非飲酒者の割合1990 年から 2020 年までの 15 歳から 95 歳以上。NDE に基づいて、有害な量のアルコールを消費している人口を定量化しました。 2020 年の 15 歳から 39 歳の個人では、TMREL は 0 (95% 不確実性区間 0-0) から 0.603 (0.400-1.00) の標準飲料/日の間で変化し、NDE は 0.002 の間で変化しました。 1 日あたり (0-0) および 1.75 (0.698-4.30) の標準的な飲み物。 40 歳以上の個人では、負担加重相対リスク曲線はすべての地域で J 字型で、2020 年の TMREL は 0.114 (0-0.403) から 1.87 (0.500-3) の範囲でした。 ·30) 1 日あたりの標準的な飲み物と、1 日あたり 0·193 (0-0·900) から 6·94 (3·40-8·30) の標準的な飲み物の範囲の NDE。 2020 年に有害な量のアルコールを摂取した個人のうち、59.1% (54.3-65.4) が 15-39 歳で、76.9% (73.0-81.3) が男性でした。は、年齢や場所によって異なるアルコール消費に関する推奨事項を裏付ける強力な証拠です。より強力な介入、特に若い個人向けに調整されたものは、アルコールに起因する実質的な世界的な健康損失を減らすために必要です.[FUNDING] Bill & Melinda Gates Foundation. 第一人者の医師による解説 健康リスク最小の飲酒量は地域や年齢で大きく異なり 飲酒目標量策定には地域の実情を考慮する必要 木村 充 独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター副院長 MMJ.February 2023;19(1):24 疫学的研究では、非飲酒者に比べ、少量飲酒者の方が全死亡率が低く、飲酒量がある閾値を超えると全死亡率が上昇するJカーブ効果が報告されてきた。しかし、非飲酒者の中に健康問題による禁酒者が含まれているために死亡率が高くなるのではないか、少量飲酒者には生活環境・経済面で恵まれている人が多く含まれるために死亡率が低くなるのではないかといった、Jカーブ効果が見せかけの効果であるとの批判もあった。 2016年の世界疾病負荷研究(GBD 2016)からは、健康被害を最小にする飲酒量はゼロであると報告された(1)。しかし、研究間で結果は一致しておらず、Jカーブ効果が存在するかどうかは論争の的となっている。 今回報告されたGBD 2020による研究では、GBD 2016から更新されたメタ解析のデータを用いて、204の国・地域から22の疾病・傷害についての障害調整生存年(DALY)を算出し、理論的な健康リスクを最小にする飲酒量(TMREL)、非飲酒者と同等リスクの飲酒量(NDE)を、地域、年齢層、性別、年ごとに推定した。その結果、地域、年齢、性別に関係なく、TMRELは1日あたり0~1.87ドリンク(1ドリンクはアルコール量として10g)と低くとどまっていた。若年者は高齢者よりもTMRELとNDEが有意に少なく、15~39歳のTMRELは0~0.603ドリンク /日であったが、これは若年者では交通事故、自傷、暴力などの外傷が寄与する割合が大きいことが原因と考えられた。40~64歳では、アルコールによる健康影響は、心血管疾患やがんの寄与する割合が高くなり、全世界でのTMRELは0.527ドリンク /日(男性)、0.562ドリンク /日(女性)であり、NDEは1.69ドリンク /日(男性)、1.82ドリンク /日(女性)であった。65歳以上でも同様に、若年者よりもTMREL、NDEは高くなった。地域間では疾病負荷の原因分布は大きく異なっていた。東アジアでのTMRELは0~0.7ドリンク /日であり、地域にかかわらずTMREL、NDEに性差は認められなかった。 本研究では、健康リスクを最小にする飲酒量は、地域や年齢によって大きく異なることが示された。政策として飲酒の目標量を策定する際は、地域の実情を考慮する必要がある。若年者ではTMRELが低く、アルコールによる健康被害を減らすためには、特に若年者での飲酒を減らすことが重要と考えられる。一方でTMRELに性差が認められなかったことから、男女別の飲酒目標を決める必要はない可能性がある。日本では厚生労働省が「節度ある適度な飲酒」として1日20gの飲酒を提唱しているが、本研究の結果から考えるとやや過大かもしれない。 1. GBD 2016 Alcohol Collaborators. Lancet. 2018;392(10152):1015-1035.
成人の不眠症に対する各薬物療法の短期/長期投与成績の比較解析の結果
成人の不眠症に対する各薬物療法の短期/長期投与成績の比較解析の結果
Comparative effects of pharmacological interventions for the acute and long-term management of insomnia disorder in adults: a systematic review and network meta-analysis Lancet. 2022 Jul 16;400(10347):170-184. doi: 10.1016/S0140-6736(22)00878-9. 上記論文のアブストラクト日本語訳 ※ヒポクラ×マイナビ 論文検索(Bibgraph)による機械翻訳です。 [背景]行動的、認知的、および薬理学的介入はすべて、不眠症に効果的です。しかし、リソースが不足しているため、医薬品は世界中でより頻繁に使用されています。不眠症の成人の急性および長期治療に対する薬物治療の比較効果を推定することを目的とした. 、Embase、PsycINFO、WHO International Clinical Trials Registry Platform、ClinicalTrials.gov、およびデータベースの開始から 2021 年 11 月 25 日までの規制機関のウェブサイトを参照して、公開済みおよび未公開のランダム化比較試験を特定します。不眠症の成人(18歳以上)の治療のための単剤療法として、薬理学的治療またはプラセボを比較した研究を含めました。ネットワーク メタ分析 (CINeMA) フレームワークの信頼性を使用して、証拠の確実性を評価しました。 主要アウトカムは、有効性(すなわち、任意の自己評価スケールで測定された睡眠の質)、何らかの理由および特に副作用による治療の中止、および安全性(すなわち、少なくとも 1 つの有害事象が発生した患者の数)でした。そして長期治療。ランダム効果を伴うペアワイズおよびネットワーク メタ分析を使用して、要約の標準化平均差 (SMD) とオッズ比 (OR) を推定しました。この研究は Open Science Framework、https://doi.org/10.17605/OSF.IO/PU4QJ に登録されています。ランダム化比較試験 (30 の介入と 44,089 人の参加者) は、ネットワークのメタ分析に適格でした。急性期治療に関しては、ベンゾジアゼピン、ドキシラミン、エスゾピクロン、レンボレキサント、セルトレキサント、ゾルピデム、およびゾピクロンがプラセボよりも有効でした (SMD 範囲: 0.36-0.83 [確実性の CINeMA 推定値: 高から中程度])。ベンゾジアゼピン、エスゾピクロン、ゾルピデム、およびゾピクロンは、メラトニン、ラメルテオン、およびザレプロンよりも有効でした (SMD 0.27-0.71 [中程度から非常に低い])。中間作用型ベンゾジアゼピン、長時間作用型ベンゾジアゼピン、およびエスゾピクロンは、ラメルテオンよりも何らかの原因による中止が少なかった (OR 0.72 [95% CI 0.52-0.99; 中等度]、0.70 [0.51-0 ·95; 適度] および 0.71 [0.52-0.98; 適度])。ゾピクロンとゾルピデムは、プラセボよりも有害事象による脱落が多かった (ゾピクロン: OR 2.00 [95% CI 1.28-3.13; 非常に低い]; ゾルピデム: 1.79 [1.25-2.50; 1.25-2.50;適度]);ゾピクロンは、エスゾピクロン (OR 1.82 [95% CI 1.01-3.33; 低])、ダリドレキサント (3.45 [1.41-8.33; 低)、およびスボレキサント (3 ·13 [1·47-6·67; 低])。研究のエンドポイントで副作用のある個人の数については、ベンゾジアゼピン、エスゾピクロン、ゾルピデム、およびゾピクロンは、プラセボ、ドキセピン、セルトレキサント、およびザレプロンよりも悪かった (OR 範囲 1.27-2.78 [高から非常に低])。長期治療では、エスゾピクロンとレンボレキサントはプラセボよりも効果的でした (エスゾピクロン: SMD 0.63 [95% CI 0.36-0.90; 非常に低い]; レンボレキサント: 0.41 [0.04-0.78 ; 非常に低い])、エスゾピクロンはラメルテオン (0.63 [0.16-1.10; 非常に低い]) およびゾルピデム (0.60 [0.00-1.20; 非常に低い]) よりも効果的でした。ラメルテオンと比較して、エスゾピクロンとゾルピデムはすべての原因による中止率が低かった(エスゾピクロン: OR 0.43 [95% CI 0.20-0.93; 非常に低い]; ゾルピデム: 0.43 [0.19-0 ·95; 非常に低い]);しかし、ゾルピデムはプラセボよりも副作用による脱落数が多かった (OR 2.00 [95% CI 1.11-3.70; 非常に低い])。 [解釈] 全体的に、エスゾピクロンとレンボレキサントはしかし、エスゾピクロンは重大な有害事象を引き起こす可能性があり、レンボレキサントの安全性データは決定的ではありませんでした。ドキセピン、セルトレキサント、およびザレプロンは忍容性が良好でしたが、有効性およびその他の重要な結果に関するデータは少なく、確固たる結論は得られません。多くの認可された薬 (ベンゾジアゼピン、ダリドレキサント、スボレキサント、トラゾドンなど) は、不眠症の急性治療に効果的ですが、忍容性が低いか、長期的な影響に関する情報がありません。メラトニン、ラメルテオン、および認可されていない薬物は、全体的な物質的な利点を示しませんでした.これらの結果は、エビデンスに基づいた臨床診療に役立つはずです。[資金提供]英国国立衛生研究所オックスフォード健康生物医学研究センター。 第一人者の医師による解説 本研究のような手法での解析により 各薬剤の位置づけと使い分けが進むことを期待 西條 史祥、井上 雄一(理事長) 睡眠総合ケアクリニック代々木 MMJ.February 2023;19(1):7 慢性不眠症の薬物療法について、系統的レビュー(SR)とネットワークメタ解析(NMA)を用いてプラセボとの差異を総合的に定量化し、薬剤間の比較を行う試みはこれまでなかった。本研究は、過去44年間の薬効評価試験(論文化されていないものも含む)の中から、170の無作為化対照試験(RCT)をSR、154の 二重盲検 RCTをNMAの対象とし、単剤睡眠薬の短期・長期投与試験の成績を評価した。解析には、ベンゾジアゼピン系薬剤(BZD)(作用時間6時間未満を短時間型、6~24時間を中間型、24時間超を長時間型)、Z-drug(ゾルピデム、ゾピクロン、エスゾピクロン)、抗うつ薬、抗精神病薬、メラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬、抗ヒスタミン薬が含まれた。アウトカムは有効性(自覚的な睡眠の質と満足度)、忍容性、安全性(副作用)である。 結果として、短期投与(中央値2週間)ではどの睡眠薬もプラセボに比べ有効であったが、長期投与(中央値25週間)ではエスゾピクロンとレンボレキサントのプラセボに対する優越性が示され、他の薬剤は長期投与での有効性・安全性のデータが不十分であった。BZDは短期投与での有効性でプラセボに対する優越性を示した一方、忍容性と安全性は好ましくなかった。BZDの中ではロルメタゼパムなどの中間型が短時間型、長時間型より忍容性が良かった。Z-drugでは、ゾピクロンとゾルピデムの忍容性がプラセボより悪く、ゾピクロンは他の薬剤より眠気などの副作用が多かった。より生理的な薬剤とされているメラトニン系薬剤は、BZDないしZ-drugに比べ効果が劣ることも確認された。オレキシン受容体拮抗薬では、レンボレキサントが忍容性でスボレキサントに劣るが有効性は高かった。ただし各試験で有効性の評価方法が異なること、各睡眠薬を直接比較した試験や長期投与試験が少ないことが課題だと著者らは述べている。 睡眠薬の有効性と安全性の評価手法が試験間で統一されたのは近年のことであるし、プラセボ対照の長期投与試験はまだ少ないが、今後開発される薬剤について本研究のような手法を用いた解析が行われ、各薬剤の明瞭な位置づけと使い分けが進むことを期待したい。その中では、著者らが指摘しているように高齢者と一般成人の差異を明確化することが求められる。また、欧米のガイドラインで不眠症治療の第1選択とされている認知行動療法についてもRCTが蓄積されてきており、同じ手法を用いて比較することが望まれよう。
2型糖尿病治療でのDPP-4阻害薬投与 胆嚢炎のリスク上昇に関連
2型糖尿病治療でのDPP-4阻害薬投与 胆嚢炎のリスク上昇に関連
Dipeptidyl peptidase-4 inhibitors and gallbladder or biliary disease in type 2 diabetes: systematic review and pairwise and network meta-analysis of randomised controlled trials BMJ. 2022 Jun 28;377:e068882. doi: 10.1136/bmj-2021-068882. 上記論文のアブストラクト日本語訳 ※ヒポクラ×マイナビ 論文検索(Bibgraph)による機械翻訳です。 [目的]ジペプチジル ペプチダーゼ 4 阻害剤と胆嚢または胆道疾患との関連を調べること。 [設計]システマティック レビューとペアワイズおよびネットワーク メタ分析。 [データ ソース]PubMed、EMBASE、Web of Science、CENTRAL の開始から 31 年まで2021 年 7 月。[適格基準]ジペプチジル ペプチダーゼ 4 阻害剤、グルカゴン様ペプチド 1 受容体作動薬、およびナトリウム - グルコース共輸送体 2 阻害剤を投与された成人 2 型糖尿病患者を対象に、プラセボまたは他の糖尿病治療薬と比較したランダム化比較試験。 [主な結果の測定値] 胆嚢または胆道疾患、胆嚢炎、胆石症、および胆道疾患の複合。各アウトカムのエビデンスの質は、Grading of Recommendations、Assessment、Development and Evaluations フレームワーク (GRADE) アプローチを使用して評価されました。メタ分析では、プールされたオッズ比と 95% の信頼区間が使用されました。プラセボまたは非インクレチン薬と比較して、ジペプチジル ペプチダーゼ 4 阻害剤は、胆嚢または胆道疾患の複合のリスク増加と有意に関連していた (オッズ比 1.22 (95%信頼区間 1.04 ~ 1.43); リスク差 11 (2 ~ 21) ) および胆嚢炎 (オッズ比 1.43 (1.14 ~ 1.79); リスク差 15 (5 ~ 27) 10,000 人年あたりのイベント数が多い) ですが、胆石症および胆道疾患のリスクはありません。この関連は、ジペプチジルペプチダーゼ-4阻害剤治療の期間が長い患者で観察される傾向がありました。 184件の試験のネットワークメタ分析では、ジペプチジルペプチダーゼ-4阻害剤は、ナトリウム-グルコース共輸送体-2阻害剤と比較して胆嚢または胆道疾患と胆嚢炎の複合体のリスクを増加させたが、グルカゴン様ペプチド-1受容体アゴニストとは比較しなかった。 [結論]ジペプチジルペプチダーゼ-4阻害剤は、無作為対照試験で胆嚢炎のリスクを増加させ、特に治療期間が長くなると、臨床現場で医師の注意が必要になります.[システマティックレビュー登録] PROSPERO CRD42021271647. 第一人者の医師による解説 インクレチン関連薬に共通する有害事象の可能性 長期投与例で注意が必要 三好建吾、青山倫久(特任講師) 東京大学医学部附属病院糖尿病・代謝内科 MMJ.February 2023;19(1):19 ジペプチジルペプチダーゼ 4(DPP-4)阻害薬は経口2型糖尿病治療薬として、特に日本ではインスリン分泌低下を主病態とする患者が欧米よりも多いことから、広く用いられている(1)。DPP-4阻害薬はDPP-4の活性を阻害し、グルカゴン様ペプチド1(GLP-1)およびグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)の活性を上昇させることで血糖降下作用を発揮するが、GLP-1およびGIPの両者は胆嚢の運動に影響を与えるとの報告がなされていることから、胆嚢・胆道疾患のリスク上昇が懸念されていた。GLP-1はコレシストキニンの分泌抑制を介して胆嚢の運動を阻害する作用があり(2)、GLP-1受容体作動薬では胆嚢・胆道疾患のリスク上昇が報告されている(3)。 本研究ではDPP-4阻害薬と胆嚢・胆道疾患の関連を調査するため、系統的レビュー、ペアワイズメタ解析、ネットワークメタ解析を行っている。82のランダム化比較試験を対象とし、ペアワイズメタ解析に含まれた患者は104,833人であった。DPP-4阻害薬はプラセボまたはインクレチン関連薬以外の治療薬と比較し、胆嚢・胆道疾患の複合アウトカムのリスクはオッズ比1.22(95% CI, 1.04~1.43)、リスク差11人 /1万人・年(2~21)、胆嚢炎についてもオッズ比1.43(1.14~1.79)、リスク差15人 /1万人・年(5~27)と有意なリスク上昇がみられた。一方、胆石症および胆道疾患に限ると有意な関連はみられなかった。また、胆嚢・胆道疾患のリスク上昇は長期(26週間以上)投与群でのみ認められ、投与期間を4群に分けた解析でも投与期間が長い群ほどリスクが上昇する傾向が認められた。さらに184試験を対象としたネットワークメタ解析では、DPP-4阻害薬はNa+/グルコース共役輸送担体(SGLT)2阻害薬やその他の糖尿病治療薬と比較し胆嚢・胆道疾患と胆石症の複合リスクが上昇したが、GLP-1受容体作動薬との比較ではリスクは上昇せず同等であった。 DPP-4阻害薬が上市され10年以上が経過し、広く用いられる薬剤であるがゆえに、長期投与されている患者も多いと考えられる。良好な安全プロファイルを持っていると考えられているが、これまでにも水疱性類天疱瘡や急性膵炎、心不全などとの関連が指摘されてきた。本研究はDPP-4阻害薬の使用について、特に治療期間の長い場合に胆嚢炎のリスクを上昇させる可能性を示しており、一般臨床においても胆嚢炎のリスクを認識したうえでの投与と患者への注意喚起を行う必要がある。 1. Bouchi R, et al. J Diabetes Investig. 2022;13(2):280-291. 2. Rehfeld JF, et al. Scand J Gastroenterol. 2018;53(12):1429-1432. 3. He L, et al. JAMA Intern Med. 2022;182(5):513-519.
英国の2200万人のデータから自己免疫疾患患者の心血管リスクを検討
英国の2200万人のデータから自己免疫疾患患者の心血管リスクを検討
Autoimmune diseases and cardiovascular risk: a population-based study on 19 autoimmune diseases and 12 cardiovascular diseases in 22 million individuals in the UK Lancet. 2022 Sep 3;400(10354):733-743. doi: 10.1016/S0140-6736(22)01349-6. Epub 2022 Aug 27. 上記論文のアブストラクト日本語訳 ※ヒポクラ×マイナビ 論文検索(Bibgraph)による機械翻訳です。 [背景] 一部の自己免疫疾患は、心血管疾患のリスク増加と関連しています。 [METHODS]この人口ベースの研究では、Clinical Practice Research Datalink (CPRD) からのリンクされたプライマリおよびセカンダリケア記録を使用しました。 )、GOLD および Aurum データセットを使用して、2000 年 1 月 1 日から 2017 年 12 月 31 日までの間に 19 の自己免疫疾患のいずれかと新たに診断され、診断時に 80 歳未満であり、心血管疾患のない英国中の個人のコホートを収集します。診断後最大12か月。また、年齢、性別、社会経済的地位、地域、暦年が一致し、研究開始後 12 か月まで自己免疫疾患も心血管疾患もなかった最大 5 人の一致したコホートを作成しました。両方のコホートを 2019 年 6 月 30 日まで追跡調査しました。12 の心血管転帰の発生率を調査し、Cox 比例ハザード モデルを使用して、自己免疫疾患のある患者とない患者の違いを調べました。自己免疫疾患を持つ 446,449 人の適格な個人と 2,102,830 人の一致した対照を特定しました。自己免疫コホートでは、診断時の平均年齢は 46.2 歳 (SD 19.8) で、271,410 人 (60.8%) が女性で、175,039 人 (39.2%) が男性でした。 68 413 (15.3%) の自己免疫疾患患者と 231 410 人 (11.0%) の患者が、追跡期間の中央値 6.2 年 (IQR 2.7-10.8) の間に心血管疾患を発症しました。心血管疾患の発生率は、自己免疫疾患患者では 1000 患者年あたり 23.3 イベント、自己免疫疾患のない患者では 1000 患者年あたり 15.0 イベントでした (ハザード比 [HR] 1.56 [95% CI 1.52-1.59])。自己免疫疾患を伴う心血管疾患のリスクの増加は、個々の心血管疾患ごとに見られ、存在する自己免疫疾患の数とともに徐々に増加しました (1 つの疾患: HR 1.41 [95% CI 1.37-1.45]; 2 つの疾患: 2·63 [2·49-2·78]); 3 つ以上の疾患: 3.79 [3.36-4.27])、およびより若い年齢層 (年齢 <45 歳: 2.33 [2.16-2.51]; 55-64 歳: 1. 76 [1.67-1.85]; 75歳以上: 1.30 [1.24-1.36])。自己免疫疾患のうち、全身性強皮症(3・59[2・81-4・59])、アジソン病(2・83[1・96-4・09])、全身性エリテマトーデス(2・82[2・38- 3.33])、1 型糖尿病 (2.36 [2.21-2.52]) は全体的な心血管リスクが最も高かった。 、およびこれらの合併症の根底にある病態生理学的メカニズムに関するさらなる研究。 第一人者の医師による解説 若年者の自己免疫疾患患者の診療では心血管イベント発症に留意する必要 長谷川 詠子 虎の門病院リウマチ膠原病科部長代行 /腎センター内科部長代行 MMJ.February 2023;19(1):16 いくつかの自己免疫疾患は心血管イベントの増加に関与していると言われているが、関節リウマチや乾癬など特定の疾患のデータしかなく(1),(2)、心血管アウトカムは虚血性心疾患と脳卒中に限られておりサンプルサイズも小さかった。 本研究では2000~17年に新たに診断された19の自己免疫疾患患者のデータを英国の医療データベース(Clinical Practice Research Datalink;CPRD)を使用して検証した。自己免疫疾患群446,449人を年齢や性別、社会経済状況等でマッチさせた自己免疫疾患・心血管疾患のない対照群2,102,830人と比較し、12の心血管イベントの発症を調査した。 その結果、自己免疫疾患群の構成は診断時の平均年齢46.2歳、女性60.8%であった。中央値6.2年の追跡期間に、自己免疫疾患患者群の15.3%、対照群の11.0%が心血管イベントを発症した。自己免疫疾患患者群の心血管イベント発症率は23.3/1,000人・年、対照群では15.0/1,000人・年であった(ハザード比[HR], 1.56;95%信頼区間[CI], 1.52~1.59)。心血管イベント発症のリスク(HR)は、自己免疫疾患の合併数が多いほど上昇し(1疾患1.41[95% CI, 1.37~1.45]、2疾患2.63[2.49~2.78]、3疾患以上3.79[3.36~4.27])、若年者の方が高かった(45歳未満2.33[2.16~2.51]、55~64歳1.76[1.67~1.85]、75歳以上1.3[1.24~1.36])。自己免疫疾患の中では全身性強皮症(HR, 3.59;95% CI, 2.81~4.59)、アジソン病(2.83;1.96~4.09)、全身性エリテマトーデス(2.82;2.38~3.33)、1型糖尿病(2.36;2.21~2.52)において心血管イベント発症リスクが高かった。自己免疫疾患との関連が特に強かった心血管イベントの種類は、心筋炎・心膜炎(HR, 2.34)、末梢動脈疾患(2.09)、感染性心内膜炎(1.85)であった。一方、血圧、喫煙、体格指数(BMI)、コレステロール、2型糖尿病といった古典的な心血管危険因子の心血管イベント発症への寄与はわずかであった。 自己免疫疾患では心筋炎、心膜炎など自己免疫による炎症が関与していることもあれば、ステロイドや免疫抑制薬の使用で易感染性となり感染性心内膜炎を発症する場合もある。慢性炎症が持続することやステロイドによる動脈硬化の進展に伴う心血管イベントに留意が必要であるのはもちろんだが、若年であっても自己免疫疾患特有の心血管イベント発症リスクがあり留意が必要である。 1. Pujades-Rodriguez M, et al. PLoS One. 2016;11(3):e0151245. 2. Dowlatshahi EA, et al. Br J Dermatol. 2013;169(2):266-282.
COVID-19感染後の長期にわたる嗅覚・味覚障害5.6%に嗅覚障害、4.4%に味覚障害が残存と推定
COVID-19感染後の長期にわたる嗅覚・味覚障害5.6%に嗅覚障害、4.4%に味覚障害が残存と推定
Prognosis and persistence of smell and taste dysfunction in patients with covid-19: meta-analysis with parametric cure modelling of recovery curves BMJ. 2022 Jul 27;378:e069503. doi: 10.1136/bmj-2021-069503. 上記論文のアブストラクト日本語訳 ※ヒポクラ×マイナビ 論文検索(Bibgraph)による機械翻訳です。 [目的]covid-19患者における嗅覚と味覚の回復率、嗅覚と味覚の持続的な機能障害の割合、および嗅覚と味覚の回復に関連する予後因子を明らかにすること。 [設計]系統的レビューとメタ分析。 [データソース]PubMed、Embase、Scopus、Cochrane Library、および medRxiv の開始から 2021 年 10 月 3 日まで。イベントまでの時間曲線を用いた記述的予後研究と、あらゆる予後因子の予後関連研究が含まれていました。ガイドライン。反復数値アルゴリズムを使用して、イベントまでの時間の個々の患者データ (IPD) が再構築およびプールされ、生存を維持した参加者の回復率が 30 日間隔で報告され、配布なしの要約生存曲線が取得されました。永続的な嗅覚と味覚の機能障害の割合を推定するために、プラトー生存曲線のワイブル非混合治癒モデルからの治癒分画をロジット変換し、2 段階のメタ分析でプールしました。予後因子と回復との未調整の関連性を調査するために、従来の集計データ メタアナリシスが実施されました。副次的アウトカムは、嗅覚と味覚の回復に関連する予後変数のオッズ比でした。バイアスのリスクは低から中程度でした。リスクの高い 4 つの研究を除外した後も、結論は変わりませんでした。エビデンスの質は中程度から高かった。パラメトリック治癒モデリングに基づくと、持続的な自己申告による嗅覚と味覚の機能障害が推定 5.6% (95% 信頼区間 2.7% ~ 11.0%、I 2 =70%、τ 2 =0.756、95% 予測区間 0.7% ~ 33.5%)および4.4%(1.2%~14.6%、I 2 =67%、τ 2 =0.684、95%予測区間0.0%~49.0%)の患者であった。感度分析は、これらが過小評価される可能性があることを示唆しています。 30、60、90、および 180 日で、それぞれ 74.1% (95% 信頼区間 64.0% から 81.3%)、85.8% (77.6% から 90.9%)、90.0% (83.3% から 94.0%)、および 95.7% (89.5% から 98.3%) の患者が嗅覚を回復し (I 2 =0.0-77.2%、τ 2 =0.006-0.050)、78.8% (70.5% から 84.7%)、87.7% (82.0% から 91.6%) 、90.3%(83.5%~94.3%)、98.0%(92.2%~95.5%)が味覚を回復した(I 2 =0.0~72.1%、τ 2 =0.000~0.015の範囲)。女性は、嗅覚 (オッズ比 0.52、95% 信頼区間 0.37 ~ 0.72、7 件の研究、I 2 =20%、τ 2 =0.0224) および味覚 (0.31、0.13 ~ 0.72、7 件の研究、I 2 =78%、τ 2 =0.5121)、男性よりも機能障害の初期重症度が高い患者 (0.48、0.31 ~ 0.73、5 つの研究、I 2 =10%、τ 2 <0.001) または鼻づまり (0.42、0.18 ~ 0.97、3 つの研究、I 2 =0%、τ 2 <0.001) は、嗅覚を回復する可能性が低かった. .これは、長期にわたるcovidの負担の増大に寄与する可能性があります.[体系的レビュー登録] PROSPERO CRD42021283922. 第一人者の医師による解説 “long COVID”研究に大変貴重なデータだが 2021年10月までのデルタ株でのデータである点に留意すべき 荒岡 秀樹 虎の門病院臨床感染症科部長 MMJ.February 2023;19(1):5 嗅覚・味覚障害は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診断において重要な契機となることが広く知られているが、その臨床経過、回復期間の大規模なデータは寡少である。COVID-19に関連する嗅覚・味覚の機能障害は一過性なのか持続性なのか、嗅覚・味覚機能障害が持続する患者の割合はどの程度なのか、そして嗅覚・味覚の回復に関連する予後因子も明らかになっていない。本論文は、これらの疑問について系統的レビューとメタ解析により検討した研究の報告である。文献検索により、COVID-19に関連する嗅覚・味覚障害を有する成人の観察研究を選択し、研究の偏りやエビデンスの質を評価し、主要評価項目である嗅覚・味覚障害が残存する患者の割合、副次評価項目である嗅覚・味覚の回復に関連する予後因子について解析した。 その結果、18件の研究(患者3,699人)がtimeto-event individual patient data(IPD)のメタ解析、68の論文が集計データの系統的レビューとメタ解析の対象とされた。バイアスのリスクは低~中程度で、リスクの高い4件の研究を除外しても結論は変わらなかった。エビデンスの質は中~高程度であった。モデリング解析の結果では、持続的な嗅覚障害は5.6%(95%信頼区間[CI], 2.7~ 11.0%)、味覚障害は4.4%(1.2 ~ 14.6%)の患者に発症すると推定された。嗅覚の回復率は、30、60、90、180日時点でそれぞれ74.1%(95% CI, 64.0 ~ 81.3%)、85.8%(77.6 ~90.9%)、90.0%(83.3~94.0%)、95.7%(89.5~ 98.3%)であった。味覚の回復率は各時点でそれぞ れ78.8%(95% CI, 70.5 ~ 84.7%)、87.7 %(82.0 ~ 91.6 %)、90.3 %(83.5 ~94.3%)、98.0%(92.2 ~ 95.5%)であった。女性は男性に比べて嗅覚(オッズ比[OR], 0.52;95% CI, 0.37 ~ 0.72)と味覚(0.31;0.13 ~0.72)の回復率が低く、機能障害の初期重症度が高い患者(OR, 0. 48;95% CI, 0.31 ~ 0.73)と鼻づまり(0.42;0.18 ~ 0.97)を有する患者は嗅覚の回復が悪かった。 本研究が明らかにした長期の嗅覚・味覚障害の推定発症率、そして回復の予後因子は、今後の“long COVID”に関する研究を進めるうえで大変貴重なデータである。ただし、文献検索期間が2021年10月までとなっており、主にデルタ株までのデータである点に留意すべきである。2022年以降流行の主流を占めているオミクロン株についてのデータは含まれていない。各国からの暫定的なオミクロン株流行以降の嗅覚・味覚障害のデータも一定の見解は未だ得られていない。BA.1系統では嗅覚・味覚障害の頻度は低下し、BA.5系統では再び上昇しているとの知見もあり、今後発表される論文にも注意を払う必要がある。
COVID-19ワクチン後の心筋炎と心膜炎に関するエビデンスとレビュー
COVID-19ワクチン後の心筋炎と心膜炎に関するエビデンスとレビュー
Incidence, risk factors, natural history, and hypothesised mechanisms of myocarditis and pericarditis following covid-19 vaccination: living evidence syntheses and review BMJ. 2022 Jul 13;378:e069445. doi: 10.1136/bmj-2021-069445. 上記論文のアブストラクト日本語訳 ※ヒポクラ×マイナビ 論文検索(Bibgraph)による機械翻訳です。 [目的] covid-19に対するmRNAワクチン接種後の心筋炎および心膜炎の発生率と危険因子、臨床症状、症例の短期および長期転帰、および提案されたメカニズムに関する証拠を統合すること。 [設計] 生きている証拠の統合とレビュー. [データ ソース] 2020 年 10 月 6 日から 2022 年 1 月 10 日まで、Medline、Embase、およびコクラン ライブラリが検索されました。参考文献リストと灰色文献 (2021 年 1 月 13 日まで)。 1 人のレビュアーがスクリーニングを完了し、別のレビュアーが除外の 50% を検証し、機械学習プログラムを使用してレコードに優先順位を付けました。 2 人目のレビュアーは、修正された Joanna Briggs Institute ツールを使用して、すべての除外を全文で検証し、データを抽出し、(発生率と危険因子については) バイアス評価のリスクを検証しました。チームのコンセンサスにより、GRADE (推奨事項、評価、開発および評価の等級付け) を使用した発生率および危険因子のエビデンス評価の確実性が決定されました。 (発生率と危険因子)covid-19 mRNAワクチン接種後に確認された心筋炎または心膜炎に関する報告。ケースシリーズ(n≧5、プレゼンテーション、短期臨床経過および長期転帰); [RESULTS] 46件の研究が含まれた(発生率に関する14件、危険因子に関する7件、特徴と短期経過に関する11件、長期転帰に関する3件、および21件の研究)。メカニズムについて)。 mRNAワクチン接種後の心筋炎の発生率は、男性の青年および男性の若年成人で最も高かった(12~17歳、100万あたり50~139例(確実性が低い);18~29歳、100万あたり28~147例(確実性が中程度))。 5~11 歳の少女と少年、および 18~29 歳の女性の場合、BNT162b2 (ファイザー/BioNTech) のワクチン接種後の心筋炎の発生率は、100 万件あたり 20 件未満である可能性があります (確実性は低い)。 mRNAワクチンの3回目の投与後の発生率は、確実性が非常に低いという証拠がありました。 18 ~ 29 歳の個人では、mRNA-1273 (モデルナ) のワクチン接種後、ファイザーよりも心筋炎の発生率がおそらく高くなります (中程度の確実性)。 12〜17歳、18〜29歳、または18〜39歳の個人では、covid-19のmRNAワクチンの2回目の投与後の心筋炎または心膜炎の発生率は、1回目の投与後30日以内と比較して、31日以上投与された場合に低くなる可能性があります(確実性は低い)。 18 ~ 29 歳の男性に固有のデータは、心筋炎または心膜炎の発生率を大幅に下げるには、投与間隔を 56 日以上に増やす必要があるかもしれないことを示しています。臨床経過と短期転帰については、5 ~ 11 歳の小さな症例シリーズ (n=8) が 1 つだけ見つかりました。青年および成人では、ほとんど(90%以上)の心筋炎症例は、2回目の投与の2~4日後に症状が発症した中央値20~30歳の男性(71~100%)でした。ほとんどの人 (≥84%) は短期間 (2 ~ 4 日) 入院しました。心膜炎については、データは限られていましたが、患者の年齢、性別、発症時期、および入院率において、心筋炎よりも多くの変動が報告されています。長期 (3 か月; n=38) の追跡調査を行った 3 つのケース シリーズでは、患者の 50% を超える患者において、進行中の症状または薬物治療の必要性または活動の制限と同様に、持続的な心エコー図の異常が示唆されました。 [結論] これらの発見は、思春期および若年成人男性がmRNAワクチン接種後に心筋炎のリスクが最も高いことを示しています。モデルナ ワクチンよりもファイザー ワクチンを使用し、投与間隔を 30 日以上空けることが、この集団に好まれる可能性があります。 5~11歳の小児における心筋炎の発生は非常にまれですが、確実性は低かった.臨床的危険因子のデータは非常に限られていました。長期追跡データは限られていましたが、mRNA 関連の心筋炎の臨床経過は良性であると思われました。適切な検査(生検や組織形態など)による前向き研究は、機序の理解を深めるでしょう。 第一人者の医師による解説 疫学や臨床経過、およびアウトカムまで示した 最新で重要な知見 小倉 翔 虎の門病院臨床感染症科 MMJ.February 2023;19(1):4 本論文では、2020年10月6日~22年1月10日に発表された合計46件の研究を対象に、COVID-19に対するmRNAワクチン接種後の心筋炎および心膜炎の①発症率②危険因子③臨床経過④症例の短期的・長期的なアウトカム、および⑤メカニズムに関するエビデンスの統合が行われた。 その結果、① mRNAワクチン 2回目接種後の心筋炎の発症率は青年男性と若年成人男性において最も高く、それぞれ12~17歳 で50~139例/100万人、18~29歳 で28~147例 /100万人であった。②18~29歳の男女および18~39歳の男性において、2回目のワクチン接種後の心筋炎の発症率はPfizer社製よりもModerna社製の方が高いと考えられた。12~39歳において2回目のmRNAワクチン接種後の心筋炎または心膜炎の発症率は、1回目接種後30日以内と比較して31日以上で接種した場合に低くなる可能性がある。18~29歳の男性に限ったデータでは、発症率を大きく低下させるために接種間隔を56日以上にする必要があるかもしれない。③心筋炎症例のほとんど(90%超)は年齢中央値を20~29歳とする男性で、最後のワクチン接種から症状発現までの期間は平均2~4日であり、ほとんど(報告により71~100%)が2回目の接種後に発症した。胸痛や胸部圧迫感、トロポニン上昇を伴い、検査では少数例(研究全体で14~29%)に左室機能障害(左室駆出率[LVEF]50%未満)が認められた。心膜炎については、報告によりばらつきがあるもののほとんどが男性であり、症状発現までの中央値は20日であり、60%が2回目の接種後に発症した。治療には非ステロイド系抗炎症薬が最も使用された。④短期的な経過はほとんどの場合が軽度でselflimitedであることが示されている。長期的な経過に関してはデータが乏しいが、50%以上の症例で心電図異常や症状の持続、治療薬や活動制限の必要性を示唆するデータもある。⑤過剰免疫や炎症反応、分子模倣やその他メカニズムによる自己免疫などさまざまな機序が提唱されているが、直接的な裏付けはほとんどない。 対象となった文献に含まれる症例は、心筋炎と心膜炎の区別が明確でなかったり診断が主観的である場合があり、また心臓 MRIや心筋生検がすべてに実施されていないことから、ほとんどがprobable程度の症例と考えられ、小児や一部の重篤な症例に関するデータは限られている。しかし、8,000例以上の心筋炎や心膜炎の報告例について症状や臨床経過、さらには長期的なアウトカムまで示した重要な知見といえる。
SGLT-2阻害薬はすべての心不全患者に有用 軽~中等症含むメタ解析
SGLT-2阻害薬はすべての心不全患者に有用 軽~中等症含むメタ解析
SGLT-2 inhibitors in patients with heart failure: a comprehensive meta-analysis of five randomised controlled trials Lancet. 2022 Sep 3;400(10354):757-767. doi: 10.1016/S0140-6736(22)01429-5. Epub 2022 Aug 27. 上記論文のアブストラクト日本語訳 ※ヒポクラ×マイナビ 論文検索(Bibgraph)による機械翻訳です。 [背景]SGLT2 阻害剤は、駆出率が低下した心不全患者を治療するためのガイドラインで強く推奨されていますが、より高い駆出率での臨床的利点は十分に確立されていません。駆出率が軽度に低下または保持されている心不全を対象とした 2 つの大規模な試験 DELIVER および EMPEROR-Preserved が実施されており、駆出率が低下した初期の試験と組み合わせて、心血管死亡率および患者サブグループにおける治療効果を調べる力が得られます。 [METHODS] DELIVER および EMPEROR-Preserved の事前に指定されたメタ分析を行い、その後、駆出率が低下した患者 (DAPA-HF および EMPEROR-Reduced) と心不全が悪化して入院した患者 (駆出に関係なく) を登録した試験を含めました。分数 (SOLOIST-WHF)。エンドポイントの定義が調和した試験レベルのデータを使用して、心不全のさまざまな臨床的エンドポイントに対する SGLT2 阻害剤の効果を推定するために、固定効果のメタ分析を行いました。このメタ分析の主要なエンドポイントは、無作為化から心血管死または心不全による入院の複合。関心のあるサブグループ全体で、主要エンドポイントの治療効果の不均一性を評価しました。この研究は、PROSPERO、CRD42022327527 に登録されています。 [調査結果] DELIVER および EMPEROR-Preserved からの 12,251 人の参加者のうち、SGLT2 阻害剤は複合心血管死または心不全による最初の入院を減少させました (ハザード比 0.80 [95% CI 0.73-0 ·87]) 両方の要素の一貫した減少: 心血管死 (0.88 [0.77-1.00]) と心不全による最初の入院 (0.74 [0.67-0.83])。 21,947 人の参加者を対象とした 5 つの試験のより広い文脈では、SGLT2 阻害剤は複合心血管死または心不全による入院のリスク (0.77 [0.72-0.82])、心血管死 (0.87 [0.0]) を減少させました。 ·79-0.95])、心不全による最初の入院 (0.72 [0.67-0.78])、および全死亡率 (0.92 [0.86-0.99])。調査された各エンドポイントに対するこれらの治療効果は、駆出率が軽度に低下または維持された心不全の試験と、5 つの試験すべてで一貫して観察されました。主要評価項目に対する治療効果は、駆出率を含め、調査した 14 のサブグループ全体で概ね一貫していました。駆出率やケア設定に関係なく、心不全の基礎療法。[資金提供]なし。 第一人者の医師による解説 LVEFの程度、人種、性別、糖尿病の有無に関わらず心不全の予後を改善 ガイドラインにもインパクト 森 保道 虎の門病院内分泌代謝科(糖尿病・代謝部門)部長 MMJ.February 2023;19(1):17 Na+/グルコース共役輸送担体2(SGLT-2)阻害薬の慢性心不全への効果は、従来、左室駆出率(LVEF)が低下した(LVEF 40 % 未満 )心不全(HFrEF)を主な対象とし、DAPA-HF試験およびEMPEROR-Reduced試験のいずれでも心不全による入院の減少、心血管死の減少が確認された。これらの試験は、HFrEFに対する有用性が確立されたアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)、アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)、ミネラルコルチコイド受容体阻害薬(MRA)などによる適切な基礎治療にSGLT-2阻害薬のダパグリフロジンやエンパグリフロジンの追加投与の効果を検証したデザインであった。その一方で、LVEFが軽度低下(LVEF 40%以上50%未満)し た 心不全(HFmrEF)、LVEFの保たれた(LVEF 50%以上)心不全(HFpEF)に関しては既存の心不全治療薬の有用性も確立されておらず、SGLT-2阻害薬の効果への関心が高まっていた。 本論文は、LVEF40%を超えるHFmrEF/HFpEFを対象としたDELIVER試験とEMPEROR-Preserved試験を統合したメタ解析を行い、心不全による入院と心血管死の複合エンドポイントをハザード比(HR)で20%抑制したことを主成績として示した。このうち心不全による入院のリスクは26%低下(P<0.0001)、心血管死のリスクは12%低下(P=0.052)していた。 上記の2試験にHFrEFを対象としたDAPA-HF試験 とEMPEROR-Reduced試験、さらに心不全が最近悪化した糖尿病患者へのソタグリフロジンの効果を検討したSOLOIST-WHF試験の計5試験(参加者21,947人)でのメタ解析が追加され、心不全による入院の減少、心血管死の減少に加えて全死亡の減少(HR, 0.92)を明らかにした。特筆すべきは、心不全による入院と心血管死の複合エンドポイントを14のサブカテゴリー(LVEF、年齢、性別、人種、居住する大陸別、NYHA分類、NT-proBNP値、KCCQ-TSSスコア、糖尿病の有無、腎機能、肥満度、1年以内の心不全入院の有無、ARNIやMRAの併用の有無)で解析し、いずれのサブカテゴリーでもSGLT-2阻害薬の有用性が確認された点である。従来から論点となっていたEF 60%以上の集団でもSGLT-2阻害薬の有用性が確認されている。また、NYHA分類別に比較した複合エンドポイントのハザード比はIII~Ⅳ度の患者で0.86、II度の患者で0.72と、心不全の重症度によりSGLT-2阻害薬の有効性が異なる可能性も示唆された。本研究はSGLT-2阻害薬の慢性心不全治療における有用性を軽症から中等症、重症を含む広いスペクトラムで検証し、今後の心不全治療のガイドラインにも大きな影響を与える可能性が考えられる。
COPDの疾病負荷は減少傾向だが 世界的には依然大きな問題
COPDの疾病負荷は減少傾向だが 世界的には依然大きな問題
Burden of chronic obstructive pulmonary disease and its attributable risk factors in 204 countries and territories, 1990-2019: results from the Global Burden of Disease Study 2019 BMJ. 2022 Jul 27;378:e069679. doi: 10.1136/bmj-2021-069679. 上記論文のアブストラクト日本語訳 ※ヒポクラ×マイナビ 論文検索(Bibgraph)による機械翻訳です。 [目的] 1990 年から 2019 年までの慢性閉塞性肺疾患 (COPD) の世界的、地域的、および全国的な負担と、それに起因する危険因子を、年齢、性別、および社会人口統計学的指標別に報告すること。 [設計] 系統的分析。 [データ ソース] Global Burden of Disease Study 2019. [MAIN OUTCOME MEASURES] COPD の有病率、死亡率、障害調整生存年数 (DALY)、およびそれに起因する危険因子に関するデータは、204 か国を対象とした Global Burden of Disease 2019 プロジェクトから取得され、 1990 年から 2019 年までの地域。人口 100,000 人あたりの数と割合、および 95% の不確実性区間が各推定値について提示されました。 100 万人の死者と 7,440 万人の DALY。 COPD の世界的な年齢標準化ポイント有病率、死亡率、および DALY 率は、人口 10 万人あたり 2638.2 (95% 不確実性区間 2492.2 から 2796.1)、42.5 (37.6 から 46.3)、および 926.1 (848.8 から 997.7) であり、これらは 8.7% でした。 1990 年よりそれぞれ 41.7% と 39.8% 低い。 2019 年には、デンマーク (4299.5)、ミャンマー (3963.7)、およびベルギー (3927.7) で、COPD の年齢標準化ポイント有病率が最も高かった。エジプト (62.0%)、ジョージア (54.9%)、およびニカラグア (51.6%) は、研究期間全体で年齢標準化されたポイントの有病率の最大の増加を示しました。 2019 年には、ネパール (182.5) と日本 (7.4) が 10 万人あたりの年齢標準化死亡率がそれぞれ最高と最低で、ネパール (3318.4) とバルバドス (177.7) が 10 万人あたりの年齢標準化 DALY 率が最高と最低でした。それぞれ。男性では、COPD の世界的な DALY 率は 85 ~ 89 歳まで増加し、その後年齢が上がるにつれて減少しましたが、女性では、その率は最も古い年齢層 (95 歳以上) まで増加しました。地域的には、社会人口学的指標と COPD の年齢標準化 DALY 率との間に、全体的に逆 V 字型の関連性が見られました。 COPD の DALYs 率に最も寄与する要因は、喫煙 (46.0%)、周囲の粒子状物質による汚染 (20.7%)、および粒子状物質、ガス、煙霧への職業的曝露 (15.6%) でした。 COPD、この疾患は、特に社会人口統計学的指数が低い国では、依然として主要な公衆衛生上の問題です。予防プログラムは、COPD の負担をさらに軽減するために、禁煙、空気の質の改善、および職業曝露の削減に焦点を当てるべきです。 第一人者の医師による解説 世界疾病負荷研究(GBD)に基づく COPDの最新情報を提供する重要な報告 玉岡 明洋 虎の門病院呼吸器センター内科部長 MMJ.February 2023;19(1):23 慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、世界保健機関(WHO)の報告によると、2019年に世界の死亡原因の第3位であった。日本では厚生労働省の統計によるとCOPDは2010年以降、男女合計での死因の第9位に位置していたが、2014年からは順位を下げている。世界疾病負荷研究(GBD)は、米国ワシントン大学保健指標・保健評価研究所(IHME)を中心に、156超の国・地域の大学、研究所、政府機関が参加する共同研究である。本論文では、GBD2019のデータに基づいて、204の国・地域別に1990年~19年におけるCOPDの有病率、死亡率、障害調整生存年(DALY)についての最新の動向を提供している。DALYは、損失生存年(YLL)+障害生存年(YLD)で算出され、1 DALYは、本来健康な状態で過ごすはずだった人生を1年失うことを意味する。 解析の結果、2019年では、COPDによる10万人当たりの年齢調整死亡率が最も高かったのはネパールで、最も低かったのは日本だった。10万人当たりの年齢標準化 DALYもネパールで3318.4と最も高かった。ネパールでは急速な都市化の進行による自動車数の増加などが大きな影響を及ぼしていると思われる。また社会経済指標とDALY の関係を国別にみると、社会経済指標が中程度の国までDALYは上昇傾向を示し、それ以上になると減少傾向に転じる逆 V字型を呈していた。中程度の国には中国やインドのような急速な工業化が進んでいる国が含まれPM2.5の増加がCOPDによる死亡に大きな影響を及ぼしている可能性がある(1)。一方、社会経済指標の高い国ほど喫煙率が低下してきており、それがこれらの国・地域でのDALY低下に関与しているだろう。 COPDの最も大きな危険因子は喫煙であるが、特に社会経済指標の低い国では大気汚染の影響が大きく関与しており今後の環境対策が必須と考えられる(2)。COPDによる疾病負荷は数値の上では世界的には減少傾向であるが、依然大きな問題である。国ごとのCOPDの診断の正確性の問題などはあるかもしれないが、本研究は世界のCOPDの疾病負荷の最新の情報を提供する重要な報告と言えるだろう。 1. Yang X, et al. Sci Total Environ. 2021;796:148819. 2. GBD 2019 Risk Factors Collaborators. Lancet. 2020;396(10258):1223-1249.