多様な睡眠トラッカー、精度が高かったのはどれ？　他4本≫ Journal Check Vol.74（2023年11月09日号）

多様な睡眠トラッカー、精度が高かったのはどれ？

消費者向け睡眠トラッカー（CST）は、自分の睡眠を簡単に監視および分析できるため、人気が高まっているが、その性能を包括的に検証した研究は限られている。著者らは、睡眠ポリグラフとの一致を評価することにより、さまざまな生体信号とアルゴリズムに基づく一般的な11種類のCSTの精度を調査した。前向き多施設検証研究。JMIR mHealth and uHealth誌2023年11月2日号の報告。

インフルエンザワクチンはいつ打つべき？

インフルエンザワクチンは心血管イベントのリスクを軽減する。著者らは、急性心筋梗塞患者をインフルエンザワクチンまたは生理食塩水プラセボを接種する群に無作為に割り当てる試験を行い、事後探索的サブ研究として、早期ワクチン接種（北半球では9〜11月、南半球では5〜7月）と後期ワクチン接種（北半球では12〜2月、南半球では8〜9月）の効果を比較した。Vaccine誌オンライン版2023年11月2日号の報告。

テレビは1日〇時間まで！〜認知症リスクを高める視聴時間は？〜

テレビを見ながらの座りっぱなし行動と、アルツハイマー病（AD）リスクに対する遺伝的感受性との関係を調査した研究はない。著者らは、UKバイオバンクを用いて、13.6年に及ぶ追跡調査を行い、テレビを見ながらの座りっぱなしを時間毎に3分類し、全原因認知症、AD、血管性認知症、脳構造との関係を調査した。BMC Public Health誌2023年11月2日号の報告。

パソコン使用時間により、認知症、パーキンソン病、うつ病のリスクはどう変化する？

これまでのいくつかの研究で、過剰なスクリーン時間は認知症、パーキンソン病（PD）、うつ病の増加との関連が示されているが、結果は一貫していない。著者らは、さまざまなタイプのスクリーン時間と脳構造との関連性、認知症、PD、うつ病、およびそれらの複合疾患の発症率を前向きに調査した。The International Journal of Behavioral Nutrition and Physical Activity誌2023年11月3日号の報告。

費用対効果の高い近視進行抑制施策は？

小児の近視進行治療にはいくつかの介入が存在するが、費用対効果は不明であり、比較されていない。著者らは、社会的観点から5年間にわたる近視進行抑制のための介入の費用対効果を比較するマルコフモデルを構築し、増分費用対効果比（ICER）は、5年間にわたる単焦点レンズと比較した各介入について算出した。JAMA Network Open誌2023年11月1日号の報告。