アメリカのオピオイド問題
監修医コラム

アメリカのオピオイド問題

2015年ごろからアメリカでオピオイド問題が非常に騒がれている。従来日本では、少し批判的に欧米と比較してオピオイドの処方量が少ないと言われていた。少し古いデータではあるが、星薬科大学の鈴木勉らのホスピス・緩和ケア白書2012内のグラフを参照するとアメリカのオピオイド処方量は圧倒的である。
主要各国の医療用麻薬消費量グラフ

ここ10年オピオイド中毒でのアメリカでの死者は増加している。2万人以上が死亡している。アメリカ疾病予防管理センターがガイドラインをだしたり、オピオイド中毒治療プログラムの拡大、アプリの承認等行われているが今後アメリカにおけるオピオイド中毒死に関しては注目する必要性があるだろう。
医療用麻薬の処方は日本でもオキシコドンを中心に少しづつ増えてきてはいるが、がんの統計’16によるとここ数年はほぼ横ばいが続いている。

日本のモルヒネ・フェンタニル・オキシコドン消費量の推移について/厚生労働省調べ2015

日本での麻薬処方は医師により非常に適切に処方判断がされているのかもしれない。アメリカの後追いをすることが多い日本では今後もオピオイド中毒に関しては注意していく必要があるだろう。

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