皮膚の診断・治療のお役に立てる自作スライドをシェア:となりの先生《医師インタビュー》
医師インタビュー

皮膚の診断・治療のお役に立てる自作スライドをシェア:となりの先生《医師インタビュー》

「私も知りたい」「参考になった」で役に立っているんだな、と実感しました

ヒポクラ × マイナビの知見共有では皮膚の画像が多く、訪問診療や僻地の地域医療に従事されている先生方の中で、皮膚疾患で苦慮されている先生が多いんだなぁということに気づきました。

皮膚疾患は、皮膚科医からすると画像所見である程度の診断の予想が付きます。答えられる範囲ではありますが、自分が分かる範囲で皮膚科への相談にはコメントをするようにしています。ヒポクラを利用されている先生から「患者さんにやってみます。」とか、「それは知らなかったので大変勉強になりました、ありがとうございました!」などと返信をいただけると、自分の知識や経験が他の先生の役に立てているんだな、と実感できる瞬間ですね。



自分が患者になったことをきっかけに、働き方や患者さんへの対応が180度変わった

私は医学部に入学したときから皮膚科医を目指しておりました。前期研修などを通して、武器をたくさんもち、内科の知識のある皮膚科医を目指したい!と考えるようになり、興味のあることや気になることは片っ端からがむしゃらに勉強してきました。

勤務先の施設ではメンターの先生にすごく恵まれ、患者さんの病態をどうみたらよいか、とか、患者さんのどこに注視して行くべきかなど、吸収できることはたくさん吸収してきました。
患者さんへの対応だけではなくて、施設の売上を伸ばすという観点でも実績を出した経験もさせてもらい、あらゆる観点で経験をさせていただいたなぁと振り返っています。

さぁ、これから皮膚科専門医としてガツガツ働いていくぞ〜!というときに、ふと身体の不調を感じ病院で検査をしてもらったんです。そしたら思いもしない病名を言われ、すぐに入院することになりました。
正直、ああ、もう死んだ、と思ったくらいです。

ただ、この病気をきっかけに、働き方や患者さんへの向き合い方がすごく変わりました。

診察室に入ってきた患者さんへ「はじめまして、となりのといいます。」からがわたしの仕事です

患者になって初めて気づいたのですが、医者って患者さんの目を見ることが少ないんですよね。
あと、患者さんの名前を呼ぶこともほとんどないんです。
「この先生、ちゃんと話しきいているのかな?」って患者の立場にたってみるっと感じるだろうな、とも思いました。
この経験をふまえて、自分が診察を行うときには以下のことに気をつけています。

・ 初めての患者さんの診察は、患者確認をしてから自ら自己紹介をする
・ 患者さんのはなしを聞くときは目を見る
・ なるべく患者さんの肌に触れる(触診)
・ 診察の最後に「質問はありませんか?」と患者さんに確認する

どんな病気でも、治療を行っていくにあたって患者さんとの信頼関係が大事だと考えています。この点は当たり前のように理解していたつもりではありましたが、よくよく考えると具体的な行動として指導を受けたことはありませんでした。

自分が医師に病名を宣告されたときには、「どうして自分なんだ!!」と目の前が真っ暗になり、生きる希望を見失うくらい本当に悲観的になりましたが、今ではこの経験があったからこそ医師として成長することができたと思っています。

となりののスライドさえ理解していれば、皮膚の診断・治療の8割は一人でできると思います

となりの先生のスライド投稿自分が経験したことは他の誰にも経験ができないことだと思うので、少しでも役に立てばと思って、昔院内勉強用に作っていたスライドを少しずつヒポクラへシェアしてみました。
毎週欠かさず投稿してみたら、いいねや閲覧数が増えていき、役立っているのかな、と感じるようになりました。
ヒポクラを利用されている先生方の多くが、訪問診療や過疎の地域医療に従事している先生だということがわかったので、今年からスライドの内容をヒポクラ用に作り直して投稿するようにしています。

わたしの経験が少しでもヒポクラの先生に役立ち、皮膚疾患の診断・治療を学ぶきっかけとなったらとても嬉しいですね。

●となりの先生のスライド確認は下記をご参照ください https://hpcr.jp/app/mypage?userId=gT0iS3DHv8 ※ご確認いただくには『ヒポクラ × マイナビ』への登録が必要です。
●noteでは、高齢者医療について発信されています
https://note.com/woodbird_251


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