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他分野でご活躍!血液内科の伝道師 はらD先生 《医師インタビュー》
第1弾の今回は、臨床・研究に加え血液内科の伝道師YouTuberとしてもご活躍されている“はらD”先生にインタビューさせていただきました。
この記事を通して、はらD先生のご活躍を広く紹介できれば幸いです。
そして、はらD先生のように魅力的でユニークな先生が全国から集まる『ヒポクラ × マイナビ』って面白そうだから参加しよう!というきっかけになれば嬉しいです。
初期研修で目の当たりにした「移植ってすごい!」の経験が、血液内科医を目指すきっかけに
学生時代は、かつて自分が骨折したときの経験から、整形外科医を専攻しようと思っていました。
ところが、初期研修のローテーション中に、移植で寛解になった患者さんを目の当たりにして「血液内科ってすごい!移植ってすっげぇな!!」と思い、血液内科医を専攻しました。
研修医のときに担当していた40歳前後の患者さんは突然、白血病を発症し、半年ほど入院していました。化学療法を何度も行いましたが、病気をコントロールできず、当時の私にはにっちもさっちもいかない状態でした。
その患者さんにはまだ幼いお子さんがいらっしゃり、治療がうまくいけば、お子さんと一緒に過ごす未来がある、でもうまくいかなければ……という状況で、どうしたらいいか主治医の先生たちと悩みました。
私が研修していた施設では移植の経験がなく、この患者さんのときに初めて、兄弟から幹細胞を取って造血幹細胞移植を行いました。
その結果、これまで全く化学療法が奏功しなかった白血病が寛解となったのです!
若き日の自分は「移植ってすっげぇな!!」と感動しました。
半年も入院していた患者さんが無事に退院でき、お子さんと一緒に歩いて帰っていった姿は今でも鮮明に覚えています。一緒に写真も撮りました。思い出すと胸、いや魂が熱くなります。
患者さんを救うことは、患者さんの家族を救うことになる。この経験があるからこそ、血液内科医を志しました。
血液内科医はスペシャリストでありジェネラリスト、若手も対等なマンパワー
血液内科の患者さんの多くは勉強熱心で、自分の病気を乗り越えて生きていくためにしっかり勉強をされています。血液内科医は、そんな患者さんのために自分にできることは何かと模索し、完治への手助けをするのが仕事です。
多くの患者さんは、診断から治療を終えるまで、長い時間がかかります。
白血病であれば半年から1年かかりますし、退院後も何年にもわたり治療する必要があるので、患者さんのみならずご家族とも「一緒に頑張ろう!」という絆が生まれます。
一期一会ではなく、患者さんやご家族と一緒に治療していくところは、血液内科医のやりがいと感じています。
血液内科医はスペシャリストとしてがんの機序を解明し、治療する役割はもちろんのこと、ジェネラリストとして幅広い内科疾患を診て、さまざまな合併症をマネジメントする必要があります。
ありとあらゆる内科の合併症を一つずつ考えて治療する上で、専門医取得後の先生たちが気づかない合併症を、基礎力の高い研修医が気づくこともあります。
専門的な知識についても目の前の患者さんのことをしっかり調べて勉強すれば、3年目から上の先生(教授も含め)とも対等にディスカッションすることもできます。
血液内科においては、若手の先生も対等なマンパワーと言ってよいと思います。
臨床・研究に加え、YouTuberとしても活躍中のはらD先生。目指す姿とは!?
YouTubeは、医学生や研修医の先生に向けたレクチャー動画として始めました。今は臨床しながら研究も行っているため忙しい日が多く、研修医の先生にレクチャーする時間を十分に取れないことを悩んでいました。そこで「説明内容を録画すれば、いつでも見られるし、試験前に見返すこともできる!」と考え、YouTubeという新しい取り組みにチャレンジしました。
当初はチャンネル登録者数1,000人を目標にしていましたが、2022年7月に達成できたので、より多くの方に見ていただけるよう目標を10倍の10,000人に変更し、スキマ時間をやりくりしながら動画撮影や編集を行っています。
YouTubeを始めたことで人前でプレゼンテーションすることに慣れてきました。
自ら骨髄検査を受けてみる企画では、患者さんの気持ちや痛みを知ることもできたので、患者さんへの声掛けの幅も広がったと感じています。
血液内科の領域を盛り上げられるように、さまざまなアプローチで血液内科に貢献できる人間になりたいと思っています。一つの分野で突き抜けている先生方に敬意を持ちながら、私自身は臨床・研究・YouTubeと幅広く携わるドクターを目指していきます。
いつか学会の公認YouTuberになることが夢です。
はらD先生にとっての『ヒポクラ × マイナビ』とは?
私は血液内科医なので、血液内科に特化されたオンライン医局『ヒポクラ × マイナビ 血液内科 Pro』を利用し、自由投稿フォームで普段疑問に思っていることを投稿してみました。
投稿後すぐに他の血液内科の先生からアドバイスをいただけたので「これは便利だなぁ!」と思いましたね。
すぐに周りに相談できないとき、あれはどうだったかな?と気になったときなど、隣の先生に話しかけるような感じで一度使ってみると『ヒポクラ × マイナビ』の良さがわかるでしょうね。
しっかり相談したいときは症例検討・相談用の投稿フォーム※から、さくっと聞いてみたいときはシンプルな自由投稿フォームから、と使い分けるのも良いと思います。
※2022年8月現在。2022年10月に臨床相談・症例検討に加えて、投稿・交流できる機能を拡大しました。詳細はこちら
コロナ禍で多数の医師が対面で集まる機会は減ってしまったので、『ヒポクラ × マイナビ 血液内科 Pro』に参加する血液内科医がもっと増えて、これまでできていた「うちの施設では今こういうことをやっているけど、先生の施設はどう?」といった気軽な話ができる日を楽しみにしています。
運営会社のエクスメディオさんには、医師同士の情報交換・交流が活発になる機能強化※を期待しています。
※2022年10月に臨床相談・症例検討に加えて、投稿・交流できる機能を拡大しました。詳細はこちら
以上
今回は、血液内科医で『ヒポクラ × マイナビ』会員のはらD先生にインタビューをさせていただきました。はらD先生、普段なかなか聴けない貴重なお話をありがとうございました!
『ヒポクラ × マイナビ』では、今後もインタビューを通して会員の先生方のご活躍を取り上げていきます!
インタビューをご希望の先生は、ぜひこちらまでお問い合わせください。
ヒポクラは会員登録すると便利に!
約7万人の医師が会員登録。ヒポクラへの相談や論文の日本語での検索、勉強会情報などの診療に役立つサービスが全て無料で利用できるようになります。
01知見共有
約7万人が参加する医師限定の相談所。たくさんの相談症例・アドバイスを見ることで、全国の先生の臨床経験を効率的に学べます。
02専門医コンサルト
皮膚悪性腫瘍以外にも、皮膚科・眼科・心不全、心電図・肺などの専門医に1対1のクローズドな環境で相談できます。
03論文検索
PubMedを日本語検索できます。また検索結果のアブストラクトも和訳して表示するため、論文検索の時短に繋がります。
04勉強会まとめ
Web上に公開されている勉強会情報を、診療科別にお届け。「興味あり」を選択した勉強会は、開催前にリマインドメールが届くため見逃しを防ぎ、情報収集を1本化できます。