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ベンゾジアゼピン減量・中止のための臨床実践ガイドライン
公開日:2025年2月19日
現在のガイドラインでは、慢性不眠症の第1選択治療として、不眠症に対する認知行動療法(CBT-I)が推奨されている。欧州ガイドラインにおける薬理学的治療の推奨事項には、短時間または中間作用型のベンゾジアゼピン系睡眠薬・Z薬(エスゾピクロン、zaleplon、ゾルピデム、ゾピクロン)、デュアルオレキシン受容体拮抗薬(DORA:ダリドレキサント)、メラトニン受容体作動薬(徐放性メラトニン2mg)などの薬剤が含まれている。不眠症は慢性的な疾患であり、一部の治療に反応しない患者も少なくないため、さまざまな治療アプローチや治療薬の切り替えが必要とされる。しかし、現在の欧州では、これらの治療薬切り替えを安全かつ効果的に実践するためのプロトコルに関して、明確な指標が示されているわけではない。イタリア・ピサ大学のLaura Palagini氏らは、このギャップを埋めるために、不眠症に使用される薬剤を切り替える手順と妥当性を評価し、実臨床現場で使用可能な不眠症治療薬の減量アルゴリズムを提案した。Sleep Medicine誌オンライン版2025年1月31日号の報告。
不眠症治療薬の切り替え手順の評価には、RAND/UCLA適切性評価法を用いた。PRISMAガイドラインに従い実施された文献をシステマティックにレビューし、いくつかの推奨事項を作成した。
主な結果は以下のとおり。
・選択された文献は21件。 ・ベンゾジアゼピン系睡眠薬およびZ薬の中止は、段階的に行う必要があり、1週間当たり10〜25%ずつ減少すること。 ・マルチコンポーネントCBT-I、DORA、エスゾピクロン、メラトニン受容体作動薬は、必要に応じて減量期間を延長可能なクロステーパプログラムにより、ベンゾジアゼピン系睡眠薬およびZ薬の中止を促進することが示唆された。 ・DORA、メラトニン受容体作動薬は、特別な切り替えや処方中止のプロトコルは不要であった。
不眠症治療薬の切り替え手順の評価には、RAND/UCLA適切性評価法を用いた。PRISMAガイドラインに従い実施された文献をシステマティックにレビューし、いくつかの推奨事項を作成した。
主な結果は以下のとおり。
・選択された文献は21件。 ・ベンゾジアゼピン系睡眠薬およびZ薬の中止は、段階的に行う必要があり、1週間当たり10〜25%ずつ減少すること。 ・マルチコンポーネントCBT-I、DORA、エスゾピクロン、メラトニン受容体作動薬は、必要に応じて減量期間を延長可能なクロステーパプログラムにより、ベンゾジアゼピン系睡眠薬およびZ薬の中止を促進することが示唆された。 ・DORA、メラトニン受容体作動薬は、特別な切り替えや処方中止のプロトコルは不要であった。
(鷹野 敦夫)
原著論文はこちら
Palagini L, et al. Sleep Med. 2025 Jan 31. [Epub ahead of print]
▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39923608
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