週末2〜3時間の寝だめは腎臓に好影響、CKD予防の睡眠戦略
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週末2〜3時間の寝だめは腎臓に好影響、CKD予防の睡眠戦略

公開日:2025年2月14日

Chen S, et al. Ren Fail. 2025; 47: 2461682.
 中国・広西中医薬大学のSheng Chen氏らは、米国成人における週末のキャッチアップ睡眠と慢性腎臓病(CKD)との関連を調査した。Renal Failure誌2025年12月号の報告。
 対象は、2017〜20年の国民健康栄養調査(NHANES)データより抽出した20歳以上の成人4,934人。週末のキャッチアップ睡眠と関連したCKDリスクを評価した。週末のキャチアップ睡眠時間に基づくCKDリスクを評価するため、対象者を睡眠時間に応じて4群に分類した。週末のキャチアップ睡眠時間が1時間未満を対照群とし、1〜2時間群、2〜3時間群、3時間以上群との比較を行った。
主な結果は以下のとおり。
・完全に調整した多変量ロジスティックモデルでは、CKDと週末のキャッチアップ睡眠のオッズ比(OR)は0.86(95%信頼区間[CI]:0.61〜1.22、p=0.31)であった。 ・2〜3時間群において、CKDとの有意な関連が認められた(OR:0.44、95%CI:0.21〜0.88、p=0.03)。 ・サブグループ解析では、2〜3時間群の男女、60歳未満の成人、BMI 25未満または30以上の人および1〜2時間群のBMI 25〜29.9の人、3時間以上群の女性において有意な関連が認められた。 ・平日の睡眠時間が7時間未満で、週末のキャッチアップ睡眠時間が2〜3時間の人で、より強い相関が認められた(p<0.05)。 ・BMIとの相互作用は、統計学的に有意であった(p for interaction=0.04)。
 著者らは「平日の睡眠時間が7時間未満の場合、週末に2〜3時間のキャッチアップ睡眠を行うことで、CKDリスクを低下させる可能性が示唆された」と結論付けている。


(鷹野 敦夫)

原著論文はこちら Chen S, et al. Ren Fail. 2025; 47: 2461682.
https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39910840

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