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血液内科 Journal Check
低リスクの日本人真性多血症に対するロペグインターフェロンアルファ-2bの有用性
公開日:2024年7月12日
Shimoda K, et al. Int J Hematol. 2024 Jul 1. [Epub ahead of print]
真性多血症(PV)は、クローン性赤血球増多を特徴とするフィラデルフィア染色体陰性骨髄増殖性腫瘍である。日本人PV患者に対するロペグインターフェロンアルファ-2bの忍容性および有効性は、第II相試験において報告されている。宮崎大学の下田 和哉氏らは、この第II相試験の事後分析を行い、血栓症リスクの低いPV患者(低リスクPV)に対するロペグインターフェロンアルファ-2bの有用性を評価した。International Journal of Hematology誌オンライン版2024年7月1日号の報告。
主な結果は以下のとおり。
・対象は、低リスクPV患者20例。 ・ヘマトクリット45%未満の達成率は、24週目で60.0%(12例)、52週目で85.0%(17例)であった。 ・血液学的完全奏効(CHR)率は52週目で60.0%(12例)、奏効期間中央値は11.9ヵ月であった。 ・JAK2 V617F対立遺伝子負荷の平均値は、ベースライン時の75.8%から52週目の53.7%へと減少が認められた。 ・血栓症や出血エピソードは、認められなかった。 ・すべての患者において、ロペグインターフェロンアルファ-2bに関連する治療関連有害事象(TEAE)が認められたが、グレード3以上のTEAEや死亡はなく、新たな安全性上の懸念も見当たらなかった。
著者らは「日本人の低リスクPVにとって、ロペグインターフェロンアルファ-2bは効果的な治療選択肢となる可能性が示唆された」としている。
主な結果は以下のとおり。
・対象は、低リスクPV患者20例。 ・ヘマトクリット45%未満の達成率は、24週目で60.0%(12例)、52週目で85.0%(17例)であった。 ・血液学的完全奏効(CHR)率は52週目で60.0%(12例)、奏効期間中央値は11.9ヵ月であった。 ・JAK2 V617F対立遺伝子負荷の平均値は、ベースライン時の75.8%から52週目の53.7%へと減少が認められた。 ・血栓症や出血エピソードは、認められなかった。 ・すべての患者において、ロペグインターフェロンアルファ-2bに関連する治療関連有害事象(TEAE)が認められたが、グレード3以上のTEAEや死亡はなく、新たな安全性上の懸念も見当たらなかった。
著者らは「日本人の低リスクPVにとって、ロペグインターフェロンアルファ-2bは効果的な治療選択肢となる可能性が示唆された」としている。
(エクスメディオ 鷹野 敦夫)
原著論文はこちら
Shimoda K, et al. Int J Hematol. 2024 Jul 1. [Epub ahead of print]
▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/38951434
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