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血液内科 Journal Check
リアルワールドにおけるITPに対するホスタマチニブの有効性・安全性
公開日:2024年6月25日
Gonzalez-Lopez TJ, et al. Blood. 2024 Jun 6. [Epub ahead of print]
2022年に国内でも承認されたチロシンキナーゼ阻害薬ホスタマチニブは、成人の特発性血小板減少性紫斑病(ITP)に対し安全かつ有効であることが示唆されている。しかし、リアルワールドでの結果が、臨床試験と同様であるとは限らない。スペイン・ブルゴス大学のTomas Jose Gonzalez-Lopez氏らは、スペインの42施設においてホスタマチニブで治療されたITP患者138例(原発性および二次性)を、プロスペクティブおよびレトロスペクティブに評価した。Blood誌オンライン版2024年6月6日号の報告。
主な結果は以下のとおり。
・患者の平均年齢は66歳(四分位範囲[IQR]:56〜80)、女性の割合は55.8%であった。 ・ホスタマチニブ開始時のITP診断からの期間中央値は51ヵ月(IQR:10〜166)であった。 ・ホスタマチニブ開始時の治療歴中央値は4回(IQR:2〜5)であり、治療にはエルトロンボパグ(76.1%)、ロミプロスチム(57.2%)、免疫グロブリン製剤(44.2%)が用いられていた。 ・治療開始前1ヵ月間で出血症状や兆候が認められた患者は58例(42.0%)であった。 ・ホスタマチニブで奏効が認められた患者は79.0%、完全奏効率(血小板数:100×109/L)は53.6%であった。 ・ホスタマチニブ単剤治療患者は83例(60.1%)において、高い奏効率(85.4%)が認められた。 ・27ヵ月のフォローアップ期間における奏効期間の割合は、83.3%であった。 ・血小板奏効までの期間中央値は、11日(IQR:7〜12)であった。 ・有害事象(主にグレード1〜2)が認められた患者は67例(48.5%)、主な有害事象は下痢(28例)、高血圧(21例)であった。 ・深部静脈血栓症、急性心筋梗塞が、それぞれ1例で認められた。
著者らは「リアルワールドにおいて、ホスタマチニブは、幅広い年齢層の原発性および二次性のITP患者に有効であり、安全性プロファイルも良好であることが示唆された」としている。
主な結果は以下のとおり。
・患者の平均年齢は66歳(四分位範囲[IQR]:56〜80)、女性の割合は55.8%であった。 ・ホスタマチニブ開始時のITP診断からの期間中央値は51ヵ月(IQR:10〜166)であった。 ・ホスタマチニブ開始時の治療歴中央値は4回(IQR:2〜5)であり、治療にはエルトロンボパグ(76.1%)、ロミプロスチム(57.2%)、免疫グロブリン製剤(44.2%)が用いられていた。 ・治療開始前1ヵ月間で出血症状や兆候が認められた患者は58例(42.0%)であった。 ・ホスタマチニブで奏効が認められた患者は79.0%、完全奏効率(血小板数:100×109/L)は53.6%であった。 ・ホスタマチニブ単剤治療患者は83例(60.1%)において、高い奏効率(85.4%)が認められた。 ・27ヵ月のフォローアップ期間における奏効期間の割合は、83.3%であった。 ・血小板奏効までの期間中央値は、11日(IQR:7〜12)であった。 ・有害事象(主にグレード1〜2)が認められた患者は67例(48.5%)、主な有害事象は下痢(28例)、高血圧(21例)であった。 ・深部静脈血栓症、急性心筋梗塞が、それぞれ1例で認められた。
著者らは「リアルワールドにおいて、ホスタマチニブは、幅広い年齢層の原発性および二次性のITP患者に有効であり、安全性プロファイルも良好であることが示唆された」としている。
(エクスメディオ 鷹野 敦夫)
原著論文はこちら
Gonzalez-Lopez TJ, et al. Blood. 2024 Jun 6. [Epub ahead of print]
▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/38843478
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