「特発性血小板減少性紫斑病(ITP)」の記事一覧

血液内科 Journal Check Vol.13(2022年8月2日号)
血液内科 Journal Check Vol.13(2022年8月2日号)
再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対するPola-BR療法による長期生存率 第II相ランダム化コホート研究(GO29365試験)のデータを用いて、再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者を対象にポラツズマブ ベドチン+ベンダムスチン+リツキシマブ(Pola-BR)療法とBR療法における全生存期間に対するベネフィットおよび長期生存者の比率を推定した。【PharmacoEconomics-Open誌オンライン版7月28日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む 高リスク染色体異常の再発多発性骨髄腫患者におけるIsa-Kd療法の有用性~IKEMA試験サブグループ解析 高リスク染色体異常は、多発性骨髄腫患者の臨床転帰と関連している。再発多発性骨髄腫患者に対するイサツキシマブ+カルフィルゾミブ+デキサメタゾン(Isa-Kd)療法の有用性を検討したIKEMA試験のサブグループ解析を行い、高リスク染色体異常患者に対するIsa-Kd療法の有用性を調査した。【European Journal of Haematology誌オンライン版7月24日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む 骨髄異形成症候群における造血幹細胞移植後の血小板減少症の予後への影響 長期にわたる血小板減少症は、造血幹細胞移植の結果に影響を及ぼす一般的な合併症である。同種造血幹細胞移植を受けた骨髄異形成症候群患者303例のリアルワールドデータを分析し、血小板減少症の発現率および予後への影響を評価した。【Frontiers in Oncology誌7月11日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む 非再発難治性急性骨髄性白血病患者に対する同種造血幹細胞移植後の臨床転帰、ベネトクラクス+アザシチジン療法と集中化学療法の比較 急性骨髄性白血病の治療では、集中化学療法により寛解を達成した後、同種造血幹細胞移植が行われる。最近、ベネトクラクスベースのレジメンが、集中化学療法非適応の新規急性骨髄性白血病患者の標準治療となっている。非再発難治性急性骨髄性白血病患者に対するベネトクラクス+アザシチジン療法と集中化学療法により同種造血幹細胞移植後の臨床転帰に違いがあるかを検討した。【Transplantation and Cellular Therapy誌オンライン版7月25日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む 血液悪性腫瘍患者に対する感染予防介入の比較~メタ解析 後天性低ガンマグロブリン血症は、慢性リンパ性白血病、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫で頻繁に認められる。これらの患者に対する予防的な免疫グロブリン、抗生物質、ワクチン接種の有効性と安全性を評価するため検討を行った。【Blood Advances誌オンライン版7月26日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む 血液内科 Proへ アンケート:ご意見箱 ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら 血液内科 Journal Check Vol.12(2022年7月26日号) 再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対する4つの新規薬剤による全生存期間の比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.11(2022年7月19日号) 未治療のステージIII、IV期の古典的ホジキンリンパ腫患者に対するA+AVD療法~ECHELON-1試験 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.10(2022年7月12日号) 未治療のiNHL、MCL、rrDLBCLに対するベンダムスチンの有用性~第I/II相試験 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.9(2022年7月5日号) LBCLのセカンドライン治療、CAR-T細胞療法はASCTにとってかわるか ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.8(2022年6月28日号) DLBCLに対するR-CHOP療法、10年後の臨床転帰は ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.7(2022年6月21日号) 再発難治性LBCLのセカンドライン治療におけるliso-celに有用性~TRANSFORM試験中間報告 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.6(2022年6月14日号) 再発難治性FL患者におけるAUMA-5試験とSCHOLAR-5試験の比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.5(2022年6月7日号) 血液悪性腫瘍患者における予防的トラネキサム酸:プラセボ対照RCT ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.4(2022年6月1日号) 日本人再発難治性LBCLに対するCAR-T細胞療法liso-cel~第II相臨床試験 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.3(2022年5月24日号) 再発難治性多発性骨髄腫のサルベージ療法におけるDVdとDRdの比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.2(2022年5月17日号) 大細胞型B細胞リンパ腫患者におけるCAR-T療法に対するブリッジング療法の影響~メタ解析 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.1(2022年5月10日号) 血液悪性腫瘍または造血細胞移植患者におけるCOVID-19管理に関する推奨事項 ≫その他2本
リアルワールドにおけるITPに対するホスタマチニブの有効性・安全性
リアルワールドにおけるITPに対するホスタマチニブの有効性・安全性
公開日:2024年6月25日 Gonzalez-Lopez TJ, et al. Blood. 2024 Jun 6. [Epub ahead of print]  2022年に国内でも承認されたチロシンキナーゼ阻害薬ホスタマチニブは、成人の特発性血小板減少性紫斑病(ITP)に対し安全かつ有効であることが示唆されている。しかし、リアルワールドでの結果が、臨床試験と同様であるとは限らない。スペイン・ブルゴス大学のTomas Jose Gonzalez-Lopez氏らは、スペインの42施設においてホスタマチニブで治療されたITP患者138例(原発性および二次性)を、プロスペクティブおよびレトロスペクティブに評価した。Blood誌オンライン版2024年6月6日号の報告。 主な結果は以下のとおり。 ・患者の平均年齢は66歳(四分位範囲[IQR]:56〜80)、女性の割合は55.8%であった。 ・ホスタマチニブ開始時のITP診断からの期間中央値は51ヵ月(IQR:10〜166)であった。 ・ホスタマチニブ開始時の治療歴中央値は4回(IQR:2〜5)であり、治療にはエルトロンボパグ(76.1%)、ロミプロスチム(57.2%)、免疫グロブリン製剤(44.2%)が用いられていた。 ・治療開始前1ヵ月間で出血症状や兆候が認められた患者は58例(42.0%)であった。 ・ホスタマチニブで奏効が認められた患者は79.0%、完全奏効率(血小板数:100×109/L)は53.6%であった。 ・ホスタマチニブ単剤治療患者は83例(60.1%)において、高い奏効率(85.4%)が認められた。 ・27ヵ月のフォローアップ期間における奏効期間の割合は、83.3%であった。 ・血小板奏効までの期間中央値は、11日(IQR:7〜12)であった。 ・有害事象(主にグレード1〜2)が認められた患者は67例(48.5%)、主な有害事象は下痢(28例)、高血圧(21例)であった。 ・深部静脈血栓症、急性心筋梗塞が、それぞれ1例で認められた。  著者らは「リアルワールドにおいて、ホスタマチニブは、幅広い年齢層の原発性および二次性のITP患者に有効であり、安全性プロファイルも良好であることが示唆された」としている。 (エクスメディオ 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Gonzalez-Lopez TJ, et al. Blood. 2024 Jun 6. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/38843478 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら