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DLBCL
DLBCL患者における二次性中枢神経系病変の発生率とその特徴は/Blood Adv
公開日:2024年12月11日
Tolley ER Dr, et al. Blood Adv. 2024 Nov 21. [Epub ahead of print]
二次性中枢神経系病変は、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)において、まれな症状で、予後不良因子である。デンマーク・コペンハーゲン大学のElisabeth Reuben Tolley氏らは、二次性中枢神経系病変の発生率および臨床的特徴に関する最新の調査結果を報告した。Blood Advances誌オンライン版2024年11月21日号の報告。
二次性中枢神経系病変の発生率は、二次性中枢神経系病変のない死亡または再発を競合リスクとして考慮し、算出した。二次性中枢神経系病変に関連するリスク因子の特定には、原因別Cox比例ハザードモデルを用いた。
主な結果は以下のとおり。
・DLBCL患者1,972例のうち、初回再発時に二次性中枢神経系病変が認められた患者は68例(3.4%)であった。 ・二次性中枢神経系病変の粗累積発生率は、1年で2.0%(95%CI:1.5〜2.7)、2年で2.6%(95%CI:2.0〜3.4)であった。 ・高中枢神経系国際予後指数(CNS-IPI)スコアを有する患者における累積発生率は、1年で6.4%、2年で7.5%。 ・二次性中枢神経系病変の最も重要な予測因子は、リンパ節外病変の数と部位であった。 ・リスク増加と関連する部位は、骨髄、心臓、腎臓/副腎、卵巣、精巣、子宮。 ・二次性中枢神経系病変後の全生存期間(OS)中央値は3.2ヵ月。 ・一次治療終了後6ヵ月以内に二次性中枢神経系病変が認められた患者は、6ヵ月以降の場合と比較し、ベースライン時のCNS-IPIスコアが高く、OS不良と関連していた。 ・CNS-IPIスコアが低く、遅発性の二次性中枢神経系病変を認める患者では、予後が最も良好であった。
著者らは「最新の調査結果では、以前の報告よりもDLBCL患者における二次性中枢神経系病変の発生率は低かった。リンパ節外病変の数および部位は、二次性中枢神経系病変の最も重要な予測因子であると考えられる」と結論付けている。
二次性中枢神経系病変の発生率は、二次性中枢神経系病変のない死亡または再発を競合リスクとして考慮し、算出した。二次性中枢神経系病変に関連するリスク因子の特定には、原因別Cox比例ハザードモデルを用いた。
主な結果は以下のとおり。
・DLBCL患者1,972例のうち、初回再発時に二次性中枢神経系病変が認められた患者は68例(3.4%)であった。 ・二次性中枢神経系病変の粗累積発生率は、1年で2.0%(95%CI:1.5〜2.7)、2年で2.6%(95%CI:2.0〜3.4)であった。 ・高中枢神経系国際予後指数(CNS-IPI)スコアを有する患者における累積発生率は、1年で6.4%、2年で7.5%。 ・二次性中枢神経系病変の最も重要な予測因子は、リンパ節外病変の数と部位であった。 ・リスク増加と関連する部位は、骨髄、心臓、腎臓/副腎、卵巣、精巣、子宮。 ・二次性中枢神経系病変後の全生存期間(OS)中央値は3.2ヵ月。 ・一次治療終了後6ヵ月以内に二次性中枢神経系病変が認められた患者は、6ヵ月以降の場合と比較し、ベースライン時のCNS-IPIスコアが高く、OS不良と関連していた。 ・CNS-IPIスコアが低く、遅発性の二次性中枢神経系病変を認める患者では、予後が最も良好であった。
著者らは「最新の調査結果では、以前の報告よりもDLBCL患者における二次性中枢神経系病変の発生率は低かった。リンパ節外病変の数および部位は、二次性中枢神経系病変の最も重要な予測因子であると考えられる」と結論付けている。
(鷹野 敦夫)
原著論文はこちら
Tolley ER, et al. Blood Adv. 2024 Nov 21. [Epub ahead of print]
▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39571170
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