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血液内科 Journal Check
AMLの寛解導入療法、VEN+IDR併用FLAG療法は初発・再発いずれにも有効
公開日:2025年3月5日
初発急性骨髄性白血病(AML)に対する標準療法は、強力化学療法であるが、再発リスクは依然として高いままである。さらに、再発・難治性AMLでは、その多くが予後不良である。米国・テキサス大学MDアンダーソンがんセンターのCourtney D. DiNardo氏らは、ベネトクラクス(VEN)+イダルビシン(IDR)とFLAG療法の併用で治療を行ったAML患者138例の長期的な経験を報告した。Leukemia誌オンライン版2025年2月25日号の報告。
主な結果は以下のとおり。
・対象患者138例中、初発AMLは77例、再発・難治性AMLは61例。
・初発AMLでは、全奏効率(OR)は97%、複合完全寛解率(CRc)は95%、フローサイトメトリーを用いた測定可能病変(MRD)陰性であった割合は90%であった。 ・3年全生存率(OS)は66%、3年無イベント生存率(EFS)は64%。 ・ELN(2022)によるAMLリスク群全体で、同様の結果であった。 ・導入療法による寛解(CR1)後、同種造血幹細胞移植(allo-HSCT)に移行した患者の割合は64%。
・再発・難治性AMLでは、ORは67%、CRcは41%、MRD陰性は74%であり、allo-HSCTに移行した患者は57%であった。 ・Wild-type TP53の初回サルベージの再発・難治性AMLでは、とくに良好なアウトカムが示され、ORは79%、CRcは74%、MRD陰性は76%、3年OSは51%であった。
・感染症および血液学的有害事象は一般的に認められ、30日および60日の死亡率は、他の強力化学療法レジメンと同様に低かった。
著者らは「VEN+IDR+FLAG療法は、初発および再発・難治性のAMLのいずれにおいても有効な寛解導入療法であることが示唆された」と結論付けている。
主な結果は以下のとおり。
・対象患者138例中、初発AMLは77例、再発・難治性AMLは61例。
・初発AMLでは、全奏効率(OR)は97%、複合完全寛解率(CRc)は95%、フローサイトメトリーを用いた測定可能病変(MRD)陰性であった割合は90%であった。 ・3年全生存率(OS)は66%、3年無イベント生存率(EFS)は64%。 ・ELN(2022)によるAMLリスク群全体で、同様の結果であった。 ・導入療法による寛解(CR1)後、同種造血幹細胞移植(allo-HSCT)に移行した患者の割合は64%。
・再発・難治性AMLでは、ORは67%、CRcは41%、MRD陰性は74%であり、allo-HSCTに移行した患者は57%であった。 ・Wild-type TP53の初回サルベージの再発・難治性AMLでは、とくに良好なアウトカムが示され、ORは79%、CRcは74%、MRD陰性は76%、3年OSは51%であった。
・感染症および血液学的有害事象は一般的に認められ、30日および60日の死亡率は、他の強力化学療法レジメンと同様に低かった。
著者らは「VEN+IDR+FLAG療法は、初発および再発・難治性のAMLのいずれにおいても有効な寛解導入療法であることが示唆された」と結論付けている。
(鷹野 敦夫)
原著論文はこちら
DiNardo CD, et al. Leukemia. 2025 Feb 25. [Epub ahead of print]
▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/40000842
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