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DLd療法の5年超長期アウトカム結果、移植非適応MMの1stラインで間違いないのか〜MAIA試験長期フォローアップ結果
公開日:2025年3月10日
MAIA試験において、未治療で移植適応のない多発性骨髄腫(MM)患者に対するダラツムマブ+レナリドミド+デキサメタゾン併用療法(DLd療法)は、Ld療法と比較し、無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)の改善に寄与することが報告された。フランス・リール大学のThierry Facon氏らは、MAIA試験の長期フォローアップ結果を分析し、最新の有効性および安全性データを報告した。Leukemia誌オンライン版2025年2月27日号の報告。
対象は、未治療で移植適応のないMM患者737例。DLd療法群またはLd療法群に1:1でランダムに割り付けられた。フォローアップ期間中央値は64.5ヵ月。分析には、患者の年齢別(70歳未満、70〜74歳、75歳以上、80歳以上)のサブグループ解析を含めた。
主な結果は以下のとおり。
・主要エンドポイントであるPFSは、DLd療法群の方がLd療法群よりも良好であった(PFS中央値:61.9ヵ月vs.34.4ヵ月、ハザード比[HR]:0.55、95%信頼区間[CI]:0.45〜0.67、p<0.0001)。 ・OS中央値は、DLd療法群では未達、Ld療法群は65.5ヵ月であり(HR:0.66、95%CI:0.53〜0.83、p=0.0003)、60ヵ月推定OSはDLd療法群で66.6%、Ld療法群で53.6%であった。 ・DLd療法群は、Ld療法群と比較し、完全奏効(CR)以上の割合(51.1%vs.30.1%)、微小残存病変(MRD)陰性化率(32.1%vs.11.1%)、18ヵ月以上のMRD陰性の持続率(16.8%vs.3.3%)が有意に良好であった(各々、p<0.0001)。 ・年齢層全体において、DLd療法の臨床的に意味のある有効性のベネフィットが示された。 ・新たな安全性の懸念は認められなかった。
著者らは「5年超の長期フォローアップ結果より、DLd療法は、未治療で移植適応のないMM患者に対する1stライン治療として、引き続き支持される治療選択肢である」と結論付けている。
対象は、未治療で移植適応のないMM患者737例。DLd療法群またはLd療法群に1:1でランダムに割り付けられた。フォローアップ期間中央値は64.5ヵ月。分析には、患者の年齢別(70歳未満、70〜74歳、75歳以上、80歳以上)のサブグループ解析を含めた。
主な結果は以下のとおり。
・主要エンドポイントであるPFSは、DLd療法群の方がLd療法群よりも良好であった(PFS中央値:61.9ヵ月vs.34.4ヵ月、ハザード比[HR]:0.55、95%信頼区間[CI]:0.45〜0.67、p<0.0001)。 ・OS中央値は、DLd療法群では未達、Ld療法群は65.5ヵ月であり(HR:0.66、95%CI:0.53〜0.83、p=0.0003)、60ヵ月推定OSはDLd療法群で66.6%、Ld療法群で53.6%であった。 ・DLd療法群は、Ld療法群と比較し、完全奏効(CR)以上の割合(51.1%vs.30.1%)、微小残存病変(MRD)陰性化率(32.1%vs.11.1%)、18ヵ月以上のMRD陰性の持続率(16.8%vs.3.3%)が有意に良好であった(各々、p<0.0001)。 ・年齢層全体において、DLd療法の臨床的に意味のある有効性のベネフィットが示された。 ・新たな安全性の懸念は認められなかった。
著者らは「5年超の長期フォローアップ結果より、DLd療法は、未治療で移植適応のないMM患者に対する1stライン治療として、引き続き支持される治療選択肢である」と結論付けている。
(鷹野 敦夫)
原著論文はこちら
Facon T, et al. Leukemia. 2025 Feb 27. [Epub ahead of print]
▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/40016302
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