おすすめキーワード

Journal Check
ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.24(2022年11月3日号)
AIによる膵臓がん予後予測は有用か?
アグレッシブな腫瘍である膵臓がんの治療成績は、過去10年間、目に見えるほどの改善はされていない。解剖学に基づくTNM病期分類では、治療感受性の高い患者を正確に特定することができず、精密医療のための理想的なバイオマーカーが緊急に必要とされている。著者らは10の多施設コホート結果を用いてアルゴリズムを策定、人工知能により予後予測因子(AIDPS)を同定し、予後推定モデルを構築した。eLife誌2022年10月25日号の報告。鉄欠乏症の改善は心血管疾患の予後に影響するか?
鉄欠乏症(ID)は心血管疾患の患者によく見られ、冠動脈疾患患者の最大60%、心不全または肺高血圧症患者ではさらに高い割合でIDである。本レビューでは、心血管疾患におけるIDに関する疫学的、臨床的、および介入研究から得られたデータの要約が報告された。European Heart Journal誌オンライン版2022年10月25日号の報告。下肢アライメント評価に、視診はあてにならない!?
下肢の視診は、外来でよく行われる標準的な臨床診療である。そこで、追加のツールや身体検査なしで下肢のアライメント異常を検出するという点で、視診がどの程度信頼できるかを調べるために、股関節膝関節角(HKA)を視覚的評価と脚全体のレントゲン写真で測定した結果とで比較が行われた。Cartilage誌オンライン版2022年10月28日号の報告。ICU下での早期リハ介入は是か非か?
集中治療室(ICU)で人工呼吸器をつけている患者には、しばしば筋力低下が起こる。早期の積極的な運動は、ICUに起因する衰弱を軽減し、生存率を高め、障害を減らす可能性がある。著者らは、 ICUで人工呼吸器をつけている成人患者750人を、早期リハ(鎮静を最小限に抑え、毎日の理学療法)群と通常のケア(各ICUで通常行われているレベルの運動)群にランダムに割付け、早期リハ介入による影響を検討した。The New England Journal of Medicine誌オンライン版2022年10月26日号の報告。ビタミンD欠乏症は、死亡リスクを増加させるか?
低ビタミンD状態は死亡率の上昇と関連しているが、重度のビタミンD欠乏者を対象とした無作為化試験は不足している。そこで、低ビタミンD状態と死亡率の因果関係を評価するために、英国バイオバンクを利用した、非線形メンデルランダム化研究が実施された。Annals of Internal Medicine誌オンライン版2022年10月25日号の報告。※新規会員登録はこちら
<バックナンバー>