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Journal Check
ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.27(2022年11月24日号)
精子数の世界的な減少
多くの研究で、精液の質および男性のリプロダクティブ・ヘルスのマーカーの低下が報告されている。著者らは以前メタ分析の結果、北米 - ヨーロッパ - オーストラリアの男性の精子濃度と総精子数の有意な減少を報告したが、当時、中南米-アジア-アフリカのデータを使用した研究は少なく、これらの大陸の男性の傾向を確実に推定することが出来なかった。今回、それらの地域も含めたシステマティックレビューとメタ回帰分析を行った。Human Reproduction Update誌オンライン版2022年11月15日号の報告。ビタミンDは、COVID-19重症化予防に寄与するか?
COVID-19の重症度とビタミンDの関連性を調査するため、デンマークの全国的な健康登録簿、COVID-19監視データベース、国立バイオバンクの保存された血液サンプルを用いた研究が実施された。具体的には、ビタミンD濃度:25(OH)Dが不足(<25nmol/L)、不十分(25~50nmol/L)、十分(50~75nmol/L、≧75nmol/L)と、未入院/ICUでない入院/ICUへの入院/死亡の関連性を調査した。Scientific Reports誌2022年11月17日号の報告。継続的なグルコースモニタリング(CGM)により見えてきた、低血糖の恐ろしさ
継続的なグルコースモニタリング(CGM)により、血糖値の変動と至適範囲を満たす時間の短さがアルブミン尿や網膜症に関連していることが明らかになった。著者らは、1型および2型糖尿病の参加者を対象に、CGMから得られたグルコース濃度と、角膜共焦点顕微鏡を使用した神経障害の高感度測定値との関係を調査した。Endocrine Connections誌オンライン版2022年11月14日号の報告。小児期のトラウマ体験は、成人の認知機能に影響を及ぼすか?
逆境的小児期体験(Adverse Childhood Experiences:ACEs)とその後の認知機能低下との関連性を調査する研究は不足している。著者らは、中国における健康と退職者に関する縦断的調査(CHARLS)(2011年6月1日~2012年3月31日)とそのフォローアップ調査(2015年7月1日〜9月30日)を用いて、17歳までのACE経験と、認知機能低下率との関連について前向きコホート研究を行った。JAMA Network Open 誌2022年11月11日号の報告。siRNAによる心血管疾患の新たな治療法
リポタンパク質はアテローム性動脈硬化性心血管疾患の推定危険因子であり、オルパシランは、肝臓でのリポタンパク質合成を抑制するsiRNAである。リポタンパク質濃度が150nmol/Lを超えるアテローム性動脈硬化性心血管疾患患者を対象に、オルパシランの効果・安全性を検証することを目的とした、無作為化二重盲検プラセボ対照用量設定試験が実施された。The New England Journal of Medicine誌2022年11月17日号の報告。※新規会員登録はこちら
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