ライブラリー 
実は血液疾患!?症状に潜む血液疾患をケースから学ぶ~呼吸器内科編~
<監修>
呼吸器内科的症状を持つ血液疾患
血液検査値の異常や検査結果について経験豊富な専門医へ相談できるオンラインコンサルトサービス「血ミル」を開始しました。呼吸器内科の診療現場で日々よく遭遇する、咳や息切れ――。一見、呼吸器内科的な所見に合致するこれらの症状の中には、実は血液内科的疾患が潜んでいることがあります。鑑別がつきにくい症例では、初期診断の遅れが患者の予後に大きく影響することも少なくありません。今回、「血ミル」回答医である玉井先生監修のもと、呼吸器内科的症状を持つ血液疾患の症例を紹介いたします。
症例:慢性の咳と息切れを主訴に受診した血液疾患患者※本症例は実際の症例ではなく、仮想の症例となっております。
■患者情報年齢 :55歳男性既往歴:軽度の喘息、慢性鼻炎、高血圧
■現病歴3か月以上続く咳と軽度の息切れ階段昇降時の疲労感が増加顔色が悪く、同僚から「最近やつれている」と言われるようになった体重減少(2か月で3kg減)
■服薬歴吸入ステロイド(過去に喘息のため)抗ヒスタミン薬(慢性鼻炎のため)降圧薬(カルシウム拮抗薬)
■血液検査値① 白血球数:3,200/μL(低下)② 赤血球数:2.7×10⁶/μL(低下)③ ヘモグロビン:7.5 g/dL(貧血)④ ヘマトクリット:26.9%(低下)⑤ 血小板数:52,000/μL(減少)
■診断当初は慢性閉塞性肺疾患(COPD)や喘息の増悪が疑われたが、血液検査を実施すると汎血球減少が確認された。骨髄検査をはじめとした精査を行った結果、再生不良性貧血(Aplastic Anemia)と診断された。咳や息切れは、貧血による酸素運搬能低下が影響しており、喘息ではなく血液疾患が原因だった。
■治療・経過血液内科へ転科し、免疫抑制療法(ATG+シクロスポリン)を開始。輸血による支持療法も併用しながら経過観察中。
再生不良性貧血は気管支喘息と同様に免疫疾患ですが明確な関連性は報告されておりません。呼吸器疾患の患者さんでも症状悪化時には血液検査を行うことが肝要です。本症例中では触れませんでしたが、汎血球減少症では急性前骨髄球性白血病が鑑別に挙がるため、凝固検査の追加提出が必須です。フィブリノーゲン値の低下やFDP、D-ダイマーの上昇を認めたら一刻も早く血液内科のある病院に紹介してください。
血液検査値で悩むことがあれば血ミルへご相談ください
整形外科疾患と思っていても、実は血液内科疾患だったという事例はあります。血液検査値で悩まれた場合は血ミルまでご相談ください。
血ミルは血液内科専門医にオンラインで24時間無料で相談できるサービスです。ぜひお気軽にご利用ください。
少しでも気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください!「24時間」「匿名」「専門医と1対1」で、相談可能
① 血ミルへアクセス
② 患者情報、主な検査値を入力
③ 直接、専門医から回答が返却
ご相談はこちらから