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Ⅰ度房室ブロック・右脚ブロック・左軸変異をみたら?
Point
①レントゲンで肺野と心臓の状況をチェックしましょう
・肺尖部は問題なし
・肺過膨張気味
・心拡大なし
・肺門中心性の肺血管陰影はやや増強気味
・左の2・3弓が突出=左房拡大が疑われる
②心電図では肢誘導と胸部誘導を分けてチェックしましょう
【肢誘導】
・Ⅰ誘導:上向き、Ⅱ誘導:下向き = 異常左軸
⇒左脚のヘミブロックの可能性が高い
【胸部誘導】
・P派~QRSの立ち上がりが200ms ⇒Ⅰ度房室ブロックだと考えられる
・小さなQ波が出てRSパターンが出現 ⇒ 右脚ブロック型だと考えられる
①右脚ブロック型、②左脚ヘミブロック、③Ⅰ度房室ブロック
⇒もう一本切れると、「3束ブロック(3肢ブロック)」の可能性がある
⇒全部切れてしまうと、「完全房室ブロック」・「高度房室ブロック」への進展リスクが非常に高い
結論
一度房室ブロック、右脚ブロック、左軸変異をみたら三枝ブロックを疑い、失神に注意する
ハトミル心不全、ハトミル心電図は2025年9月17日をもちまして、サービス提供を終了いたしました。
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