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日本人再発・難治性MMに対するISA-Pd療法〜国内市販後調査
日本人再発・難治性MMに対するISA-Pd療法〜国内市販後調査
公開日:2024年6月6日 Tagami N, et al. Int J Hematol. 2024 May 29. [Epub ahead of print]  日本のリアルワードにおける再発・難治性多発性骨髄腫(MM)に対するイサツキシマブ+ポマリドミド+デキサメタゾン(ISA-Pd療法)の有効性および安全性を評価した国内市販後調査の結果について、サノフィ株式会社の田上 奈海氏らは、報告を行った。International Journal of Hematology誌オンライン版2024年5月29日号の報告。  対象は、2020年10月〜2021年10月、日本においてISA-Pd療法で治療を行った再発・難治性MM患者211例。ISA-Pd療法開始後、最大12ヵ月間または治療中止までフォローアップを実施した。薬物有害反応(ADR)、とくにInfusion reaction、骨髄抑制、感染症、心臓障害、グレード3以上のその他ADRおよび重篤なADRの発生率を評価した。最良総合効果(BOR)、全奏効率(ORR)も評価した。 主な結果は以下のとおり。   ・安全性解析対象患者は120例、ADRの発生率は57.5%であった。 ・ほとんどのADRは、血液学的であり、重篤なADRの発生率は28.3%であった。  骨髄抑制:46.7%(重篤なADR:19.2%)  Infusion reaction:18.3%(重篤なADR:6.7%)  感染症:11.7%(重篤なADR:8.3%)  重篤な心臓障害:1例  グレード3以上のその他ADR:3.3%(重篤なADR:1.7%) ・有効性解析対象患者は108例、最も多く見られたBOPは最良部分奏効(VGPR)で24.1%、ORRは51.9%であった。  著者らは「日本のリアルワールドにおける再発・難治性MMに対するISA-Pdの安全性および有効性が、本結果より裏付けられた」としている。 (エクスメディオ 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Tagami N, et al. Int J Hematol. 2024 May 29. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/38811413 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら