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第1章 第3話 福山芳雄さんの記憶
第1章 第3話 福山芳雄さんの記憶
第1章:2人の患者 第3話:福山芳雄さんの記憶 「あと10回! あと10回電気ショックをしてください!」 心肺蘇生処置の停止を提案した小倉医師に、絞り出すような声で泣きながら訴える福山豊美さん(仮名、78歳)。夫の芳雄さん(仮名、78歳)の心肺蘇生処置は30分間続けており、もう改善は見込めない。それでも、豊美さんの訴えに応え、小倉医師は何十回も電気的除細動を芳雄さんに繰り返した。 臨終を伝えた後、ベッドに横たわる夫の亡きがらを呆然と見下ろす豊美さんの姿が忘れられない。 福山さん夫婦に子供はおらず、二人暮らしだった。芳雄さんは自宅にいたところ、体が動かなくなり、A病院に救急搬送されてきた。1カ月ほど前から強い倦怠感を訴えていて、3日前からは足の色が赤紫色に変色していたという。 診察した小倉医師は下肢末梢動脈疾患の疑いがあると判断。2日後にカテーテル治療を行うことにし、入院してもらうことにした。しかし、入院翌日に突然、芳雄さんは心肺停止状態に陥る。緊急カテーテル検査を行うと、下肢だけでなく冠動脈も高度狭窄状態であることが分かった。蘇生には成功したものの、気管切開をし、長期間の集中治療を余儀なくされた。 入院中に心機能は著しく低下し、下肢の潰瘍やでん部の褥瘡(じょくそう)から感染症を繰り返す状態になった。芳雄さんの全身の身体機能の低下から、小倉医師は「心不全、感染症それぞれは治療できても、回復して帰宅することは難しい」と考えていた。 ある日、小倉医師は病院の廊下でばったり豊美さんに会った。芳雄さんの今後の治療方針について相談しようと、豊美さんをデイルームに誘った。日曜日のデイルームは多くの見舞客や患者が集まってにぎやかだった。ちょうど空いていた中央のテーブルに向かい合って座った。 「芳雄さんの状態なのですが、先日、ドブタミンを……ドブタミンは強心薬ですね。それを中止できるところまではこぎつけたんです。でも、どうやら細菌感染があるようで、CRPの値が上がっているんです。今使っているCVカテーテルに感染している可能性があって、入れ替える必要がありそうです。それから、スワンガンツという血行動態……血の流れですね」 とりあえず必要なことを伝えたいと一気に話した。豊美さんは聞いているのか聞いていないのか分からない表情でうつむいている。続きを話そうとした時、小倉医師のPHSが鳴った。循環器内科の同僚の医師からの問い合わせだった。後で詳しく話すことを伝えて通話を終えた。 「失礼しました」。どこまで話したのかを思い出す。「えっと……。そう、スワンガンツでしたね。これを評価するカテーテル検査をすると……」。必要なことを話し終えた。豊美さんは相変わらずうつむいたままだ。「もしかすると、治すのは難しいかもしれません。ただ、治療を続ければーー」 「先生……私には難しいことは分かりません」。顔を上げた豊美さんが小倉医師の言葉を遮った。「もう、これ以上悪い話をしないでください。まだまだ頑張れるって言ってください。本人も励ましてもらいたいと思っているはずですから」 「そうですか」。小倉医師はそれ以上何も言えなかった。 芳雄さんの状態は日に日に悪化していった。そして、芳雄さんの最期の日を迎える。 その日、医局で書類の整理をしていた小倉医師のPHSが鳴った。看護師から芳雄さんの急変を知らせる電話だった。病室に駆けつけると、芳雄さんは心室頻拍を起こしていた。心肺蘇生と電気的除細動を行い、抗不整脈薬を使用した。しかし、心室頻拍は止まらなかった。下肢血管障害のため、補助循環装置は使えない。そして、30分間に及ぶ心肺蘇生が続き、その後の何十回にも及ぶ電気的除細動が行われた。 「いったい自分はどうすればよかったのか」 その夜、小倉医師は同僚の緩和ケア医に相談した。緩和ケア医は、芳雄さんの件について詳細に話を聞き、SHAREのスキルと照らし合わせて一つ一つアドバイスをしてくれた。メモを取りながら真剣に話を聞いた。疾患の治療と同様に、患者や家族への対応スキルを身に付けることの大切さを知った。 終末期であることを担当医が告知できないために、家族に強い悲嘆を残してしまうことがある。 もし、自分がきちんと対応をしていれば、芳雄さんはもっと良い最期を迎えられたはずだ。豊美さんの悲しみもだいぶ違った形になっていただろう。 「自分の患者から第二の芳雄さんは出さない」。小倉医師はそう誓い、SHAREの詳細をメモした紙を胸のポケットにしまった。 ※参考文献:内富庸介、藤森麻衣子著 『がん医療におけるコミュニケーション・スキル 悪い知らせをどう伝えるか』 医学書院
第1章 第2話 胸ポケットの中の「SHARE」
第1章 第2話 胸ポケットの中の「SHARE」
第1章:2人の患者 第2話:胸ポケットの中の「SHARE」 面談当日、小倉医師は病院に到着した春子さんに呼び出された。 「先生、もしよろしければ、私にだけ先に聞かせてくれませんか。主人は悪いんでしょう? もし悪いのなら、本人には話さないでくれませんか。先生の前では強がっていますが、本当は弱い人なんです」。深刻そうな顔をした春子さんが訴える。 ゆっくり大きくうなずいて、小倉医師はこう語りかけた。「そうなんですね。教えてくださり、ありがとうございます。私もできることなら本人には悪い話はしたくないと思っています。ですが、本人も明らかに体調の悪化を自覚しています。病状をとても気にされていますので、きちんとお話しした方がいいと考えました。本人の体調、伝え方や受け止め方に配慮しますので、少しずつお話しさせてもらえませんか」 春子さんはジッと考えた後、「そうですか。分かりました」と小さな声で答えた。 面談で小倉医師は、これまでの病状の経過と今後起こりうることを伝えた上で、緩和ケアについて紹介した。そして将来の悪化を見据え、今後の過ごし方についてACP(医療者や家族と話し合いを行っていくこと)を開始する時期だと説明した。 完治は望めないこと、徐々に寛解と増悪を繰り返すようになること、突然死の可能性があること……。説明を聞いている途中で、春子さんは泣き出してしまった。小倉医師は、春子さんの前にティッシュペーパーの箱をそっと置き、落ち着くのを待った。 約40分の面談が終わった。「よく分かりました。もう少し妻と話し合いたいと思います」。そう言って太郎さんは、春子さんに車椅子を押されて面談室を出て行った。 飯田さん夫婦を見送った後、小倉医師は今の面談を振り返った。悪い知らせを伝える際のスキル「SHARE(※)」に当てはめながら、やり取りを一つ一つ見直していく。 SHAREは、Supportive environment▽How to deliver the bad news▽Additional Information▽Reassurance and emotional support――の頭文字を取っており、悪い知らせを伝える際に医師が実践すべき態度や行動を示している。 小倉医師はSHAREの詳細をメモした紙を、常に胸ポケットに入れている。紙を開いて読み返す。 S:支持的な場の設定。死や予後、告知の話は非常にデリケート。人通りの多い廊下や待合室などで行うのは避け、落ち着いて話せる時間、場所、雰囲気を用意する。また、医師が別件で電話対応をするようなことはしない。患者の家族に時間の余裕がない時に面談を設定することは避ける。患者の体調の良い時間帯を選び、ゆっくり座れたり、横になったりしながら話を聞ける環境を用意する。 H:悪い知らせの伝え方。伝える時の言葉の選び方は非常に重要。まどろっこしい表現は避け、率直に伝えなくてはならない。また、患者と家族が病状の経過を共有できているか、話の内容を理解できているのかについて確認しながら話を進める。 A:付加的な医学情報。その情報が患者や家族にとって必要な情報か。患者や家族が、その情報を受け止められる心理状態にあるのか。医師の説明の場合は、特に注意をしなくてはならない。 RE:安心感と情緒的サポート。患者の感情を受け止め、情緒的なサポートを行う。例えば、患者や家族が説明中に泣き出して「もうこれ以上話を聞きたくない」と言ったとしても、文字通り受け取って説明を切り上げてはいけない。その言葉の裏にある感情を考える。「おつらいですよね」と声をかけたり、ハンカチを渡したりして、気持ちが落ち着くのを待つことも大事なコミュニケーション。 「“今回は”大丈夫だ。太郎さんも春子さんもきちんと理解してくれたはず。冷静に今後の治療方針について話し合えるだろう」 面談室を出て医局に戻りながら、小倉医師は3カ月前に担当した、ある患者のことを思い出していた。 第3話「福山芳雄さんの記憶」へ
第1章 第1話 飯田太郎さんのこと
第1章 第1話 飯田太郎さんのこと
第1章:2人の患者 第1話:飯田太郎さんのこと A病院5階にある循環器内科の医局の窓からは、四季折々の花が咲く中庭が見える。4月下旬の良く晴れた暖かな日、淡い紫色の藤の花が咲き誇る藤棚の脇に、妻の飯田春子さん(仮名、72歳)の押す車椅子に乗って散歩をする太郎さん(仮名、75歳)の姿があった。 循環器内科医の小倉誠二医師(仮名、38歳)は窓から離れると、院内PHSを同僚に託し、面談室に向かった。 10分ほどたって、飯田さん夫婦が面談室に入ってきた。患者や家族に病状を話す時に使うこの部屋は、約15平方メートルの広さで、南向きの窓からは明るい日が差し込む。小倉医師と飯田さん夫婦以外には誰もいない。外の音はほとんど聞こえず、静かだ。 部屋の中央にある机に、小倉医師と飯田さん夫婦は向かい合って座った。患者の太郎さん本人は車椅子のリクライニングを倒し、リラックスした様子に見える。一方で、春子さんは少し緊張しているようだ。 「今日はありがとうございます。中庭を散歩されているのが見えました」。小倉医師は静かに語りかけた。「今まで治療を頑張ってこられましたね。今日は、ここまでの経過の整理と今後の治療のお話をさせていただこうと思います。もし、分からないことがあったり、聞くのがつらくなったりしたら、いつでもおっしゃってください」 太郎さんは3年前、拡張相肥大型心筋症と診断され、ここ1年間は心不全の増悪で2回ほど入院している。そして今は、3日前に38度の発熱があったため、A病院に入院中だ。既に熱は下がり、容体は落ち着いているが、身体機能の低下は確実に進行している。小倉医師は、飯田さん夫婦と、経過や今後の治療方針の共有が必要な時期だと考えていた。 前の日の夕方、小倉医師は病室で太郎さんに聞いた。「飯田さん、最近調子はどうですか」 「ちょっと、きついね。どんどんきつくなる」。太郎さんはため息交じりに答えた。 小倉医師は「きつい中、本当によく頑張っていらっしゃいますね」と言葉をかける。太郎さんの思いを受け止め、少しでも精神的負担が緩和されるように。 少しの沈黙の後、太郎さんが口を開いた。「先生……。こんなことが、いつまで続くのかな」 「いつまで続くのか、心配ですよね。もしよろしければ、今後の病状と治療について、奥様と一緒にお話をさせてもらいたいと思うのですが。どうですか」 「ぜひ、そうしてください」。太郎さんは静かにそう答えた。 第2話「胸ポケットの中の『SHARE』」へ
シリーズ紹介
シリーズ紹介
「緩和ケア」と聞いて、どんな疾患を思い浮かべますか? 多くの人は「がん」と答えるのではないでしょうか。でも、急速に高齢化が進む日本で、今ニーズが高まっているのが心不全患者への緩和ケアなのです。心不全は予後が悪く、大きな苦痛を伴います。専門家は心不全緩和ケアの重要性を訴え続けていますが、医療従事者にも浸透していないのが実情です。このシリーズでは、心不全緩和ケアの現場で働く医療従事者が、たくさんの心不全患者についての物語を紹介します。循環器内科医だけでなく、全ての医療従事者、一般の人にも心不全緩和ケアについて知ってもらいたいと思っています。 この記事は事実を基に一部創作を交えて構成しています。 <原案> 大森崇史(おおもり たかし) 飯塚病院連携医療・緩和ケア科医師。専門は総合内科、循環器内科、緩和ケア。地域密着型の循環器緩和ケアの確立を目指す「九州心不全緩和ケア深論プロジェクト」の中心メンバーで、心不全緩和ケアの普及、啓発、実践に取り組んでいる。 <企画、文、構成> ヒポクラ × マイナビ編集部 藤野基文・竹村昌敏・山下英里子 <イラスト> オオカワマリ 第1話「飯田太郎さんのこと」 へ ※バナーをクリックするとヒポクラ コンサルト内で 大森崇史 先生に質問できます。
COVID-19;世界の状況を確認
COVID-19;世界の状況を確認
ヨーロッパを中心として呼吸の封鎖や移動の制限が進んでいますが、COVID-19の現在の状況をグラフで整理してみました。 まずは国別のCOVID-19による死亡数のグラフです。これだけだと少し、傾向がわかりにくい感じがするので、次に対数スケールに変換してみます。 対数スケールで表現することで、多少傾向が見えてきました。イタリア、イラン、スペインがだんだんと増加してきていることがわかります。 単に死亡数だけをグラフ化してもいまいち実感が掴みにくいと考えて人口百万人当たりの死亡数をグラフ化してみました。こうやって見るとイタリア、イラン、スペインが高いことがわかります。イタリアで死亡数が急上昇し始めている3月10日にイタリア全土で移動制限がかけられたのもわかります。もちろん死亡数だけで考えることはできず、感染者数は完全に把握することが難しいことから何を指標にして考えるかは難しい(COVID-19の性質が完全にわかっていないことも含めて)と思いますが、死亡の原因は各国で医師がしっかりと究明していると考えて今回死亡数に注目してグラフを作成してみました。作成の出典データは下にあげた通りです。 出典: 「人口推計」(総務省統計局):2020/03/17閲覧 https://www.stat.go.jp/data/jinsui/index.html The world factbook:2020/03/17閲覧 https://www.cia.gov/library/publications/the-world-factbook Worldometer COVID-19 CORONAVIRUS OUTBREAK:2020/03/17閲覧 https://www.worldometers.info/coronavirus/ 厚生労働省 報道発表資料 2020年2月:2020/03/17閲覧 https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/houdou_list_202002.html 厚生労働省 報道発表資料 2020年3月:2020/03/17閲覧 https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/houdou_list_202003.html Ministry of Health and Family Welfare of INDIA:2020/03/17閲覧 https://www.mohfw.gov.in/ Centers for Disease Control and Prevention:2020/03/17閲覧 https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/index.html National Institute for Public Health and the Environment Ministry of Health, Welfare and Sport:2020/03/17閲覧 https://www.rivm.nl/en/novel-coronavirus-covid-19 Federal Office of Public Health FOPH:2020/03/17閲覧 https://www.bag.admin.ch/bag/en/home/krankheiten/ausbrueche-epidemien-pandemien/aktuelle-ausbrueche-epidemien/novel-cov.html World Health Organization Coronavirus disease (COVID-2019) situation reports:2020/03/17閲覧 https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/situation-reports
COVID-19;イタリアの状況を日本と比較して考えてみた
COVID-19;イタリアの状況を日本と比較して考えてみた
北部イタリアに続いて、南部イタリアも移動制限されましたね。結婚式やお葬式も禁止らしいです。イタリアは日本と違い陸で国境を接しているので封じ込めに関しては移動制限が必要になってくると考えれらます。 そんなイタリアの3 月10日のCOVID-19による死者数が168人1ですが、多いか少ないか判断に困りますが、COVID-19に関して理解を深める為にも疫学的に考えてみました。 2018年の日本の人口は1億2601万人2で2020年のイタリアの人口は6240万人3で大体日本の半分ぐらい。少し古く統計データの取り方もおそらく違うので一概には言えないですが、イタリアの2017年の肺炎による死亡者数は9100人と資料4にあり、2018年の日本の94654人2と比較すると人口が半分と言っても日本と比較すると圧倒的に少ない。 年間を通じて死亡率は一定ではないが、便宜的に一定とすると、イタリアでは例年は1日あたり25人が死亡、日本では326人となるので、今回のCOVID-19の死亡数イタリア的にパニックになる数値ということが理解できると思います。 イタリアの元の肺炎死亡数が日本と比較して少ない理由までははっきりとわからなかったが、統計方法の違いや、死因に関する考え方の違い等あるのかもしれない。イタリアのDemographicsの死因top 10にはpneumonia5が入っておらず、日本の死亡診断書で言う所の「直接死因」6で統計されていない可能性がある。また、日本の肺炎死亡数も2016年は119300人7、2017年は96807人8と2018年の日本の94654人と揺れがある為たまたま少ない年のデータを見てしまった可能性はある。 日本の3月10日の2名9という数値に関してもなんとも言えないですが、パニックを起こさせないという意味では日本の数値の出し方は正しいのかもしれません。 感染症に対する恐怖心を和らげるという意味ではないですが、またNHKの回し者ではありませんが、人類が感染症に打ち勝つことができた稀有な例のひとつ天然痘撲滅に関するプロジェクトXの本がキンドルで安売りしていたので、興味があるひとは読んでみると、今回のCOVID-19の状況とは全然違いますが(ワクチンの有無や死亡率、発症率など)なんとなく勇気が出ました。 「決戦 人類最強の敵」~日本人リーダー 天然痘と闘う ―命輝け ゼロからの出発 プロジェクトX~挑戦者たち~ https://www.amazon.co.jp/gp/product/B008YOIKC4/ *1 AFPBB News https://www.afpbb.com/articles/-/3272686 *2 平成 30 年(2018) 人口動態統計月報年計(概数)の概況 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai18/dl/gaikyou30.pdf *3 The world factbook https://www.cia.gov/library/publications/the-world-factbook/geos/it.html *4 https://ec.europa.eu/eurostat/web/products-eurostat-news/-/EDN-20171110-1?inheritRedirect=true *5 Italy http://www.healthdata.org/italy *6 死亡診断書(死体検案書)記入マニュアル https://www.mhlw.go.jp/toukei/manual/dl/manual_h30.pdf *7 平成 28 年(2016)人口動態統計(確定数)の概況 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei16/dl/00_all.pdf *8 平成 29 年(2017)人口動態統計(確定数)の概況 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei17/dl/00_all.pdf *9 新型コロナウイルス感染症について https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10094.html 筆者:ヒポクラ監修医
2019年人気ニュース記事ランキング
2019年人気ニュース記事ランキング
※2021年9月30日をもちましてニュース配信サービスは終了しております。何卒ご了承ください。 《1位》 成人のADHD 異常性欲と関連 新しい研究は、ADHDの症状が、男女間での過性セックス(現在はICD-11では強迫性行動障害と呼ばれている)および男性間での問題のあるポルノ使用 -by PsyPost 《2位》 週1本のワイン、がんリスク引き上げ たばこ5~10本分に相当 広く流行している主流のニュース報道を受けた新しい研究によると、1週間にワインを飲むことは、週に5から10本の紙巻タバコを吸うことに相当します -by Medscape 《3位》 医師は孤独で燃えつきる/遺伝子が脂肪の付き方を決める/「 積ん読」は捨てる勇気を 病気の人を助けたいという高い志を持って医師になったものの、現実は予想以上につらく、周囲から孤立していると感じる――。こんな思いを抱えて -by ヒポクラ x マイナビ編集部 《4位》 なぜ素敵な女性はダメ男を選ぶ?/腸内細菌叢の多様性と運動/ 電子タバコの疾患リスク これはアメリカの神経科学者Fields氏が、ある意味男性寄りの視点で描いたストーリーです。記事は、男女の関係における「なぜ人は自分にないものに -by ヒポクラ x マイナビ編集部 《5位》 ゾフルーザを超える? 新規抗インフルエンザ薬の研究最前線 LSTMとImperial College Londonの研究者らは、ウイルスが人体に侵入する細胞の受容体を標的にすることによって、あらゆる潜在的な新型インフ -by Scientific American Blog Network 《6位》 喫煙より深刻な食生活/SLE治療の最新情報/膵がん、PARP阻害薬で好成績続く 米ワシントン大学保健指標・保健評価研究所(IHME)を中心に世界中の研究者が参加して1990年から行われている「世界の疾病負担研究(GBD)」 -by ヒポクラ x マイナビ編集部 《7位》 <この記事に注目>「私は医者です」と言う派?言わない派? 「医師」であることはもちろん素晴らしいことですが、生きづらいと感じることも多々あるようです。本記事は、救急医であるジョーンズさんの「ホンネ -by ヒポクラ x マイナビ編集部 《8位》 5人の1人の死を招く? 喫煙より深刻な質の悪い食生活 私たちが食べる食べ物は、毎年1,100万人の私たちを早期の墓に入れています、影響力のある研究が示しています。ランセットの分析によると、私たち -by BBC News
へき地医療と遠隔診療
へき地医療と遠隔診療
無医地区等調査及び無歯科医地区等調査の結果では、「無医地区」及び「無医地区に準じる地区」を要する都道府県は、千葉県、東京、神奈川県、大阪府を除く43県に存在し、へき地診療所の開設、人口減少等の様々な要因により減少傾向にあるが*1、いわゆるへき地で働く医師の負担に関しては、へき地医療拠点病院からの医師の引き上げ等によりへき地で働く医師にかかる相対的な負担は増加している。 へき地で働く医師の負担減のための取り組みとして様々なことが行われているが、その一つが遠隔医療の利用である。ここでいう遠隔医療とはD to D(医師と医師を繋ぐ)の遠隔医療*2である。へき地で働く医師はその性格上どうしても幅広い疾患を診療せざるを得ず、専門的疾患に関してはどうしても弱いところが出てしまう。そこで、その専門領域に関して遠隔診療を用いて補うことが効果的と考えられる。 和歌山県や香川県に見られるような自治体や医師会が中心となってへき地の医師の支援する取り組みが始まっておりある程度の成果を上げており、県という単位での医療の完結を目指している。地域で医療が完結することは非常に素晴らしいことではあるが、希少疾患に対する取り組みや遠隔医療にへき地医療拠点病院等が協力することによる病院勤務医の負担増など解決するべき問題はまだまだ多い。 これらの問題に対する解決策として、遠隔医療は距離に依存することがないことから全国的な取り組みがなされても良いのではないかと考えられる。全国的な取り組みを行うには、D to Dの遠隔医療を行う事業者の参加が有用であると考えられるが、皮膚科・眼科疾患を対象とした当社の「ヒポクラ」や遠隔画像診断支援サービスのセコム社の「ホスピネット」などその数は日本においてまだまだ少数である。今後のへき地診療の維持のためにもこのようなサービスを提供する事業者の増加が望まれる。 *1無医地区数と人口(平成 26 年度無医地区等調査及び無歯科医地区等調査の結果) *2遠隔診療の分類   株式会社エクスメディオ CMIO 竹村昌敏
2017年ジュネーブ宣言改訂 The Revised Declaration of Geneva
2017年ジュネーブ宣言改訂 The Revised Declaration of Geneva
新たにジュネーブ宣言は、2017年10月14日にシカゴの世界医師会(WMA)総会で改訂が採択されました。 JAMAの記事The Revised Declaration of Geneva A Modern-Day Physician’s Pledgeから https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2658261 以下に改訂版を載せておきます。個人訳なのでご注意ください。   医師の約束   医療専門職のメンバーのひとりとして: ・私は人類のために私の人生を奉献するために全面的に尽力します。 ・私の患者の健康と幸せが私のもっとも大切なことです。 ・私は患者の自立と尊厳を尊重します。 ・私は人間の生命に対する最大限の尊重を維持します。 ・私は、年齢、疾病または身体障害、信条、民族起源、性別、国籍、政治的所属、人種、性的指向、社会的地位、または私の義務と患者との間に介入するその他の要因について考慮しません。 ・私は患者が死亡した後でさえ、私が信ずる秘密を尊重します。 ・私は自分の職業を良心と尊厳で、そして優れた医療行為に従って良いものにします。 ・私は医療専門職の名誉と崇高な伝統を追求します。 ・私は指導者、同僚、学生に、敬意と感謝の気持ちを伝えます。 ・私は、患者の利益と医療の発展のために私の医学知識を共有します。 ・私は最高水準のケアをするために、自分の健康、幸福、能力専心します。 ・私は脅威下であっても、人権と市民の自由を侵害するという医療知識を使用しません。 ・私はこれらの約束を厳粛に、自由に、私の名誉をもって約束します。   改訂前のジュネーブ宣言と比較して、①患者の自立に関して項目をさき、父権主義はさらに排除されているように思われます。②指導医に対する個別の文脈がなくなり、同僚や被教育者に対する文脈と同一のものになりました。③医療の伝統を守るだけでなく発展に尽くすことも盛り込まれました。
アメリカのオピオイド問題
アメリカのオピオイド問題
2015年ごろからアメリカでオピオイド問題が非常に騒がれている。従来日本では、少し批判的に欧米と比較してオピオイドの処方量が少ないと言われていた。少し古いデータではあるが、星薬科大学の鈴木勉らのホスピス・緩和ケア白書2012内のグラフを参照するとアメリカのオピオイド処方量は圧倒的である。 ここ10年オピオイド中毒でのアメリカでの死者は増加している。2万人以上が死亡している。アメリカ疾病予防管理センターがガイドラインをだしたり、オピオイド中毒治療プログラムの拡大、アプリの承認等行われているが今後アメリカにおけるオピオイド中毒死に関しては注目する必要性があるだろう。 医療用麻薬の処方は日本でもオキシコドンを中心に少しづつ増えてきてはいるが、がんの統計’16によるとここ数年はほぼ横ばいが続いている。 日本での麻薬処方は医師により非常に適切に処方判断がされているのかもしれない。アメリカの後追いをすることが多い日本では今後もオピオイド中毒に関しては注意していく必要があるだろう。
「遠隔医療について、語ってみよう、触れてみよう」をプライマリ・ケア連合学会にて発表
「遠隔医療について、語ってみよう、触れてみよう」をプライマリ・ケア連合学会にて発表
プライマリ・ケア連合学会にて、インタレストグループ③にて「遠隔医療について、語ってみよう、触れてみよう」をテーマに発表を行いました。
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