「造血幹細胞移植(HSCT)」の記事一覧

日本人患者におけるポサコナゾールの薬物動態モデリング
日本人患者におけるポサコナゾールの薬物動態モデリング
公開日:2024年5月8日 Sugimoto M, et al. Ther Drug Monit. 2024 Apr 4. [Epub ahead of print]  ポサコナゾールは、深在性真菌感染症の治療と予防に不可欠な薬剤の1つである。ポサコナゾールの薬物動態には、性別、体重、総血清タンパク質、食事摂取量、重度の粘膜炎など、いくつかの因子が影響を及ぼす。しかし、造血幹細胞移植(HSCT)におけるポサコナゾールの薬物胴体に影響を及ぼすさまざまな因子との関連性は、よくわかっていなかった。京都大学の杉本 充弘氏らは、HSCTレシピエントおよび非移植例の血液疾患患者におけるポサコナゾールの薬物動態に影響を及ぼす因子を調査した。Therapeutic Drug Monitoring誌オンライン版2024年4月4日号の報告。  本研究は、単一施設レトロスペクティブ研究として実施された。対象は、真菌感染症の予防薬として経口ポサコナゾールを投与した日本人入院患者42例。構造薬物動態モデルとして、1次吸収を伴う1-コンポーネントモデルを用いた。集団薬物動態分析には、非線形混合モデル、相互作用を伴う1次条件付き推定法を用いた。 主な結果は以下のとおり。 ・ポサコナゾールの血中濃度が0.5μg/mL(有効範囲)未満の患者の割合は、29%であった。 ・集団薬物動態分析では、見かけのクリアランス(CL/F)に影響を及ぼす因子として、1年以内のHSCT実施、下痢が5回/日以上、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼが特定された。 ・ポサコナゾールのCL/Fは、HCST後では1.43倍、下痢中では1.26倍高かった。  著者らは「ポサコナゾールのCL/Fには、HSCT、下痢、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼが関連しており、このような場合、ポサコナゾールのトラフ濃度が治療範囲を下回る可能性がある。血液疾患患者における深在性真菌感染症は、生命を脅かす可能性があるため、注意深くモニタリングを行う必要がある」としている。 (エクスメディオ 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Sugimoto M, et al. Ther Drug Monit. 2024 Apr 4. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/38648638 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
血液内科 Journal Check Vol.1(2022年5月10日号)
血液内科 Journal Check Vol.1(2022年5月10日号)
血液悪性腫瘍または造血細胞移植患者におけるCOVID-19管理に関する推奨事項 血液疾患におけるCOVID-19感染は急性白血病、ハイリスク骨髄異形成症候群、造血細胞移植およびCAR-T細胞療法後の高い死亡率と関連している。白血病における欧州感染症会議(ECIL)は、血液悪性腫瘍患者におけるCOVID-19管理に関する推奨事項を報告した。Leukemia誌オンライン版2022年4月29日の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 同種造血幹細胞移植に対する喫煙の臨床的影響~横浜市大血液グループ これまで、allo-HSCTの臨床転帰に対する喫煙の影響に関するデータは限られていた。横浜市大血液グループ(YACHT)は、allo-HSCTを行った血液疾患患者608例をレトロスペクティブに調査した。その結果、喫煙と慢性GVHDとの相関が確認された。Bone Marrow Transplantation誌オンライン版2022年5月3日の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む PNHに対するラブリズマブの長期的な有効性と安全性 発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)に対するラブリズマブの2年間にわたる長期試験の結果が報告された。ラブリズマブを使用したPNH患者400人以上をフォローアップしたところ、輸血回避率が80%で維持され、重篤な有害事象の発生率も低いことが確認された。European Journal of Haematology誌オンライン版2022年5月3日の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 血液内科 Proへ アンケート:ご意見箱 ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
第一寛解期Ph-like ALLに対する同種造血幹細胞移植の治療成績〜多施設共同研究
第一寛解期Ph-like ALLに対する同種造血幹細胞移植の治療成績〜多施設共同研究
公開日:2024年10月3日 Rahman ZA, et al. Transplant Cell Ther. 2024 Sep 25. [Epub ahead of print]  フィラデルフィア染色体様急性リンパ性白血病(Ph-like ALL)は,B細胞性ALLの高リスク群であり、従来の治療では予後不良である。最適な治療結果につながらない要因として、診断の難しさや標準化された治療プロトコルの欠如が挙げられる。さらに、成人Ph-like ALL患者には、同種造血幹細胞移植(HSCT)が推奨されるが、これを裏付けるデータも限られている。ヨルダン・King Hussein Cancer CenterのZaid Abdel Rahman氏らは、HSCTを行った第一寛解期Ph-like ALL成人患者の治療アウトカムを、Ph陽性ALLおよびPh陰性ALLと比較するため、多施設共同レトロスペクティブ研究を実施した。Transplantation and Cellular Therapy誌オンライン版2024年9月25日号の報告。  全米の5つの学術センターよりALL患者のHSCTの焦点を当てたデータを収集した。対象は、2006〜21年に第一寛解期でHSCTを行った患者673例とした。 主な結果は以下のとおり。 ・対象患者673例のうち、Ph-like ALLが83例(12.3%)、Ph陽性ALLが271例(40.3%)、Ph陰性ALLが319例(47.4%)。 ・第一寛解期Ph-like ALL患者に対するHSCT後の治療アウトカムは、Ph陰性ALL患者と同等であり、3年全生存率(OS:66% vs. 59%、p=0.1)、無増悪生存期間(PFS:59% vs. 54%、p=0.1)、再発率(22% vs. 20%、p=0.7)に有意な差は認められなかった。 ・対照的に、Ph陽性ALLの治療アウトカムは、3年OS(75%、p<0.001)、PFS(70%、p=0.001)、再発率(12%、p=0.003)ともに良好であり、これはチロシンキナーゼ阻害薬治療によるものであると考えられる。  著者らは「HSCTと効果的な第2選択治療を組み合わせることで、Ph-like ALLの予後不良を軽減し、有用な治療アウトカムをもたらす可能性が示唆された」としている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Rahman ZA, et al. Transplant Cell Ther. 2024 Sep 25. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39332807 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
同種造血幹細胞移植後のシクロホスファミド投与による心血管イベントリスク
同種造血幹細胞移植後のシクロホスファミド投与による心血管イベントリスク
公開日:2024年9月26日 Salas MQ, et al. Bone Marrow Transplant. 2024 Sep 14. [Epub ahead of print]  スペイン・Hospital Clinic de BarcelonaのMaria Queralt Salas氏らは、急性骨髄性白血病(AML)患者を対象に、移植後シクロホスファミドを用いた同種造血幹細胞移植後の心血管イベントの発生率およびその予測因子を調査した。Bone Marrow Transplantation誌オンライン版2024年9月14日号の報告。 主な結果は以下のとおり。 ・対象は、AML患者453例。 ・心血管イベントの発生率は12.3%(57例)、発生までの中央値は52日(IQR:13〜289)、100日時点での累積発生率は7.7%、5年間の累積発生率は13.5%であった。 ・早期(100日以内)発生率は7.7%、後期発生率は4.8%。 ・最も多かった心血管イベントは、心不全(31.6%、18例)であり、次いで心膜合併症(28.1%、16例)、不整脈(24.6%、14例)であった。 ・心血管イベントが発生した患者は、55歳以上(64.9% vs. 46.1%、p=0.010)、高血圧(36.8% vs. 18.4%、p=0.001)、脂質異常症(28.1% vs. 11.1%、p=0.001)の割合が高かった。 ・ハプロ移植の患者では、心血管イベントが多くなる傾向が認められた(68.4% vs. 56.8%、p=0.083)。 ・多変量回帰分析では、心血管イベントの予測因子として高血圧(HR:1.88、p=0.036)、脂質異常症(HR:2.20、p=0.018)が挙げられた。ドナーの種類により、差は認められなかった(ハプロ移植 vs. その他のHR:1.33、p=0.323)。 ・心血管イベントが発生した患者57例の死亡率は、12.2%であった。 ・とくに、心血管イベントの発生は、非再発死亡率(HR:2.57、p=0.011)や全生存期間(HR:1.80、p=0.009)に悪影響を及ぼすことが示唆された。  著者らは「AML患者に対する移植後シクロホスファミドを用いた同種造血幹細胞移植後には、これらの合併症を抑制するため、心血管イベントのリスク因子を積極的に治療し、移植後の心臓モニタリングを実施する必要性が示唆された」としている。 (エクスメディオ 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Salas MQ, et al. Bone Marrow Transplant. 2024 Sep 14. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39277653 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
AMLにおける最良のドナー選択肢は?〜EBMT WG研究
AMLにおける最良のドナー選択肢は?〜EBMT WG研究
公開日:2024年9月4日 Baron F, et al. Am J Hematol. 2024 Aug 31. [Epub ahead of print]  HLA適合ドナーのいない急性骨髄性白血病(AML)患者にとって、最適なドナー選択肢に関しては、議論の的となっている。ベルギー・リエージュ大学のFrederic Baron氏らは、初回完全寛解(CR1)のAML患者を対象に、造血幹細胞移植のアウトカムを比較した大規模レトロスペクティブレジストリ研究の結果を報告した。American Journal of Hematology誌オンライン版2024年8月31日号の報告。  2013〜21年までの移植でCR1の成人AML患者を対象に、ダブルユニット臍帯血移植(dCBT群)209例とシクロホスファミドをベースとしたGVHD予防を伴う9/10 HLA非血縁ドナー(UD 9/10群)270例における移植後アウトカムを比較した。 主な結果は以下のとおり。 ・グレード2〜4の急性GVHDの180日間における累性発生率は、UD 9/10群で29%、dCBT群で44%であった(p=0.001)。 ・共変量で調整したのち、dCBT群はUD 9/10群と比較し、非再発死亡率が高く(HR:2.35、95%CI:1.23〜4.48、p=0.01)、再発発生率は同程度(HR:1.12、95%CI:0.67〜1.86、p=0.66)、無白血病生存割合が低く(HR:1.5、95%CI:1.01〜2.23、p=0.47)、全生存割合(OS)が低かった(HR:1.66、95%CI:1.08〜2.55、p=0.02)。  著者らは「CR1のAML患者に対する移植結果では、dCBTよりもシクロホスファミドをベースとしたGVHD予防を伴うUD 9/10の方が良好であることが示唆された」とし「HLA適合ドナーのいないAML患者には、シクロホスファミドをベースとしたGVHD予防を伴うUD 9/10が支持される可能性がある」とまとめている。 (エクスメディオ 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Baron F, et al. Am J Hematol. 2024 Aug 31. [Epub ahead of print]▶https://bibgraph.hpcr.jp/abst/pubmed/39215605 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
フレッドハッチンソンがん研究センターの慢性GVHD発生率が減少、その詳細を分析/Blood Adv
フレッドハッチンソンがん研究センターの慢性GVHD発生率が減少、その詳細を分析/Blood Adv
公開日:2024年8月22日 Carpenter PA, et al. Blood Adv. 2024 Aug 21. [Epub ahead of print]  2005年以降、フレッドハッチンソンがん研究センターにおける慢性移植片対宿主病(cGVHD)の発生率は、着実に減少している。この現象をより理解するため、米国・フレッドハッチンソンがん研究センターのPaul A. Carpenter氏らは、2005〜19年の生存患者3,066例を対象に、造血幹細胞移植を行った時期を関数として、全身免疫抑制療法を必要とするcGVHD(cGVHD-IS)リスクを評価した。Blood Advances誌オンライン版2024年8月21日号の報告。  造血幹細胞移植を行った時期とcGVHDの原因特有のハザード比(HR)との関連を評価するため、未調整および調整済みのCox回帰モデルを用いた。 主な結果は以下のとおり。 ・平均フォローアップ期間は7.0年(範囲:1.0〜17.2)。 ・全生存者における2年以内に発生したcGVHD-ISの発生率は、2005〜07年の45〜52%から、2008〜12年の約40%に減少し、2017年には約26%にまで減少が認められた。 ・小児生存患者502例における分析では、2013年以降のcGVHD-ISの発生率は10%未満であった。 ・非悪性疾患で移植を行った成人および小児生存患者305例では、cGVHDの発生率により大きな変動が認められ、2016年以降は20%未満であった。 ・造血幹細胞移植を行った時期が5年進むごとに、cGVHDの原因別HRは27%低下した(未調整HR:0.73、95%CI:0.68〜0.78、p<0.0001)。この関連は、cGVHDの減少につながる可能性あるさまざまな因子(年齢、ドナー/幹細胞ソース、人種、性別、コンディショニング強度、GVHD予防など)で調整した後でも同様であり、HRは0.81(95%CI:0.75〜0.87、p<0.0001)であった。 ・cGVHDの減少は、人口動態の変化やcGVHD低下が期待される移植アプローチの使用率増加などの普及が考えられるが、これを完全に説明することは困難であった。  著者らは「cGVHDの減少因子を明らかにするためにも、対照を過去の事例に設定するのではなく、同時期の対照群を用いた観察研究が必要とされる」としている。 (エクスメディオ 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Carpenter PA, et al. Blood Adv. 2024 Aug 21. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39167805 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
造血幹細胞移植患者における制吐予防、最善の治療は?
造血幹細胞移植患者における制吐予防、最善の治療は?
公開日:2024年7月31日 Baez-Gutierrez N, et al. Eur J Haematol. 2024 Jul 29. [Epub ahead of print]  スペイン・University Hospital Nuestra Senora de ValmeのNerea Baez-Gutierrez氏らは、造血幹細胞移植(HSCT)前処置レジメンとして高用量化学療法を行った血液疾患患者における制吐薬による予防効果の有効性および安全性を評価するため、システマティックレビューを実施した。European Journal of Haematology誌オンライン版2024年7月29日号の報告。  PubMed、EMBASE、ClinicalTrials.gov、Cochraneデータベースより包括的に検索し、制吐薬による予防に関するランダム化比較試験(RCT)およびシステマティックレビューを特定した(英語、フランス語、イタリア語、スペイン語による研究)。システマティックレビューは、PRISMAガイドラインに準拠し、実施した。 主な結果は以下のとおり。 ・8件のRCTを分析に含めた。 ・評価された制吐薬は、5-HT3受容体拮抗薬による単剤療法から、オランザピン、NK1受容体拮抗薬、5-HT3受容体拮抗薬、コルチコステロイドを含む併用療法まで多岐にわたっていた。 ・3剤または4剤併用療法による完全奏効(CR)率は、23.5〜81.9%の範囲であった。 ・重篤な副作用は認められなかったが、下痢、便秘、過鎮静、頭痛などの軽微な症状が報告された。 ・既存のエビデンスでは、制吐薬使用のベネフィットが示されているものの、明確な臨床的方向性は示されていなかった。  著者らは「さまざまな患者背景に対する制吐薬の3剤または4剤併用療法の選択は、いまだ不確実である。詳細な研究結果が明らかになるまで、医師は最新のガイドラインや判断基準に則り、各患者のニーズやリスクを鑑みた制吐薬の選択をカスタマイズする必要がある」としている。 (エクスメディオ 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Baez-Gutierrez N, et al. Eur J Haematol. 2024 Jul 29. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39074908 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
血液内科 Journal Check Vol.8(2022年6月28日号)
血液内科 Journal Check Vol.8(2022年6月28日号)
DLBCLに対するR-CHOP療法、10年後の臨床転帰は 60歳以上のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者を対象にR-CHOP-14療法とR-CHOP-21療法を比較した多施設共同フェーズIIIであるLNH03-6B試験の10年後フォローアップ結果が報告された。その結果はどうだったのか。Blood Advances誌オンライン版2022年6月23日号の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 30年間でALLに対するallo-HSCTの治療成績はどう変わったのか 同種造血細胞移植(allo-HSCT)は、成人の急性リンパ性白血病(ALL)に対する有望な治療法である。ここ30年間でその治療成績にどのような変化が見られたのか。Blood Advances誌オンライン版2022年6月23日号の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 多発性骨髄腫に対するDARA+CyBorD、3年間のフォローアップ結果 新規および再発の多発性骨髄腫患者に対するダラツムマブ+シクロホスファミド/ボルテゾミブ/デキサメタゾン(DARA+CyBorD)治療の有効性・安全性を評価したLYRA試験の36ヵ月フォローアップ後の最終解析結果が報告された。Leukemia & Lymphoma誌オンライン版2022年6月22日号の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む allo-HSCT後の予後予測因子としてのIMACの可能性 京都大学医学部付属病院の濱田 涼太先生らは、筋肉内脂肪含有量(IMAC)は、同種造血幹細胞移植(allo-HSCT)後の予後指標として有用であり、筋肉の質および量をターゲットとしたリハビリなどのアプローチが予後改善につながる可能性を報告した。Transplantation and Cellular Therapy誌オンライン版2022年6月19日号の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 移植患者に対するコロナワクチン3回目接種後の免疫応答 これまで、造血幹細胞移植(HSCT)後の患者におけるSARS-CoV-2に対する3回目のワクチン接種後の免疫反応に関する研究は十分でなかった。本研究では、HSCT患者における3回目ワクチン接種後の細胞性および体液性免疫について調査が行われた。Vaccines誌2022年6月18日号の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 血液内科 Proへ アンケート:ご意見箱 ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら 血液内科 Journal Check Vol.7(2022年6月21日号) 再発難治性LBCLのセカンドライン治療におけるliso-celに有用性~TRANSFORM試験中間報告 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.6(2022年6月14日号) 再発難治性FL患者におけるAUMA-5試験とSCHOLAR-5試験の比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.5(2022年6月7日号) 血液悪性腫瘍患者における予防的トラネキサム酸:プラセボ対照RCT ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.4(2022年6月1日号) 日本人再発難治性LBCLに対するCAR-T細胞療法liso-cel~第II相臨床試験 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.3(2022年5月24日号) 再発難治性多発性骨髄腫のサルベージ療法におけるDVdとDRdの比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.2(2022年5月17日号) 大細胞型B細胞リンパ腫患者におけるCAR-T療法に対するブリッジング療法の影響~メタ解析 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.1(2022年5月10日号) 血液悪性腫瘍または造血細胞移植患者におけるCOVID-19管理に関する推奨事項 ≫その他2本
血液内科 Journal Check Vol.10(2022年7月12日号)
血液内科 Journal Check Vol.10(2022年7月12日号)
未治療のiNHL、MCL、rrDLBCLに対するベンダムスチンの有用性~第I/II相試験 山形大学の石澤 賢一先生らは、未治療の低悪性度B細胞非ホジキンリンパ腫(iNHL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(rrDLBCL)に対するベンダムスチン急速静注の安全性、忍容性、有効性、薬物動態を評価した第I/II相試験の結果を報告した。【Cancer Chemotherapy and Pharmacology誌オンライン版2022年7月7日号】 ≫Bibgraphで続きを読む rrBCP ALLに対するブリナツモマブの安全性と有効性~拡大コホート最終結果 神奈川県立こども医療センターの後藤 裕明先生らは、日本人の再発難治性Ph陰性前駆B細胞急性リンパ性白血病(rrBCP ALL)の成人および小児に対するブリナツモマブの安全性および有効性を評価した第Ib/II相試験の拡大コホート研究の結果を報告した。【Acta Haematologica誌オンライン版2022年7月5日号】 ≫Bibgraphで続きを読む 成人HSCTレシピエントにおけるワクチン接種の効果 造血幹細胞移植(HSCT)レシピエントに対して、はしかや風疹などのワクチン接種は推奨されているが、これらワクチンで予防可能な疾患を有するレシピエントにおける研究は限られていた。岡山大学の前田 嘉信先生らは、HCT後の長期フォローアップ中に血清学的検査を実施し、その結果を報告した。【Acta Medica Okayama誌2022年6月号】 ≫Bibgraphで続きを読む 日本人再発難治性多発性骨髄腫に対するKRdおよびKd療法のリアルワールドデータ解析 関西骨髄腫フォーラムデータベースに登録された157例を対象にカルフィルゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン(KRd)とカルフィルゾミブ+デキサメタゾン(Kd)の実臨床におけるベネフィットと安全性プロファイルについて評価が行われた。【Therapeutic Advances in Hematology誌2022年6月24日号】 ≫Bibgraphで続きを読む rrDLBCLに対するPola-BR療法~PolaとRit併用の分子的根拠 再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(rrDLBCL)に対して、ベンダムスチン+リツキシマブ(BR)との併用で承認されているポラツズマブ ベドチン(Pola)。中外製薬は、Polaとリツキシマブ(Rit)との併用がどのようなベネフィットをもたらすのかについて、分子的根拠の側面から報告を行った。【British Journal of Haematology誌オンライン版2022年6月28日号】 ≫Bibgraphで続きを読む 血液内科 Proへ アンケート:ご意見箱 ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら 血液内科 Journal Check Vol.9(2022年7月5日号) LBCLのセカンドライン治療、CAR-T細胞療法はASCTにとってかわるか ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.8(2022年6月28日号) DLBCLに対するR-CHOP療法、10年後の臨床転帰は ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.7(2022年6月21日号) 再発難治性LBCLのセカンドライン治療におけるliso-celに有用性~TRANSFORM試験中間報告 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.6(2022年6月14日号) 再発難治性FL患者におけるAUMA-5試験とSCHOLAR-5試験の比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.5(2022年6月7日号) 血液悪性腫瘍患者における予防的トラネキサム酸:プラセボ対照RCT ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.4(2022年6月1日号) 日本人再発難治性LBCLに対するCAR-T細胞療法liso-cel~第II相臨床試験 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.3(2022年5月24日号) 再発難治性多発性骨髄腫のサルベージ療法におけるDVdとDRdの比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.2(2022年5月17日号) 大細胞型B細胞リンパ腫患者におけるCAR-T療法に対するブリッジング療法の影響~メタ解析 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.1(2022年5月10日号) 血液悪性腫瘍または造血細胞移植患者におけるCOVID-19管理に関する推奨事項 ≫その他2本
血液内科 Journal Check Vol.12(2022年7月26日号)
血液内科 Journal Check Vol.12(2022年7月26日号)
再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対する4つの新規薬剤による全生存期間の比較 再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫治療薬Tafasitamab(タファシタマブ)、Loncastuximab tesirine(ロンカスツキシマブ テシリン)、ポラツズマブベドチン、Selinexor(セリネクソール)の4剤について、全生存期間の比較が報告された。【European Review for Medical and Pharmacological Sciences誌2022年7月号】 ≫Bibgraphで続きを読む 血液疾患患者におけるCOVID-19と季節性インフルエンザの臨床転帰 日本人血液疾患入院患者におけるCOVID-19または季節性インフルエンザの臨床転帰の違いを明らかにするため、旭川厚生病院の塚田 和佳氏らは、レトロスペクティブ研究を実施した。【Journal of Rural Medicine誌2022年7月号】 ≫Bibgraphで続きを読む 多発性骨髄腫に対するレジメン比較~ネットワークメタ解析 移植非適応の多発性骨髄腫の第1選択薬として、プロテアソーム阻害剤、免疫調整剤、モノクローナル抗体ダラツマブの併用が用いられる。これらを用いたレジメンの有効性および安全性を比較するため、ネットワークメタ解析が実施された。【Hematological Oncology誌オンライン版2022年7月6日号】 ≫Bibgraphで続きを読む 造血幹細胞移植を予定していない再発難治性大細胞型B細胞リンパ腫に対する二次治療CAR-T細胞療法~非盲検第II相試験 造血幹細胞移植を予定していない一次治療後の再発難治性大細胞型B細胞リンパ腫患者は、転帰が不良で、次の治療選択肢も限られている。このような患者に対する二次治療としてのCAR-T細胞療法リソカブタゲン マラルユーセルの有用性を検討するため、非盲検第II相試験が行われた。【The Lancet. Oncology誌オンライン版2022年7月12日号】 ≫Bibgraphで続きを読む 濾胞性リンパ腫患者の初回化学療法中のBMIが全生存期間へ及ぼす影響 濾胞性リンパ腫の全生存期間と治療前のBMIとの間に有意な関連が認められないと報告されているが、化学療法中のBMIの変化との関係については、これまでよくわかっていなかった。濾胞性リンパ腫患者56例をレトロスペクティブに分析したところ、化学療法中のBMIの変化は、独立した予後不良因子である可能性が示唆された。【Internal Medicine誌2022年号】 ≫Bibgraphで続きを読む 血液内科 Proへ アンケート:ご意見箱 ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら 血液内科 Journal Check Vol.11(2022年7月19日号) 未治療のステージIII、IV期の古典的ホジキンリンパ腫患者に対するA+AVD療法~ECHELON-1試験 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.10(2022年7月12日号) 未治療のiNHL、MCL、rrDLBCLに対するベンダムスチンの有用性~第I/II相試験 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.9(2022年7月5日号) LBCLのセカンドライン治療、CAR-T細胞療法はASCTにとってかわるか ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.8(2022年6月28日号) DLBCLに対するR-CHOP療法、10年後の臨床転帰は ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.7(2022年6月21日号) 再発難治性LBCLのセカンドライン治療におけるliso-celに有用性~TRANSFORM試験中間報告 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.6(2022年6月14日号) 再発難治性FL患者におけるAUMA-5試験とSCHOLAR-5試験の比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.5(2022年6月7日号) 血液悪性腫瘍患者における予防的トラネキサム酸:プラセボ対照RCT ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.4(2022年6月1日号) 日本人再発難治性LBCLに対するCAR-T細胞療法liso-cel~第II相臨床試験 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.3(2022年5月24日号) 再発難治性多発性骨髄腫のサルベージ療法におけるDVdとDRdの比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.2(2022年5月17日号) 大細胞型B細胞リンパ腫患者におけるCAR-T療法に対するブリッジング療法の影響~メタ解析 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.1(2022年5月10日号) 血液悪性腫瘍または造血細胞移植患者におけるCOVID-19管理に関する推奨事項 ≫その他2本