「同種造血細胞移植(allo-HSCT)」の記事一覧

血液内科 Journal Check Vol.2(2022年5月17日号)
血液内科 Journal Check Vol.2(2022年5月17日号)
大細胞型B細胞リンパ腫患者におけるCAR-T療法に対するブリッジング療法の影響~メタ解析 ブリッジング療法とCAR-T療法の治療成績との関連を調査するため、メタ解析が実施された。その結果、ブリッジング療法を必要とする患者では、OS、PFS、ORR、CRが不良であることが報告された。Cytotherapy誌オンライン版2022年5月11日の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 再発または難治性DLBCLに対するPola-BR療法~リアルワールド試験 再発または難治性DLBCLに対して国内承認されているPola-BR療法。本レジメンの長期的な有効性および安全性が報告された。リアルワールドでの本レジメンの使用は、有効性と許容可能な安全性プロファイルを有していることが確認された。European Journal of Haematology誌オンライン版2022年5月3日の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む allo-HCTの移植前処置におけるFlu/Mel vs. Flu/Treo AMLのallo-HCT移植前処置対するフルダラビン/メルファラン140mg/m2とフルダラビン/treosulfan42g/m2の比較が行われた。両レジメントの3年生存率は同様であったが、いくつかの違いが確認された。Bone Marrow Transplantation誌オンライン版2022年5月14日の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 血液内科 Proへ アンケート:ご意見箱 ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら 血液内科 Journal Check Vol.1(2022年5月10日号) 血液悪性腫瘍または造血細胞移植患者におけるCOVID-19管理に関する推奨事項 ≫その他2本
血液内科 Journal Check Vol.8(2022年6月28日号)
血液内科 Journal Check Vol.8(2022年6月28日号)
DLBCLに対するR-CHOP療法、10年後の臨床転帰は 60歳以上のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者を対象にR-CHOP-14療法とR-CHOP-21療法を比較した多施設共同フェーズIIIであるLNH03-6B試験の10年後フォローアップ結果が報告された。その結果はどうだったのか。Blood Advances誌オンライン版2022年6月23日号の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 30年間でALLに対するallo-HSCTの治療成績はどう変わったのか 同種造血細胞移植(allo-HSCT)は、成人の急性リンパ性白血病(ALL)に対する有望な治療法である。ここ30年間でその治療成績にどのような変化が見られたのか。Blood Advances誌オンライン版2022年6月23日号の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 多発性骨髄腫に対するDARA+CyBorD、3年間のフォローアップ結果 新規および再発の多発性骨髄腫患者に対するダラツムマブ+シクロホスファミド/ボルテゾミブ/デキサメタゾン(DARA+CyBorD)治療の有効性・安全性を評価したLYRA試験の36ヵ月フォローアップ後の最終解析結果が報告された。Leukemia & Lymphoma誌オンライン版2022年6月22日号の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む allo-HSCT後の予後予測因子としてのIMACの可能性 京都大学医学部付属病院の濱田 涼太先生らは、筋肉内脂肪含有量(IMAC)は、同種造血幹細胞移植(allo-HSCT)後の予後指標として有用であり、筋肉の質および量をターゲットとしたリハビリなどのアプローチが予後改善につながる可能性を報告した。Transplantation and Cellular Therapy誌オンライン版2022年6月19日号の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 移植患者に対するコロナワクチン3回目接種後の免疫応答 これまで、造血幹細胞移植(HSCT)後の患者におけるSARS-CoV-2に対する3回目のワクチン接種後の免疫反応に関する研究は十分でなかった。本研究では、HSCT患者における3回目ワクチン接種後の細胞性および体液性免疫について調査が行われた。Vaccines誌2022年6月18日号の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 血液内科 Proへ アンケート:ご意見箱 ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら 血液内科 Journal Check Vol.7(2022年6月21日号) 再発難治性LBCLのセカンドライン治療におけるliso-celに有用性~TRANSFORM試験中間報告 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.6(2022年6月14日号) 再発難治性FL患者におけるAUMA-5試験とSCHOLAR-5試験の比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.5(2022年6月7日号) 血液悪性腫瘍患者における予防的トラネキサム酸:プラセボ対照RCT ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.4(2022年6月1日号) 日本人再発難治性LBCLに対するCAR-T細胞療法liso-cel~第II相臨床試験 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.3(2022年5月24日号) 再発難治性多発性骨髄腫のサルベージ療法におけるDVdとDRdの比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.2(2022年5月17日号) 大細胞型B細胞リンパ腫患者におけるCAR-T療法に対するブリッジング療法の影響~メタ解析 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.1(2022年5月10日号) 血液悪性腫瘍または造血細胞移植患者におけるCOVID-19管理に関する推奨事項 ≫その他2本
血液内科 Journal Check Vol.17(2022年8月30日号)
血液内科 Journal Check Vol.17(2022年8月30日号)
CLL患者におけるCOVID-19重症度と血栓症・出血リスク~ERICの研究 慢性リンパ性白血病(CLL)患者は、高齢、併存疾患、疾患や治療に関連する免疫不全のため、血栓症や死亡などのCOVID-19関連のアウトカム不良につながる可能性がある。本研究では、重度のCOVID-19の影響を受けたCLL患者における血栓症と出血リスクを評価した。【Journal of Hematology & Oncology誌2022年8月26日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む 現代の多発性骨髄腫治療における心血管合併症 2015年、多発性骨髄腫の新たな治療薬としてFDAより承認されたエロツズマブ、イキサゾミブ、ダラツムマブ、パノビノスタットの実臨床における心血管系の有害事象を明らかにするため、FDA有害事象報告システムのデータを分析した。【British Journal of Clinical Pharmacology誌オンライン版2022年8月22日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む 同種造血幹細胞移植後の再発に対するペムブロリズマブの有用性 同種造血幹細胞移植後の抗PD-1抗体による治療は、重度のGVHDを発生させる可能性が示唆されている。そこで、同種造血幹細胞移植後の再発患者に対するペムブロリズマブの安全性、有効性を評価するため、プロスペクティブ研究が行われた。【Blood Advances誌オンライン版2022年8月16日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む 再発難治性CLLにおけるベンダムスチンデバルキング後のオビヌツズマブ+アカラブルチニブ+ベネトクラクス療法~第II相試験 再発難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)患者を対象に、ベンダムスチンによるデバルキング後の3剤併用療法(オビヌツズマブ+アカラブルチニブ+ベネトクラクス)を評価した多施設共同非盲検第II相試験が実施された。【The Lancet. Haematology誌オンライン版2022年8月18日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む DLBCL患者の生存率に対するスタチンの影響~メタ解析 びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者の生存率に対するスタチンの影響を評価したこれまでの研究では、一貫した結果が得られていない。本システマティックレビューおよびメタ解析では、スタチン使用がDLBCL患者の生存率と相関するかを検討した。【International Journal of Clinical Practice誌2022年7月30日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む 血液内科 Proへ アンケート:ご意見箱 ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら 血液内科 Journal Check Vol.16(2022年8月23日号) 再発難治性多発性骨髄腫に対するE-Pd療法の全生存期間分析~ランダム化第II相ELOQUENT-3試験 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.15(2022年8月16日号) 再発難治性多発性骨髄腫に対するCAR-T細胞療法後100日間の血球減少症および感染症 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.14(2022年8月9日号) 再発難治性慢性リンパ性白血病に対するベネトクラクス+イブルチニブによる微小残存病変陰性反応 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.13(2022年8月2日号) 再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対するPola-BR療法による長期生存率 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.12(2022年7月26日号) 再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対する4つの新規薬剤による全生存期間の比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.11(2022年7月19日号) 未治療のステージIII、IV期の古典的ホジキンリンパ腫患者に対するA+AVD療法~ECHELON-1試験 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.10(2022年7月12日号) 未治療のiNHL、MCL、rrDLBCLに対するベンダムスチンの有用性~第I/II相試験 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.9(2022年7月5日号) LBCLのセカンドライン治療、CAR-T細胞療法はASCTにとってかわるか ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.8(2022年6月28日号) DLBCLに対するR-CHOP療法、10年後の臨床転帰は ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.7(2022年6月21日号) 再発難治性LBCLのセカンドライン治療におけるliso-celに有用性~TRANSFORM試験中間報告 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.6(2022年6月14日号) 再発難治性FL患者におけるAUMA-5試験とSCHOLAR-5試験の比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.5(2022年6月7日号) 血液悪性腫瘍患者における予防的トラネキサム酸:プラセボ対照RCT ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.4(2022年6月1日号) 日本人再発難治性LBCLに対するCAR-T細胞療法liso-cel~第II相臨床試験 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.3(2022年5月24日号) 再発難治性多発性骨髄腫のサルベージ療法におけるDVdとDRdの比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.2(2022年5月17日号) 大細胞型B細胞リンパ腫患者におけるCAR-T療法に対するブリッジング療法の影響~メタ解析 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.1(2022年5月10日号) 血液悪性腫瘍または造血細胞移植患者におけるCOVID-19管理に関する推奨事項 ≫その他2本
血液内科 Journal Check Vol.18(2022年9月6日号)
血液内科 Journal Check Vol.18(2022年9月6日号)
次世代CAR-T細胞療法にどの程度期待してよいのか 再発難治性大細胞型B細胞リンパ腫に対するCAR-T細胞療法は良好な結果が得られているが、いくつかの課題があることも事実である。現在承認されているCAR-T細胞療法と比較した次世代CAR-T細胞療法の臨床的有用性の検討が行われた。【Innovations in Pharmacy誌2021年9月22日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む PD-1が過剰発現している再発難治性DLBCL患者におけるTisa-cel+ペムブロリズマブの安全性と有効性~第Ib相PORTIA試験 JULIET試験において、成人の再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に対するCAR-T細胞療法薬チサゲンレクルユーセル(Tisa-cel)の良好な有効性および安全性プロファイルが確認された。しかし、PD-1が過剰発現している場合、奏効率の低下やCAR-T細胞の枯渇が観察されていた。そこで、PD-1阻害薬ペムブロリズマブが、in vivoでのCAR-T細胞の有効性と細胞拡大を改善するかの検討が行われた。【Blood Advances誌オンライン版2022年8月31日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む 一次治療で寛解したDLBCL患者の長期予後は 一次治療後に寛解したびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者2,941例を対象にフォローアップ調査を実施し、長期予後の評価が行われた。【British Journal of Cancer誌オンライン版2022年8月23日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む 同種造血幹細胞移植後に職場復帰した患者における再発リスクとその予測因子 同種造血幹細胞移植後の職場復帰の可能性は、非常に良好であると報告されているが、免疫不全状態やさまざまな合併症のため、仕事を継続することが困難もある。同種造血幹細胞移植後に初めて職場復帰した患者における病気休暇の発生率と再発のリスク因子についての評価が行われた。【Journal of Cancer Survivorship誌オンライン版2022年9月1日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む 初回完全寛解の小児AMLに対する同種造血幹細胞移植~メタ解析 小児急性骨髄性白血病(AML)の治療では、初回完全寛解時に同種造血幹細胞移植を実施すべき患者の特定において、未だに議論の余地が残っている。本研究は、高リスクの小児AMLにおける寛解後の治療として、寛解状態での同種移植と単独化学療法を比較した研究の最新メタ解析である。【Annals of Hematology誌オンライン版2022年8月30日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む 血液内科 Proへ アンケート:ご意見箱 ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら 血液内科 Journal Check Vol.17(2022年8月30日号) CLL患者におけるCOVID-19重症度と血栓症・出血リスク~ERICの研究 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.16(2022年8月23日号) 再発難治性多発性骨髄腫に対するE-Pd療法の全生存期間分析~ランダム化第II相ELOQUENT-3試験 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.15(2022年8月16日号) 再発難治性多発性骨髄腫に対するCAR-T細胞療法後100日間の血球減少症および感染症 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.14(2022年8月9日号) 再発難治性慢性リンパ性白血病に対するベネトクラクス+イブルチニブによる微小残存病変陰性反応 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.13(2022年8月2日号) 再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対するPola-BR療法による長期生存率 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.12(2022年7月26日号) 再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対する4つの新規薬剤による全生存期間の比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.11(2022年7月19日号) 未治療のステージIII、IV期の古典的ホジキンリンパ腫患者に対するA+AVD療法~ECHELON-1試験 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.10(2022年7月12日号) 未治療のiNHL、MCL、rrDLBCLに対するベンダムスチンの有用性~第I/II相試験 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.9(2022年7月5日号) LBCLのセカンドライン治療、CAR-T細胞療法はASCTにとってかわるか ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.8(2022年6月28日号) DLBCLに対するR-CHOP療法、10年後の臨床転帰は ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.7(2022年6月21日号) 再発難治性LBCLのセカンドライン治療におけるliso-celに有用性~TRANSFORM試験中間報告 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.6(2022年6月14日号) 再発難治性FL患者におけるAUMA-5試験とSCHOLAR-5試験の比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.5(2022年6月7日号) 血液悪性腫瘍患者における予防的トラネキサム酸:プラセボ対照RCT ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.4(2022年6月1日号) 日本人再発難治性LBCLに対するCAR-T細胞療法liso-cel~第II相臨床試験 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.3(2022年5月24日号) 再発難治性多発性骨髄腫のサルベージ療法におけるDVdとDRdの比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.2(2022年5月17日号) 大細胞型B細胞リンパ腫患者におけるCAR-T療法に対するブリッジング療法の影響~メタ解析 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.1(2022年5月10日号) 血液悪性腫瘍または造血細胞移植患者におけるCOVID-19管理に関する推奨事項 ≫その他2本
日本骨髄バンク~BIBGRAPH SEARCH(2022年10月17日号)
日本骨髄バンク~BIBGRAPH SEARCH(2022年10月17日号)
毎年10月は「骨髄バンク推進月間」ということで、少し古いですが日本骨髄バンク(Japan Marrow Donor Program:JMDP)に関する論文を取り上げました。エクスメディオでは、現在「骨髄バンクへの寄付プロジェクト」を実施しており、より多くの方々のご協力を募っています。Twitter企画も実施していますので、まずはフォローをしていただけると幸いです。(エクスメディオ 鷹野 敦夫) 『BIBGRAPH SEARCH』では、エクスメディオが提供する文献検索サービス「Bibgraph」より、注目キーワードで検索された最新論文をまとめてご紹介しています。 JMDPの国内実績:骨髄移植25年間で2万件超 Saito H, et al. Bone Marrow Transplant. 2018; 53: 609-616. ≫Bibgraphを読む 日本における骨髄移植の現状~JMDP調査 Hirakawa T, et al. Rinsho Ketsueki. 2018; 59: 153-160. ≫Bibgraphを読む 非血縁ドナーからの骨髄採取における自己血輸血の臨床的意義 Fujioka SI, et al. Int J Hematol. 2020; 111: 833-839. ≫Bibgraphを読む 日本における同種造血幹細胞移植の治療成績~レトロスペクティブ分析 Kawashima N, et al. Int J Hematol. 2018; 107: 551-558. ≫Bibgraphを読む 日本における非血縁者間末梢血幹細胞移植51例に関するプロスペクティブ観察研究 Goto T, et al. Int J Hematol. 2018; 107: 211-221. ≫Bibgraphを読む 参考:【Twitterフォロー】骨髄バンクへの寄付プロジェクト     骨髄バンクへの寄付プロジェクト概要 知見共有へ アンケート:ご意見箱 ※新規会員登録はこちら
再生不良性貧血患者におけるallo-HSCT前の好中球絶対数の意義
再生不良性貧血患者におけるallo-HSCT前の好中球絶対数の意義
公開日:2024年5月30日 Nakamura Y, et al. Ann Hematol. 2024 May 16. [Epub ahead of print]  同種造血幹細胞移植(allo-HSCT)前の好中球絶対数(ANC)が再生不良性貧血(AA)患者のアウトカムに及ぼす影響は、依然として不明なままである。山口大学の中邑 幸伸氏らは、初回移植としてallo-HSCTを行った成人AA患者を対象に、移植前のANCと患者アウトカムとの関係をレトロスペクティブに評価した。Annals of Hematology誌オンライン版2024年5月16日号の報告。  対象は、2008〜20年に初回移植としてallo-HSCTを行った成人AA患者883例。移植前のANCと患者アウトカムとの関係をレトロスペクティブに評価した。ANCに基づき、0/μL(116例)、1〜199/μL(210例)、200/μL以上(557例)の3群に分類した。 主な結果は以下のとおり。 ・低ANC群(ANC 200/μL未満)では、患者がより高齢、抗胸腺細胞免疫グロブリン(ATG)治療歴が低頻度、診断から移植までが短期間、造血細胞移植特異的併存疾患指数(HCT-CI)が高かった。ATGベースのコンディショニングはあまり使用されず、血縁ドナーからの末梢血幹細胞および臍帯血の頻度が高かった。 ・多変量解析では、5年全生存(OS)率と有意な関連が認められた因子は、患者の年齢、ATG治療歴、HCT-CI、幹細胞ソース、移植前のANCであった。 【ANC 200/μL以上】OS:80.3% 【ANC 1〜199/μL】OS:71.7% 【ANC 0/μL】OS:64.4% ・細菌感染、深在性真菌症、生着前の早期死亡の累積発生率は、低ANC群で有意に高かった。 ・ANC 0/μL群において、OSの向上と有意な関連が認められた因子は、患者がより若年、診断から移植までが短期間、HCT-CIが0、幹細胞ソースが関連ドナーからの骨髄移植であった。  著者らは「allo-HSCT前のANCは、成人AA患者の重要な予後決定因子であることから、移植前にはANCに注意を払う必要がある」としている。 (エクスメディオ 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Nakamura Y, et al. Ann Hematol. 2024 May 16. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/38750374 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
ステロイド抵抗性急性GVHDに対するルキソリチニブ〜REACH2試験日本人サブグループ解析
ステロイド抵抗性急性GVHDに対するルキソリチニブ〜REACH2試験日本人サブグループ解析
公開日:2024年6月4日 Teshima T, et al. Int J Hematol. 2024 May 25. [Epub ahead of print]  急性移植片対宿主病(GVHD)は、日本および世界における同種造血幹細胞移植後の主な合併症である。標準的な全身ステロイド療法で効果不十分な患者は約3分の1といわれており、日本では第2選択治療が確立されていない。北海道大学の豊嶋 崇徳氏らは、ステロイド抵抗性急性GVHDの日本人患者を含む国際共同第III相REACH2試験の日本人サブグループ解析より、最良の治療(best available therapy:BAT)と比較したルキソリチニブの有効性および安全性を評価した。International Journal of Hematology誌オンライン版2024年5月25日号の報告。  REACH2試験の対象は、日本人30例を含む急性GVHD患者309例。日本人急性GVHD患者の内訳は、ルキソリチニブ群9例、BAT群21例であった。主要エンドポイントは、28日目の全奏効率(ORR)とした。 主な結果は以下のとおり。 ・ルキソリチニブ群でBAT群よりも、28日目(88.9% vs. 52.4%)および56日目(66.7% vs. 28.6%)のORRが高かった。 ・6ヵ月時点での治療反応喪失の推定累計発生率は、ルキソリチニブ群で12.5%、BAT群で18.2%であった。 ・ルキソリチニブ群は、BAT群と比較し、無増悪生存期間中央値が長かった(2.73ヵ月 vs. 1.25ヵ月)。 ・ルキソリチニブ群とBAT群で28日目までに最も多く認められた有害事象は、貧血(各々、55.6% vs. 19.0%)、血小板減少症(44.4% vs. 4.8%)であった。  著者らは「日本人サブグループ解析において、ルキソリチニブはBATと比較し、良好な有効性アウトカムを有し、安全性プロファイルも一貫しており、これらの結果は全体的な研究結果と一致していた」としている。 (エクスメディオ 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Teshima T, et al. Int J Hematol. 2024 May 25. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/38796666 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
慢性GVHD発症が非再発死亡率に及ぼす影響
慢性GVHD発症が非再発死亡率に及ぼす影響
公開日:2024年6月18日 Jiang J, et al. Leuk Lymphoma. 2024 Jun 12. [Epub ahead of print]  慢性移植片対宿主病(GVHD)は、同種造血幹細胞移植(allo-HSCT)を行なった患者の死亡率に影響を及ぼす主な原因の1つである。近年、allo-HSCTの進歩により、とくに高齢者を中心に、幅広い患者が移植適応可能となっている。米国・オハイオ州立大学のJustin Jiang氏らは、高齢患者と非高齢患者におけるallo-HSCT後のアウトカムに対する慢性GVHDの影響を評価した。Leukemia & Lymphoma誌オンライン版2024年6月12日号の報告。  1999〜2018年にallo-HSCTを行ったすべての患者を対象に、レトロスペクティブに分析を行った。 主な結果は以下のとおり。 ・allo-HSCT後180日間で慢性GVHDを発症した患者は、発症しなかった患者と比較し、非再発死亡のリスクおよび発生率が高かった。 ・60歳以上と60歳未満による、慢性GVHDのアウトカムに有意な差は認められなかった。  著者らは「allo-HSCT後の慢性GVHDは、年齢により発症率の違いは認められず、非再発死亡リスクを増加させることが示唆された」としている。 (エクスメディオ 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Jiang J, et al. Leuk Lymphoma. 2024 Jun 12. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/38865104 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
移植前処置Flu/Mel、メルファラン減量は支持されるか
移植前処置Flu/Mel、メルファラン減量は支持されるか
公開日:2024年8月19日 Albanyan O, et al. Transplant Cell Ther. 2024 Aug 13. [Epub ahead of print]  フルダラビン(Flu)とメルファラン(Mel)による低強度前処置レジメンは、急性骨髄性白血病(AML)や骨髄異形成症候群(MDS)患者の同種造血幹細胞移植(allo-HSCT)によく用いられる。しかし、Mel使用がallo-HSCTの毒性および臨床アウトカムに及ぼす影響に関するエビデンスは限られている。米国・Moffitt Cancer CenterのOmar Albanyan氏らは、AMLおよびMDS患者を対象にFluと組み合わせたMel100mg /m2またはMel140mg /m2におけるHLA8/8適合allo-HSCTのアウトカムをレトロスペクティブに比較した。Transplantation and Cellular Therapy誌オンライン版2024年8月13日号の報告。 主な結果は以下のとおり。 ・対象患者345例のうち、Ful /Mel100群は62例、Ful/Mel140群は283例であった。 ・allo-HSCT時の年齢中央値は66歳、フォローアップ期間中央値は36.5ヵ月であった。 ・Ful /Mel100群とFul/Mel140群では以下の点で統計学的に有意な差が認められた。 【胃腸障害】40.3% vs. 67.8%(p<0.001) 【100日目のグレード2〜4の急性GVHD】21.0% vs. 43.1%(p=0.001) 【2年間の慢性GVHD】17.4% vs. 27.1%(p=0.033) ・多変量解析では、Ful/Mel140群において、胃腸障害(HR:1.83、p=0.013)、グレード2〜4の急性GVHD(HR:2.35、p=0.003)、中等度〜重度の慢性GVHD(HR:3.13、p=0.007)のリスクが高かった。 ・Melの総投与量は、口腔粘膜炎、非再発死亡率、再発、無イベント生存期間(EFS)、全生存期間(OS)に独立した影響を及ぼさなかった。  著者らは「Melを減量したFul /Mel100を用いることで、allo-HSCTの毒性およびGVHDを最小限に抑制することが可能であることが支持された」としている。 (エクスメディオ 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Albanyan O, et al. Transplant Cell Ther. 2024 Aug 13. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39147136 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
アレムツズマブ前処置後HSCT、レテルモビルCMV予防の有用性は
アレムツズマブ前処置後HSCT、レテルモビルCMV予防の有用性は
公開日:2024年9月17日 Muhsen IN, et al. Transplant Cell Ther. 2024 Sep 12. [Epub ahead of print]  アレムツズマブは、生体内のT細胞を除去することで、同種造血幹細胞移植(allo-HSCT)における移植片対宿主病(GVHD)リスクを低下させる。しかし、アレムツズマブ投与は、allo-HSCT後のサイトメガロウイルス(CMV)を含む感染症リスクを上昇させる。allo-HSCT後のCMV予防には、レテルモビルが承認されているが、アレムツズマブ投与患者におけるレテルモビルの有効性を調査した研究は、これまでほとんどなかった。米国・ベイラー医科大学のIbrahim N. Muhsen氏らは、アレムツズマブ前処置後HSCTを行った患者におけるレテルモビルのCMV予防効果を明らかにするため、単施設レトロスペクティブ研究を実施した。Transplantation and Cellular Therapy誌オンライン版2024年9月12日号の報告。  対象は、アレムツズマブ前処置後allo-HSCT受けたレシピエント84例。主要アウトカムは、移植後100日以内の重大なCMV感染(予防的抗ウイルス療法を要するウイルス血症またはCMV感染症と定義)の累積発生率とした。副次的アウトカムは、グレード2以上の急性GVHDの累積発生率、広範囲慢性GVHDの累積発生率、全生存期間(OS)とした。 主な結果は以下のとおり。 ・84例のうち、レテルモビルが投与された患者は30例(レテルモビル群)、投与されなかった患者は54例(対照群)。 ・平均年齢は、レテルモビル群59歳(範囲:26〜75)、対照群55.5歳(範囲:20〜73)。 ・非血縁ドナーからの移植は66.7%、骨髄性腫瘍による移植が最も多かった。 ・100日以内の重大なCMV感染の累積発症率は、レテルモビル群10%(95%CI:2.5〜23.9)、対照群55.6%(95%CI:41.2〜67.8)であり、レテルモビル群が有意に低かった(p<0.0001)。 ・グレード2以上の急性GVHDの累積発生率、OSは、両群間で差は認められなかった。 ・広範囲慢性GVHDの累積発生率については、レテルモビル群10.5%(95%CI:2.6〜24.9)、対照群36.5%(95%CI:23.6〜49.5)であり、レテルモビル群が有意に低かった(p=0.0126)。  著者らは「アレムツズマブ前処置後allo-HSCTにおけるレテルモビル投与は、重大なCMV感染の予防に有効であることが示された」としている。 (エクスメディオ 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Muhsen IN, et al. Transplant Cell Ther. 2024 Sep 12. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39277112 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら