「大細胞型 B 細胞リンパ腫(LBCL)」の記事一覧

血液内科 Journal Check Vol.2(2022年5月17日号)
血液内科 Journal Check Vol.2(2022年5月17日号)
大細胞型B細胞リンパ腫患者におけるCAR-T療法に対するブリッジング療法の影響~メタ解析 ブリッジング療法とCAR-T療法の治療成績との関連を調査するため、メタ解析が実施された。その結果、ブリッジング療法を必要とする患者では、OS、PFS、ORR、CRが不良であることが報告された。Cytotherapy誌オンライン版2022年5月11日の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 再発または難治性DLBCLに対するPola-BR療法~リアルワールド試験 再発または難治性DLBCLに対して国内承認されているPola-BR療法。本レジメンの長期的な有効性および安全性が報告された。リアルワールドでの本レジメンの使用は、有効性と許容可能な安全性プロファイルを有していることが確認された。European Journal of Haematology誌オンライン版2022年5月3日の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む allo-HCTの移植前処置におけるFlu/Mel vs. Flu/Treo AMLのallo-HCT移植前処置対するフルダラビン/メルファラン140mg/m2とフルダラビン/treosulfan42g/m2の比較が行われた。両レジメントの3年生存率は同様であったが、いくつかの違いが確認された。Bone Marrow Transplantation誌オンライン版2022年5月14日の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 血液内科 Proへ アンケート:ご意見箱 ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら 血液内科 Journal Check Vol.1(2022年5月10日号) 血液悪性腫瘍または造血細胞移植患者におけるCOVID-19管理に関する推奨事項 ≫その他2本
血液内科 Journal Check Vol.18(2022年9月6日号)
血液内科 Journal Check Vol.18(2022年9月6日号)
次世代CAR-T細胞療法にどの程度期待してよいのか 再発難治性大細胞型B細胞リンパ腫に対するCAR-T細胞療法は良好な結果が得られているが、いくつかの課題があることも事実である。現在承認されているCAR-T細胞療法と比較した次世代CAR-T細胞療法の臨床的有用性の検討が行われた。【Innovations in Pharmacy誌2021年9月22日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む PD-1が過剰発現している再発難治性DLBCL患者におけるTisa-cel+ペムブロリズマブの安全性と有効性~第Ib相PORTIA試験 JULIET試験において、成人の再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に対するCAR-T細胞療法薬チサゲンレクルユーセル(Tisa-cel)の良好な有効性および安全性プロファイルが確認された。しかし、PD-1が過剰発現している場合、奏効率の低下やCAR-T細胞の枯渇が観察されていた。そこで、PD-1阻害薬ペムブロリズマブが、in vivoでのCAR-T細胞の有効性と細胞拡大を改善するかの検討が行われた。【Blood Advances誌オンライン版2022年8月31日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む 一次治療で寛解したDLBCL患者の長期予後は 一次治療後に寛解したびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者2,941例を対象にフォローアップ調査を実施し、長期予後の評価が行われた。【British Journal of Cancer誌オンライン版2022年8月23日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む 同種造血幹細胞移植後に職場復帰した患者における再発リスクとその予測因子 同種造血幹細胞移植後の職場復帰の可能性は、非常に良好であると報告されているが、免疫不全状態やさまざまな合併症のため、仕事を継続することが困難もある。同種造血幹細胞移植後に初めて職場復帰した患者における病気休暇の発生率と再発のリスク因子についての評価が行われた。【Journal of Cancer Survivorship誌オンライン版2022年9月1日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む 初回完全寛解の小児AMLに対する同種造血幹細胞移植~メタ解析 小児急性骨髄性白血病(AML)の治療では、初回完全寛解時に同種造血幹細胞移植を実施すべき患者の特定において、未だに議論の余地が残っている。本研究は、高リスクの小児AMLにおける寛解後の治療として、寛解状態での同種移植と単独化学療法を比較した研究の最新メタ解析である。【Annals of Hematology誌オンライン版2022年8月30日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む 血液内科 Proへ アンケート:ご意見箱 ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら 血液内科 Journal Check Vol.17(2022年8月30日号) CLL患者におけるCOVID-19重症度と血栓症・出血リスク~ERICの研究 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.16(2022年8月23日号) 再発難治性多発性骨髄腫に対するE-Pd療法の全生存期間分析~ランダム化第II相ELOQUENT-3試験 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.15(2022年8月16日号) 再発難治性多発性骨髄腫に対するCAR-T細胞療法後100日間の血球減少症および感染症 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.14(2022年8月9日号) 再発難治性慢性リンパ性白血病に対するベネトクラクス+イブルチニブによる微小残存病変陰性反応 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.13(2022年8月2日号) 再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対するPola-BR療法による長期生存率 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.12(2022年7月26日号) 再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対する4つの新規薬剤による全生存期間の比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.11(2022年7月19日号) 未治療のステージIII、IV期の古典的ホジキンリンパ腫患者に対するA+AVD療法~ECHELON-1試験 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.10(2022年7月12日号) 未治療のiNHL、MCL、rrDLBCLに対するベンダムスチンの有用性~第I/II相試験 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.9(2022年7月5日号) LBCLのセカンドライン治療、CAR-T細胞療法はASCTにとってかわるか ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.8(2022年6月28日号) DLBCLに対するR-CHOP療法、10年後の臨床転帰は ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.7(2022年6月21日号) 再発難治性LBCLのセカンドライン治療におけるliso-celに有用性~TRANSFORM試験中間報告 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.6(2022年6月14日号) 再発難治性FL患者におけるAUMA-5試験とSCHOLAR-5試験の比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.5(2022年6月7日号) 血液悪性腫瘍患者における予防的トラネキサム酸:プラセボ対照RCT ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.4(2022年6月1日号) 日本人再発難治性LBCLに対するCAR-T細胞療法liso-cel~第II相臨床試験 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.3(2022年5月24日号) 再発難治性多発性骨髄腫のサルベージ療法におけるDVdとDRdの比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.2(2022年5月17日号) 大細胞型B細胞リンパ腫患者におけるCAR-T療法に対するブリッジング療法の影響~メタ解析 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.1(2022年5月10日号) 血液悪性腫瘍または造血細胞移植患者におけるCOVID-19管理に関する推奨事項 ≫その他2本
血液内科 Journal Check Vol.4(2022年6月1日号)
血液内科 Journal Check Vol.4(2022年6月1日号)
日本人再発難治性LBCLに対するCAR-T細胞療法liso-cel~第II相臨床試験 CAR-T細胞療法は、再発難治性の大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)に対し標準的治療となりつつある。再発難治性の進行性LBCLの日本人患者10例に対するCAR-T細胞療法リソカブタゲン マラルユーセル(liso-cel)の臨床試験結果が報告された。Cancer Medicine誌オンライン版2022年5月26日号の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 米国の実臨床におけるCAR-T細胞療法Axi-cel~リアルワールドデータ CAR-T細胞療法の臨床試験とリアルワールドデータとの比較が行われた。アキシカブタゲン シロルユーセル(Axi-cel)を用いたZUMA-1試験において登録基準を満たさなかった患者に対するAxi-celの有効性が検証された。Transplantation and Cellular Therapy誌オンライン版2022年5月21日号の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む CAR-T細胞療法後に再発した再発難治性DLBCLに対するGlofitamab治療 CAR-T細胞療法後に再発した患者に対する推奨治療に関するエビデンスはほとんどない。このような患者に対する抗CD20/CD3特異性抗体Glofitamabの有効性および安全性の評価が行われた。Cancers誌2022年5月20日号の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 血液内科 Proへ アンケート:ご意見箱 ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら 血液内科 Journal Check Vol.3(2022年5月24日号) 再発難治性多発性骨髄腫のサルベージ療法におけるDVdとDRdの比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.2(2022年5月17日号) 大細胞型B細胞リンパ腫患者におけるCAR-T療法に対するブリッジング療法の影響~メタ解析 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.1(2022年5月10日号) 血液悪性腫瘍または造血細胞移植患者におけるCOVID-19管理に関する推奨事項 ≫その他2本
血液内科 Journal Check Vol.7(2022年6月21日号)
血液内科 Journal Check Vol.7(2022年6月21日号)
再発難治性LBCLのセカンドライン治療におけるliso-celに有用性~TRANSFORM試験中間報告 現在、再発難治性大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)のサードライン治療に用いられるCAR-T細胞療法Lisocabtagene maraleucel(liso-cel)について、セカンドラインにおける標準療法と比較したliso-celの第III相試験であるTRANSFORM試験の中間分析結果が報告された。Lancet誌2022年6月18日号の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 造血幹細胞移植レシピエントにおける急性呼吸器感染症の発生率~日本のリアルワールドデータ 日本の造血幹細胞移植レシピエントにおける急性呼吸器感染症の発生率および経済的負担について、JMDCのデータを用いた評価が行われた。Journal of Medical Economics誌オンライン版2022年6月15日号の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 進行期ENKLに対するDDGPレジメンの有効性・安全性~ランダム化比較試験 新規の進行期(III/IV)節外性 NK/T細胞リンパ腫(ENKL)に対するDDGP(デキサメタゾン+シスプラチン+ゲムシタビン+Pegaspargase)レジメン vs. SMILEレジメンのランダム化比較試験の結果が報告された。JAMA Oncology誌オンライン版2022年6月16日号の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 移植非適応の日本人多発性骨髄腫患者に対するmodified BLd療法の有効性・安全性 とくに高齢者で問題となる末梢神経障害リスクを軽減するためボルテゾミブを減量したmodified BLd療法(ボルテゾミブ+レナリドマイド+デキサメタゾン)の日本人新規多発性骨髄腫患者に対する有効性・安全性の検討が行われた。International Journal of Hematology誌オンライン版2022年6月14日号の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 非ホジキンリンパ腫に対するCHOP-likeレジメンによる間質性肺炎の発生率とそのリスク因子 非ホジキンリンパ腫患者の致死的合併症の1つである間質性肺炎の発生率およびそれに関連する患者、疾患、薬物関連のリスク因子についての調査が行われた。Frontiers in Oncology誌2022年6月1日号の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 血液内科 Proへ アンケート:ご意見箱 ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら 血液内科 Journal Check Vol.6(2022年6月14日号) 再発難治性FL患者におけるAUMA-5試験とSCHOLAR-5試験の比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.5(2022年6月7日号) 血液悪性腫瘍患者における予防的トラネキサム酸:プラセボ対照RCT ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.4(2022年6月1日号) 日本人再発難治性LBCLに対するCAR-T細胞療法liso-cel~第II相臨床試験 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.3(2022年5月24日号) 再発難治性多発性骨髄腫のサルベージ療法におけるDVdとDRdの比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.2(2022年5月17日号) 大細胞型B細胞リンパ腫患者におけるCAR-T療法に対するブリッジング療法の影響~メタ解析 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.1(2022年5月10日号) 血液悪性腫瘍または造血細胞移植患者におけるCOVID-19管理に関する推奨事項 ≫その他2本
血液内科 Journal Check Vol.9(2022年7月5日号)
血液内科 Journal Check Vol.9(2022年7月5日号)
LBCLのセカンドライン治療、CAR-T細胞療法はASCTにとってかわるか 再発難治性大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)のセカンドラインとしてのCAR-T細胞療法の有効性と安全性を比較したランダム化比較試験のシステマティックレビューおよびメタ解析が実施された。標準的な自家造血幹細胞移植(ASCT)と比較してどちらが優れているのか。【British Journal of Haematology誌オンライン版2022年6月28日号】 ≫Bibgraphで続きを読む 未治療MCLで最も行われている治療とは~米国リアルワールドコホート 最近10年間で診断されたマントル細胞リンパ腫(MCL)患者4,216例の分析結果が報告された。米国で行われている最もスタンダードな治療とは。【Journal of Clinical Oncology誌オンライン版2022年6月28日号】 ≫Bibgraphで続きを読む 再発難治性LBCLに対するCAR-T細胞療法:2つの薬剤で違いはあるのか 再発難治性大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)に承認されているCAR-T細胞療法axi-celとtisa-cel。両剤に違いはあるのかを検討するため、約300例の患者データをレトロスペクティブに解析した。【Haematologica誌オンライン版2022年6月30日号】 ≫Bibgraphで続きを読む PNH治療、エクリズマブの功績~ペグセタコプランの可能性 発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の治療は、エクリズマブの登場により革新的に変化した。そして2021年、新規治療薬としてペグセタコプランがFDAで承認された。近年のPNH治療の進展、そして今後の可能性とは。【Seminars in Immunology誌オンライン版2022年6月25日号】 ≫Bibgraphで続きを読む 多中心性キャッスルマン病の治療、どんな治療成績が報告されているのか 多中心性キャッスルマン病(MCD)に対する治療選択肢は限られおり、世界各国でさまざまなレジメンを用いたMCD治療の研究が行われている。それらレジメンの有効性および安全性を調査したシステマティックレビューの結果が報告された。【European Journal of Haematology誌オンライン版2022年6月30日号】 ≫Bibgraphで続きを読む 血液内科 Proへ アンケート:ご意見箱 ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら 血液内科 Journal Check Vol.8(2022年6月28日号) DLBCLに対するR-CHOP療法、10年後の臨床転帰は ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.7(2022年6月21日号) 再発難治性LBCLのセカンドライン治療におけるliso-celに有用性~TRANSFORM試験中間報告 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.6(2022年6月14日号) 再発難治性FL患者におけるAUMA-5試験とSCHOLAR-5試験の比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.5(2022年6月7日号) 血液悪性腫瘍患者における予防的トラネキサム酸:プラセボ対照RCT ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.4(2022年6月1日号) 日本人再発難治性LBCLに対するCAR-T細胞療法liso-cel~第II相臨床試験 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.3(2022年5月24日号) 再発難治性多発性骨髄腫のサルベージ療法におけるDVdとDRdの比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.2(2022年5月17日号) 大細胞型B細胞リンパ腫患者におけるCAR-T療法に対するブリッジング療法の影響~メタ解析 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.1(2022年5月10日号) 血液悪性腫瘍または造血細胞移植患者におけるCOVID-19管理に関する推奨事項 ≫その他2本
血液内科 Journal Check Vol.14(2022年8月9日号)
血液内科 Journal Check Vol.14(2022年8月9日号)
再発難治性慢性リンパ性白血病に対するベネトクラクス+イブルチニブによる微小残存病変陰性反応 慢性リンパ性白血病の微小残存病変寛解達成にはBCL-2阻害薬ベネトクラクスの単剤療法または BTK 阻害薬イブルチニブの併用療法が有用である。本試験では、再発難治性慢性リンパ性白血病患者を対象に、ベネトクラクス単剤療法またはイブルチニブ追加後における微小残存病変陰性達成率を評価した。【Blood誌オンライン版8月3日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む CAR-T細胞療法時代の難治性大細胞型B細胞リンパ腫患者に対する最良の治療選択肢~リアルワールドエビデンス 難治性大細胞型 B 細胞リンパ腫(LBCL)に対するCAR-T細胞療法の有用性を明らかにするため、スペインの実臨床下でCAR-T細胞療法を実施したLBCL患者192例をレトロスペクティブに分析した。【Frontiers in Immunology誌7月12日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む 末梢性T細胞リンパ腫におけるNK細胞媒介性細胞毒性の感受性に対するCD48の影響 成人T細胞白血病/リンパ腫(ATLL)は、予後不良を伴うアグレッシブな末梢T細胞腫瘍の1つである。これまで、ATLL細胞のNK細胞を介した免疫を回避するメカニズムについてはよくわかっていなかった。北海道大学の中川 雅夫先生らは、ATLL細胞におけるCD48の発現が、ATLL細胞に対するNK細胞媒介性細胞毒性の感受性に影響を及ぼすかを検討した。【Blood誌オンライン版8月3日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む 実臨床における慢性骨髄性白血病に対するポナチニブ治療 慢性骨髄性白血病に対するポナチニブ治療の実臨床下における有用性を評価するため、イタリアのAIFAレジストリより日常診療管理、治療変更、転帰に関するデータを収集し、分析を行った。【British Journal of Haematology誌オンライン版7月29日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む 高リスク好中球減少症患者に対するフルコナゾール予防戦略:empiric vs. pre-emptive therapy 好中球減少時、抗菌薬不応性発熱が持続する場合には抗真菌薬の経験的治療(empiric therapy)が推奨されている。一方、感染のエビデンスはあるが、疾病を発症していない状態で抗真菌薬による治療を開始するpre-emptive therapyも注目されている。本研究では、ガラクトマンナン抗原検査と胸部CTによるpre-emptive therapy戦略が、高リスク好中球減少症患者の生存率や侵襲性真菌症リスクに及ぼす影響を検討した。【Clinical Infectious Diseases誌オンライン版7月30日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む 血液内科 Proへ アンケート:ご意見箱 ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら 血液内科 Journal Check Vol.13(2022年8月2日号) 再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対するPola-BR療法による長期生存率 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.12(2022年7月26日号) 再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対する4つの新規薬剤による全生存期間の比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.11(2022年7月19日号) 未治療のステージIII、IV期の古典的ホジキンリンパ腫患者に対するA+AVD療法~ECHELON-1試験 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.10(2022年7月12日号) 未治療のiNHL、MCL、rrDLBCLに対するベンダムスチンの有用性~第I/II相試験 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.9(2022年7月5日号) LBCLのセカンドライン治療、CAR-T細胞療法はASCTにとってかわるか ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.8(2022年6月28日号) DLBCLに対するR-CHOP療法、10年後の臨床転帰は ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.7(2022年6月21日号) 再発難治性LBCLのセカンドライン治療におけるliso-celに有用性~TRANSFORM試験中間報告 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.6(2022年6月14日号) 再発難治性FL患者におけるAUMA-5試験とSCHOLAR-5試験の比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.5(2022年6月7日号) 血液悪性腫瘍患者における予防的トラネキサム酸:プラセボ対照RCT ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.4(2022年6月1日号) 日本人再発難治性LBCLに対するCAR-T細胞療法liso-cel~第II相臨床試験 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.3(2022年5月24日号) 再発難治性多発性骨髄腫のサルベージ療法におけるDVdとDRdの比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.2(2022年5月17日号) 大細胞型B細胞リンパ腫患者におけるCAR-T療法に対するブリッジング療法の影響~メタ解析 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.1(2022年5月10日号) 血液悪性腫瘍または造血細胞移植患者におけるCOVID-19管理に関する推奨事項 ≫その他2本
血液内科 Journal Check Vol.16(2022年8月23日号)
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再発難治性多発性骨髄腫に対するE-Pd療法の全生存期間分析~ランダム化第II相ELOQUENT-3試験 ランダム化第II相ELOQUENT-3試験において、再発難治性多発性骨髄腫に対するエロツズマブ+ポマリドミド+デキサメタゾン(E-Pd療法)は、Pd療法と比較し、無増悪生存期間(PFS)の有意な改善が認められた。本研究では、E-Pd療法の最終的な全生存期間(OS)の結果が報告された。【Journal of Clinical Oncology誌オンライン版8月12日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む HSCT後に再発した成人AML患者に対する非血縁CBTの有用性~日本造血細胞移植学会成人AMLワーキンググループ 日本造血細胞移植学会 成人急性骨髄性白血病(AML)ワーキンググループは、日本で過去19年間に同種造血幹細胞移植(HSCT)を受けた後に再発した成人AML患者を対象に、非血縁者臍帯血移植(CBT)施行後の生存率およびその他の移植転帰の傾向を評価した。【Transplantation and Cellular Therapy誌オンライン版8月11日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む 再発難治性濾胞性リンパ腫に対するCAR-T細胞療法チサゲンレクルユーセルと通常ケアの有効性比較 ELARA試験において、チサゲンレクルユーセルは再発難治性濾胞性リンパ腫に対する有効なCAR-T細胞療法であることことが報告されている。本研究では、ELARA試験における結果とリアルワールドでの通常ケアとの比較が行われた。【Blood Advances誌オンライン版8月16日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む ICUでのGVHD予防、シクロスポリン中止の可能性 ICUに入院した同種造血幹細胞移植患者101例を対象にシクロスポリン予防投与中止によるGVHD発生率への影響を評価した。その結果、シクロスポリン中止は、実行可能であり、長期転機に影響を及ぼさないことが示唆された。【Transplantation and Cellular Therapy誌オンライン版8月11日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む 大細胞型B細胞性リンパ腫におけるCAR-T細胞療法の臨床転帰に対するビタミンDの影響 大細胞型B細胞性リンパ腫(LBCL)の予後にビタミンD不足が影響しているといわれているが、CAR-T細胞療法で治療された再発難治性LBCLにおけるビタミンDの影響については、これまでよくわかっていなかった。【Transplantation and Cellular Therapy誌オンライン版8月6日号の報告】 ≫Bibgraphで続きを読む 血液内科 Proへ アンケート:ご意見箱 ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら 血液内科 Journal Check Vol.15(2022年8月16日号) 再発難治性多発性骨髄腫に対するCAR-T細胞療法後100日間の血球減少症および感染症 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.14(2022年8月9日号) 再発難治性慢性リンパ性白血病に対するベネトクラクス+イブルチニブによる微小残存病変陰性反応 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.13(2022年8月2日号) 再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対するPola-BR療法による長期生存率 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.12(2022年7月26日号) 再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対する4つの新規薬剤による全生存期間の比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.11(2022年7月19日号) 未治療のステージIII、IV期の古典的ホジキンリンパ腫患者に対するA+AVD療法~ECHELON-1試験 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.10(2022年7月12日号) 未治療のiNHL、MCL、rrDLBCLに対するベンダムスチンの有用性~第I/II相試験 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.9(2022年7月5日号) LBCLのセカンドライン治療、CAR-T細胞療法はASCTにとってかわるか ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.8(2022年6月28日号) DLBCLに対するR-CHOP療法、10年後の臨床転帰は ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.7(2022年6月21日号) 再発難治性LBCLのセカンドライン治療におけるliso-celに有用性~TRANSFORM試験中間報告 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.6(2022年6月14日号) 再発難治性FL患者におけるAUMA-5試験とSCHOLAR-5試験の比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.5(2022年6月7日号) 血液悪性腫瘍患者における予防的トラネキサム酸:プラセボ対照RCT ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.4(2022年6月1日号) 日本人再発難治性LBCLに対するCAR-T細胞療法liso-cel~第II相臨床試験 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.3(2022年5月24日号) 再発難治性多発性骨髄腫のサルベージ療法におけるDVdとDRdの比較 ≫その他4本 血液内科 Journal Check Vol.2(2022年5月17日号) 大細胞型B細胞リンパ腫患者におけるCAR-T療法に対するブリッジング療法の影響~メタ解析 ≫その他2本 血液内科 Journal Check Vol.1(2022年5月10日号) 血液悪性腫瘍または造血細胞移植患者におけるCOVID-19管理に関する推奨事項 ≫その他2本
CAR-T細胞療法に移行したLBCL患者の治療成績
CAR-T細胞療法に移行したLBCL患者の治療成績
公開日:2024年5月29日 Iacoboni G, et al. Hemasphere. 2024; 8: e62.  CAR-T細胞療法を行なった再発・難治性大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)患者の60%は、その後の疾患進行を経験する。CAR-T細胞療法後の標準的な治療法はいまだ明らかではなく、情報不足や不均一性が見られる。スペイン・バルデブロン大学のGloria Iacoboni氏らは、スペインと英国でCAR-T細胞療法後に進行した再発・難治性LBCL患者を対象に分析を行った。HemaSphere誌2024年5月21日号の報告。  対象は、2018年7月〜2022年3月にスペインと英国でCAR-T細胞療法後に進行した再発・難治性LBCL患者387例。 主な結果は以下のとおり。 ・全生存期間(OS)中央値は5.3ヵ月、注入と進行の間隔に応じて有意な差が認められた(2ヵ月未満:1.9ヵ月、2〜6ヵ月:5.2ヵ月、6ヵ月以上:未到達)。 ・進行後、237例(61%)が次の治療へ移行し、全(完全)奏効率、12ヵ月無増悪生存率(PFS)およびOSは以下の通りであった。 ●Pola-BR療法:67%(奏功率:38%、PFS:36.2%、OS:51.0%) ●二重特異性抗体:51%(奏功率:36%、PFS:32.0%、OS:50.1%) ●放射線療法:33%(奏功率:26%、PFS:30.8%、OS:37.5%) ●免疫チェックポイント阻害薬:25%(奏功率:0%、PFS:29.9%、OS:27.8%) ●レナリドマイド:25%(奏功率:14%、PFS:7.3%、OS:20.8%) ●化学療法:25%(奏功率:14%、PFS:6.1%、OS:18.3%) ・同種造血幹細胞移植を行った患者は32例(14%)、フォローアップ期間中央値の15.1ヵ月後にOS中央値に達しなかった。  著者らは「CAR-T細胞療法後、最初の2ヵ月以内に進行した再発・難治性LBCL患者のアウトカムは不良であった。ポラツズマブや二重特異性抗体などの新規標的薬による治療は、CAR-T細胞療法後においても、長期生存率の改善が期待できる」としている。 (エクスメディオ 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Iacoboni G, et al. Hemasphere. 2024; 8: e62.▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/38774657 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
日本での再発・難治性LBCLの2nd治療におけるaxi-celの費用対効果
日本での再発・難治性LBCLの2nd治療におけるaxi-celの費用対効果
公開日:2024年6月17日 Tsutsue S, et al. Future Oncol. 2024 Jun 5: 1-13. [Epub ahead of print]  再発・難治性大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)に対する2ndライン治療として、 CAR-T細胞療法アキシカブタゲン シロルユーセ(axi-cel)と大量化学療法+自家造血幹細胞移植による標準治療の有効性および安全性を比較した第III相多施設共同ランダム化比較試験であるZUMA-7試験において、 axi-celは標準治療と比べて全生存期間(OS)を有意に延長することが報告された。ギリアド・サイエンシズ株式会社のSaaya Tsutsue氏らは、日本でのLBCLの2ndライン治療におけるaxi-celの費用対効果を分析するため、標準療法との比較検討を行った。Future Oncology誌オンライン版2024年6月5日号の報告。  LBCL再発後の2ndライン標準治療は、サルベージ化学療法により奏効した患者に対する自家移植併用大量化学療法とした。ZUMA-7試験のデータより収集した人口統計学的および臨床的情報を利用した。分析には、3ステート分割生存時間モデルを用いた。 主な結果は以下のとおり。 ・axi-celは標準療法と比較し、質調整生存年数の増加(QALY:2.06)、総コストの増加(690万円[4万8,685.59ドル])と関連していた。 ・QALYあたりの費用対効果比の増加は、330万円(2万3,590.34ドル)であった。  著者らは「axi-celは、再発LBCLに対する2ndライン治療において標準療法に代わる、費用対効果の高い治療法である」とまとめている。 (エクスメディオ 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Tsutsue S, et al. Future Oncol. 2024 Jun 5: 1-13. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/38861283 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
再発・難治性の高齢者LBCLに対するCAR-T細胞療法の有用性
再発・難治性の高齢者LBCLに対するCAR-T細胞療法の有用性
公開日:2024年6月20日 Tun AM, et al. Am J Hematol. 2024 Jun 4. [Epub ahead of print]  CAR-T細胞療法は、再発・難治性の大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)の潜在的な治療法であるにもかかわらず、臨床データが限られているため、高齢者では十分に活用できていない。米国・カンザス大学のAung M. Tun氏らは、再発・難治性LBCLの高齢患者に対するCAR-T細胞療法の安全性および有効性を検討した。American Journal of Hematology誌オンライン版2024年6月4日号の報告。  米国・7施設でCAR-T細胞療法を行った65歳以上の再発・難治性LBCL患者を対象に、多施設共同レトロスペクティブ観察研究を実施した。 主な結果は以下のとおり。 ・対象患者数は226例(平均年齢:71歳、範囲:65〜89歳)。 ・最良客観的奏効率(best objective response)は86%、完全奏効率(CR)は62%であった。 ・CAR-T細胞療法後の平均フォローアップ期間は18.3ヵ月。 ・無増悪生存期間(PFS)中央値は6.9ヵ月、6ヵ月および12ヵ月のPFS推定値は、それぞれ54%、44%であった。 ・非再発死亡率(NRM)は、180日間で10.9%であり、主な原因は感染症であり、年齢による影響は認められなかった。 ・グレード3以上のサイトカイン放出症候群は7%、神経毒性は26%で発生した。 ・単変量解析では、年齢またはCAR-TタイプとPFSに有意な差は認められなかったが、ECOG PSが2以上、LDH上昇、バルキー病変、進行期、ブリッジングの必要性、ベンダムスチン治療歴は、PFSの短縮と関連が認められた。  著者らは「本知見は、80歳以上を含む高齢者の再発・難治性LBCDに対するCAR-T細胞療法を支持するものである。CAR-T細胞療法の安全性、生存率、NRMに対する年齢の影響は少ないと考えられるため、年齢だけを理由に治療選択肢からCAR-T細胞療法を除外すべきではない」としている。 (エクスメディオ 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Tun AM, et al. Am J Hematol. 2024 Jun 4. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/38837403 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
CAR-T細胞療法により再発・難治性LBCLの予後は変化したか
CAR-T細胞療法により再発・難治性LBCLの予後は変化したか
公開日:2024年7月5日 Yagi Y, et al. J Clin Exp Hematop. 2024; 64: 107-118.  初回化学療法に奏効しないまたは早期再発の再発・難治性大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)患者のアウトカムは不良である。3rdライン以降でのCAR-T細胞療法に関する有効性は報告されているが、これらのアウトカムが、3rdラインCAR-T細胞療法で一貫しているかは、よくわかっていない。東京・都立駒込病院の八木 悠氏らは、再発・難治性LBCL患者107例を対象に、レトロスペクティブに解析を行い、その結果を報告した。Journal of Clinical and Experimental Hematopathology誌2024年号の報告。 主な結果は以下のとおり。 ・初回化学療法後12ヵ月以上経過したのち再発した患者(後期再発群:25例)では、難治性または12ヵ月以内の早期再発患者(早期再発群:82例)よりも、全生存期間(OS)が有意に延長された(OS中央値:未達 vs. 18.4ヵ月、p<0.001)。 ・自家造血幹細胞移植(auto-HSCT)を行なった患者のうち、後期再発群は、早期再発群よりも無イベント生存期間(EFS)が有意に延長された(EFS中央値:26.9ヵ月 vs. 3.1ヵ月、p=0.012)。 ・CAR-T細胞療法を行った患者では、EFSに統計学的に有意な差が認められなかった(EFS中央値:未達 vs. 11.8ヵ月、p=0.091)。 ・制限付き三次スプラインCox回帰モデルでは、再発のタイミングは、auto-HSCT患者のEFSに有意な影響を及ぼしたが、CAR-T細胞療法患者では影響を及ぼさないことが示唆された。 ・CAR-T細胞療法が予定されていた患者のうち、後期再発患者は早期再発患者よりも、CAR-T細胞療法を行える可能性が有意に高かった(90% vs. 57%、p=0.008)。  著者らは「3rdライン以降でのCAR-T細胞療法が承認された後でも、早期再発患者におけるアウトカムは不良であった」としている。 (エクスメディオ 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Yagi Y, et al. J Clin Exp Hematop. 2024; 64: 107-118.▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/38925972 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
axi-celによる再発・難治性LBCLの臨床転帰に対する腫瘍減量療法の影響
axi-celによる再発・難治性LBCLの臨床転帰に対する腫瘍減量療法の影響
公開日:2024年7月18日 van Meerten T, et al. Am J Cancer Res. 2024; 14: 2905-2920.  CD19を標的としたCAR-T細胞療法アキシカブタゲン シロルユーセル(axi-cel)は、ZUMA-1試験のコホート1+2の結果に基づいて、再発・難治性の大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)の治療薬として承認された。サイトカイン放出症候群(CRS)および神経学的イベントの発生率や重症度を軽減することを目的とした安全性マネジメント戦略を調査するため、ZUMA-1試験の拡大コホートが実施された。オランダ・フローニンゲン大学のTom van Meerten氏らは、axi-cel治療患者における免疫化学療法および腫瘍減量療法の影響を評価したプロスペクティブ安全性拡大コホート5の結果を報告した。American Journal of Cancer Research誌2024年6月15日号の報告。  コホート5では、axi-cel治療を行った再発・難治性LBCL患者を対象に、リツキシマブを含む免疫化学療法レジメンおよび放射線療法を含む腫瘍減量療法の影響を評価した。CRSおよび神経学的イベントのマネジメント戦略は、コホート1+2の戦略と並行していた。 主な結果は以下のとおり。 ・コホート5でaxi-cel治療を行った患者50例のうち、40%が3種類以上の化学療法を行なっており、最近の化学療法中に病勢進行が認められた患者は40%であった。 ・腫瘍減量療法が行われていた患者は48例(96%)、放射線療法のみが14例(28%)、全身免疫化学療法が34例(71%)であった。 ・スクリーニング時と比較した腫瘍量減少の中央値は、R-ICE /R-GDPで17.4%、その他の腫瘍減量化学療法で4.3%、放射線療法のみで6.3%であった。 ・すべての患者のフォローアップ期間は、8ヵ月以上であった。 ・CRSは、43例(86%)で報告された。グレード3以上は 1例(2%)のみであった。 ・神経学的イベントは、28例(56%)で報告された。グレード3以上は6例(12%)であった。 ・最も多く認められたグレード3以上の有害事象は、血球減少であった。 【血小板減少】全体:19例(38%)、グレード3以上:18例(36%) 【好中球減少】全体:25例(50%)、グレード3以上:24例(48%) ・全体として、腫瘍減量化学療法を行った患者は、放射線療法のみであった患者よりも、治療中の重篤な有害事象の発生率が高かった。 ・24ヵ月の解析では、客観的腫瘍縮小効果(ORR)は72%、完全奏効(CR)は56%であった。 ・奏効期間中央値は25.8ヵ月、無増悪生存期間(PFS)中央値は3.1ヵ月、全生存期間(OS)中央値は20.6ヵ月であった。  著者らは「コホート5の本結果は、axi-cel治療前の腫瘍減量療法の実現可能性を示唆しており、現在のリアルワールドでのエビデンスと合わせて、再発・難治性LBCL患者のCRSおよび神経学的イベントの発生や重症度を最低限に抑制するために、腫瘍減量レジメンが役立つ可能性を示唆している。なお、その他の有害事象の発生については、本研究で行われていた腫瘍減量レジメンでは、リスク/ベネフィットプロファイルが改善されなかった」としている。 (エクスメディオ 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら van Meerten T, et al. Am J Cancer Res. 2024; 14: 2905-2920.▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39005691 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら