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衝撃の結果!遠隔医療導入で外来待ち時間はどのくらい短縮されるか/BMJ Open
公開日:2025年2月6日
Capodici A, et al. BMJ Open. 2025; 15: e088153.
社会の高齢化や慢性疾患の増加は、医療システムの継続に多大な負担を及ぼしている。医療資源のリソース不足は、とくに地方において平等な医療アクセスへの妨げとなり、待ち時間の増加による、罹患率および死亡率のリスク増加を引き起こす可能性がある。遠隔医療は、アクセスギャップを改善し、健康アウトカムを向上させる有望な解決策となりうることが期待される。イタリア・ボローニャ大学のAngelo Capodici氏らは、待ち時間に対する遠隔医療導入の影響を定量的に調査するため、システマティックレビューおよび定量分析を行った。BMJ Open誌2025年1月30日号の報告。
英語で公表された待ち時間に特化した遠隔医療介入に関する研究をPubMed および Scopus データベースよりシステマティックに検索し、レビューを行った。待ち時間の定義は、外来患者の診察予約からサービス提供までの経過時間とした。待ち時間について言及していない研究は除外した。待ち時間の加重平均短縮を算出し、バイアスリスクを評価した。バイアスリスクの評価には、3つのツール(ROBINS-I、AXIS、RoB-2)を用いた。平均値を報告した研究では加重平均アプローチ、中央値を報告した研究では中央値アプローチを用いて、結果を統合した。
主な結果は以下のとおり。
・遠隔医療介入群および対照群あわせて27万388例を含む53件の研究を分析に含めた。
・バイアスリスク評価では、低リスクが69.8%、中リスクが26.4%、高リスクが0%。
・全体での待ち時間の加重平均短縮は、25.4日であった。
・臨床専門分野に焦点を当てた場合(11万4,042例)、加重平均短縮は34.7日であった。
・外来患者(15万6,346例)における加重平均短縮は17.3日であった。
著者らは「遠隔医療システムを導入することで、待ち時間が大幅に短縮され、より効率的かつ平等な医療システムとなりうる可能性が示された」と結論付けている。
(鷹野 敦夫)
原著論文はこちら
Capodici A, et al. BMJ Open. 2025; 15: e088153.▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39884707
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