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ビールだけではない!高尿酸血症予防に重要な食品はこれ
ビールだけではない!高尿酸血症予防に重要な食品はこれ
公開日:2025年2月7日 Zhang WZ, et al. Medicine (Baltimore). 2025; 104: e41399.  中国・マカオ科技大学のWei-Zheng Zhang氏らは、ライフスタイルや食習慣が高尿酸血症に及ぼす影響を調査した。Medicine誌2025年1月30日号の報告。  対象は、2018年に高尿酸血症でなかった1万883人。質問票を用いて、食習慣およびライフスタイルを収集した。高尿酸血症のリスク因子を特定するため、多変量ロジスティック回帰を用いた。2年前と現在の尿酸値の変化を比較するため、t検定およびスピアマンの順位相関係数を用いた。各変数が尿酸値の変化に及ぼす傾向効果の分析には、線形回帰分析を用いた。 主な結果は以下のとおり。 ・2年間のフォローアップ期間後、高尿酸血症を発症した人は3,156人、発症しなかった人は7,727人。 ・高尿酸血症の有病率の違いと関連していた因子は、性別、高脂肪食、燻製、揚げ物、牛乳/大豆製品、甘味飲料、睡眠時間、喫煙/飲酒の頻度であった。 ・その中でも、牛乳/大豆製品摂取の低さおよび短時間睡眠は、高尿酸血症のリスク因子であり、男性では2年後の尿酸値の上昇傾向が認められた。  著者らは「高尿酸血症患者は、揚げ物、アルコール、プリン体を多く含む食品摂取を極力減らし、牛乳/大豆製品の摂取量を増やして、睡眠時間を改善し、腎臓および肝臓の機能改善に務めることが推奨される」とまとめている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Zhang WZ, et al. Medicine (Baltimore). 2025; 104: e41399.▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39889152 ヒポクラ(医師限定)へ ※新規会員登録はこちら
コーヒー・紅茶の健康効果が高いのはどんな人? 他4本≫ Journal Check Vol.135(2025年02月08日号)
コーヒー・紅茶の健康効果が高いのはどんな人? 他4本≫ Journal Check Vol.135(2025年02月08日号)
コーヒー・紅茶の健康効果が高いのはどんな人? コーヒー・紅茶の摂取と認知症との関連が示唆されているが、性別や心血管リスク因子がこの関連性に及ぼす作用は十分に解明されていない。著者らは、コーヒーおよび紅茶の摂取量と認知症との関連性、および性別や高血圧、糖尿病、脂質異常症などの心血管合併症がその関連に与える影響について検討した。Journal of the Formosan Medical Association誌2025年2月号の報告。 ≫ヒポクラPLUSで続きを読む COVID-19はインフルエンザより危険か? COVID-19は2022年5月以降減少傾向にあるが、依然として多くの入院や死亡の原因となっている。 著者らは、2022年5月〜2024年6月のデンマークにおけるCOVID-19とインフルエンザによる疾病負担を比較するため、全国データベースを用いた観察コホート研究を実施した。The Lancet Infectious diseases誌オンライン版2025年1月29日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 禁煙には「ニコチン入り」電子タバコの方が効果的!? 電子タバコ(EC)は禁煙補助具として注目されているが、その有効性と安全性については議論が続いている。著者らは、ニコチン入りECの禁煙成功率や副作用の発生率を、ニコチンフリーECやニコチン置換療法(NRT)、無治療群と比較検討するためにシステマティックレビューとメタ解析を実施した。The Cochrane Database of Systematic Reviews誌2025年1月29日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む アイスバス(冷水浴)は健康とウェルビーイングに結びつく!? 冷水浴(CWI)は、健康やウェルビーイング向上の手段として人気があるが、その心理的、認知的、生理的な効果については十分に解明されていない。著者らは、健常な成人におけるCWIがストレス、免疫、睡眠の質、生活の質などに及ぼす影響を評価するために、システマティックレビューとメタ解析を実施した。PLOS ONE誌オンライン版2025年1月29日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 利用者の医薬品が漏れ出てる!?温泉・プールの意外な水質汚染 医薬品や違法薬物などの微量汚染物質による水質汚染は、環境および公衆衛生上の重要な課題であるが、温泉やプールといったレジャー施設における汚染の実態とその原因は十分に解明されていない。著者らは、温泉・プールの水を分析し、汚染物質の分布パターンとその発生源について調査した。Environmental Pollution誌オンライン版2025年1月29日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む ヒポクラへ アンケート:ご意見箱 ※新規会員登録はこちら ヒポクラ Journal Check Vol.134(2025年02月01日号) 筋トレの「神話」と「真実」:ジム利用者は正解を知っている? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.133(2025年01月25日号) 結局、赤肉は健康に是か非か? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.132(2025年01月18日号) コーヒーはいつ飲むのがベストか? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.131(2025年01月11日号) 結局、アジア人にとって乳製品はCVDリスクを減らすのか? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.130(2024年12月21日号) 月1回未満の性行為は、うつ病リスクを高める!? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.129(2024年12月14日号) 寒さによる"震え”は、1日〇時間でダイエット効果あり!? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.128(2024年12月07日号) 筋トレに最適な時間帯は、午前?午後? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.127(2024年11月30日号) コーヒーと筋肉量の関係:性別・年代別の最適なコーヒー摂取量は? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.126(2024年11月23日号) この1時間の追加歩行で、寿命は何時間延長する? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.125(2024年11月16日号) カロリー制限で痩せるのは女性だけ!? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.124(2024年11月09日号) 睡眠スコア改善で、生物学的年齢は何年若返る? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.123(2024年11月02日号) アルコール摂取で寿命は何年縮むのか? 他4本
LBCLに対するCAR-T細胞療法、2ndと3rdラインで治療結果はどのくらい違うのか?
LBCLに対するCAR-T細胞療法、2ndと3rdラインで治療結果はどのくらい違うのか?
公開日:2025年2月6日 Corona M, et al. Bone Marrow Transplant. 2025 Feb 1. [Epub ahead of print]  CAR-T細胞療法は、再発・難治性大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)の第2選択治療に利用可能となった。米国・ニューヨークメモリアルスローンケタリングがんセンターのMagdalena Corona氏らは、CAR-T細胞療法を第2選択で実施した患者と第3選択以降で実施した患者における再発リスクおよび進行パターンの比較を行った。Bone Marrow Transplantation誌オンライン版2025年2月1日号の報告。  対象は、アキシカブタゲン シロルユーセル(axi-cel)またはリソカブタゲン マラルユーセル(liso-cel)で治療を行った再発・難治性LBCL患者354例(axi-cel:71%、liso-cel:29%)。治療ラインの内訳は、CAR-T細胞療法を第2選択で実施した患者(早期治療群)80例(23%)、第3選択以降で実施した患者(後期治療群)274例(77%)。 主な結果は以下のとおり。 ・1年全生存率(OS)は、早期治療群の方が良好であった(82%[95%CI:72〜93] vs.71%[95%CI:66〜77]、p=0.048)。 ・多変量Cox回帰モデルおよび傾向スコアマッチングでは、生存率に対するメリットは持続しなかった。 ・再発の1年累積発生率は同程度であり、1年無増悪生存期間(PFS)も同様であった。  【再発の1年累積発生率】37%(95%CI:24〜50) vs.43%(95%CI:37〜49)、p=0.200  【1年PFS】62%(95%CI:50〜76) vs.50%(95%CI:44〜57)、p=0.140 ・早期治療群では、グレードII以上のサイトカイン放出症候群(CRS)の発生率が低く、重度の好中球減少の累積発生率も低下が認められるなど、毒性プロファイルは良好であった。  【グレードII以上のCRS発生率】26%vs.39%、p=0.031  【重度の好中球減少の累積発生率】41%(95%CI:30〜52) vs.55%(95%CI:49〜60)、p=0.027  著者らは「CAR-T細胞療法は、治療ラインとは無関係に、良好なアウトカムを示すことが確認された。病勢制御の同等性が認められたことから、第1選択治療で再発したLBCLにおいて、CAR-T耐性メカニズムが持続している可能性が示唆された」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Corona M, et al. Bone Marrow Transplant. 2025 Feb 1. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39893244 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
衝撃の結果!遠隔医療導入で外来待ち時間はどのくらい短縮されるか/BMJ Open
衝撃の結果!遠隔医療導入で外来待ち時間はどのくらい短縮されるか/BMJ Open
公開日:2025年2月6日 Capodici A, et al. BMJ Open. 2025; 15: e088153.  社会の高齢化や慢性疾患の増加は、医療システムの継続に多大な負担を及ぼしている。医療資源のリソース不足は、とくに地方において平等な医療アクセスへの妨げとなり、待ち時間の増加による、罹患率および死亡率のリスク増加を引き起こす可能性がある。遠隔医療は、アクセスギャップを改善し、健康アウトカムを向上させる有望な解決策となりうることが期待される。イタリア・ボローニャ大学のAngelo Capodici氏らは、待ち時間に対する遠隔医療導入の影響を定量的に調査するため、システマティックレビューおよび定量分析を行った。BMJ Open誌2025年1月30日号の報告。  英語で公表された待ち時間に特化した遠隔医療介入に関する研究をPubMed および Scopus データベースよりシステマティックに検索し、レビューを行った。待ち時間の定義は、外来患者の診察予約からサービス提供までの経過時間とした。待ち時間について言及していない研究は除外した。待ち時間の加重平均短縮を算出し、バイアスリスクを評価した。バイアスリスクの評価には、3つのツール(ROBINS-I、AXIS、RoB-2)を用いた。平均値を報告した研究では加重平均アプローチ、中央値を報告した研究では中央値アプローチを用いて、結果を統合した。 主な結果は以下のとおり。 ・遠隔医療介入群および対照群あわせて27万388例を含む53件の研究を分析に含めた。 ・バイアスリスク評価では、低リスクが69.8%、中リスクが26.4%、高リスクが0%。 ・全体での待ち時間の加重平均短縮は、25.4日であった。 ・臨床専門分野に焦点を当てた場合(11万4,042例)、加重平均短縮は34.7日であった。 ・外来患者(15万6,346例)における加重平均短縮は17.3日であった。  著者らは「遠隔医療システムを導入することで、待ち時間が大幅に短縮され、より効率的かつ平等な医療システムとなりうる可能性が示された」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Capodici A, et al. BMJ Open. 2025; 15: e088153.▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39884707 ヒポクラ(医師限定)へ ※新規会員登録はこちら
新規PCNSLに対するHD-MTX療法、最適なレジメンは〜メタ解析
新規PCNSLに対するHD-MTX療法、最適なレジメンは〜メタ解析
公開日:2025年2月5日 Shi H, et al. Medicine (Baltimore). 2025; 104: e41363.  中国・首都医科大学のHan Shi氏らは、中枢神経系原発悪性リンパ腫(PCNSL)の治療における大量メトトレキサート(HD-MTX)療法の最適なレジメンを包括的に評価するため、システマティックレビューおよびメタ解析を実施した。Medicine誌2025年1月31日号の報告。  8つのデータベース(PubMed、EMBASE、Cochrane Library、WOS、Epistemonikos、CNKI、WAN-FANG Database、CBM)よりPCNSLに関する臨床試験をシステマティックに検索した。 主な結果は以下のとおり。 ・37件の研究(ランダム化比較試験:6件、単群臨床試験:31件)をメタ解析に含めた。 ・プールされた全奏効率(ORR)は、低用量MTX(3g/m2未満)で78%(95%CI:0.61〜0.91、I2=88.05%、6研究)、中用量MTX(3〜5g/m2)で80%(95%CI:0.75〜0.85、I2=81.40%、26研究)、高用量MTX(5g/m2超)で80%(95%CI:0.71〜0.88、I2=75.53%、10研究)であった。 ・プールされた2年全生存率(OS)は、低用量MTXで52%(95%CI:0.40〜0.64、I2=77.44%)、中用量MTXで60%(95%CI:0.55〜0.65、I2=74.54%)、高用量MTXで71%(95%CI:0.62〜0.79、I2=71.13%)であった。 ・MTX療法が5サイクル未満の患者では、ORRが79%(95%CI:0.72〜0.84、I2=81.46%、21研究)、完全奏効率(CR)が41%(95%CI:0.35〜0.48、I2=78.62%、21研究)、2年OSが59%(95%CI:0.52〜0.66、I2=80.72%)であり、5サイクル以上の患者では、ORRが81%(95%CI:0.75〜0.87、I2=81.54%、21研究)、CRが54%(95%CI:0.48〜0.59、I2=68.20%、20研究)、2年OSが64%(95%CI:0.58〜0.69、I2=73.12%)。 ・プールされたORRは、MTX単剤で71%(95%CI:0.44〜0.92、I2=90.21%、5研究)、2剤併用で70%(95%CI:0.60〜0.79、I2=61.60%、6研究)、3剤併用で81%(95%CI:0.72〜0.88、I2=82.09%、9研究)、4剤併用で85%(95%CI:0.80〜0.90、I2=70.29%、14研究)、多剤併用で80%(95%CI:0.72〜0.87、I2=69.44%、8研究)。 ・プールされた2年OSは、MTX単剤で59%(95%CI:0.45〜0.73、I2=63.00%)、2剤併用で52%(95%CI:0.42〜0.63、I2=62.14%、5研究)、3剤併用で66%(95%CI:0.58〜0.74、I2=74.39%、9研究)、4剤併用で63%(95%CI:0.54〜0.72、I2=84.99%)、多剤併用で60%(95%CI:0.52〜0.68、I2=67.12%)。 ・MTXベースの化学療法にシタラビンを併用することで、CRの改善が認められたが、OSには有意な影響が認められなかった。 ・MTX治療レジメンにリツキシマブを併用すると、治療奏効率やOSに影響を及ぼすことなく、無増悪生存期間(PFS)の改善が認められた。  著者らは「MTX治療戦略は、PCNSL患者の予後や治療効果と関連しており、良好な奏効を得るための用量は、HD-MTX 3.5g/m2で十分であることが示唆された。また、サイクル数の増加は、治療効果や予後を改善し、MTXベースの3剤併用療法で治療された患者のORRおよびCRが良好であることも確認された。さらに、HD-MTX療法の忍容性は、一般的に良好であったが、急性毒性の可能性を考慮し、シタラビンを含む多剤併用療法では、とくに注意が必要である」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Shi H, et al. Medicine (Baltimore). 2025; 104: e41363.▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39889167 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
低用量4剤併用による高血圧治療は2剤併用より優れているか
低用量4剤併用による高血圧治療は2剤併用より優れているか
公開日:2025年2月5日 Zhao X, et al. BMC Med. 2025; 23: 56.  高血圧のガイドラインでは、初期降圧療法における2剤併用療法が認められている。一方、これまでの研究では、高血圧患者に対する低用量4剤併用療法は、単剤療法よりも優れていることが報告されている。しかし、低用量4剤併用療法が2剤併用療法よりも優れているかは、明らかとなっていない。中国・The Third Xiangya Hospital of Central South UniversityのXiexiong Zhao氏らは、軽症〜中等症の高血圧患者の初期治療における低用量4剤併用療法と標準用量2剤併用療法の有効性および安全性を比較するため、ランダム化盲検クロスオーバー試験を実施した。BMC Medicine誌2025年1月29日号の報告。  対象は、軽症〜中等症の高血圧患者。初期治療として、低用量4剤併用療法(イルベサルタン75mg+メトプロロール23.75mg+アムロジピン2.5mg+インダパミド1.25mg)と標準用量2剤併用療法(イルベサルタン150mg+アムロジピン5mg)を1錠で行い、その有効性および安全性を比較した。対象患者は、2つのクロスオーバーシーケンスに1:1でランラムに割り付けられた。各シーケンスでは、低用量4剤併用療法または標準用量2剤併用療法を4週間実施し、その後2週間のウォッシュアウト後に4週間のクロスオーバーを行った。対象患者および研究者には盲検化した。主要アウトカムは、血圧低下および安全性アウトカムとした。分析は、ITTに基づき実施した。 主な結果は以下のとおり。 ・2022年7月13日〜2023年4月20日に軽度〜中等度の高血圧患者90例が登録され、ランダム化された。 ・対象患者の平均年齢は43.88±10.31歳、女性の割合は25.6%。 ・ベースライン時の24時間平均血圧は145.59/93.84mmHgであった。 ・低用量4剤併用療法は、標準用量2剤併用療法と比較し、24時間平均血圧、日中平均血圧、夜間平均血圧、診察室平均血圧のさらなる低下が確認された。  【24時間平均血圧】4.72/4.17mmHg低下(各々、p<0.001)  【日中平均血圧】5.52/4.73mmHg低下(各々、p<0.001)  【夜間平均血圧】2.37/2.25mmHg低下(p=0.034、p=0.014)  【診察室平均血圧】2.91/1.73mmHg低下(p<0.001、p=0.014) ・安全性に関しては、低用量4剤併用療法における空腹時血糖(p=0.029)および血清尿酸値(p<0.001)の有意な上昇が認められたが、その他の有害事象および臨床検査値の変化に両群間で有意な差は認められなかった。  結果を踏まえ、著者らは「高血圧患者の初期治療における低用量4剤併用療法は、標準用量2剤併用療法よりも降圧効果に優れており、安全性は同程度であることが確認された」としている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Zhao X, et al. BMC Med. 2025; 23: 56.▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39881316 ヒポクラ(医師限定)へ ※新規会員登録はこちら
Flu/Bu4を用いたHSCTは高齢者でも推奨されるか〜国内大規模データベース分析
Flu/Bu4を用いたHSCTは高齢者でも推奨されるか〜国内大規模データベース分析
公開日:2025年2月4日 Shinohara A, et al. Eur J Haematol. 2025 Jan 20. [Epub ahead of print]  高齢者の同種造血幹細胞移植(HSCT)におけるフルダラビンと骨髄破壊的前処置(MAC)量のブスルファンによるFlu/Bu4レジメンは、いまだ十分に検討がなされていない。東京女子医科大学の篠原 明仁氏らは、日本の大規模データベースを用いて、レトロスペクティブに分析を行った。European Journal of Haematology誌オンライン版2025年1月20日号の報告。  対象は、造血器悪性腫瘍に対しFlu/Bu4を用いた初回HSCTを行った成人患者(15歳以上)。対象患者を若年群(60歳未満:1,295例)および高齢群(60歳以上:993例)に分類し、比較を行った。 主な結果は以下のとおり。 ・高齢群のHSCT後の3年全生存率(OS)は、若年群よりも有意に不良であった(39.9% vs.48.5%、p<0.01)。 ・高齢群の3年間の非再発死亡率(NRM)は、若年群よりも有意に高かった(30.9% vs.23.0%、p<0.01)。 ・3年間の再発累計発生率は、両群間で同程度であった。 ・多変量解析では、60歳以上はOS不良およびNRMの高さと有意に関連していることが示唆された。 ・高齢群のサブグループ解析では、Flu/Bu4に化学療法薬を追加することは、OS不良およびNRMの高さと有意な関連が認められた。 ・全身照射は、NRMの高さおよび類洞閉塞症候群1年発生率との有意な関連が認められたが、OSとの関連は認められなかった。  以上の結果を踏まえ、著者らは「高齢者に対するFlu/Bu4の使用は、慎重に行う必要がある」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Shinohara A, et al. Eur J Haematol. 2025 Jan 20. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39834012 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
判明!食物アレルギー予防に適した離乳食「生後9ヵ月で13〜14種類」がポイント
判明!食物アレルギー予防に適した離乳食「生後9ヵ月で13〜14種類」がポイント
公開日:2025年2月4日 Boden S, et al. Pediatr Allergy Immunol. 2025; 36: e70035.  乳児期の離乳食の多様性は、早期の食物アレルギーを予防する可能性があるが、摂取頻度も考慮した離乳食の多様性が食物アレルギーリスクに及ぼす影響に関しては、情報が限られている。スウェーデン・ウメオ大学のStina Boden氏らは、生後6ヵ月または9ヵ月の乳児を対象に、離乳食の摂取頻度、食品数、アレルギー性食品数に基づく3つの離乳食の多様性指標について調査した。Pediatric Allergy and Immunology誌2025年1月号の報告。  対象は、NorthPop Birth Cohort Studyより抽出した生後6ヵ月および/または9ヵ月の乳児2,060人。離乳食の摂取頻度、食品数、アレルギー性食品数に基づく離乳食の多様性加重スコア(加重DDスコア)を用いて調査を行った。生後9ヵ月および18ヵ月における親の報告と医師の診断との関連性を推定するため、directed acyclic graphs(DAG)に基づく多変量ロジスティック回帰モデルを用いた。分析には、感度分析および層別化解析も含めた。 主な結果は以下のとおり。 ・生後9ヵ月で加重DDスコアが高い(24〜31p)乳児は、最も低い(0〜17p)乳児と比較し、18ヵ月での食物アレルギーのオッズ比(OR:0.39、95%CI:0.18〜0.88)が61%低下していた。 ・早期の食物アレルギー乳児を除外した後でも、この関連性は有意であった。 ・生後9ヵ月で13〜14種類の食品を摂取した乳児は、10種類未満の場合と比較し、摂取頻度とは無関係に、食物アレルギーのオッズ比(OR:0.55、95%CI:0.31〜0.98)が45%低下していた。 ・層別化解析では、湿疹を有する場合および食物アレルギーの家族歴がない場合、食物アレルギーのオッズ比に有意な低下が認められた。 ・生後6ヵ月での離乳食の多様性と18ヵ月での食物アレルギーとの間に関連性は認められなかった。  著者らは「生後9ヵ月で多様な離乳食を摂取することで、18ヵ月での食物アレルギーを予防できる可能性が示唆された。乳児期の食品摂取頻度の影響については、さらなる調査が必要であろう」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Boden S, et al. Pediatr Allergy Immunol. 2025; 36: e70035.▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39868464 ヒポクラ(医師限定)へ ※新規会員登録はこちら
抗CD38モノクローナル抗体の登場で日本における多発性骨髄腫はどう変わったか
抗CD38モノクローナル抗体の登場で日本における多発性骨髄腫はどう変わったか
公開日:2025年2月3日 Iida S, et al. PLoS One. 2025; 20: e0315932.  日本における多発性骨髄腫(MM)の治療は、プロテアソーム阻害薬、免疫調整薬、そしてダラツムマブなどの抗CD38モノクローナル抗体の承認により大きく変化した。名古屋市立大学の飯田 真介氏らは、大規模データベースを用いて、日本におけるMM患者の患者特性、治療パターン、傾向を評価した。PloS One誌2025年1月23日号の報告。  本研究では、メディカル・データ・ビジョンの大規模診療データベースを用いた。対象は、2008年4月〜2023年6月にMM診断および疾患コードの記録が2つ以上あり、MM治療の記録が1件以上あった18歳以上の患者2万1,066例。2020年以降に第1選択治療を開始した患者は1+Lコホート、2018年以降に第2選択治療を開始した患者は2+Lコホートに割り当てられた。 主な結果は以下のとおり。 ・対象患者2万1,066例のうち、1+Lコホートには6,337例、2+Lコホートには5,964例が含まれた。 ・全体の年齢中央値は74歳、両コホート間で性別の違いは認められなかった(男性の割合:52.4% vs.51.3%)。 ・1+Lコホートでは、ほとんどの患者が移植を行なっておらず(90.8%)、レナリドミドベースの治療を行なっていた患者の割合は51.0%であった。主な治療は、ダラツムマブ+レナリドミド+デキサメタゾン(DLd療法:15.0%)、レナリドミド+デキサメタゾン(Ld療法:14.0%)であった。 ・非移植患者における第1選択でのDLd療法は、6.0%(2020年1〜6月)から28.0(2023年1〜6月)へ増加していた。 ・2+Lコホートでは、第2選択治療でのレナリドミドベースの治療は、65.0%(2018年1〜6月)から37.0%(2023年1〜6月)に減少しており、ダラツムマブベースの治療が14.0%から39.0%へ増加していた。レナリドミドベースの再治療は44.1%、ダラツムマブベースの再治療は35.2%、イサツキシマブベースの再治療は5.6%で行われていた。  著者らは「第1選択治療ではレナリドミドベースおよびDLd療法の選択率が高く、第2選択においてもレナリドミドおよび抗CD38モノクローナル抗体による再治療率が高いことから、抗CD38モノクローナル抗体の治療歴の有無に関わらず、レナリドミドベースの治療後に再発したMM患者に対する新たな治療の必要性が示唆された」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Iida S, et al. PLoS One. 2025; 20: e0315932.▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39847579 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
肥満症治療薬を使いこなす!1stチョイスはチルゼパチドかセマグルチドか
肥満症治療薬を使いこなす!1stチョイスはチルゼパチドかセマグルチドか
公開日:2025年2月3日 Liu L, et al. EClinicalMedicine. 2024: 79: 103020.  過体重や肥満は、個人だけでなく社会にとっても深刻な健康問題を引き起こす。中国・The Second Xiangya Hospital of Central South UniversityのLeiling Liu氏らは、肥満に対する個別治療の促進を目的として、肥満症治療における体重減少、心代謝への影響、心理的アウトカム、有害事象への影響を調査するため、システマティックレビューおよびメタ解析を実施した。EClinicalMedicine誌2024年12月27日号の報告。  2024年6月8日までに公表された研究をWeb of Science、PubMed、Cochrane Central Register of Controlled Trialsよりシステマティックに検索した。対象には、米FDAまたは欧州EMAにより過体重または肥満の治療薬として承認された薬剤を評価したランダム化比較試験(RCT)を含めた。主要アウトカムは、体重変化、心代謝指標、心理的アウトカム、有害事象とした。サマリーデータは、公開されたレポートより抽出した。加重平均差(WMD)、リスク比(RR)、95%信頼区間(CI)の算出には、ランダム効果メタ解析を用いた。各プール分析におけるエビデンスの確実性の評価には、GRADEシステムを用いた。 主な結果は以下のとおり。 ・154件のRCT(11万2,515例)をメタ解析に含めた。 ・体重減少に最も有効であった薬剤はチルゼパチド、次いでセマグルチドであった。  【チルゼパチド】WMD:−11.69、95%CI:−19.22〜−4.15、p=0.0024、I2=100.0%、確実性:中程度  【セマグルチド】WMD:−8.48、95%CI:−12.68〜−4.27、p<0.0001、I2=100.0%、確実性:中程度 ・チルゼパチドは、収縮期血圧および拡張期血圧に対して最も強い降圧作用を示した。さらに、トリグリセライド、空腹時血糖、インスリン、グリコヘモグロビン(HbA1c)を最も低下させた。  【収縮期血圧】WMD:−5.74、95%CI:−9.00〜−2.48、p=0.0006、I2=99.8%、確実性:中程度  【拡張期血圧】WMD:−2.91、95%CI:−4.97〜−0.85、p=0.0056、I2=99.8%、確実性:中程度  【トリグリセライド】WMD:−0.77、95%CI:−0.85〜−0.69、p<0.0001、I2=3.2%、確実性:高  【空腹時血糖】WMD:−3.06、95%CI:−5.53〜−0.59、p=0.0150、I2=100.0%、確実性:中程度  【インスリン】WMD:−4.91、95%CI:−8.15〜−1.68、p=0.0029、I2=97.0%、確実性:中程度  【HbA1c】WMD:−1.27、95%CI:−1.82〜−0.73、p<0.0001、I2=100.0%、確実性:中程度 ・セマグルチドおよびリラグルチドには、主な心血管系有害事象リスクの低下が認められた。  【セマグルチド】RR:0.83、95%CI:0.74〜0.92、p<0.0001、I2=0.0%、確実性:高  【リラグルチド】RR:0.87、95%CI:0.79〜0.96、p=0.0059、I2=0.0%、確実性:高 ・3つの薬剤はいずれも、胃腸に対する有害事象との関連がみられた。 ・naltrexone/bupropionでは、血圧上昇リスクが確認された(RR:1.72、95%CI:1.04〜2.85、p=0.0360、I2=0.0%、確実性:高)。 ・トピラマートでは、うつ病リスクが増大した(RR:1.62、95%CI:1.14〜2.30、p=0.0077、I2=0.0%、確実性:高)。 ・phentermine/topiramateでは、不安、睡眠障害、易怒性の懸念が増加した。  【不安】RR:1.91、95%CI:1.09〜3.35、p=0.0250、I2=29.5%、確実性:高  【睡眠障害】RR:1.55、95%CI:1.24〜1.93、p<0.0001、I2=0.0%、確実性:高  【易怒性】RR:3.31、95%CI:1.69〜6.47、p<0.0001、I2=0.0%、確実性:高 ・重篤な有害事象リスクの増加がみられた薬剤はなかった。  著者らは「体重減少の第1選択薬としてチルゼパチドが最も有望であり、セマグルチドが次に続いた。心代謝リスクを考慮する場合、チルゼパチドは血圧、血糖値の低下作用が最も強く、セマグルチドとリラグルチドには主な心血管系有害事象リスクの低下が期待できる」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Liu L, et al. EClinicalMedicine. 2024: 79: 103020.▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39834714 ヒポクラ(医師限定)へ ※新規会員登録はこちら
初発ダブルエクスプレッサーリンパ腫にR-CHOP+ザヌブルチニブが有効〜第II相試験
初発ダブルエクスプレッサーリンパ腫にR-CHOP+ザヌブルチニブが有効〜第II相試験
公開日:2025年2月3日 Yin X, et al. Cancer. 2025; 131: e35697.  ダブルエクスプレッサーリンパ腫は、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の他のサブタイプよりも予後不良である。中国・Shandong Cancer Hospital and InstituteのXia Yin氏らは、ステージIII以上のダブルエクスプレッサーリンパ腫に対してR-CHOP療法にザヌブルチニブを併用した際の有効性および安全性を評価するため、多施設プロスペクティブ単群第II相臨床試験を実施した。Cancer誌2025年1月1日号の報告。  対象は、2020年11月〜2022年7月に新たに診断されたダブルエクスプレッサーリンパ腫患者48例。対象患者には、6ヵ月間のザヌブルチニブ(160mg)1日2回およびR-CHOP療法6〜8サイクルを行った。R-CHOP+ザヌブルチニブ併用療法の有効性・安全性の評価および有効性と関連する因子の予備的調査を実施した。 主な結果は以下のとおり。 ・客観的奏効率(ORR)は89.6%、完全奏効率(CRR)は83.3%であった。 ・フォローアップ期間中央値は29.3ヵ月。 ・無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)の中央値は未達。 ・2年PFSは81.25%、2年OSは93.75%であった。 ・グレードIII以上の有害事象は48例中23例(47.9%)で報告された。 ・次世代シーケンシング(NGS)を実施した33例の結果では、最も一般的な遺伝子変異としてTP53、MYD88、PIM1が特定された。 ・多変量解析では、BCL-6遺伝子の再構成は、PFS(ハザード比[HR]:0.247、95%信頼区間[CI]:0.068〜0.900、p=0.034)およびOS(HR:0.057、95%CI:0.006〜0.591、p=0.016)の予後不良因子であることが明らかとなった。 ・また、リンパ節外病変数もOSに有意な影響を及ぼすことが示唆された(HR:15.12、95%CI:1.070〜213.65、p=0.044)。  著者らは「ダブルエクスプレッサーリンパ腫に対するR-CHOP+ザヌブルチニブ併用療法は、効果的な治療選択肢であり、ザヌブルチニブの毒性は許容可能であった」と報告している。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Yin X, et al. Cancer. 2025; 131: e35697.▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39748728 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
二重特異性抗体エルラナタマブと重症COVID-19リスクとの関連、そのメカニズムは?
二重特異性抗体エルラナタマブと重症COVID-19リスクとの関連、そのメカニズムは?
公開日:2025年1月31日 Li Z, et al. J Transl Med. 2025; 23: 117.  免疫療法は、多発性骨髄腫(MM)患者において重症COVID-19リスク因子である。このメカニズムを理解することは、患者の臨床アウトカム改善にとって重要である。中国・Peking Union Medical College HospitalのZiping Li氏らは、二重特異性抗体、抗CD38モノクローナル抗体、プロテアソーム阻害薬ベースのレジメンで治療を行ったMM患者におけるタンパク質発現を調査した。Journal of Translational Medicine誌2025年1月26日号の報告。  対象は、二重特異性抗体(9例)、抗CD38モノクローナル抗体(10例)、プロテアソーム阻害薬ベースレジメン(10例)で治療を行ったMM患者29例。対象患者における440個のタンパク質発現を調査した。Differentially expressed proteins(DEP)は、バイオインフォマティクス解析を用いて特定および分析を行った。 主な結果は以下のとおり。 ・二重特異性抗体群では、重症COVID-19の発生率上昇と関連が認められた。 ・特定されたDEPは、二重特異性抗体群と抗CD38モノクローナル抗体群との間で21、二重特異性抗体群とプロテアソーム阻害薬群との間で29、抗CD38モノクローナル抗体群とプロテアソーム阻害薬群との間で25であった。 ・主成分分析およびクラスタリングにより、二重特異性抗体群とプロテアソーム阻害薬群との間でタンパク質発現プロファイルが異なることが示唆された。 ・遺伝子オントロジー(GO)解析では、二重特異性抗体群とプロテアソーム阻害薬群との間のDEPは、サイトカイン活性および白血球遊走と関連していることが明らかとなった。 ・京都遺伝子ゲノム百科事典(KEGG)分析では、これらのDEPは、サイトカインと受容体の相互作用およびJAK-STATシグナル伝達経路に多いことが示唆された。 ・白血病抑制因子(LIF)は、他のDEPと最も相関性が高く、いずれの経路においても重要な役割を果たしている可能性があり、LIFタンパク質レベルは、二重特異性抗体群で最も高かった。  著者らは「二重特異性抗体による治療は、炎症性サイトカインストリームによる重症COVID-19リスクの増加と関連しており、LIFおよびJAK-STAT経路が重要な役割を果たしていると考えられる。LIFおよびJAK-STAT経路を標的とすることで、二重特異性抗体治療を行ったMM患者の重症COVID-19を軽減できる可能性が示唆された」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Li Z, et al. J Transl Med. 2025; 23: 117.▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39865264 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
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