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再発・難治性濾胞性リンパ腫に対するリツキシマブ+レナリドミド+BTK阻害薬、レナリドミドの適切な用量は〜第Ib相用量設定試験
公開日:2024年12月27日
Strati P, et al. Br J Haematol. 2024 Dec 12. [Epub ahead of print]
再発・難治性の濾胞性リンパ腫(FL)に対する有効な治療選択肢は限られている。腫瘍関連マクロファージの抗腫瘍フェノタイプを増加させるブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害薬は、リツキシマブ+レナリドミドとの併用療法を検討する根拠となりうる。第2世代BTK阻害薬であるアカラブルチニブは、IL-2誘導性T細胞キナーゼ阻害作用がないため、T細胞媒介性細胞障害を増加させることなく、リツキシマブ+レナリドミドの有効性を向上させる可能性があると考えられる。米国・テキサス大学MDアンダーソンがんセンターのPaolo Strati氏らは、再発・難治性FLに対するアカラブルチニブ+リツキシマブ+レナリドミド併用療法の安全性および有効性を評価するため実施した第Ib相用量設定試験の結果を報告した。British Journal of Haematology誌オンライン版2024年12月12日号の報告。
対象は、再発・難治性FL患者29例。2種類のレナリドミド用量によるアカラブルチニブ+リツキシマブ+レナリドミド併用療法を行った(レナリドミド15mg群:8例、レナリドミド20mg群:21例)。
主な結果は以下のとおり。
・アカラブルチニブ投与期間中央値は21ヵ月、頻度の高かったグレードIII以上の治療関連有害事象(TEAE)は好中球減少(37.9%)であった。
・グレードIII以上の重篤なTEAE発生率は、レナリドミド15mg群で37.5%、レナリドミド20mg群で52.4%であり、COVID-19肺炎、COVID-19感染、肺炎の頻度が高かった。
・レナリドミド20mg群では、早期の治療中止およびまたは減量が観察された。
・フォローアップ期間中央値34.1ヵ月における全奏効率(OR)は75.9%であった。
・完全奏効率(CR)は、レナリドミド15mg群で25.0%、レナリドミド20mg群で42.9%。
著者らは「再発・難治性FLに対するアカラブルチニブ+リツキシマブ+レナリドミド併用療法において、レナリドミド20mgは、許容可能な毒性と有効性が期待できることから、適切な用量であると考えられる」としている。
(鷹野 敦夫)
原著論文はこちら
Strati P, et al. Br J Haematol. 2024 Dec 12. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39667721
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