「2型糖尿病」の記事一覧

ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.39(2023年3月2日号)
ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.39(2023年3月2日号)
筋トレには、動物性タンパク質?植物性タンパク質は効果あり? 植物性タンパク質(ビーガン食)が、動物性タンパク質と同程度に、レジスタンストレーニングによる骨格筋のリモデリングをサポートできるかどうかは不明である。著者らは、健康な若年成人を対象に、10週間にわたる週5日の筋トレと高タンパク質(〜2g/kg/day)を雑食または非動物性由来の食事から摂取させ、筋線維断面積(CSA)・筋肉量・筋力・筋機能への影響を評価した。The Journal of Nutrition誌オンライン版2023年2月21日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む ランニングシューズはやっぱり"NIKE"? 従来のランニングシューズと比較して「NIKE ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 2」が長距離トレーニングのパフォーマンス、運動学的パラメーター、ランニングパワー、疲労に与える影響を分析した。European Journal of Sport Science誌オンライン版2023年2月23日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む (承認申請中)RSVワクチンの有効性と安全性 RSウイルス(RSV)は、高齢者における急性呼吸器感染症や合併症、ひいては死亡の重要な原因となりうるが、現在RSVに対するワクチンはない。著者らは、60歳以上の成人を対象とし、アジュバント添加RSVPreF3候補ワクチン単回投与の有効性と安全性を評価するため、無作為化プラセボ対照観察者盲検国際共同試験を行った。The New England Journal of Medicine誌2023年2月16日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 下剤の定期的な使用は認知症リスクを高める!? 脳-腸-腸内微生物叢相関仮説は、下剤の使用が認知症に関連していることを示唆している。そこで、認知症の病歴のない40~69歳の英国バイオバンク参加者50万2,229人を対象に、下剤の定期的な使用と認知症の発生率との関連を調査するための、大規模前向きコホート研究が実施された。Neurology誌オンライン版2023年2月22日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 2型糖尿病と消化器疾患リスクの関連 2型糖尿病および血糖特性と消化器疾患との関連性を調べるため、メンデルランダム化研究が実施された。2型糖尿病(n=231)、空腹時インスリン(n=38)、空腹時血糖(n=71)、およびヘモグロビンA1c(n=75)に関連する互いに相関のない遺伝子変異を操作変数として選択し、23種の一般的な消化器疾患との遺伝的関連性は、FinnGenおよびUK Biobankの研究、およびその他の大規模なコンソーシアムから取得した。Diabetes Care誌オンライン版2023年2月17日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 知見共有へ アンケート:ご意見箱 ※新規会員登録はこちら ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.38(2023年2月23日号) 過去30年間で男性器サイズが大きく変化!? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.37(2023年2月16日号) 話題の不老長寿薬NMNは、過体重/肥満の中高年の健康を取り戻すか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.36(2023年2月9日号) 低炭水化物ダイエットで、EDは改善するか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.35(2023年2月2日号) 高齢者の記憶力低下を防ぐための生活習慣とは? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.34(2023年1月26日号) 環境配慮の食事は、2型糖尿病のリスク低減にも有用か? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.33(2023年1月19日号) 結局どんな食事が健康に良いのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.32(2023年1月12日号) 高タンパクの朝食は、昼食・夕食の食後血糖値にどのように影響するか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.31(2022年12月22日号) 抗生物質が運動のモチベーションを下げる!? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.30(2022年12月15日号) 最も糖尿病リスクを軽減する野菜は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.29(2022年12月8日号) リバウンド予防に効果的な食事とは? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.28(2022年12月1日号) 妊娠で母性が宿るか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.27(2022年11月24日号) 精子数の世界的な減少 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.26(2022年11月17日号) マスクは本当に効果があるのか?:学校における検証 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.25(2022年11月10日号) キツい筋トレは筋肥大に効果があるのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.24(2022年11月3日号) AIによる膵臓がん予後予測は有用か? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.23(2022年10月27日号) 蚊を寄せ付ける体臭は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.22(2022年10月20日号) 片頭痛には有酸素運動、筋トレどちらが有効か? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.21(2022年10月13日号) 妊婦の"超加工食品"摂取は子供の神経心理学的発達に影響を及ぼすか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.20(2022年10月6日号) CRPはがんのバイオマーカーになるか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.19(2022年9月29日号) 免疫チェックポイント阻害剤の奏効率は、食事によって変わるのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.18(2022年9月22日号) メタボを防ぐ腸内細菌に対して、最も悪影響を及ぼす食事は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.17(2022年9月15日号) セレブからも注目されているプチ断食は、ダイエットや心血管代謝に良い影響を及ぼすのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.16(2022年9月8日号) 長生きできる紅茶の摂取量は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.15(2022年9月1日号) 顔が似ていると、遺伝情報も似ている!? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.14(2022年8月25日号) ゼロカロリー甘味料は、耐糖能に影響を及ぼさないのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.13(2022年8月18日号) 運動後の摂取はゆで卵、生卵どちらの摂取が有用か? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.12(2022年8月11日号) 慢性腰痛を軽減する最良の運動オプションとは~RCTのネットワークメタ解析 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.11(2022年8月4日号) サル痘の臨床的特徴~最新症例報告 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.10(2022年7月28日号) 小児におけるオミクロンに対するファイザー社製COVID-19ワクチンの有効性 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.9(2022年7月21日号) 慢性便秘症に効果的な食物繊維摂取量は?:RCTの系統的レビュー&メタ解析 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.8(2022年7月14日号) COVID-19後遺症の有病率、その危険因子とは ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.7(2022年7月7日号) 糖尿病の有無が影響するか、心不全に対するエンパグリフロジンの臨床転帰 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.6(2022年6月30日号) 老化をあざむく方法は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.5(2022年6月23日号) 座位時間と死亡率および心血管イベントとの関連性:低~高所得国での違いはあるか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.4(2022年6月16日号) 乳製品やカルシウム摂取量と前立腺がんの発症リスクの関連性:前向きコホート研究 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.3(2022年6月9日号) 運動は脳内RNAメチル化を改善し、ストレス誘発性不安を予防する ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.2(2022年6月2日号) 6?11歳の子供におけるmRNA-1273Covid-19ワクチンの評価 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.1(2022年5月26日号) SARS-CoV-2オミクロンBA.2株の特性評価と抗ウイルス感受性 ≫その他4本
ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.19(2022年9月29日号)
ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.19(2022年9月29日号)
免疫チェックポイント阻害剤の奏効率は、食事によって変わるのか? 特定の腸内細菌叢は、がんにおける免疫チェックポイント阻害剤(ICI)に対する反応を増強するが、食事や地域性の影響については、十分に研究されていない。著者らは、オーストラリア、オランダ、アメリカでICIを投与した黒色腫患者の、腸(糞便)微生物叢の特徴と食事パターンについて前向きに観察研究を行い、奏功率や副作用との関連性を分析した。Nature Medicine誌2022年9月22日号オンライン版の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 糖尿病患者に、メトホルミンと何を併用処方すれば良いか:血糖値編 2型糖尿病患者において、目標HbA1c値維持のためにどの血糖降下薬をメトホルミンと併用すべきか、よくわかっていない。そこで、10年未満の間メトホルミンによる治療を受けHbA1c値が6.8~8.5%の2型糖尿病患者5,047名を対象に、①持効型のインスリングラルギン、②SU薬のグリメピリド、③GLP-1受容体作動薬のリラグルチド、④DPP-4阻害薬のシタグリプチン、の4群間で有効性について比較検討された。The New England Journal of Medicine誌2022年9月22日号の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む スピロノラクトンは、アルコール使用障害(AUD)の新たな治療選択肢となるか? 非選択的ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬であるスピロノラクトンは、アルコール摂取を調節することが示唆されており、アルコール使用障害(AUD)に対する新しい薬物療法となる可能性がある。本研究では、マウス・ラットモデルに対するスピロノラクトンの効果検証を行い、また、米国最大の統合医療システムにおける薬剤疫学的コホート研究において、スピロノラクトンとアルコール摂取量の関連性が調査された。Molecular Psychiatry誌オンライン版2022年9月20日号の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 高血圧の診断に推奨される血圧カットポイントの違い:米国と欧州のガイドライン比較 2017年の米国心臓病学会/米国心臓協会、および2018年の欧州心臓病学会/欧州高血圧学会による「高血圧/高血圧の管理に関する臨床診療ガイドライン」は、影響力のある文書である。2つのガイドライン間では、「高血圧の診断に推奨される血圧カットポイント」や「治療のタイミングと強度」にも違いがある。今後、2つのガイドラインの一致度が高まり、世界中で高血圧の予防、認識、治療、管理の改善につながることが期待される。Journal of the American College of Cardiology誌2022年9月20日号の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 脳のインスリン感受性は高められるか? 脳のインスリン抵抗性は,体重や体脂肪に悪影響を与える可能性がある。ヒトにおいて脳のインスリン感受性は回復可能なのか、どのように回復させることができるかは、ほとんど知られていない。座りがちな過体重および肥満の成人を対象に、8週間の指導付き有酸素運動トレーニング介入が行われ、その効果が評価された。JCI Insight誌2022年9月22日号の報告。 ≫Bibgraphで続きを読む 知見共有へ アンケート:ご意見箱 ※新規会員登録はこちら ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.18(2022年9月22日号) メタボを防ぐ腸内細菌に対して、最も悪影響を及ぼす食事は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.17(2022年9月15日号) セレブからも注目されているプチ断食は、ダイエットや心血管代謝に良い影響を及ぼすのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.16(2022年9月8日号) 長生きできる紅茶の摂取量は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.15(2022年9月1日号) 顔が似ていると、遺伝情報も似ている!? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.14(2022年8月25日号) ゼロカロリー甘味料は、耐糖能に影響を及ぼさないのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.13(2022年8月18日号) 運動後の摂取はゆで卵、生卵どちらの摂取が有用か? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.12(2022年8月11日号) 慢性腰痛を軽減する最良の運動オプションとは~RCTのネットワークメタ解析 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.11(2022年8月4日号) サル痘の臨床的特徴~最新症例報告 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.10(2022年7月28日号) 小児におけるオミクロンに対するファイザー社製COVID-19ワクチンの有効性 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.9(2022年7月21日号) 慢性便秘症に効果的な食物繊維摂取量は?:RCTの系統的レビュー&メタ解析 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.8(2022年7月14日号) COVID-19後遺症の有病率、その危険因子とは ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.7(2022年7月7日号) 糖尿病の有無が影響するか、心不全に対するエンパグリフロジンの臨床転帰 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.6(2022年6月30日号) 老化をあざむく方法は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.5(2022年6月23日号) 座位時間と死亡率および心血管イベントとの関連性:低~高所得国での違いはあるか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.4(2022年6月16日号) 乳製品やカルシウム摂取量と前立腺がんの発症リスクの関連性:前向きコホート研究 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.3(2022年6月9日号) 運動は脳内RNAメチル化を改善し、ストレス誘発性不安を予防する ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.2(2022年6月2日号) 6〜11歳の子供におけるmRNA-1273Covid-19ワクチンの評価 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.1(2022年5月26日号) SARS-CoV-2オミクロンBA.2株の特性評価と抗ウイルス感受性 ≫その他4本
慢性腎臓病~BIBGRAPH SEARCH(2022年10月20日号)
慢性腎臓病~BIBGRAPH SEARCH(2022年10月20日号)
2022年6月、2型糖尿病を合併する慢性腎臓病(CKD)に適応を有する唯一のMR拮抗薬フィネレノン(ケレンディア)が発売された。ここでは、CKDに関する最新論文をいくつか紹介する。フィネレノンの最新エビデンスや糖尿病性腎臓病のメタ解析結果、PPIによるCKDリスク、漢方薬の可能性など取り上げています。また「日本におけるCKDとがん発症率との関連」も必見。ぜひチェックしてみてください。(エクスメディオ 鷹野 敦夫) 『BIBGRAPH SEARCH』では、エクスメディオが提供する文献検索サービス「Bibgraph」より、注目キーワードで検索された最新論文をまとめてご紹介しています。 CKDとがん発症率との関係~日本の保健所によるプロスペクティブ研究 Miyamoto Y, et al. Nephrol Dial Transplant. 2022 Oct 16. [Online ahead of print] ≫Bibgraphを読む MR拮抗薬フィネレノンは2型糖尿病を合併するCKD患者の死亡率を減少させるのか Filippatos G, et al. Eur Heart J Cardiovasc Pharmacother. 2022 Oct 17. [Online ahead of print] ≫Bibgraphを読む 21世紀以降、CKDに対する漢方薬治療はどう進んでいるのか Xu Y, et al. Front Pharmacol. 2022; 13: 971113. ≫Bibgraphを読む PPI使用とCKDリスクとの関連 Lu S, et al. Chem Biol Interact. 2022 Oct 13. [Online ahead of print] ≫Bibgraphを読む 糖尿病性腎臓病に対するMR拮抗薬フィネレノンの有効性と安全性~メタ解析 Dutta D, et al. Indian J Endocrinol Metab. 2022; 26: 198-205. ≫Bibgraphを読む 参考:バイエル薬品 非ステロイド型選択的ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬「ケレンディア®錠」を発売 知見共有へ アンケート:ご意見箱 ※新規会員登録はこちら
ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.30(2022年12月15日号)
ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.30(2022年12月15日号)
最も糖尿病リスクを軽減する野菜は? 野菜/ジャガイモの摂取と2型糖尿病発症との関係と、それがベースラインBMIによって影響されるかどうかを検討した。野菜の摂取については、野菜の摂取総量、並びに野菜の種類(緑色の葉菜、アブラナ科の野菜、黄色オレンジ赤色野菜、ネギ類、豆類)それぞれについて検討した。Diabetes Care誌オンライン版2022年12月5日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 前立腺がんの"過剰診断"は防げるか? 前立腺癌のスクリーニングは、過剰診断(命に影響を与えないような大人しい癌まで発見・診断してしまうこと)の割合が高いことが負担となっているが、集団ベースのスクリーニングに最適なアルゴリズムは不明である。著者らは、50~60歳の男性でPSA値が3ng/ml以上の被検者に対し、前立腺のMRIを実施し、1/3の参照群はMRIで示された疑わしい病変への標的生検だけでなく系統的生検も行い、残り2/3の実験群には標的生検のみを行う無作為化対照試験により、過剰診断が防げるかを検証した。The New England Journal of Medicine誌2022年12月8日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む メトホルミンの新たな効能とは? メトホルミンは、最も広く使用されている医薬品の一つである。メトホルミンは、血糖値減少、体重減少、および多嚢胞性卵巣症候群への適応を有するが、これら以外への効果も示唆されている。本論文では、最新のエビデンスに基づいたメトホルミンの効能についてのレビュー結果が報告された。Journal of Basic and Clinical Physiology and Pharmacology誌オンライン版2022年12月7日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 「COVID-19 罹患後症状」と「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」は同じ医学的障害なのか? 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)は、持続的な肉体的および精神的疲労を特徴としている。一方で、COVID-19 罹患後症状の患者も、身体的疲労と認知機能障害の後遺症を示している。両者の類似性を考えると、異なる誘発因子を持つ同じ病状であると言えるのではないだろうか。著者らは、両者の認知機能障害、精神神経症状、および一般的な症状について説明し、同病状であるかを検討した。Journal of Translational Medicine誌2022年12月6日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 緑色光で痛みを軽減!? 緑色光への露出は、動物モデルの痛みを軽減すると言われている。著者らは、視覚に関連したエンケファリン作動性神経回路が、緑色光による鎮痛に関与していることを検証し、疼痛軽減に利用できる可能性を報告した。Science Translational Medicine誌オンライン版2022年12月7日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 知見共有へ アンケート:ご意見箱 ※新規会員登録はこちら ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.29(2022年12月8日号) リバウンド予防に効果的な食事とは? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.28(2022年12月1日号) 妊娠で母性が宿るか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.27(2022年11月24日号) 精子数の世界的な減少 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.26(2022年11月17日号) マスクは本当に効果があるのか?:学校における検証 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.25(2022年11月10日号) キツい筋トレは筋肥大に効果があるのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.24(2022年11月3日号) AIによる膵臓がん予後予測は有用か? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.23(2022年10月27日号) 蚊を寄せ付ける体臭は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.22(2022年10月20日号) 片頭痛には有酸素運動、筋トレどちらが有効か? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.21(2022年10月13日号) 妊婦の"超加工食品"摂取は子供の神経心理学的発達に影響を及ぼすか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.20(2022年10月6日号) CRPはがんのバイオマーカーになるか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.19(2022年9月29日号) 免疫チェックポイント阻害剤の奏効率は、食事によって変わるのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.18(2022年9月22日号) メタボを防ぐ腸内細菌に対して、最も悪影響を及ぼす食事は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.17(2022年9月15日号) セレブからも注目されているプチ断食は、ダイエットや心血管代謝に良い影響を及ぼすのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.16(2022年9月8日号) 長生きできる紅茶の摂取量は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.15(2022年9月1日号) 顔が似ていると、遺伝情報も似ている!? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.14(2022年8月25日号) ゼロカロリー甘味料は、耐糖能に影響を及ぼさないのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.13(2022年8月18日号) 運動後の摂取はゆで卵、生卵どちらの摂取が有用か? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.12(2022年8月11日号) 慢性腰痛を軽減する最良の運動オプションとは~RCTのネットワークメタ解析 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.11(2022年8月4日号) サル痘の臨床的特徴~最新症例報告 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.10(2022年7月28日号) 小児におけるオミクロンに対するファイザー社製COVID-19ワクチンの有効性 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.9(2022年7月21日号) 慢性便秘症に効果的な食物繊維摂取量は?:RCTの系統的レビュー&メタ解析 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.8(2022年7月14日号) COVID-19後遺症の有病率、その危険因子とは ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.7(2022年7月7日号) 糖尿病の有無が影響するか、心不全に対するエンパグリフロジンの臨床転帰 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.6(2022年6月30日号) 老化をあざむく方法は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.5(2022年6月23日号) 座位時間と死亡率および心血管イベントとの関連性:低~高所得国での違いはあるか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.4(2022年6月16日号) 乳製品やカルシウム摂取量と前立腺がんの発症リスクの関連性:前向きコホート研究 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.3(2022年6月9日号) 運動は脳内RNAメチル化を改善し、ストレス誘発性不安を予防する ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.2(2022年6月2日号) 6?11歳の子供におけるmRNA-1273Covid-19ワクチンの評価 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.1(2022年5月26日号) SARS-CoV-2オミクロンBA.2株の特性評価と抗ウイルス感受性 ≫その他4本
ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.31(2022年12月22日号)
ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.31(2022年12月22日号)
抗生物質が運動のモチベーションを下げる!? 運動は、健康な生理機能のために幅広い有益な効果をもたらすが、運動のモチベーションを制御するメカニズムはよくわかっていない。我々は、身体活動中のドーパミンシグナル伝達を増強することによって運動パフォーマンスを向上させるマウスの腸脳接続の発見について報告する。Nature誌オンライン版2022年12月14日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 青少年の肥満にもセマグルチドは有用か? GLP-1受容体作動薬であるセマグルチドの週1回2.4mgの皮下投与は、成人の肥満治療に使用されるが、青少年における評価は不足している。著者らは、少なくとも一つの体重関連の併存疾患を持つ12~18歳の過体重または肥満者を対象に、週1回セマグルチド皮下投与のプラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験を行った。The New England Journal of Medicine誌2022年12月15日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む コエンザイムQ10は脂質異常症に効果あり? 以前のメタ分析では、脂質プロファイルに対するコエンザイムQ10(CoQ10)の効果については議論の余地があると示唆されている。さらに、成人の脂質プロファイルを改善するCoQ10の最適な摂取量を調査したメタ分析はない。そこで、CoQ10の摂取効果有無と最適な摂取量をを検討するため、Web of Science、PubMed/Medline、Embase、およびコクランライブラリーの4つのデータベースを用いた無作為化対照試験のメタ分析が実施された。The Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism誌2022年12月17日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む インスリン治療を受けている2型糖尿病患者にも断食は有用かつ安全か? インスリン治療を受けている2型糖尿病患者を対象に、12週間にわたって、1週間のうち連続しない3日を断続的断食(IF:Intermittent Fasting )にあてることの安全性と実現可能性を調査した。無作為化対照試験。Diabetes Care誌オンライン版2022年12月12日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む パキロビッド®は、ワクチン接種済COVID-19患者にも有効か? EPIC-HR(Evaluation of Protease Inhibition for Covid-19 in High-Risk Patients)試験では、ニルマトレルビルとリトナビルの併用により、予防接種を受けていない初期のCOVID-19外来患者の入院または死亡が89%減少した。一方で、ワクチン接種集団におけるニルマトレルビル+リトナビルの臨床的影響は不明である。著者らは、オミクロン禍(2022年1月1日~7月17日)の期間、マサチューセッツ州とニューハンプシャー州の150万人にケアを提供した大規模ヘルスケアシステムを用いてコホート研究を行った。Annals of Internal Medicine誌オンライン版2022年12月13日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 知見共有へ アンケート:ご意見箱 ※新規会員登録はこちら ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.30(2022年12月15日号) 最も糖尿病リスクを軽減する野菜は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.29(2022年12月8日号) リバウンド予防に効果的な食事とは? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.28(2022年12月1日号) 妊娠で母性が宿るか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.27(2022年11月24日号) 精子数の世界的な減少 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.26(2022年11月17日号) マスクは本当に効果があるのか?:学校における検証 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.25(2022年11月10日号) キツい筋トレは筋肥大に効果があるのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.24(2022年11月3日号) AIによる膵臓がん予後予測は有用か? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.23(2022年10月27日号) 蚊を寄せ付ける体臭は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.22(2022年10月20日号) 片頭痛には有酸素運動、筋トレどちらが有効か? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.21(2022年10月13日号) 妊婦の"超加工食品"摂取は子供の神経心理学的発達に影響を及ぼすか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.20(2022年10月6日号) CRPはがんのバイオマーカーになるか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.19(2022年9月29日号) 免疫チェックポイント阻害剤の奏効率は、食事によって変わるのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.18(2022年9月22日号) メタボを防ぐ腸内細菌に対して、最も悪影響を及ぼす食事は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.17(2022年9月15日号) セレブからも注目されているプチ断食は、ダイエットや心血管代謝に良い影響を及ぼすのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.16(2022年9月8日号) 長生きできる紅茶の摂取量は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.15(2022年9月1日号) 顔が似ていると、遺伝情報も似ている!? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.14(2022年8月25日号) ゼロカロリー甘味料は、耐糖能に影響を及ぼさないのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.13(2022年8月18日号) 運動後の摂取はゆで卵、生卵どちらの摂取が有用か? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.12(2022年8月11日号) 慢性腰痛を軽減する最良の運動オプションとは~RCTのネットワークメタ解析 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.11(2022年8月4日号) サル痘の臨床的特徴~最新症例報告 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.10(2022年7月28日号) 小児におけるオミクロンに対するファイザー社製COVID-19ワクチンの有効性 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.9(2022年7月21日号) 慢性便秘症に効果的な食物繊維摂取量は?:RCTの系統的レビュー&メタ解析 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.8(2022年7月14日号) COVID-19後遺症の有病率、その危険因子とは ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.7(2022年7月7日号) 糖尿病の有無が影響するか、心不全に対するエンパグリフロジンの臨床転帰 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.6(2022年6月30日号) 老化をあざむく方法は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.5(2022年6月23日号) 座位時間と死亡率および心血管イベントとの関連性:低~高所得国での違いはあるか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.4(2022年6月16日号) 乳製品やカルシウム摂取量と前立腺がんの発症リスクの関連性:前向きコホート研究 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.3(2022年6月9日号) 運動は脳内RNAメチル化を改善し、ストレス誘発性不安を予防する ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.2(2022年6月2日号) 6?11歳の子供におけるmRNA-1273Covid-19ワクチンの評価 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.1(2022年5月26日号) SARS-CoV-2オミクロンBA.2株の特性評価と抗ウイルス感受性 ≫その他4本
2型糖尿病治療でのDPP-4阻害薬投与 胆嚢炎のリスク上昇に関連
2型糖尿病治療でのDPP-4阻害薬投与 胆嚢炎のリスク上昇に関連
Dipeptidyl peptidase-4 inhibitors and gallbladder or biliary disease in type 2 diabetes: systematic review and pairwise and network meta-analysis of randomised controlled trials BMJ. 2022 Jun 28;377:e068882. doi: 10.1136/bmj-2021-068882. 上記論文のアブストラクト日本語訳 ※ヒポクラ×マイナビ 論文検索(Bibgraph)による機械翻訳です。 [目的]ジペプチジル ペプチダーゼ 4 阻害剤と胆嚢または胆道疾患との関連を調べること。 [設計]システマティック レビューとペアワイズおよびネットワーク メタ分析。 [データ ソース]PubMed、EMBASE、Web of Science、CENTRAL の開始から 31 年まで2021 年 7 月。[適格基準]ジペプチジル ペプチダーゼ 4 阻害剤、グルカゴン様ペプチド 1 受容体作動薬、およびナトリウム - グルコース共輸送体 2 阻害剤を投与された成人 2 型糖尿病患者を対象に、プラセボまたは他の糖尿病治療薬と比較したランダム化比較試験。 [主な結果の測定値] 胆嚢または胆道疾患、胆嚢炎、胆石症、および胆道疾患の複合。各アウトカムのエビデンスの質は、Grading of Recommendations、Assessment、Development and Evaluations フレームワーク (GRADE) アプローチを使用して評価されました。メタ分析では、プールされたオッズ比と 95% の信頼区間が使用されました。プラセボまたは非インクレチン薬と比較して、ジペプチジル ペプチダーゼ 4 阻害剤は、胆嚢または胆道疾患の複合のリスク増加と有意に関連していた (オッズ比 1.22 (95%信頼区間 1.04 ~ 1.43); リスク差 11 (2 ~ 21) ) および胆嚢炎 (オッズ比 1.43 (1.14 ~ 1.79); リスク差 15 (5 ~ 27) 10,000 人年あたりのイベント数が多い) ですが、胆石症および胆道疾患のリスクはありません。この関連は、ジペプチジルペプチダーゼ-4阻害剤治療の期間が長い患者で観察される傾向がありました。 184件の試験のネットワークメタ分析では、ジペプチジルペプチダーゼ-4阻害剤は、ナトリウム-グルコース共輸送体-2阻害剤と比較して胆嚢または胆道疾患と胆嚢炎の複合体のリスクを増加させたが、グルカゴン様ペプチド-1受容体アゴニストとは比較しなかった。 [結論]ジペプチジルペプチダーゼ-4阻害剤は、無作為対照試験で胆嚢炎のリスクを増加させ、特に治療期間が長くなると、臨床現場で医師の注意が必要になります.[システマティックレビュー登録] PROSPERO CRD42021271647. 第一人者の医師による解説 インクレチン関連薬に共通する有害事象の可能性 長期投与例で注意が必要 三好建吾、青山倫久(特任講師) 東京大学医学部附属病院糖尿病・代謝内科 MMJ.February 2023;19(1):19 ジペプチジルペプチダーゼ 4(DPP-4)阻害薬は経口2型糖尿病治療薬として、特に日本ではインスリン分泌低下を主病態とする患者が欧米よりも多いことから、広く用いられている(1)。DPP-4阻害薬はDPP-4の活性を阻害し、グルカゴン様ペプチド1(GLP-1)およびグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)の活性を上昇させることで血糖降下作用を発揮するが、GLP-1およびGIPの両者は胆嚢の運動に影響を与えるとの報告がなされていることから、胆嚢・胆道疾患のリスク上昇が懸念されていた。GLP-1はコレシストキニンの分泌抑制を介して胆嚢の運動を阻害する作用があり(2)、GLP-1受容体作動薬では胆嚢・胆道疾患のリスク上昇が報告されている(3)。 本研究ではDPP-4阻害薬と胆嚢・胆道疾患の関連を調査するため、系統的レビュー、ペアワイズメタ解析、ネットワークメタ解析を行っている。82のランダム化比較試験を対象とし、ペアワイズメタ解析に含まれた患者は104,833人であった。DPP-4阻害薬はプラセボまたはインクレチン関連薬以外の治療薬と比較し、胆嚢・胆道疾患の複合アウトカムのリスクはオッズ比1.22(95% CI, 1.04~1.43)、リスク差11人 /1万人・年(2~21)、胆嚢炎についてもオッズ比1.43(1.14~1.79)、リスク差15人 /1万人・年(5~27)と有意なリスク上昇がみられた。一方、胆石症および胆道疾患に限ると有意な関連はみられなかった。また、胆嚢・胆道疾患のリスク上昇は長期(26週間以上)投与群でのみ認められ、投与期間を4群に分けた解析でも投与期間が長い群ほどリスクが上昇する傾向が認められた。さらに184試験を対象としたネットワークメタ解析では、DPP-4阻害薬はNa+/グルコース共役輸送担体(SGLT)2阻害薬やその他の糖尿病治療薬と比較し胆嚢・胆道疾患と胆石症の複合リスクが上昇したが、GLP-1受容体作動薬との比較ではリスクは上昇せず同等であった。 DPP-4阻害薬が上市され10年以上が経過し、広く用いられる薬剤であるがゆえに、長期投与されている患者も多いと考えられる。良好な安全プロファイルを持っていると考えられているが、これまでにも水疱性類天疱瘡や急性膵炎、心不全などとの関連が指摘されてきた。本研究はDPP-4阻害薬の使用について、特に治療期間の長い場合に胆嚢炎のリスクを上昇させる可能性を示しており、一般臨床においても胆嚢炎のリスクを認識したうえでの投与と患者への注意喚起を行う必要がある。 1. Bouchi R, et al. J Diabetes Investig. 2022;13(2):280-291. 2. Rehfeld JF, et al. Scand J Gastroenterol. 2018;53(12):1429-1432. 3. He L, et al. JAMA Intern Med. 2022;182(5):513-519.
週1回皮下注持続性 GLP-1アゴニストは10〜18歳未満の肥満2型糖尿病患者の糖代謝を改善
週1回皮下注持続性 GLP-1アゴニストは10〜18歳未満の肥満2型糖尿病患者の糖代謝を改善
Once-Weekly Dulaglutide for the Treatment of Youths with Type 2 Diabetes N Engl J Med. 2022 Aug 4;387(5):433-443. doi: 10.1056/NEJMoa2204601. Epub 2022 Jun 4. 上記論文のアブストラクト日本語訳 ※ヒポクラ×マイナビ 論文検索(Bibgraph)による機械翻訳です。 [背景] 2 型糖尿病の発生率は若者の間で増加しています。グルカゴン様ペプチド-1受容体アゴニストであるデュラグルチドによる週1回の治療は、2型糖尿病の若者の血糖コントロールに関して有効である可能性があります.ライフスタイルの変更のみまたはメトホルミンで、基礎インスリンの有無にかかわらず、1:1:1 の比率で治療を受けている参加者 (10 歳から 18 歳未満、ボディマス指数 [BMI]、> 85 パーセンタイル) を無作為に割り当てました。週に 1 回、プラセボ、デュラグルチド 0.75 mg、またはデュラグルチド 1.5 mg の皮下注射を受けます。その後、参加者は 26 週間の非盲検延長試験に参加し、プラセボを投与されていた人が毎週 0.75 mg のデュラグルチドの投与を開始しました。主要評価項目は、26 週での糖化ヘモグロビン レベルのベースラインからの変化でした。二次エンドポイントには、7.0%未満の糖化ヘモグロビンレベルと、空腹時グルコース濃度およびBMIのベースラインからの変化が含まれていました。安全性も評価されました。 [結果] 合計 154 人の参加者が無作為化されました。 26 週の時点で、糖化ヘモグロビンの平均レベルはプラセボ群で増加し (0.6 パーセント ポイント)、デュラグルチド群で減少しました (0.75 mg 群で -0.6 パーセント ポイント、1.5 mg 群で -0.9 パーセント ポイント、プラセボに対する両方の比較で P < 0.001)。 26 週の時点で、プールされたデュラグルチド群の参加者の割合が、プラセボ群よりも高く、7.0% 未満の糖化ヘモグロビン レベルでした (51% 対 14%、P < 0.001)。空腹時血糖値はプラセボ群で増加し(1デシリットルあたり17.1mg)、プールされたデュラグルチド群で減少し(1デシリットルあたり-18.9mg、P <0.001)、BMIの変化にグループ間差はありませんでした.胃腸の有害事象の発生率は、プラセボよりもデュラグルチド療法の方が高かった.デュラグルチドの安全性プロファイルは、成人で報告されたものと一致していました。メトホルミンまたは基礎インスリンの有無にかかわらず、BMI に影響を与えずに治療を受けている。 (Eli Lilly から研究助成を受けた。AWARD-PEDS ClinicalTrials .gov 番号 NCT02963766)。 第一人者の医師による解説 消化器症状の懸念はあるが デュラグルチドは血糖管理に有効 内潟 安子 東京女子医科大学附属足立医療センター病院長 特任教授 MMJ.February 2023;19(1):18 肥満2型糖尿病患者、特に若い年代の当該患者は世界的に急増し、糖尿病性合併症の急速な進展もみられる。若い糖尿病患者に対する治療指針の根拠の1つに米国 TODAY試験が有名であるが、推奨の第1治療薬メトホルミンでは対象患者のおよそ半数が血糖管理に失敗し、膵β細胞機能の急激な悪化を阻止できなかった(1)。若い糖尿病患者は成人の糖尿病患者と比較し、その病因的背景は相等であると言われるのだが、インスリン抵抗性、膵β細胞機能不全ともに成人2型糖尿病より迅速に重症化しやすいのではないかと考えられる(2),(3)。その一方、若い糖尿病患者への薬物療法は成人2型糖尿病の薬物療法ほどには進歩していない。 本論文は、10歳~18歳未満の肥満2型糖尿病患者を対象に、成人の2型糖尿病に広く使用されているグルカゴン様ペプチド(GLP)-1アゴニストのデュラグルチドを0.75mg、1.5mg、もしくはプラセボを週1回皮下投与する群に無作為に割り付け、26週間後の経過を比較した第3相二重盲検優越性試験(AWARD-PEDS)の報告である。対象は各群約50人で、年齢分布、性別、人種構成、体格指数(BMI)(34前後)、HbA1c値(8.0%前後)、ベースライン治療(メトホルミン単独63%前後、メトホルミン+基礎インスリン併用25%前後、基礎インスリン治療単独3%前後)に関して3群間で同様であった。 26週時点の結果は以下のとおりである。平均HbA1c値はプラセボ群で0.6%上昇し、デュラグルチド 0.75mg群、1.5mg群ではそれぞれ0.6%、0.9%低下した(いずれもP<0.001)。HbA1c値が7.0%未満であった参加者の割合は、プラセボ群14%に対して、デュラグルチド 0.75mg群と1.5mg群の統合群では51%であった(P<0.001)。空腹時血糖値は、プラセボ群で17.1mg/dL上昇、デュラグルチド統合群では18.9mg/dL低下した(P<0.001)。BMIの増減に関して有意な群間差はなかった。消化器症状はデュラグルチド群に多くみられたが、デュラグルチドの安全性プロファイルは成人2型糖尿病での報告と同様であった。 今回の検討から、10代の肥満2型糖尿病患者において、メトホルミン服用の有無や基礎インスリン治療の有無に関係なく、デュラグルチドは0.75mgであれ1.5mgであれ投与26週間後に、減量効果はみられなかったが、血糖値の良好化に関してプラセボよりも有意な効果を得られることが明らかとなった。 1. TODAY Study Group. N Engl J Med. 2012;366(24):2247-2256. 2. RISE Consortium. Diabetes Care. 2018;41(8):1696-1706. 3. Utzschneider KM, et al. Diabetes Res Clin Pract. 2021;178:108948.
ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.34(2023年1月26日号)
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環境配慮の食事は、2型糖尿病のリスク低減にも有用か? 2019年、EAT-Lancet委員会は、人間の健康を育み、環境の持続可能性をサポートする、主に植物ベースの食事であるEAT-Lancet食を提案した。著者らは、このEAT-Lancet食と、2型糖尿病(T2D)のリスクとの関連性を調査し、また、その関連性がT2Dの遺伝的素因によって異なるかどうかを評価した。Metabolism誌オンライン版2023年1月19日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 心不全に対するトラセミドvsフロセミドの再評価 フロセミドは心不全患者に最もよく使用されるループ利尿薬であるが、トラセミドの有用性を示唆する研究もある。著者らは、心不全で入院した患者において、トラセミドがフロセミドと比較して死亡率を低下させるかどうかを明らかにするため、米国の60の病院で左室駆出率に関係なく心不全で入院した2,859人の患者を対象に、非盲検の無作為化臨床試験を行った。JAMA誌2023年1月17日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む PCR検査陰性でも、実はSARS-CoV-2の持続感染が起こっている? SARS-CoV-2の感染は臨床的に不均一であり、無症候性から致命的なものまで様々である。COVID-19患者の一部は、SARS-CoV-2 RNAの分子検査で陰性が続くにもかかわらず、病状が進行し、最終的には死亡することがある。そこで著者らは、11~300日間連続して(平均:105.5日)鼻咽頭スワブまたは気管支肺胞洗浄液でウイルス陰性を繰り返したにも関わらず、臨床状態が徐々に悪化した27人の患者の死後分析を行った。The Journal of Pathology誌オンライン版2023年1月18日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 2年間のホルモン投与により、トランスジェンダーの心理に影響はあったか? トランスジェンダーおよびノンバイナリーの若者が性別肯定ホルモン(GAH:テストステロンまたはエストラジオール)を投与された場合の予測結果データは限られている。著者らは、米国のトランスジェンダーおよびノンバイナリーの若者を対象に、2年間のホルモン投与が、外見の一致、抑うつ、不安、肯定的な感情、および人生の満足度にどのような影響を及ぼすか、前向き観察研究を行った。The New England Journal of Medicine誌2023年1月19日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 使用している糖尿病薬の違いにより、ダパグリフロジンの効果に違いはあるか? Dapagliflozin And Prevention of Adverse Outcomes in CKD試験(DAPA-CKD)における2型糖尿病および慢性腎臓病(CKD)患者に対するダパグリフロジン(フォシーガ®)の有用性が、バックグラウンドの血糖降下療法(GLT)によって異なるかどうかを検討した。Diabetes Care誌オンライン版2023年1月20日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 知見共有へ アンケート:ご意見箱 ※新規会員登録はこちら ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.33(2023年1月19日号) 結局どんな食事が健康に良いのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.32(2023年1月12日号) 高タンパクの朝食は、昼食・夕食の食後血糖値にどのように影響するか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.31(2022年12月22日号) 抗生物質が運動のモチベーションを下げる!? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.30(2022年12月15日号) 最も糖尿病リスクを軽減する野菜は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.29(2022年12月8日号) リバウンド予防に効果的な食事とは? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.28(2022年12月1日号) 妊娠で母性が宿るか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.27(2022年11月24日号) 精子数の世界的な減少 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.26(2022年11月17日号) マスクは本当に効果があるのか?:学校における検証 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.25(2022年11月10日号) キツい筋トレは筋肥大に効果があるのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.24(2022年11月3日号) AIによる膵臓がん予後予測は有用か? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.23(2022年10月27日号) 蚊を寄せ付ける体臭は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.22(2022年10月20日号) 片頭痛には有酸素運動、筋トレどちらが有効か? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.21(2022年10月13日号) 妊婦の"超加工食品"摂取は子供の神経心理学的発達に影響を及ぼすか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.20(2022年10月6日号) CRPはがんのバイオマーカーになるか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.19(2022年9月29日号) 免疫チェックポイント阻害剤の奏効率は、食事によって変わるのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.18(2022年9月22日号) メタボを防ぐ腸内細菌に対して、最も悪影響を及ぼす食事は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.17(2022年9月15日号) セレブからも注目されているプチ断食は、ダイエットや心血管代謝に良い影響を及ぼすのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.16(2022年9月8日号) 長生きできる紅茶の摂取量は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.15(2022年9月1日号) 顔が似ていると、遺伝情報も似ている!? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.14(2022年8月25日号) ゼロカロリー甘味料は、耐糖能に影響を及ぼさないのか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.13(2022年8月18日号) 運動後の摂取はゆで卵、生卵どちらの摂取が有用か? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.12(2022年8月11日号) 慢性腰痛を軽減する最良の運動オプションとは~RCTのネットワークメタ解析 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.11(2022年8月4日号) サル痘の臨床的特徴~最新症例報告 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.10(2022年7月28日号) 小児におけるオミクロンに対するファイザー社製COVID-19ワクチンの有効性 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.9(2022年7月21日号) 慢性便秘症に効果的な食物繊維摂取量は?:RCTの系統的レビュー&メタ解析 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.8(2022年7月14日号) COVID-19後遺症の有病率、その危険因子とは ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.7(2022年7月7日号) 糖尿病の有無が影響するか、心不全に対するエンパグリフロジンの臨床転帰 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.6(2022年6月30日号) 老化をあざむく方法は? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.5(2022年6月23日号) 座位時間と死亡率および心血管イベントとの関連性:低~高所得国での違いはあるか? ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.4(2022年6月16日号) 乳製品やカルシウム摂取量と前立腺がんの発症リスクの関連性:前向きコホート研究 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.3(2022年6月9日号) 運動は脳内RNAメチル化を改善し、ストレス誘発性不安を予防する ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.2(2022年6月2日号) 6?11歳の子供におけるmRNA-1273Covid-19ワクチンの評価 ≫その他4本 ヒポクラ × マイナビ Journal Check Vol.1(2022年5月26日号) SARS-CoV-2オミクロンBA.2株の特性評価と抗ウイルス感受性 ≫その他4本
2型糖尿病患者への経口オルホルグリプロンの第2相試験 HbA1cや体重を改善
2型糖尿病患者への経口オルホルグリプロンの第2相試験 HbA1cや体重を改善
Efficacy and safety of oral orforglipron in patients with type 2 diabetes: a multicentre, randomised, dose-response, phase 2 study Lancet. 2023 Aug 5;402(10400):472-483. doi: 10.1016/S0140-6736(23)01302-8. Epub 2023 Jun 24. 上記論文のアブストラクト日本語訳 ※ヒポクラ 論文検索(Bibgraph)による機械翻訳です。 【背景】経口、非ペプチドグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体アゴニストであるOrforglipronは、2型糖尿病と肥満の開発中です。2型糖尿病の参加者におけるOrforglipronとプラセボまたはデュラグルチドの有効性と安全性を評価しました。 【方法】この26週間、フェーズ2、二重盲検無作為化、多施設研究で、参加者は、米国、ハンガリー、ポーランド、スロバキアの45のセンター(民間診療所、病院、研究センター)から募集されました。18歳以上の成人の参加者は、メトホルミンの有無にかかわらず、食事と運動の有無にかかわらず、2型糖尿病、および7・0-10・5%のグリケートヘモグロビン(HBA1C)、23 kg/m2以上の安定したBMIを伴う成人の参加者、インタラクティブなWeb応答システムを介して、プラセボ、1週間に1回のデュラグルチド1・5 mg、またはオルフォーグリプロン3 mg、12 mg、12 mg、ランダムに割り当てられました(5:5:5:5:5:5:3:3:3:3:3)24 mg、36 mg(グループ1)、36 mg(グループ2)、45 mg(グループ1)、または45 mg(グループ2)は、食物や水制限なしで1日1回。36 mgと45 mgのコホートのそれぞれについて、2つの異なる線量エスカレーションレジメンを評価しました。参加者は、研究薬、デュラグルチド、プラセボに覆われました。一次有効性の結果主要な有効性の結果は、26週目のオルフォーグリプロンとプラセボとのベースラインからのHBA1Cの平均変化でした。または救助薬の開始。少なくとも1回の研究治療を受けたすべての参加者で安全性を分析しました。この試験はClinicalTrials.gov(NCT05048719)に登録されており、完了しています。 【調査結果】2021年9月15日から2022年9月30日の間に、569人の参加者がスクリーニングされ、383人が登録され、グループにランダムに割り当てられました。352人(92%)が研究を完了し、303人(79%)が26週間の治療を完了しました。ベースラインでは、平均年齢は58・9歳で、HBA1Cは8・1%、BMIは35・2 kg/m2、226(59%)は男性、157(41%)が女性でした。26週目では、OrforGlipronによるHBA1Cの平均変化は、プラセボで-0.43%、デュラグルチドで-1.10%である最大-2・10%(-1・67%のプラセボ調整)でした。HBA1Cの減少は、オルフォーグリプロン対プラセボ(推定治療差-0・8%から-1・7%)で統計的に優れていました。26週目の平均体重の変化は、orforglipron対withで、-10・1 kg(95%CI -11・5から-8・7; 7・9 kgのプラセボ調整[-9・9])までの変化でした。-2・2 kg(-3・6から-0・7)プラセボの場合は-3・9 kg(-5・3から-2・4)。治療に発生した有害事象の発生率は、オルフォーグリプロン治療を受けた参加者の61・8%から88・9%の範囲でしたが、プラセボで61・8%、デュラグルチドで56・0%でした。大半は、軽度から中程度の重症度の胃腸イベント(オルフォーグリプロンでは44・1%から70・4%、プラセボで18.2%、デュラグルチドで34・0%)でした。Orforglipronを受けた3人の参加者とデュラグルチドを投与された1人の参加者は、臨床的に有意(<54 mg/dL [<3 mmol/L])の低血糖症であり、重度の低血糖症はなかった。プラセボ群で1人の死が発生し、研究治療とは関係ありませんでした。 【解釈】この第2相試験では、12 mg以上の用量での新規、経口、非ペプチドGLP-1受容体オルフォーグリプロンが、プラセボまたはデュラグルチドと比較してHBA1Cおよび体重の有意な減少を示しました。有害事象のプロファイルは、発達の同様の段階で他のGLP-1受容体アゴニストに似ていました。Orforglipronは、注射可能なGLP-1受容体アゴニストおよび経口セマグルチドに代わるものを提供する可能性があり、2型糖尿病の人々の治療目標を達成するための負担が少ない投与の見込みがあります。 【資金調達】エリ・リリーと会社。 第一人者の医師による解説 経口可能で非ペプチドのGLP-1受容体作動薬 新たなクラスの薬剤で期待は大きい 山田 祐一郎 関西電力病院副院長 MMJ.April 2024;20(1):14 消化管ペプチドのグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)は30~31個のアミノ酸で構成されている。糖尿病や肥満の治療には、このペプチドを一部改変し、皮下注射薬または用法がやや煩雑な経口薬が用いられてきた。新しく開発されたオルホルグリプロン(orforglipron)(1)は小分子のGLP-1受容体作動薬で、経口投与で用量依存性の血中移行を示し、半減時間は29~49時間と長いことから、1日1回投与での有効性が期待された。 メトホルミン併用または非併用で食事・運動療法を実施している2型糖尿病患者を対象に、オルホルグリプロン(3~45mg)を1日1回26週間投与する第2相国際多施設共同無作為化二重盲検試験が行われ、その結果が本論文に掲載された。対照はプラセボまたはデュラグルチドであった。主要評価項目として、オルホルグリプロン群の26週におけるHbA1cのベースラインからの変化量がプラセボ群と比較された。無作為化された患者383人の平均年齢は58.9歳、HbA1cは8.1%、BMIは35.2kg/m2、男性は59%であった。26週のHbA1c低下量は、プラセボ群0.43%、デュラグルチド群1.10%に対し、オルホルグリプロン 45mg群は2.1%と有意に低下していた。また、26週の体重減少は、プラセボ群2.2㎏、デュラグルチド群3.9㎏、オルホルグリプロン 45mg群は10.1㎏であった。治療関連有害事象の発現率はプラセボ群61.8%、デュラグルチド群56.0%、オルホルグリプロン群61.8~88.9%であった。その多くは消化器症状でプラセボ群18.2%、デュラグルチド群34.0%、オルホルグリプロン群44.1~70.4%に生じたが、軽度~中程度であった。重度の低血糖、治療関連死はなかった。本試験から、12mg以上のオルホルグリプロンは、プラセボまたはデュラグルチドと比較し、有意なHbA1cおよび体重の低下を示すことが明らかになった。有害事象の特性は他のGLP-1受容体作動薬製剤と類似していた。したがって、オルホルグリプロンは2型糖尿病患者の治療目標達成に、負担の少ない投与法であり、皮下注射のGLP-1受容体作動薬や経口セマグルチドに代わる選択肢になりうるかもしれないと結論された。 本試験では、12mgのオルホルグリプロン投与でも、26週後にはHbA1cが1.91%低下、79%の患者で7%未満となり、体重は6.5㎏減少、64%の患者で5%以上の減少を達成している。このように、有効性は高く、現時点では有害事象も従来のGLP-1受容体作動薬で想定されている範囲である。インクレチン薬が日本で登場した2010年前後は、経口はDPP-4阻害薬、注射はGLP-1受容体作動薬という位置づけであった。今後は、他の糖尿病治療薬との併用での有効性や安全性の結果が待たれるが、新たなクラスの薬剤への期待は大きい。 1. Kawai T, et al. Proc Natl Acad Sci USA. 2020;117(47):29959-29967.
GIP・GLP-1・グルカゴントリプル作動薬、レタトルチド 肥満合併2型糖尿病での血糖と体重の管理に有効
GIP・GLP-1・グルカゴントリプル作動薬、レタトルチド 肥満合併2型糖尿病での血糖と体重の管理に有効
Retatrutide, a GIP, GLP-1 and glucagon receptor agonist, for people with type 2 diabetes: a randomised, double-blind, placebo and active-controlled, parallel-group, phase 2 trial conducted in the USA Lancet. 2023 Aug 12;402(10401):529-544. doi: 10.1016/S0140-6736(23)01053-X. Epub 2023 Jun 26. 上記論文のアブストラクト日本語訳 ※ヒポクラ 論文検索(Bibgraph)による機械翻訳です。 【背景】2 型糖尿病管理に関する現在のコンセンサスガイドラインによれば、体重管理は血糖目標の達成と同じくらい重要です。グルコース依存性インスリン分泌性ポリペプチド(GIP)、GLP-1、およびグルカゴン受容体に対するアゴニスト活性を持つ単一ペプチドであるレタトルチドは、第1相試験で臨床的に意味のある血糖降下および体重低下の有効性を示した。私たちは、2 型糖尿病患者におけるレタルトルチドの有効性と安全性を、さまざまな用量にわたって調べることを目的としました。 【方法】この無作為化、二重盲検、ダブルダミー、プラセボ対照およびアクティブコンパレーター対照、並行群間、第 2 相試験では、米国の 42 の研究および医療センターから参加者が集められました。 2型糖尿病を患い、糖化ヘモグロビン(HbA1c)が7・0~10・5%(53・0~91・3mmol/mol)、BMIが25~50kg/m2の18~75歳の成人が対象となった。入学。適格な参加者は、スクリーニング来院前の少なくとも 3 か月間、食事と運動単独、または安定用量のメトホルミン (1 日 1 回 1000 mg 以上) で治療されました。参加者は、対話型ウェブ応答システムを使用し、ベースラインの HbA1c と BMI の層別化により、プラセボ 1.5 mg を週に 1 回注射する群にランダムに割り当てられました (2:2:2:1:1:1:1:2)。デュラグルチド、またはレタルトルチドの維持用量 0.5 mg、4 mg (開始用量 2 mg)、4 mg (漸増なし)、8 mg (開始用量 2 mg)、8 mg (開始用量 4 mg)、または 12 mg (開始用量は2mg)。参加者、研究施設の職員、研究者は研究終了後まで治療の割り当てを知らされなかった。主要評価項目はベースラインから24週までのHbA1cの変化であり、副次評価項目には36週のHbA1cと体重の変化が含まれた。有効性は、誤って登録された場合を除き、無作為に割り当てられたすべての参加者で分析され、安全性は少なくとも1回の治験治療を受けたすべての参加者で評価されました。この研究はClinicalTrials.gov、NCT04867785に登録されています。 【調査結果】2021年5月13日から2022年6月13日までの期間、参加者281名(平均年齢56・2歳[SD 9・7]、糖尿病平均罹患期間8・1年[7・0]、女性156名[56%]) 、白人235人[84%])がランダムに割り当てられ、安全性分析に含まれた(プラセボ群45人、デュラグルチド1・5mg群46人、レタルトルチド0・5mg群47人、4群23人) mg漸増グループで24人、8mg緩徐漸増グループで26人、8mg高速漸増グループで24人、12mg漸増グループで46人)。有効性解析には275人の参加者が含まれた(レタルトルチド0・5mg群、4mg漸増群、8mg緩徐漸増群に各1人、12mg漸増群の3人が誤って登録された)。 237 人(84%)の参加者が研究を完了し、222 人(79%)が研究治療を完了しました。 24週間時点で、レタルトルチドによるHbA1cのベースラインからの最小二乗平均変化は、0.5 mg群では-0.43%(SE 0.20; -4.68 mmol/mol [2.15])、-1 ·4 mg 漸増グループの場合は 39% (0.14; -15.24 mmol/mol [1.56])、-1.30% (0.22; -14.20 mmol/mol [2.44]) ) 4 mg グループの場合は -1.99% (0.15; -21.78 mmol/mol [1.60])、8 mg のゆっくりとした漸増グループの場合は -1.88% (0.21; -20) 8 mg の高速漸増グループの場合は ·52 mmol/mol [2·34])、12 mg の漸増グループの場合は -2·02% (0·11; -22·07 mmol/mol [1·21])、対プラセボ群では -0.01% (0.21; -0.12 mmol/mol [2.27])、-1.41% (0.12; -15.40 mmol/mol [1.29]) ]) 1・5 mg デュラグルチド グループの場合。レタルトルチドによる HbA1c 減少は、0.5 mg 群を除くすべての群でプラセボよりも有意に大きく (p<0.0001)、8 mg のゆっくりとした漸増群 (p=0.0019) と 12 mg のデュラグルチドでは 1.5 mg のデュラグルチドよりも大きかった。エスカレーション グループ (p=0·0002)。所見は36週目でも一貫していた。体重は、レタルトルチドによる用量依存性の36週間減少で、0・5mg群では3・19%(SE 0・61)、4mg増量群では7・92%(1・28)、10・37%(1)でした。 4 mg グループでは 56)、8 mg ゆっくり漸増グループでは 16.81% (1.59)、8 mg 高速漸増グループでは 16.34% (1.65)、および 16.94% (1 · 12 mg 漸増グループでは 30)、対プラセボでは 3.00% (0.86)、1.5 mg デュラグルチドでは 2.02% (0.72)。レタルトルチドの用量が 4 mg 以上の場合、体重減少はプラセボ (4 mg 漸増群では p=0.0017、その他では p<0.0001) および 1.5 mg デュラグルチド (すべて p<0) よりも有意に大きかった。・0001)。吐き気、下痢、嘔吐、便秘などの軽度から中等度の胃腸有害事象が、レタルトルチド群の参加者190人中67人(35%)で報告された(0・5mg群では47人中6人[13%]) 8 mg の急速漸増グループでは 24 名中 12 名 [50%]、プラセボ グループでは参加者 45 名中 6 名 (13%)、1·5 mg デュラグルチドグループでは参加者 46 名中 16 名 (35%) でした。研究中に重度の低血糖症や死亡の報告はなかった。解釈: 2 型糖尿病患者において、レタルトルチドは、GLP-1 受容体アゴニスト、GIP および GLP-1 受容体アゴニストと一致する安全性プロファイルを備え、血糖コントロールにおいて臨床的に意味のある改善と体重の大幅な減少を示しました。これらのフェーズ 2 データは、フェーズ 3 プログラムの用量選択にも影響を与えました。 【資金提供】 イーライリリーアンドカンパニー。 第一人者の医師による解説 血糖低下作用と体重減少作用の強力さが改めて浮き彫り 治療薬の真打ちとなることを期待 田中 智洋 名古屋市立大学大学院医学研究科消化器・代謝内科学分野准教授 MMJ.April 2024;20(1):15 2型糖尿病は、肥満を背景とするインスリン抵抗性と、インスリン分泌不全の両病態の併存により発症する。日本では従来、インスリン分泌低下の寄与が大きく、やせ型症例が多いとされてきたが、近年は国内でも2型糖尿病の約半数に肥満を認める。肥満合併2型糖尿病における体重管理は、心血管予後の改善に重要であるばかりでなく、10 ~ 15%の減量は糖尿病の寛解をも可能にする(1)。 グルカゴン様ペプチド -1(GLP-1)受容体作動薬はGLP-1(膵島細胞からのインスリン分泌を増幅するホルモン)の作用を模倣するインクレチン関連薬である。国内では2型糖尿病治療薬として2010年以降、経口薬を含む多くの剤型が登場しシェアも増加している。最近では食欲抑制・体重減少作用により肥満症治療薬(2)としても上市された。最近はさらに、GLP-1などのペプチドホルモンのアミノ酸配列を人為的に変更し、1分子で複数のホルモン受容体を活性化するアナログ製剤が開発され、グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)・GLP-1ダブル受容体作動薬はすでに2型糖尿病治療薬として実用化されている(3)。 本論文は、GIP・GLP-1・グルカゴントリプル受容体作動薬であるレタトルチドの有効性と安全性を検討した米国第2相試験の報告である。レタトルチド 4 ~ 12mgの週1回皮下投与により24週時点でHbA1cの有意な 低下を認め、12mgでは8.3%から6.3%へと低下した。本試験ではプラセボ以外にGLP-1製剤デュラグルチド 1.5mg(国内承認用量0.75mg)の実薬対照群が設定され、24週時点においてレタトルチド 8 ~ 12mgではデュラグルチドを有意に上回るHbA1c低下を認めた。36週までの体重減少率は、プラセボ 3.0%、デュラグルチド 2.0%に対しレタトルチド 4mgで8~ 10%、8 ~ 12mgで16~17%であった。レタトルチドとの関連を疑う重篤な有害事象は、胆嚢炎、急性膵炎、ケトアシドーシス各1例であった。 今回の研究により、トリプルホルモン受容体作動薬レタトルチドの2型糖尿病への有効性と安全性が示され、肥満合併2型糖尿病における本剤の血糖低下作用と体重減少作用の強力さが改めて浮き彫りとなった。これまでのGLP-1シングルないしGIP・GLP-1ダブル受容体作動薬と比べても、レタトルチドの効果は最強レベルと考えられる。安全性上の新たな懸念も認められなかったことから、レタトルチドは肥満合併2型糖尿病治療の真打ちとなる可能性が大いに期待される。今後、作用機序の解明、第3相試験での結果、さらには肥満度が異なる日本人でのエビデンスの確立が待たれる。 1. Lean ME, et al. Lancet. 2018; 391(10120): 541-551. 2. Kadowaki T, et al. Lancet Diabetes Endocrinol. 2022; 10(3): 193-206. 3. Inagaki N, et al. Lancet Diabetes Endocrinol. 2022;10(9):623-633.