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HSCT後の再発MDSに対しドナーリンパ球輸注を検討すべき患者像は
HSCT後の再発MDSに対しドナーリンパ球輸注を検討すべき患者像は
公開日:2024年11月26日 Marumo A, et al. Cytotherapy. 2024 Oct 17. [Epub ahead of print]  同種造血幹細胞移植(HSCT)は、骨髄異形成症候群(MDS)の臨床アウトカム改善に寄与するが、再発率は依然として高く、再発後の治療選択肢は限られている。日本医科大学の丸毛 淳史氏らは、HSCT後の再発MDS患者に対するドナーリンパ球輸注(DLI)へ治療反応を示す要因を特定するため、本研究を実施した。Cytotherapy誌オンライン版2024年10月17日号の報告。  2002〜22年に初回HSCTを行い、造血細胞移植登録一元プログラムに登録された再発またはDLI治療実施のMDS患者107例。単変量および多変量生存率解析には、ログランク検定、Cox比例ハザードモデルを用いた。全生存期間(OS)とDLIに対する反応率も分析した。 主な結果は以下のとおり。 ・1年OSは30.0%。 ・単変量解析では、予後不良因子として、58歳以上(p=0.030)、complex karyotype(CK: p=0.026)、血液学的再発(p=0.026)、早期再発(p=0.004)が特定された。 ・アザシチジンとDLIの併用により、予後改善が認められた(p<0.001)。 ・多変量解析でも、58歳以上、血液学的再発、早期再発が予後不良因子として特定された。 ・移植後110日未満で再発した58歳以上の患者における調整済みOSに関して、細胞遺伝学的/分子学的再発患者の1年OSは43.6%であったのに対し、血液学的再発患者では9.4%であった。 ・急性移植片対宿主病(GVHD)は62.3%、慢性GVHDは30.8%でみられたが、マネジメント可能であり、GVHDリスクの予後への影響は最小限であった。  著者らは「若年、細胞遺伝学的/分子学的再発、後期再発のHSCT後の再発MDS患者のOS改善に、DLIが寄与する可能性がある。HSCT後の再発MDSに対する治療オプションは限られているため、DLIを検討する必要性が示唆された」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Marumo A, et al. Cytotherapy. 2024 Oct 17. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39503682 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
自家HSCT後の再発・難治性CNSリンパ腫に対するCAR-T細胞療法の可能性は
自家HSCT後の再発・難治性CNSリンパ腫に対するCAR-T細胞療法の可能性は
公開日:2024年11月25日 Wu J, et al. Cancer Immunol Immunother. 2024; 74: 17.  自家造血幹細胞移植(HSCT)後のCAR-T細胞療法は、再発・難治性中枢神経系(CNS)リンパ腫に対する有望な治療戦略であることが報告されているものの、その症例数は限られている。中国・華中科技大学のJiaying Wu氏らは、2019〜24年4月に本施設で自家HSCT後にCAR-T細胞療法を行った再発。難治性CNSリンパ腫患者を対象に、レトロスペクティブコホート研究を実施した。Cancer Immunology Immunotherapy誌2024年11月11日号の報告。  対象患者数は再発・難治性CNSリンパ腫患者38例。連続変数の群間比較には、スチューデントt検定またはマン・ホイットニーU検定を用い、カテゴリ変数は、フィッシャー正確確率検定を用いて分析した。生存曲線の推定には、カプランマイヤー法を用い、群間比較には、ログランク検定を用いた。 主な結果は以下のとおり。 ・最良全奏効(OR)率は78.9%。 ・サブグループ解析では、乳酸脱水素酵素(LDH)レベルが正常上限を超える患者においてOR率が低かった(60.0% vs. 91.3%、p=0.039)。 ・フォローアップ期間中央値は37.5ヵ月、1年推定全生存(OS)の割合は72.8%、1年推定無増悪生存期間(PFS)の割合は57.4%。 ・PFSに関連するリスク因子は、現在の治療に対する無効であった(調整ハザード比:22.87、p<0.001)。 ・重度のサイトカイン放出症候群(CRS)および免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(ICANS)の発生率は、いずれも13.2%であった。 ・二次性CNSリンパ腫患者25例の最良OR率、CNS病変のみの患者で91.7%、CNS病変と全身病変を有する患者で61.5%であった(p=0.160)。また、1年推定PFSの割合は、それぞれ83.3%、38.5%であった(p=0.030)。  著者らは「自家HSCT後の再発・難治性CNSリンパ腫に対するCAR-T細胞療法は、有望な治療戦略である可能性が示唆された。さらに、CNS病変と全身病変を有する患者は、CNS病変のみの患者よりも、治療効果が劣ることも確認された」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Wu J, et al. Cancer Immunol Immunother. 2024; 74: 17.▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39527142 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
この1時間の追加歩行で、寿命は何時間延長する? 他4本≫ Journal Check Vol.126(2024年11月23日号)
この1時間の追加歩行で、寿命は何時間延長する? 他4本≫ Journal Check Vol.126(2024年11月23日号)
この1時間の追加歩行で、寿命は何時間延長する? 身体活動(PA)レベルが低いと死亡率が増加する。著者らは、低PAがどれだけ寿命を短くするか、またPAレベルを高めるとどれだけ寿命をのばすことができるかを推定するために、40歳以上のNHANES参加者のデータを用いてPAレベルに基づく平均余命の分析を行なった。British Journal of Sports Medicine誌オンライン版2024年11月14日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む コーヒー・紅茶を飲むべき最適時間は? これまでの観察研究で、糖尿病患者における食事や栄養素の摂取は生体リズムに合わせる必要があると示唆されているが、全死因死亡率および疾患別死亡率を低下させるためのコーヒーと紅茶の最適な摂取時間は不明である。著者らは、糖尿病患者におけるコーヒーと紅茶の摂取タイミングと長期生存との関連性を調査した。BMC Medicine誌2024年11月11日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む たった0.3%、飽和脂肪酸を魚油に置き換えるだけで死亡率〇%減少!? 脂肪酸摂取量の経時的変化とその後の死亡率との関連は不明である。著者らは、脂肪酸摂取量(総エネルギーに占める割合)の変化と死亡率との関連を調査するために、前向きコホート研究を実施した。The American Journal of Clinical Nutrition誌オンライン版2024年11月15日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 鼻炎用点鼻薬のベストはどれか? アレルギー性鼻炎治療の基礎である、鼻腔内投与抗ヒスタミン薬、副腎皮質ステロイド薬およびそれらの配合剤の有効性と安全性を比較するために、系統的レビューとネットワークメタ解析を実施した。Allergy誌オンライン版2024年11月16日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 瞑想で高血圧が改善する!? 心血管系のリスク因子は高齢者にとって重要な健康問題である。これまでの研究から、瞑想トレーニングがこれらのリスク因子に良い影響を与える可能性が示唆されている。著者らは、18か月間の瞑想トレーニングが心血管系の健康に及ぼす影響を検証するため、ランダム化比較試験を実施した。BMC Geriatrics誌2024年11月16日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 知見共有へ アンケート:ご意見箱 ※新規会員登録はこちら ヒポクラ Journal Check Vol.125(2024年11月16日号) カロリー制限で痩せるのは女性だけ!? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.124(2024年11月09日号) 睡眠スコア改善で、生物学的年齢は何年若返る? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.123(2024年11月02日号) アルコール摂取で寿命は何年縮むのか? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.122(2024年10月26日号) 運動するベストな時間帯は? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.121(2024年10月19日号) 長寿も結局は遺伝なのか? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.120(2024年10月12日号) 老化を遅らせるために、必要な運動量は? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.119(2024年10月05日号) 運動前のカフェイン摂取は、何に効く? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.118(2024年9月28日号) 1日何杯のコーヒーが、心血管代謝性多疾患併存リスク低下に最適か? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.117(2024年9月21日号) 老化を遅らせる薬、メトホルミン!? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.116(2024年9月12日号) ご褒美デーが逆効果!?“交互高脂肪食”に潜む動脈硬化のリスク 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.115(2024年9月05日号) 三大栄養素のうち、最も”質”を重視すべきはどれか? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.114(2024年8月29日号) カフェインレスのコーヒーでも利点を享受できるか? 他4本
ダブルエクスプレッサーリンパ腫の第1選択治療、HDAC阻害剤+R-CHOP療法の有用性
ダブルエクスプレッサーリンパ腫の第1選択治療、HDAC阻害剤+R-CHOP療法の有用性
公開日:2024年11月22日 Chen X, et al. Ther Adv Hematol. 2024: 15: 20406207241292446.  アグレッシブB細胞リンパ腫のうち、免疫組織化学でMYC陽性かつBCL2陽性を有するダブルエクスプレッサーリンパ腫(DEL)は、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の約20〜30%に認められる。しかし、DELに対する最も効果的な治療戦略は、いまだ明らかになっていない。中国・四川大学のXi Chen氏らは、DEL治療におけるR-CHOP療法と新規ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤(HDAC阻害薬)との併用による有効性を評価するため、レトロスペクティブ研究を実施した。Therapeutic Advances in Hematology誌2024年10月28日号の報告。  対象は、DEL患者62例(2016年12月〜2020年12月)。すべての患者に対し、HDAC阻害薬+R-CHOP療法による第1選択治療を実施した。短期的な有効性、生存状況、副作用を調査し、予後因子の分析を行った。 主な結果は以下のとおり。 ・対象患者の年齢中央値は53.9歳(範囲:19〜77)。 ・治療サイクル数は平均6サイクル(範囲:1〜8)、完全奏効(CR)率は79.0%、全奏効(OR)率は88.7%。 ・フォローアップ期間中央値は45.5ヵ月(範囲:1〜82)、無増悪生存期間(PFS)およびOS中央値は未達。 ・3年PFS率は71%(95%CI:61〜83)、3年OS率は87%(95%CI:79〜96)、5年PFS率は67%(95%CI:55〜80)、5年OS率は85%(95%CI:77〜95)。 ・PFSの独立した予測因子は、CRまたは部分奏効(PR)後の年齢および自家造血幹細胞移植であった。一方、OSアウトカムとの関連が認められた因子はなかった。 ・グレード3〜4の主な血液毒性は白血球減少(46.7%)、非血液毒性は感染症(21%)であった。  著者らは「未治療のDELに対するHDAC阻害薬+R-CHOP療法は、短期的な有効性および安全性が良好であり、生存アウトカムの改善にも有望であることが示唆された」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Chen X, et al. Ther Adv Hematol. 2024: 15: 20406207241292446.▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39494243 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
代謝機能障害関連脂肪肝炎に対するチルゼパチド第2相試験 肝臓の組織を改善
代謝機能障害関連脂肪肝炎に対するチルゼパチド第2相試験 肝臓の組織を改善
Tirzepatide for Metabolic Dysfunction-Associated Steatohepatitis with Liver Fibrosis N Engl J Med. 2024 Jul 25;391(4):299-310. doi: 10.1056/NEJMoa2401943. Epub 2024 Jun 8. 上記論文のアブストラクト日本語訳 ※ヒポクラ 論文検索による機械翻訳です。 背景:代謝機能障害関連脂肪性肝炎(MASH)は、肝臓関連の合併症や死亡を伴う進行性の肝疾患である。グルコース依存性インスリン分泌促進ポリペプチドおよびグルカゴン様ペプチド-1受容体のアゴニストであるtirzepatideのMASHおよび中等度または重度の線維症患者における有効性と安全性は不明である。 方法:生検でMASHが確認され、F2期またはF3期(中等度または重度)の線維症を有する患者を対象に、第2相、用量設定、多施設、二重盲検、無作為化、プラセボ対照試験を行った。参加者は、週1回チルゼパチド皮下投与(5mg、10mg、15mg)を受ける群とプラセボを52週間投与する群に無作為に割り付けられた。主要エンドポイントは、52週時点における線維症の悪化を伴わないMASHの消失であった。重要な副次的エンドポイントは、MASHの悪化を伴わない少なくとも1段階の線維化の改善(低下)であった。 結果:無作為化を受けた190人の参加者のうち、157人は52週目の肝生検結果が評価可能であった。欠損値はプラセボ群の結果のパターンに従うという仮定のもとにインプットされた。線維症の悪化を伴わないMASHの消失の基準を満たした参加者の割合は、プラセボ群で10%、チルゼパチド5mg群で44%であった(プラセボ群との差は34%ポイント;95%ポイント)。チルゼパチド5mg群では44%(プラセボ群との差、34%ポイント;95%信頼区間[CI]、17~50)、チルゼパチド10mg群では56%(差、46%ポイント;95%CI、29~62)、チルゼパチド15mg群では62%(差、53%ポイント;95%CI、37~69)であった(3つの比較すべてについてP<0.001)。MASHの悪化なしに少なくとも1つの線維化ステージが改善した参加者の割合は、プラセボ群で30%、5mgのチルゼパチド群で55%(プラセボとの差、25%ポイント;95%CI、5~46)、10mgのチルゼパチド群で51%(差、22%ポイント;95%CI、1~42)、15mgのチルゼパチド群で51%(差、21%ポイント;95%CI、1~42)であった。チルゼパチド群で最も多くみられた有害事象は消化器系事象であり、そのほとんどは軽度または中等度の重症度であった。 結論MASHおよび中等度または重度の線維症を有する参加者を対象としたこの第2相試験では、線維症を悪化させることなくMASHを消失させるという点で、チルゼパチドによる52週間の治療がプラセボよりも有効であった。MASH治療に対するチルゼパチドの有効性と安全性をさらに評価するためには、より大規模で長期間の試験が必要である(Eli Lilly社からの資金提供;SYNERGY-NASH ClinicalTrials.gov番号、NCT04166773)。 第一人者の医師による解説 代謝機能障害関連脂肪性肝疾患の薬物療法 全身臓器がターゲットの治療として期待 芥田 憲夫 虎の門病院肝臓内科部長 MMJ.April 2025;21(1):16 代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)は2024年8月に従来の非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)から名称変更された病名であり、肝炎を伴うMASLDは従来の非アルコール性脂肪肝炎(NASH)から代謝機能障害関連脂肪肝炎(metabolic dysfunction associated steatohepatitis;MASH)に名称変更された(1) 。MASLDに対して日本のガイドラインで推奨されている薬物療法はいまだ存在しない。2024 年3 月、米食品医薬品局(FDA)はMASHに対する初の治療薬となる甲状腺ホルモン受容体β作動薬のレスメチロムを承認した(2)。さらに、2024年11月にはグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬のセマグルチドがMASH患者を対象とした第3相試験(ESSENCE試験)(3)で主要エンドポイントを達成したことが報告された(4)。MASLD治療は、日本においても、薬物療法の時代を迎えようとしている。 本論文は、肝線維化ステージ2(中等度)または3(高度)のMASH患者を対象にチルゼパチドの有効性と安全性を検討した、第2相用量設定多施設共同二重盲検無作為化プラセボ対照試験(SYNERGYNASH試験)の報告である。チルゼパチドは、持続性のグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)受容体およびGLP-1受容体の作動薬であり、日本では2型糖尿病の効能または効果で承認を取得している。本試験では、チルゼパチド(5mg、10mg、15mgのいずれか)を週1回、52週間皮下投与する群と、プラセボを投与する群に無作為に割り付けた。主要エンドポイントは、52週時点での肝線維化の進行を伴わないMASH 消失とした。結果、主要エンドポイントを達成した患者の割合は、プラセボ群10%、チルゼパチド5 mg群44%、10 mg群56%、15 mg群62%であった。チルゼパチド群で頻度の高かった有害事象は消化器系の事象であり、大部分が軽度または中等度であった。結果的に、チルゼパチドの52週間投与は、肝線維化の進行を伴わないMASH消失に関してプラセボよりも有効であることが確認された。 糖尿病領域でGLP-1受容体作動薬は、MASLD最大のイベントである心血管イベント抑制効果において、高いエビデンスが示されている(5)。MASLD治療の将来的な展望として、食事・運動療法と複数の薬剤を組み合わせることで、肝疾患イベントのみならず、心血管イベントの抑制まで視野に入れた併用療法の時代を迎えようとしている。まさに、GLP-1受容体作動薬を軸とした薬物療法は肝臓にとどまらない全身臓器をターゲットとした治療として今後期待される。 1. 日本消化器病学会.「脂肪性肝疾患の日本語病名に関して」(https://www. jsge.or.jp/news/20240820-3/)(2025 年1 月8 日確認) 2. FDA Press Announcements. https://bit.ly/3BHq26Z(2025 年1 月8 日確認) 3. Newsome PN, et al. Aliment Pharmacol Ther. 2024;60(11-12):1525-1533. 4. Novo Nordisk company announcement No 79 / 2024(https://bit. ly/4iCxgtG)(2025 年1 月8 日確認) 5. Marso SP, et al. N Engl J Med. 2016;375(4):311-322.
同種HSCT後に再発した多発性骨髄腫、DLIや新規治療薬で長期病勢コントロールが可能に
同種HSCT後に再発した多発性骨髄腫、DLIや新規治療薬で長期病勢コントロールが可能に
公開日:2024年11月21日 Nozzoli C, et al. Transplant Cell Ther. 2024 Nov 4. [Epub ahead of print]  同種造血幹細胞移植(HSCT)は、多発性骨髄腫(MM)の一部の患者において、治療効果をもたらす。同種HSCT後に再発したMM患者では、長期生存を経験することがあり、これには同種HSCT後に用いられる治療薬とドナーT細胞との相乗効果が示唆されている。イタリア・カレッジ大学のChiara Nozzoli氏らは、同種HSCTを行ったMM患者のアウトカムをレトロスペクティブに評価した。Transplantation and Cellular Therapy誌オンライン版2024年11月4日号の報告。  対象は、Gruppo Italiano Trapianto Midollo Osseo e Terapia Cellulare(GITMO)ネットワークに登録された2009〜18年に同種HSCTを行ったMM患者242例。対象患者のアウトカムをレトロスペクティブに評価した。すべての患者における長期アウトカムおよび再発患者118例における再発後の全生存期間(OS)延長の予測因子を特定した。 主な結果は以下のとおり。 ・同種HSCT後のフォローアップ期間中央値は40.9ヵ月、すべての患者のOS中央値は39.4ヵ月、無増悪生存期間(PFS)中央値は19.0ヵ月。 ・非再発死亡率(NRM)の累積発生率は、1年で10.3%、5年で27.6%。 ・グレード2〜4の急性GVHDの累積発生率は19.8%、中等度〜重度の慢性GVHDの5年累積発生率は31.8%であった。 ・多変量モデルでは、OS不良と関連する重要な因子として、移植時年齢の高さ(p=0.020)、移植前治療歴が2ライン以上(p=0.003)、非血縁または半合致ドナーからの移植(p=0.025)が特定された。 ・同種HSCT後に再発した患者は118例(59%)、中央値は14.3ヵ月(IQR:7.2〜26.9)。 ・治療の内訳は、ステロイド、放射線療法、支持療法のみが20例(17%)、救援療法1ラインが41例(35%)、2ライン23例(19%)、3または4ライン34例(29%)。 ・救援療法の内訳は、化学療法のみが9例、免疫調整薬(IMiDs)を含む9例、プロテアソーム阻害薬を含む43例、モノクローナル抗体を含む37例(ダラツムマブ:33例、エロツズマブ:1例、イサツキシマブ:1例、belantamab:2例)。 ・再発患者のOS中央値は、移植後38.5ヵ月、再発後20.2ヵ月であった。 ・多変量解析では、再発後のOS延長に関連する因子として、移植後の再発までの期間の長さ(6〜24ヵ月:p=0.016、24ヵ月以上:p<0.001)、3ライン以上の救援療法(p<0.036)、ドナーリンパ球輸注(DLI:p=0.020)が特定された。  著者らは「初期段階およびHLA一致同胞ドナーから移植を受けた患者は、長期生存の可能性が最も高かった。同種HSCT後の再発期間、複数回の救援療法、DLIは、長期病勢コントロールの重要な因子である可能性が示唆された」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Nozzoli C, et al. Transplant Cell Ther. 2024 Nov 4. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39505212 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
FLT3-ITD変異陽性AMLの特徴と臨床アウトカム、同種HSCTの有効性を評価
FLT3-ITD変異陽性AMLの特徴と臨床アウトカム、同種HSCTの有効性を評価
公開日:2024年11月20日 Li H, et al. Clin Lab. 2024; 70.  FLT3遺伝子変異はAMLで最も多く認められる遺伝子変異であり傍膜貫通ドメインの一部に生じる縦列重複配列(ITD)変異を認めるFLT3-ITD変異陽性AMLは、予後不良因子である。中国のHong Li氏らは、FLT3-ITD変異陽性AMLの臨床的特徴、寛解率、再発率、臨床アウトカムを評価し、あわせて同種造血幹細胞移植(HSCT)およびソラフェニブの有効性の評価を行った。Clinical Laboratory誌2024年11月1日号の報告。  対象は、2018〜23年6月にレトロスペクティブに登録した、新たにFLT3-ITD変異陽性AMLと診断された患者55例。AML診断では、複数の融合遺伝子および遺伝子変異により特定した。生存曲線の算出には、カプランマイヤー法を用い、ログランク検定(Mantel-Cox)により評価した。 主な結果は以下のとおり。 ・同種HSCTを行った患者は27例(49.1%)。 ・同種HSCTを行った患者は、行わなかった患者と比較し、フォローアップ期間の有意な延長が認められた(p<0.001)。 ・NPM1およびFLT3-ITDの両方に変異が認められた患者は18例(32.7%)。 ・ソラフェニブと化学療法併用による導入療法を行った患者は11例、化学療法単独を行った患者は44例。 ・移植を行った患者は、行わなかった患者と比較し、全生存(OS)率(p<0.001)、無再発生存(RFS)率(p=0.0017)が有意に良好であった。 ・ソラフェニブ+化学療法併用と化学療法単独との比較では、OS率とRFS率に有意な差は認められなかった(p>0.05)。 ・FLT3-ITD陽性AML患者は、NPM1変異の有無に関わらず、OS率、RFS率に有意な違いは認められなかった(p>0.05)。  著者らは「完全寛解後の同種HSCTは、FLT3-ITD陽性AML患者の臨床アウトカムを改善する可能性が示唆された」としたうえで「ソラフェニブ+化学療法併用と化学療法単独との間で、全奏効率と臨床アウトカムに違いが認められなかった」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Li H, et al. Clin Lab. 2024; 70.▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39506591 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
女性から男性への同種HCTを成功させるポイントは
女性から男性への同種HCTを成功させるポイントは
公開日:2024年11月19日 Tamaki M, et al. Cytotherapy. 2024 Oct 5. [Epub ahead of print]  女性ドナーから男性レシピエントへの同種造血幹細胞移植(同種HCT)は、慢性移植片対宿主病(GVHD)や全生存率(OS)、非再発死亡(NRM)などのリスク因子である。女性から男性への同種HCTのアウトカム不良は、H-Y抗原に対する同種免疫によるものであると考えられる。しかし、ハプロ移植におけるマイナー組織適合性抗原の影響は、いまだ解明されていない。自治医科大学の玉置 雅治氏らは、女性から男性への同種HCTがハプロ移植のサブタイプにより影響を受けるかを明らかにするため、調査を行った。Cytotherapy誌オンライン版2024年10月5日号の報告。 主な結果は以下のとおり。 ・移植後シクロホスファミド(PTCY)コホート660例では、性別の不一致は再発リスク低下と有意な関連が認められた(HR:0.70、95%CI:0.49〜0.99、p=0.045)。 ・OS(HR:0.89、95%CI:0.68〜1.16、p=0.40)やNRM(HR:0.98、95%CI:0.68〜1.14、p=0.90)との関連は認められなかった。 ・非PTCYコホート219例では、性別不一致は、OSおよびNRMの不良と関連が認められ、再発リスク低下との関連は認められなかった。  著者らは「ハプロ移植のサブタイプによる生存率への影響は、性別不一致の有無により異なることが示唆された」とし「女性から男性への同種HCTの課題を克服する上で、移植後シクロホスファミドは実行可能な方法であり、H-Y抗原に対するGVL効果を維持する可能性がある」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Tamaki M, et al. Cytotherapy. 2024 Oct 5. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39453336 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
高リスクAML治療に期待されるダウノルビシン・シタラビン配合剤〜第II相LAMVYX試験
高リスクAML治療に期待されるダウノルビシン・シタラビン配合剤〜第II相LAMVYX試験
公開日:2024年11月18日 Rodriguez-Arboli E, et al. Cancer. 2024 Oct 30. [Epub ahead of print]  スペイン・セビリア大学のEduardo Rodriguez-Arboli氏らは、二次性または高リスクの急性骨髄性白血病(AML)の高齢患者を対象にダウノルビシン・シタラビン配合剤(CPX-351)の有効性および安全性を検討した第II相臨床試験であるLAMVYX試験の結果を報告した。Cancer誌オンライン版2024年10月30日号の報告。  対象は、新たに二次性AMLと診断された60〜75歳の患者59例。適格患者には、初回地固め療法後に同種造血幹細胞移植(推奨)、または、CPX-351による最大6ヶ月間の維持療法を実施した。主要エンドポイントは、導入後の完全寛解(CR)/正常な血液学的回復が不完全な寛解(CRi)の割合とした。 主な結果は以下のとおり。 ・スクリーニング時の対象患者の平均年齢は68歳(範囲:60〜75)、同種造血幹細胞移植実施患者の平均年齢は64歳(範囲:60〜70)であったのに対し、維持療法を実施した患者の平均年齢は69歳(64〜73)であった。 ・1〜2サイクルでCR/CRiを達成した患者は、59例中29例(49%、95%CI:37〜62)であり、マルチパラメーターフローサイトメトリー(MFC)を用いて評価した測定可能残存病変(MRD)陰性化率は67%であった。 ・連続次世代シーケンス解析では、診断時に骨髄サンプルの変異が検出された20例中7例(35%)において、変異クリアランスが達成された。 ・生存者の平均フォローアップ期間は16.8ヵ月(範囲:8.7〜24.3)。 ・無イベント生存期間(EFS)中央値は3.0ヵ月(95%CI:1.4〜7.3)、全生存期間中央値は7.4ヵ月(95%CI:3.7〜12.7)。 ・診断100日後におけるランドマーク解析では、同種造血幹細胞移植実施患者の1年生存率は70%(95%CI:47〜100)、EFSは70%(95%CI:47〜100)。 ・維持療法を実施した患者の1年生存率は89%(95%CI:71〜100)、EFSは44%(95%CI:21〜92)。 ・重症度指数またはQOLのVASスコアに、有意な縦断的変化は認められなかった。  著者らは「本結果は、CPX-351に関するこれまでの結果を補完し、臨床的位置付けおよび最適な使用に役立つであろう」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Rodriguez-Arboli E, et al. Cancer. 2024 Oct 30. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39476204 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
進行期CHLに対するニボルマブ+AVD療法 vs. BV併用AVD療法/NEJM
進行期CHLに対するニボルマブ+AVD療法 vs. BV併用AVD療法/NEJM
公開日:2024年11月15日 Herrera AF, et al. N Engl J Med. 2024; 391: 1379-1389.  進行期古典的ホジキンリンパ腫(CHL)の治療にブレンツキシマブ ベドチン(BV)を組み入れることで成人および小児患者の臨床アウトカムは改善した。しかし、成人患者に対するBV使用は毒性リスクが懸念され、小児患者の約半数では、放射線療法による地固め療法が行われており、再発は依然として課題となっている。一方、PD-1阻害は、未治療患者を対象とした予備的研究を含め、ホジキンリンパ腫(HL)に有効であることが示唆されている。米国・City of Hope Comprehensive Cancer CenterのAlex F. Herrera氏らは、新たにステージIIIまたはIVと診断された12歳以上のHL患者を対象に、第III相多施設共同非盲検ランダム化試験を実施した。NEJM誌2024年10月17日号の報告。  対象は、新たにステージIIIまたはIVと診断された12歳以上のHL患者994例。対象患者は、ドキソルビシン+ビンブラスチン+ダカルバジン(AVD療法)にBVを併用したBV併用AVD療法群498例、AVD療法にニボルマブを併用したニボルマブ併用AVD療法群496例にランダムに割り付けた。事前に指定した患者には、残存する代謝活性病変に対し、放射線療法を行った。主要エンドポイントは、無増悪生存期間(PFS)とし、ランダム化から病勢進行またはすべての原因による死亡までの期間と定義した。 主な結果は以下のとおり。 ・有効性分析のためのITT集団には970例が含まれた。 ・計画された2回目の中間解析では、フォローアップ期間中央値12.1ヵ月(範囲:0〜38.6)で有効性の閾値を超え、ニボルマブ併用AVD療法群は、BV併用AVD療法群と比較し、PFSの有意な改善が認められた(病勢進行または死亡のハザード比:0.48、99%信頼区間[CI]:0.27〜0.87、p<0.001)。 ・フォローアップ期間が短かったため、PFS延長の持続性を評価するため、さらに1年間のフォローアップ調査を行った後、解析を繰り返し行なった。 ・フォローアップ期間中央値2.1年(範囲:0〜4.2)における2年PFSは、ニボルマブ併用AVD療法群92%(95%CI:89〜94)、BV併用AVD療法群83%(95%CI:79〜86)であった(病勢進行または死亡のハザード比:0.45、95%CI:0.30〜0.65)。 ・放射線療法を行った患者は、全体で7例。 ・ニボルマブ併用AVD療法群は、免疫関連毒性の発生率が低かった。 ・BV併用AVD療法群では治療中止が多かった。  著者らは「ニボルマブ併用AVD療法は、ステージIIIまたはIVの進行期CHLの青年および成人において、BV併用AVD療法よりもPFSがより長く、副作用プロファイルが良好である」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Herrera AF, et al. N Engl J Med. 2024; 391: 1379-1389.▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39413375 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
造血幹細胞移植の合併症、あなたならどう対応する?~慢性GVHD篇~
造血幹細胞移植の合併症、あなたならどう対応する?~慢性GVHD篇~
一次治療における、ステロイド治療の現状と課題(2024年10月および2024年12月に慢性GVHDの治療の現状と課題について血液内科Pro医師会員に調査、回答数 各 n=40、n=33) ① 「ステロイド治療からの早期切り替えを検討したことがある」は9割、「抵抗性・依存性」や「副作用」を懸念。検討しなかった理由は「二次治療の経験や知識がなかった」ため。② ステロイドの長期投与を許容できる用量は平均7.5mg/body。許容用量以上での治療において、二次治療に移行するまでの期間は平均4.6週。③ 「ステロイドの長期投与は避けたい」という意見が多数を占めるも、課題も。  慢性GVHDの一次治療は副腎皮質ステロイドによる治療ですが、ここ数年、BTK/ITK阻害薬、JAK1/2阻害薬、ROCK2阻害薬などが承認され、二次治療の選択肢が増えました。 二次治療への切り替えのタイミングは、治療状況や患者背景を踏まえた判断が必要となり、先生方の中で悩みも多いと伺いました。これらの声を受けてヒポクラでは、アンケートを実施し、造血幹細胞移植の合併症について学べるサイトをオープンしました。アンケートにご協力いただいた先生方、本当にありがとうございました。 【ポイント①】「ステロイド治療からの早期切り替えを検討したことがある」は9割、「抵抗性・依存性」や「副作用」を懸念。検討しなかった理由は「二次治療の経験や知識がなかった」ため。 【ポイント②】ステロイドの長期投与を許容できる用量は平均7.5mg/body。許容用量以上での治療において、二次治療に移行するまでの期間は平均4.6週。 【ポイント③】「ステロイドの長期投与はできる限り避けたい」という意見が大多数。でも課題も。 ステロイドの使い方、二次治療への切替について他の先生はどうしてる?相談投稿をチェック 「慢性GVHD二次治療~新たな選択肢~(仮)」は2月下旬頃、オープンいたします。
AMLにおける心毒性、ベネトクラクス vs. アントラサイクリン
AMLにおける心毒性、ベネトクラクス vs. アントラサイクリン
公開日:2024年11月14日 Onoue T, et al. Cardiooncology. 2024; 10: 75.  アントラサイクリンが適応とならない急性骨髄性白血病(AML)患者に、ベネトクラクスは有望な薬剤である。しかし、ベネトクラクスは、ラットにおいて心筋に対し悪影響を及ぼすことが報告されている。米国・ペンシルバニア大学のTakeshi Onoue氏らは、ベネトクラクスで治療を行ったAML患者における心血管(CV)イベントの発生率を調査し、ベネトクラクスとアントラサイクリンのCVアウトカムの比較を行った。Cardio-oncology誌2024年11月1日号の報告。  対象は、2017〜2021年7月にAMLと診断され、ベネトクラクス(103例)またはアントラサイクリン(217例)で治療を行った患者。主要CVイベント(新規発症心不全、急性心筋梗塞、新規発症心房細動を含む)を調査した。ベネトクラクス群とアントラサイクリン群を比較するため、傾向スコア法を用いた。 主な結果は以下のとおり。 ・ベネトクラクス群は、アントラサイクリン群と比較し、より高齢で、脂質異常症の割合が高かった。 ・ベネトクラクス群のうち、心エコー検査を受けた患者の割合は63%にとどまった(アントラサイクリン群では93%、p<0.001)。 ・主要CVイベントは、ベネトクラクス群18例(17%)、アントラサイクリン群27例(12%)で認められ、両群ともに新規発症心不全が10%で発生した。 ・主要CVイベント発生までの平均期間は8日(四分位範囲:5〜98)。 ・マッチしたコホート(患者数:132例)では、1年後の主要CVイベントの累積発生率に有意な差は認められなかった(ベネトクラクス群:17.5%、アントラサイクリン群:9.2%、p=0.27)。  著者らは「ベネトクラクスの主要CVイベントの発生率は、アントラサイクリンと同様であった。ベネトクラクス治療患者では、治療の早期段階でCVモニタリングを注意深く行うことが、リスクマネジメントに役立つ可能性がある」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Onoue T, et al. Cardiooncology. 2024; 10: 75.▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39487530 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
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