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女性から男性への同種HCTを成功させるポイントは
女性から男性への同種HCTを成功させるポイントは
公開日:2024年11月19日 Tamaki M, et al. Cytotherapy. 2024 Oct 5. [Epub ahead of print]  女性ドナーから男性レシピエントへの同種造血幹細胞移植(同種HCT)は、慢性移植片対宿主病(GVHD)や全生存率(OS)、非再発死亡(NRM)などのリスク因子である。女性から男性への同種HCTのアウトカム不良は、H-Y抗原に対する同種免疫によるものであると考えられる。しかし、ハプロ移植におけるマイナー組織適合性抗原の影響は、いまだ解明されていない。自治医科大学の玉置 雅治氏らは、女性から男性への同種HCTがハプロ移植のサブタイプにより影響を受けるかを明らかにするため、調査を行った。Cytotherapy誌オンライン版2024年10月5日号の報告。 主な結果は以下のとおり。 ・移植後シクロホスファミド(PTCY)コホート660例では、性別の不一致は再発リスク低下と有意な関連が認められた(HR:0.70、95%CI:0.49〜0.99、p=0.045)。 ・OS(HR:0.89、95%CI:0.68〜1.16、p=0.40)やNRM(HR:0.98、95%CI:0.68〜1.14、p=0.90)との関連は認められなかった。 ・非PTCYコホート219例では、性別不一致は、OSおよびNRMの不良と関連が認められ、再発リスク低下との関連は認められなかった。  著者らは「ハプロ移植のサブタイプによる生存率への影響は、性別不一致の有無により異なることが示唆された」とし「女性から男性への同種HCTの課題を克服する上で、移植後シクロホスファミドは実行可能な方法であり、H-Y抗原に対するGVL効果を維持する可能性がある」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Tamaki M, et al. Cytotherapy. 2024 Oct 5. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39453336 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
高リスクAML治療に期待されるダウノルビシン・シタラビン配合剤〜第II相LAMVYX試験
高リスクAML治療に期待されるダウノルビシン・シタラビン配合剤〜第II相LAMVYX試験
公開日:2024年11月18日 Rodriguez-Arboli E, et al. Cancer. 2024 Oct 30. [Epub ahead of print]  スペイン・セビリア大学のEduardo Rodriguez-Arboli氏らは、二次性または高リスクの急性骨髄性白血病(AML)の高齢患者を対象にダウノルビシン・シタラビン配合剤(CPX-351)の有効性および安全性を検討した第II相臨床試験であるLAMVYX試験の結果を報告した。Cancer誌オンライン版2024年10月30日号の報告。  対象は、新たに二次性AMLと診断された60〜75歳の患者59例。適格患者には、初回地固め療法後に同種造血幹細胞移植(推奨)、または、CPX-351による最大6ヶ月間の維持療法を実施した。主要エンドポイントは、導入後の完全寛解(CR)/正常な血液学的回復が不完全な寛解(CRi)の割合とした。 主な結果は以下のとおり。 ・スクリーニング時の対象患者の平均年齢は68歳(範囲:60〜75)、同種造血幹細胞移植実施患者の平均年齢は64歳(範囲:60〜70)であったのに対し、維持療法を実施した患者の平均年齢は69歳(64〜73)であった。 ・1〜2サイクルでCR/CRiを達成した患者は、59例中29例(49%、95%CI:37〜62)であり、マルチパラメーターフローサイトメトリー(MFC)を用いて評価した測定可能残存病変(MRD)陰性化率は67%であった。 ・連続次世代シーケンス解析では、診断時に骨髄サンプルの変異が検出された20例中7例(35%)において、変異クリアランスが達成された。 ・生存者の平均フォローアップ期間は16.8ヵ月(範囲:8.7〜24.3)。 ・無イベント生存期間(EFS)中央値は3.0ヵ月(95%CI:1.4〜7.3)、全生存期間中央値は7.4ヵ月(95%CI:3.7〜12.7)。 ・診断100日後におけるランドマーク解析では、同種造血幹細胞移植実施患者の1年生存率は70%(95%CI:47〜100)、EFSは70%(95%CI:47〜100)。 ・維持療法を実施した患者の1年生存率は89%(95%CI:71〜100)、EFSは44%(95%CI:21〜92)。 ・重症度指数またはQOLのVASスコアに、有意な縦断的変化は認められなかった。  著者らは「本結果は、CPX-351に関するこれまでの結果を補完し、臨床的位置付けおよび最適な使用に役立つであろう」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Rodriguez-Arboli E, et al. Cancer. 2024 Oct 30. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39476204 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
進行期CHLに対するニボルマブ+AVD療法 vs. BV併用AVD療法/NEJM
進行期CHLに対するニボルマブ+AVD療法 vs. BV併用AVD療法/NEJM
公開日:2024年11月15日 Herrera AF, et al. N Engl J Med. 2024; 391: 1379-1389.  進行期古典的ホジキンリンパ腫(CHL)の治療にブレンツキシマブ ベドチン(BV)を組み入れることで成人および小児患者の臨床アウトカムは改善した。しかし、成人患者に対するBV使用は毒性リスクが懸念され、小児患者の約半数では、放射線療法による地固め療法が行われており、再発は依然として課題となっている。一方、PD-1阻害は、未治療患者を対象とした予備的研究を含め、ホジキンリンパ腫(HL)に有効であることが示唆されている。米国・City of Hope Comprehensive Cancer CenterのAlex F. Herrera氏らは、新たにステージIIIまたはIVと診断された12歳以上のHL患者を対象に、第III相多施設共同非盲検ランダム化試験を実施した。NEJM誌2024年10月17日号の報告。  対象は、新たにステージIIIまたはIVと診断された12歳以上のHL患者994例。対象患者は、ドキソルビシン+ビンブラスチン+ダカルバジン(AVD療法)にBVを併用したBV併用AVD療法群498例、AVD療法にニボルマブを併用したニボルマブ併用AVD療法群496例にランダムに割り付けた。事前に指定した患者には、残存する代謝活性病変に対し、放射線療法を行った。主要エンドポイントは、無増悪生存期間(PFS)とし、ランダム化から病勢進行またはすべての原因による死亡までの期間と定義した。 主な結果は以下のとおり。 ・有効性分析のためのITT集団には970例が含まれた。 ・計画された2回目の中間解析では、フォローアップ期間中央値12.1ヵ月(範囲:0〜38.6)で有効性の閾値を超え、ニボルマブ併用AVD療法群は、BV併用AVD療法群と比較し、PFSの有意な改善が認められた(病勢進行または死亡のハザード比:0.48、99%信頼区間[CI]:0.27〜0.87、p<0.001)。 ・フォローアップ期間が短かったため、PFS延長の持続性を評価するため、さらに1年間のフォローアップ調査を行った後、解析を繰り返し行なった。 ・フォローアップ期間中央値2.1年(範囲:0〜4.2)における2年PFSは、ニボルマブ併用AVD療法群92%(95%CI:89〜94)、BV併用AVD療法群83%(95%CI:79〜86)であった(病勢進行または死亡のハザード比:0.45、95%CI:0.30〜0.65)。 ・放射線療法を行った患者は、全体で7例。 ・ニボルマブ併用AVD療法群は、免疫関連毒性の発生率が低かった。 ・BV併用AVD療法群では治療中止が多かった。  著者らは「ニボルマブ併用AVD療法は、ステージIIIまたはIVの進行期CHLの青年および成人において、BV併用AVD療法よりもPFSがより長く、副作用プロファイルが良好である」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Herrera AF, et al. N Engl J Med. 2024; 391: 1379-1389.▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39413375 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
造血幹細胞移植の合併症、あなたならどう対応する?~慢性GVHD篇~
造血幹細胞移植の合併症、あなたならどう対応する?~慢性GVHD篇~
一次治療における、ステロイド治療の現状と課題(2024年10月および2024年12月に慢性GVHDの治療の現状と課題について血液内科Pro医師会員に調査、回答数 各 n=40、n=33) ① 「ステロイド治療からの早期切り替えを検討したことがある」は9割、「抵抗性・依存性」や「副作用」を懸念。検討しなかった理由は「二次治療の経験や知識がなかった」ため。② ステロイドの長期投与を許容できる用量は平均7.5mg/body。許容用量以上での治療において、二次治療に移行するまでの期間は平均4.6週。③ 「ステロイドの長期投与は避けたい」という意見が多数を占めるも、課題も。  慢性GVHDの一次治療は副腎皮質ステロイドによる治療ですが、ここ数年、BTK/ITK阻害薬、JAK1/2阻害薬、ROCK2阻害薬などが承認され、二次治療の選択肢が増えました。 二次治療への切り替えのタイミングは、治療状況や患者背景を踏まえた判断が必要となり、先生方の中で悩みも多いと伺いました。これらの声を受けてヒポクラでは、アンケートを実施し、造血幹細胞移植の合併症について学べるサイトをオープンしました。アンケートにご協力いただいた先生方、本当にありがとうございました。 【ポイント①】「ステロイド治療からの早期切り替えを検討したことがある」は9割、「抵抗性・依存性」や「副作用」を懸念。検討しなかった理由は「二次治療の経験や知識がなかった」ため。 【ポイント②】ステロイドの長期投与を許容できる用量は平均7.5mg/body。許容用量以上での治療において、二次治療に移行するまでの期間は平均4.6週。 【ポイント③】「ステロイドの長期投与はできる限り避けたい」という意見が大多数。でも課題も。 ステロイドの使い方、二次治療への切替について他の先生はどうしてる?相談投稿をチェック 「慢性GVHD二次治療~新たな選択肢~(仮)」は2月下旬頃、オープンいたします。
AMLにおける心毒性、ベネトクラクス vs. アントラサイクリン
AMLにおける心毒性、ベネトクラクス vs. アントラサイクリン
公開日:2024年11月14日 Onoue T, et al. Cardiooncology. 2024; 10: 75.  アントラサイクリンが適応とならない急性骨髄性白血病(AML)患者に、ベネトクラクスは有望な薬剤である。しかし、ベネトクラクスは、ラットにおいて心筋に対し悪影響を及ぼすことが報告されている。米国・ペンシルバニア大学のTakeshi Onoue氏らは、ベネトクラクスで治療を行ったAML患者における心血管(CV)イベントの発生率を調査し、ベネトクラクスとアントラサイクリンのCVアウトカムの比較を行った。Cardio-oncology誌2024年11月1日号の報告。  対象は、2017〜2021年7月にAMLと診断され、ベネトクラクス(103例)またはアントラサイクリン(217例)で治療を行った患者。主要CVイベント(新規発症心不全、急性心筋梗塞、新規発症心房細動を含む)を調査した。ベネトクラクス群とアントラサイクリン群を比較するため、傾向スコア法を用いた。 主な結果は以下のとおり。 ・ベネトクラクス群は、アントラサイクリン群と比較し、より高齢で、脂質異常症の割合が高かった。 ・ベネトクラクス群のうち、心エコー検査を受けた患者の割合は63%にとどまった(アントラサイクリン群では93%、p<0.001)。 ・主要CVイベントは、ベネトクラクス群18例(17%)、アントラサイクリン群27例(12%)で認められ、両群ともに新規発症心不全が10%で発生した。 ・主要CVイベント発生までの平均期間は8日(四分位範囲:5〜98)。 ・マッチしたコホート(患者数:132例)では、1年後の主要CVイベントの累積発生率に有意な差は認められなかった(ベネトクラクス群:17.5%、アントラサイクリン群:9.2%、p=0.27)。  著者らは「ベネトクラクスの主要CVイベントの発生率は、アントラサイクリンと同様であった。ベネトクラクス治療患者では、治療の早期段階でCVモニタリングを注意深く行うことが、リスクマネジメントに役立つ可能性がある」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Onoue T, et al. Cardiooncology. 2024; 10: 75.▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39487530 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
カロリー制限で痩せるのは女性だけ!? 他4本≫ Journal Check Vol.125(2024年11月16日号)
カロリー制限で痩せるのは女性だけ!? 他4本≫ Journal Check Vol.125(2024年11月16日号)
カロリー制限で痩せるのは女性だけ!? 女性と男性では食習慣や食に関する行動に違いがあるものの、性別に基づいた減量の推奨事項は確立されていない。著者らは、特定の食品と食品カテゴリーが男女の体重減少に与える影響を2年間にわたって検討するため、コホート研究を実施した。BMC Medicine誌2024年11月6日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 「恐怖体験」は記憶を上書きしてしまう!? 記憶は学習時に神経細胞集団に符号化され、学習後の再活性化により安定化するが、新しい経験がどのように既存の記憶と結びつき、情報を統合するのかは解明されていない。著者らは、マウスを用いて、強い嫌悪体験が最近の嫌悪体験だけでなく過去の中立記憶も再活性化させ、嫌悪体験に対する恐怖と中立記憶が結びつくことを示した。Nature誌オンライン版2024年11月6日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 片頭痛 最新ガイドライン 新たな治療法が登場したため、2012年のカナダ頭痛学会の片頭痛予防ガイドラインを更新し、さらに前回の改訂版では扱われていなかった慢性片頭痛の予防ガイドラインを提示した。The Canadian Journal of Neurological Sciences誌オンライン版2024年11月7日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 高校時代のコーヒー飲用は、糖尿病リスクに影響を与えるか? 2型糖尿病(T2DM)予防に向けた食事戦略は主に固形食品に焦点が置かれてきたが、思春期の飲料摂取がT2DM発症に与える影響は不明である。著者らは、思春期の飲料摂取と成人期のT2DMリスクとの関連を調べるために、看護師健康調査II(NHS II)に参加した4万人以上の女性を対象に前向きコホート研究を実施した。European Journal of Epidemiology誌オンライン版2024年11月6日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 【日本の症例報告】帯状疱疹後神経痛に対する疼痛管理 帯状疱疹後神経痛(PHN)は、帯状疱疹の発疹消失後も持続する痛みが特徴で、治療抵抗性を示すことが多く、患者のQOLを大幅に低下させる。著者らは、73歳の男性におけるPHNの疼痛管理について症例報告を行った。Cureus誌オンライン版2024年11月6日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 知見共有へ アンケート:ご意見箱 ※新規会員登録はこちら ヒポクラ Journal Check Vol.124(2024年11月09日号) 睡眠スコア改善で、生物学的年齢は何年若返る? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.123(2024年11月02日号) アルコール摂取で寿命は何年縮むのか? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.122(2024年10月26日号) 運動するベストな時間帯は? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.121(2024年10月19日号) 長寿も結局は遺伝なのか? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.120(2024年10月12日号) 老化を遅らせるために、必要な運動量は? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.119(2024年10月05日号) 運動前のカフェイン摂取は、何に効く? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.118(2024年9月28日号) 1日何杯のコーヒーが、心血管代謝性多疾患併存リスク低下に最適か? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.117(2024年9月21日号) 老化を遅らせる薬、メトホルミン!? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.116(2024年9月12日号) ご褒美デーが逆効果!?“交互高脂肪食”に潜む動脈硬化のリスク 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.115(2024年9月05日号) 三大栄養素のうち、最も”質”を重視すべきはどれか? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.114(2024年8月29日号) カフェインレスのコーヒーでも利点を享受できるか? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.113(2024年8月22日号) 急激な老化のタイミングは、〇歳と〇歳!? 他4本
再発・難治性の成熟T/NK細胞リンパ腫の臨床アウトカムと予後〜PETALコンソーシアム/Blood Adv
再発・難治性の成熟T/NK細胞リンパ腫の臨床アウトカムと予後〜PETALコンソーシアム/Blood Adv
公開日:2024年11月13日 Han JX, et al. Blood Adv. 2024 Oct 31. [Epub ahead of print]  再発・難治性の成熟T細胞/NK細胞リンパ腫(MTCL/MNKCL)に対する現在の治療によるメリットを理解することは、薬剤や治療法が世界でばらついているため困難である。米国・マサチューセッツ工科大学のJessy Xinyi Han氏らは、再発・難治性MTCL/MNKCL患者925例を対象に、国際的なレトロスペクティブコホート研究を実施した。Blood Advances誌オンライン版2024年10月31日号の報告。 主な結果は以下のとおり。 ・非特定型末梢性T細胞リンパ腫(PTCL-NOS)、ALK陰性未分化大細胞リンパ腫(ALK陰性ALCL)では、再発患者は、難治性患者と比較し、2次治療から全生存期間(OS)中央値が優れていた。 ・再発・難治性リンパ腫のOSの独立した予測因子として、60歳超、治療抵抗性疾患、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫(AITL)以外の組織学的サブタイプ、リンパ節外部位1つ超、Ki67 40%以上、リンパ球絶対数正常限界値未満などが挙げられた。 ・これらを組み込んだ多変量モデルにより、再発・難治性T細胞リンパ腫の予後指標を形成した。予後指標は、低リスク群(リスク因子:0〜1)、中リスク群(リスク因子:2〜3)、高リスク群(リスク因子:4以上)に分類された。 ・各リスク群における3年OSは、低リスク群57.14%(95%CI:17.1〜83.7)、中リスク群23.30%(95%CI:8.7〜41.9)、高リスク群7.00%(95%CI:0.4〜26.9)であった。 ・2次治療では、新規単剤療法(35%)または細胞障害性化学療法(60%)のいずれかが行われた。 ・全体では、新規単剤療法は、細胞障害性化学療法よりも無増悪生存期間(PFS)が良好で、AITLおよびALK陰性ALCLでは、3年OSが良好であった。 ・AITLにおいて低分子阻害薬単剤療法は、細胞障害性化学療法よりもOSが良好であることが示唆された。  著者らは「本結果は、再発・難治性MTCL/MNKCLに対する新薬の有効性および新たな予後予測モデルの可能性を示唆している」とまとめている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Han JX, et al. Blood Adv. 2024 Oct 31. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39481087 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
移植適応のない多発性骨髄腫の1stライン、DLd療法 vs. BLd療法
移植適応のない多発性骨髄腫の1stライン、DLd療法 vs. BLd療法
公開日:2024年11月12日 Hansen DK, et al. Cancer Med. 2024; 13: e70308.  未治療で移植適応のない多発性骨髄腫(MM)に対して、ダラツムマブ+レナリドミド+デキサメタゾン(DLd療法)が推奨されている。しかし、DLd療法とボルテゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン(BLd療法)のランダム化直接比較試験は、これまで行われていない。米国H. Lee Moffitt Cancer CenterのDoris K. Hansen氏らは、DLd療法とBLd療法における次回治療までの期間(TTNT)または死亡リスクの比較を行った。Cancer Medicine誌2024年11月号の報告。  1stラインでDLd療法またはBLd療法を行った新規MM患者を、Acentrusデータベース(2018年1月〜2023年5月)より特定した。造血幹細胞移植歴のある患者または65歳未満の患者は、移植適応のない集団の分析を限定するため、除外した。逆確率重み付け法(IPTW)を用いて、ベースラインの患者特性を調整した。両群間のTTNTまたは死亡リスクを比較するため、doubly robust Cox比例ハザードモデルを用いた。 主な結果は以下のとおり。 ・DLd療法群149例、BLd療法群494例。 ・重み付け後(weighted NDLd:302例、weighted NBLd:341例)、両群とも同様のベースライン特性を示した。 ・このうち、その後の治療を受けるまたは死亡した患者の割合は、DLd療法群32.4%(98例)、BLd療法群51.2%(175例)であり、TTNIまたは死亡の中央値は、DLd療法群で37.8ヵ月、BLd療法群で18.7ヵ月であった(ハザード比:0.58、95%CI:0.35〜0.81、p<0.001)。  著者らは「未治療で移植適応のないMM患者に対するDLd療法は、BLd療法と比較し、TTNTまたは死亡リスクが42%低下することから、移植適応のない新規MM患者に対する1stラインとして、DLd療法がより有効であることが裏付けられた」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Hansen DK, et al. Cancer Med. 2024; 13: e70308.▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39486091 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
再発・難治性FLに対するmosunetuzumabの3年間フォローアップ調査/Blood
再発・難治性FLに対するmosunetuzumabの3年間フォローアップ調査/Blood
公開日:2024年11月11日 Sehn LH, et al. Blood. 2024 Oct 24. [Epub ahead of print]  抗CD20/CD3二重特異性抗体mosunetuzumabは、細胞傷害性T細胞を介した免疫を活性化し、CD20を有する腫瘍細胞に対して抗腫瘍効果をもたらす薬剤である。カナダ・BC CancerのLaurie H. Sehn氏らは、2レジメン以上の治療歴を有する再発・難治性濾胞性リンパ腫(FL)患者90例を対象に、固定期間のmosunetuzumabにおける3年間(中央値:37.4ヵ月)の有効性および安全性を検討した第I/II相試験の最新データを報告した。Blood誌オンライン版2024年10月24日号の報告。 主な結果は以下のとおり。 ・治験責任医師が評価した完全奏効(CR)率60.0%(95%CI:49.1〜70.2)、客観的奏効率(ORR)77.8%(95%CI:67.8〜85.9)。 ・奏効が認められた70例における奏効期間中央値は、35.9ヵ月(95%CI:20.7〜NE)。 ・CR達成患者54例のうち、治療終了時にCRを維持していた患者は49例、CR期間中央値は未達(95%CI:33.0〜NE)、カプランマイヤー推定による30ヵ月寛解率は72.4%(95%CI:59.2〜85.6)。 ・推定36ヵ月全生存率(OS)は82.4%(95%CI:73.8〜91.0)、OS中央値は未達(95%CI:NE〜NE)であった。 ・無増悪生存期間(PFS)中央値は24.0ヵ月(95%CI:12.0〜NE)。 ・mosunetuzumab治療8サイクル後、CD19陽性B細胞回復までの期間中央値は18.4ヵ月(95%CI:12.8〜25.0)。 ・新たなサイトカイン放出症候群、致死的、重篤なイベントまたはグレード3以上の有害事象は認められなかった。  著者らは「再発・難治性FLに対するmosunetuzumabは、長期的な奏効率の高さ、持続的な寛解、長期的な懸念のない管理可能な安全性を有していることが確認された。本結果は、外来患者へのmosunetuzumabが、高リスク患者を含む再発・難治性FL患者に対する安全かつ効果的な治療薬であることを裏付けている」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Sehn LH, et al. Blood. 2024 Oct 24. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39447094 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
AML/MDSに対するVEN+AZAはリアルワールドでも支持されるか
AML/MDSに対するVEN+AZAはリアルワールドでも支持されるか
公開日:2024年11月8日 Acar IH, et al. Medicina (Kaunas). 2024; 60: 1623.  急性骨髄性白血病(AML)と骨髄異形成症候群(MDS)は、いずれもクローン性血液悪性腫瘍であり、主に高齢者で発症する。AML/MDSの現在の治療は、その種類も有効性も限られている。トルコ・Osmaniye State HospitalのIbrahim Halil Acar氏らは、AML/MDSにおけるベネトクラクスベースの治療における全生存割合(OS)、無再発生存割合(RFS)に焦点を当てて評価し、この関連に関するリアルワールドデータを詳しく調査した。Medicina誌2024年10月4日号の報告。  2019年1月〜2022年7月にベネトクラクスでの治療を行った18歳以上のAML/MDS患者を対象に、臨床データおよび検査データを収集した。生存率分析は、2019〜23年の期間に基づき算出した。 主な結果は以下のとおり。 ・対象は、AML患者161例、MDS患者40例。 ・年齢中央値は、AML患者で63.53±15.30歳、MDS患者で70.12±10.21歳。 ・男性の割合は、両群ともに55%以上であった。 ・ベネトクラクス治療前に前治療を行っていた患者の割合は、AML患者77.6%、MDS患者75.0%。 ・ベネトクラクスをアザシチジンと併用していた患者の割合は、AML患者84.5%、MDS患者67.5%。 ・AML患者の再発率は、約15%であった。 ・全体における2年生存率は46%(18.73ヵ月)。 ・全体的なCR/CRi率は、AML患者で49.1%、MDS患者で50%であった。 ・MDS患者の2年生存率は52.7%。 ・2年RFSは、AML患者で75.5%、MDS患者で90.9%。 ・グレード3以上の毒性を有する患者において、治療中止につながる有害事象の割合は低く、AML患者で26.7%(43例)、MDS患者で15%(6例)であった。  著者らは「本リアルワールドデータにおいて、ベネトクラクスと脱メチル化薬の併用療法は、全生存率の向上に寄与する可能性があり、AML/MDS患者に対する使用が支持された」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Acar IH, et al. Medicina (Kaunas). 2024; 60: 1623.▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39459410 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
睡眠スコア改善で、生物学的年齢は何年若返る?他4本≫ Journal Check Vol.124(2024年11月09日号)
睡眠スコア改善で、生物学的年齢は何年若返る?他4本≫ Journal Check Vol.124(2024年11月09日号)
睡眠スコア改善で、生物学的年齢は何年若返る? 著者らは、睡眠パターンと慢性呼吸器疾患(COPD、喘息、間質性肺疾患)との関連、および生物学的年齢がその関連をどの程度媒介するかを検討するため、前向きコホート研究を実施した。Heart & Lung誌オンライン版2024年11月1日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む ビタミンD 最新ガイドライン 内分泌学会のビタミンDに関する臨床ガイドライン2024年版では、ビタミンDの骨格および骨格以外に対する健康効果について、健康的な一般集団に推奨がなされた。著者は、2011年版のガイドラインとの比較を目的に、レビューを実施した。Endocrine Practice誌オンライン版2024年10月30日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 受胎後1000日以内の砂糖曝露が、将来の高血圧・糖尿病に繋がる!? 戦時中のイギリスでは、配給により砂糖の摂取量は現在のガイドラインレベルまで制限されていたが、1953年9月の配給終了直後にほぼ倍増した。著者らは、配給終了前後の砂糖消費量の変化を利用し、受胎後1000日以内の砂糖曝露が糖尿病と高血圧に及ぼす影響を調査した。Science誌オンライン版2024年10月31日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 腎結石リスクが上がるテレビ視聴時間は? 著者らは、テレビ視聴時間および食事酸化バランススコアと男性の腎結石リスクとの関連を調べるために、横断研究を行った。International Urology and Nephrology誌オンライン版2024年11月2日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む アスリートはかくれエネルギー不足!? LEA(利用可能エネルギー不足)とは運動によるエネルギー消費が摂取カロリーを上回り、パフォーマンス低下やケガのリスクを招く状態である。一方、REDs(スポーツにおける相対的エネルギー不足)はLEAが深刻化し、代謝や骨、免疫機能など広範な健康問題を引き起こす。著者らは、アスリートにおけるLEAとREDsの有病率を明らかにし、パフォーマンスやケガに及ぼす影響を調べるために、系統的レビューとメタ解析を実施した。Sports Medicine 誌オンライン版2024年11月1日号の報告。 ≫ヒポクラ論文検索で続きを読む 知見共有へ アンケート:ご意見箱 ※新規会員登録はこちら ヒポクラ Journal Check Vol.123(2024年11月02日号) アルコール摂取で寿命は何年縮むのか? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.122(2024年10月26日号) 運動するベストな時間帯は? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.121(2024年10月19日号) 長寿も結局は遺伝なのか? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.120(2024年10月12日号) 老化を遅らせるために、必要な運動量は? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.119(2024年10月05日号) 運動前のカフェイン摂取は、何に効く? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.118(2024年9月28日号) 1日何杯のコーヒーが、心血管代謝性多疾患併存リスク低下に最適か? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.117(2024年9月21日号) 老化を遅らせる薬、メトホルミン!? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.116(2024年9月12日号) ご褒美デーが逆効果!?“交互高脂肪食”に潜む動脈硬化のリスク 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.115(2024年9月05日号) 三大栄養素のうち、最も”質”を重視すべきはどれか? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.114(2024年8月29日号) カフェインレスのコーヒーでも利点を享受できるか? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.113(2024年8月22日号) 急激な老化のタイミングは、〇歳と〇歳!? 他4本 ヒポクラ Journal Check Vol.112(2024年8月17日号) 1日1個のアボカドを半年食べ続けると…? 他4本
未治療で移植適応のあるMM患者の導入療法にBLD療法+ダラツムマブが有用
未治療で移植適応のあるMM患者の導入療法にBLD療法+ダラツムマブが有用
公開日:2024年11月7日 Voorhees PM, et al. Future Oncol. 2024 Oct 25. [Epub ahead of print] Voorhees PM, et al. Lancet Haematol. 2023; 10: e825-e837.  未治療で自家造血幹細胞移植適応(HSCT)のある多発性骨髄腫(MM)患者に対するボルテゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン(BLD療法)にダラツムマブを追加したD-BLD導入療法およびその後のダラツムマブ+レナリドミドによるD-L維持療法の有効性および安全性を検討したGRIFFIN試験が行われた。米国・ウェイクフォレスト大学のPeter M. Voorhees氏らは、GRIFFIN試験の最終分析結果を報告した。Future Oncology誌オンライン版2024年10月25日号の報告。  GRIFFIN試験は、米国の研究センター35施設で実施された非盲検ランダム化実薬対照第II相試験である。対象は、未治療で自家造血幹細胞移植適応のある新規MM患者(年齢:18〜70歳、ECOG PS:0〜2)。対象患者は、D-BLD導入療法(4回)+自家HSCT+D-BLD強化療法(2回)+D-L維持療法(2年)を行ったD-BLD群104例またはBLD導入療法(4回)+自家HSCT+BLD強化療法(2回)+レナリドミド単剤維持療法(2年)を行ったBLD群103例にランダムに割り付けられた。主要エンドポイントは、評価可能集団における強化療法終了時までの厳格な完全奏効(sCR)。副次的エンドポイントには、完全奏効(CR)、最良部分奏効(VGPR)、微小残存病変(MRD)陰性化率、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)などを含めた。本報告では、アウトカム不良と関連する患者の特徴または人工統計学的要因、患者QOLに及ぼす影響についても報告した。 主な結果は以下のとおり。 【有効性】 ・フォローアップ期間中央値は49.6ヵ月(IQR:47.4〜52.1)。 ・D-BLD群は、BLD群と比較し、sCR、4年PFS、病勢進行または死亡リスクに対するハザード比(HR)の改善が認められた。 【sCR】D-BLD群:67%(100例中67例) vs. BLD群:48%(98例中47例)、オッズ比:2.18(95%CI:1.22〜3.89)、p=0.0079 【4年PFS】D-BLD群:87.2%(95%CI:77.9〜92.8) vs. BLD群:70.0%(95%CI:55.9〜80.3) 【病勢進行または死亡リスク】HR:0.45(95%CI:0.31〜2.56、p=0.84 ・OS中央値は、両群ともに未達であった(HR:0.90、95%CI:0.31〜2.56、p=0.84)。 ・D-BLD群は、MM細胞およびMMマーカー(生物学的指標)のレベルが非常に低く(未検出)、標準的なBLD療法群と比較し、病勢進行や再発リスクが低く、生存率の改善が認められた。 ・アウトカム不良リスクを有する患者においても、同様のメリットが達成可能な患者パターンも確認された。 ・D-BLD群は、疼痛や疲労(極度の疲労)の軽減が認められ、日常の身体活動能力に大幅な改善が認められた。 【安全性】 ・D-BLD群およびBLD群で治療中に発生したグレード3以上の有害事象は以下のとおり。 【好中球減少】D-BLD群:46%(99例中46例) vs. BLD群:23%(102例中23例) 【リンパ球減少】D-BLD群:23%(99例中23例) vs. BLD群:23%(102例中23例) 【白血球減少】D-BLD群:17%(99例中17例) vs. BLD群:8%(102例中8例) 【血小板減少】D-BLD群:16%(99例中16例) vs. BLD群:9%(102例中9例) 【肺炎】D-BLD群:12%(99例中12例) vs. BLD群:14%(102例中14例) 【低リン血症】D-BLD群:10%(99例中10例) vs. BLD群:11%(102例中11例) ・重篤な治療関連有害事象の発生率は、D-BLD群で46%(99例中46例)、BLD群で52%(102例中53例)であった。 ・維持療法における、新たな安全性の懸念は認められなかった。 ・D-BLD導入療法により、一部の副作用の増加が認められたが、両群の副作用は想定範囲内であり、ダラツムマブ追加による治療性能の低下は認められなかった。  著者らは「未治療で自家造血幹細胞移植適応のある新規MM患者に対するD-BLD導入療法後のD-L維持療法は、標準的な治療と比較し、有用であると考えられる」と結論付けている。 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Voorhees PM, et al. Future Oncol. 2024 Oct 25. [Epub ahead of print]▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/39452950 Voorhees PM, et al. Lancet Haematol. 2023; 10: e825-e837.▶https://hpcr.jp/app/article/abstract/pubmed/37708911 血液内科 Pro(血液内科医限定)へ ※「血液内科 Pro」は血液内科医専門のサービスとなっております。他診療科の先生は引き続き「知見共有」をご利用ください。新規会員登録はこちら
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